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第30話
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「ハァハァ、、、アーッ!」
『Game of sin』
『Black or White 』
『The Crazy Owl 』
計3曲、歌い終わって思わず発狂してしまった。
ヤバイヤバイヤバイ、ヤバイ!
こいつら、ヤバイ!
1回聴いただけで、凄く興奮した。
歌って、もっと興奮した。
『なんで無名なの、、、』
ユキもそう思うか?
こんなに技術があれば、どこかでライブして有名になっててもおかしくないよな。
『ボーカルがいなかったから?なのかな?』
追々、そこは聞いてこう。
「ふぃー。いいな、この感じ。興奮が止まんねぇよ」
「凄いですね、お姫さん。1回でここまで歌えるとなると練習を積み重ねたらどうなることやら」
「そーだね♡うんうん、サイコーのチームになること間違いなし!」
「ハハッ、これならダイフェスでぶっ放せるな」
、、、ダイフェスって本当になんだ?
みんなの言葉によく出てくるけど。
何かのライブイベントなのか?
「、、、ねぇ」
「ん?どうしたの姫ちゃん?」
「ダイフェスって、何?」
〆◼️〆◼️〆◼️〆
そう聞くとみんなこっちを見て驚いたような顔をした。
知らないものは仕方なくないか?
「えーと、確認だけど。マジで知らない感じなのかな?」
「そうだけど」
「知ろうとも思わなかった?」
「興味、なかったから」
「そっか、、、なんて説明したらいいのかわかんないから、カズヤにバトンターッチ!」
「えぇ!ハァ、仕方ありませんね」
カズヤはAIパットを少し操作して、画面を見せてきた。
光り輝くステージの写真をバックに
【ダイアモンドフェスティバル出場者受付中】
と白文字で書かれていた。
「ダイアモンドフェスティバル、通称ダイフェスは学園主催のイベントの1つです。参加出来るのは1年生のみ。ダイアモンド科への絶対的なチケットが手に入るチャンスなんです」
ダイアモンド科、、、。
それくらいは知っている。
学園は1年生のみが学科に分かれずに総合的に勉学を行なっている。
そして2年生から、自分の希望する学科へと移るシステムになっている。
でも、誰もが第1希望に入れるわけではなくて、芸能系授業の成績や先生との入念な面談、各学科の人数制限などの確認などをしてから、自分の才能を伸ばせる、もしくは開花させる学科へと最終的に入る事になる。
(と、コー監督が言っていた)
学科は全部で5つ。
演劇の才能者が集う、ガーネット科。
ファッションの才能者が集う、トパーズ科。
文学の才能者が集う、エメラルド科。
撮影の才能者が集う、サファイア科。
そして、理事長に認められた才能者だけが入る事の許される、ダイアモンド科。
唯一、ジャンルに囚われない学科。
他の4つの学科よりも厳しい授業の数々のがあるらしいが、毎年倍率5倍を超える程の人気のある学科だと聞いている。
「このイベントは毎年9月に行われます。今は7月、残りたったの2カ月しかありません。もうエントリーは済んでいます。なので、お姫さん。あなたの出場も決定していますよ」
「エッ?」
よくよくAIパットを見てみると
【エントリー完了済み
〈チーム名〉
The Crazy Owl
〈出場メンバー〉
1A02 内田 ヒカル
1A05 神無月 シュウゴ
1A18 雪村 ユウ
1C08 水条 カズヤ
1D11 鳥海 ヒビキ 】
とご丁寧にフルネームでエントリーされていた。
「嘘でしょ、、、」
「嘘ではありませんよ。まぁ、エントリーしたのはリーダーのシュウゴなので文句はそちらの方に言ってくださいね」
シュウゴを見ると知らん顔して目線を逸らしてきた。
なんて事をしてくれたんだ。
「ダイフェスは全国で放送されるんだよ。んで、一応全国からの投票で順位が決まるんだ。でもね、、、」
ヒカルはそこで口ごもり、苦い顔をして言葉を続けた。
「たとえ、1位になっても最高審査員の理事長の心に響かなきゃ、ダイアモンド科へのチケットは手に入れる事が出来ないんだ」
心に、響く、、、か。
あの人らしいな。
「理事長は世界から認められている、凄い人物です。そして何より、見る眼がある。よく共演されていたお姫さんならよく知っているはずではないでしょうか?」
そうだ、知っている。
あの人の眼は、、、怖いと思うくらいになんでも見通す。
心の奥底まで、じっくりと。
「うん、よく知っている」
「理事長はどういった方なのですか?」
「普通だよ、普通。おしゃべり好きでほのぼのとお茶する、普通のおじいちゃん」
「そうですか、、、」
少しがっかりした顔でカズヤはAIパットを僕から受け取った。
コー監督に、ダイフェスに出るって言ったらどんな反応するのかな?
「まぁよ、時間も限られてるしとっとと練習するのが良いんじゃねぇの?」
「おや、ヒビキにしては良いことを言いますね」
「なんだお坊ちゃん。喧嘩売ってんのか?」
「いいえ、売っていませんよ。そのお坊ちゃんと呼ぶの意加減に辞めて頂けませんか?」
「良いだろ、お坊ちゃん」
「ハイハイハイハイ!終了!練習するよ」
なんか、面白くなってきたな。
『Game of sin』
『Black or White 』
『The Crazy Owl 』
計3曲、歌い終わって思わず発狂してしまった。
ヤバイヤバイヤバイ、ヤバイ!
こいつら、ヤバイ!
1回聴いただけで、凄く興奮した。
歌って、もっと興奮した。
『なんで無名なの、、、』
ユキもそう思うか?
こんなに技術があれば、どこかでライブして有名になっててもおかしくないよな。
『ボーカルがいなかったから?なのかな?』
追々、そこは聞いてこう。
「ふぃー。いいな、この感じ。興奮が止まんねぇよ」
「凄いですね、お姫さん。1回でここまで歌えるとなると練習を積み重ねたらどうなることやら」
「そーだね♡うんうん、サイコーのチームになること間違いなし!」
「ハハッ、これならダイフェスでぶっ放せるな」
、、、ダイフェスって本当になんだ?
みんなの言葉によく出てくるけど。
何かのライブイベントなのか?
「、、、ねぇ」
「ん?どうしたの姫ちゃん?」
「ダイフェスって、何?」
〆◼️〆◼️〆◼️〆
そう聞くとみんなこっちを見て驚いたような顔をした。
知らないものは仕方なくないか?
「えーと、確認だけど。マジで知らない感じなのかな?」
「そうだけど」
「知ろうとも思わなかった?」
「興味、なかったから」
「そっか、、、なんて説明したらいいのかわかんないから、カズヤにバトンターッチ!」
「えぇ!ハァ、仕方ありませんね」
カズヤはAIパットを少し操作して、画面を見せてきた。
光り輝くステージの写真をバックに
【ダイアモンドフェスティバル出場者受付中】
と白文字で書かれていた。
「ダイアモンドフェスティバル、通称ダイフェスは学園主催のイベントの1つです。参加出来るのは1年生のみ。ダイアモンド科への絶対的なチケットが手に入るチャンスなんです」
ダイアモンド科、、、。
それくらいは知っている。
学園は1年生のみが学科に分かれずに総合的に勉学を行なっている。
そして2年生から、自分の希望する学科へと移るシステムになっている。
でも、誰もが第1希望に入れるわけではなくて、芸能系授業の成績や先生との入念な面談、各学科の人数制限などの確認などをしてから、自分の才能を伸ばせる、もしくは開花させる学科へと最終的に入る事になる。
(と、コー監督が言っていた)
学科は全部で5つ。
演劇の才能者が集う、ガーネット科。
ファッションの才能者が集う、トパーズ科。
文学の才能者が集う、エメラルド科。
撮影の才能者が集う、サファイア科。
そして、理事長に認められた才能者だけが入る事の許される、ダイアモンド科。
唯一、ジャンルに囚われない学科。
他の4つの学科よりも厳しい授業の数々のがあるらしいが、毎年倍率5倍を超える程の人気のある学科だと聞いている。
「このイベントは毎年9月に行われます。今は7月、残りたったの2カ月しかありません。もうエントリーは済んでいます。なので、お姫さん。あなたの出場も決定していますよ」
「エッ?」
よくよくAIパットを見てみると
【エントリー完了済み
〈チーム名〉
The Crazy Owl
〈出場メンバー〉
1A02 内田 ヒカル
1A05 神無月 シュウゴ
1A18 雪村 ユウ
1C08 水条 カズヤ
1D11 鳥海 ヒビキ 】
とご丁寧にフルネームでエントリーされていた。
「嘘でしょ、、、」
「嘘ではありませんよ。まぁ、エントリーしたのはリーダーのシュウゴなので文句はそちらの方に言ってくださいね」
シュウゴを見ると知らん顔して目線を逸らしてきた。
なんて事をしてくれたんだ。
「ダイフェスは全国で放送されるんだよ。んで、一応全国からの投票で順位が決まるんだ。でもね、、、」
ヒカルはそこで口ごもり、苦い顔をして言葉を続けた。
「たとえ、1位になっても最高審査員の理事長の心に響かなきゃ、ダイアモンド科へのチケットは手に入れる事が出来ないんだ」
心に、響く、、、か。
あの人らしいな。
「理事長は世界から認められている、凄い人物です。そして何より、見る眼がある。よく共演されていたお姫さんならよく知っているはずではないでしょうか?」
そうだ、知っている。
あの人の眼は、、、怖いと思うくらいになんでも見通す。
心の奥底まで、じっくりと。
「うん、よく知っている」
「理事長はどういった方なのですか?」
「普通だよ、普通。おしゃべり好きでほのぼのとお茶する、普通のおじいちゃん」
「そうですか、、、」
少しがっかりした顔でカズヤはAIパットを僕から受け取った。
コー監督に、ダイフェスに出るって言ったらどんな反応するのかな?
「まぁよ、時間も限られてるしとっとと練習するのが良いんじゃねぇの?」
「おや、ヒビキにしては良いことを言いますね」
「なんだお坊ちゃん。喧嘩売ってんのか?」
「いいえ、売っていませんよ。そのお坊ちゃんと呼ぶの意加減に辞めて頂けませんか?」
「良いだろ、お坊ちゃん」
「ハイハイハイハイ!終了!練習するよ」
なんか、面白くなってきたな。
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