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side・内田ヒカル
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今日、異様に幼馴染の機嫌がいい。
それはもう、気持ち悪いほどに。
ここは国立楓宮芸能学園。
中央から東西南北に広がる大きな学園だ。
その中の東館の第6音楽室に僕らはいた。
鼻歌をかましながら愛用のギターのチェックをする幼馴染、神無月シュウゴを僕はじっと見ていた。
「なんだ、ヒカル?俺の顔に何かついてるか?」
僕の視線に気がついたのか、シュウゴはギターの調整を止めてこちらを向いてきた。
「うん」
「なんだよ」
「シュウゴ、なんでそんなに嬉しそうなの?」
「そんな顔してっか?」
なぜバレた、とでも言いたげに言葉を返される。
「していますよ、シュウゴ」
「カズヤ、お前もかよ」
ドラムの前に座っているのは水条カズヤ。制服は見本通りに着こなし、一切の隙もない。常に敬語で、真面目な優等生って感じのイケメン君。
「さっきからニヤニヤと。よほど嬉しいことがあったのですね」
「まぁな」
「そういえば、今日の午前授業サボってたよね。どこ行ってたの?」
思い出して僕はシュウゴに聞いた。
「今、噂の屋上の歌姫の所に」
「「えっ!?」」
聞いて驚いた。
ここ最近の学園の噂。
立入禁止の西館の屋上にいる、歌姫の亡霊。
その歌声は聞く者すべてを魅了する。
「で?会えたのですか?」
「おお。会えた」
「それ、凄いね!ねね、どんな子だったの?綺麗だった?」
詰め寄るように質問すると、ニヤニヤしながらAIパットを見せてきた。
画面に写っているのはフレカーで、学生証の情報が並んでいる。
「これは、、、」
「綺麗、、、」
カズヤと一緒に言葉を失った。
だって、本当に綺麗だったから。
写真に写る歌姫は冷たい無表情だったけど、それでもこの世のものとは思えないほどに整っていた。
「フードで顔隠してたから正面から見たわけじゃないけど、中々の美姫だと思わね?」
「ええ、そう思いますよ。しかし出席番号を見る限り、2人と同じクラスだったんですね。こんな綺麗な方は見たら忘れないと思うのですが見かけた事はありません」
同じクラス。
でも、僕も一度も見たことが無い。
「ヒカル、窓側の後ろから3番目」
「あ!あの空っぽの席」
「そ、番号順だからな。あの席が歌姫の席ってことだ」
「でもなんでこないんだろ?」
「さあな」
「で?噂の歌声はどうでした?」
カズヤはドラムのスティックを磨きながら聞いた。
「ヤベェよ」
「そんなに?」
「あぁ」
「特にどこが?」
「音階だ。5人分を1人で歌ってた。しかも全部声のトーンを変えて歌ってやがった。バス、テノール、アルト、ソプラノ、、、、いやもっと高いところまで出てたな」
「え!?、、、姫ちゃんって男の子なんだよね?高い声が出るのにも驚くけど、そんな声で低い音も余裕で出るって事でしょ?」
「聞いた時は俺も驚いた。しかも、寝転がりながら歌ってた」
「そんな状態で5人分を歌い分けるとは、、、中々ですね」
カズヤも驚きを隠せないようだった。そして歌姫の写真をじっくりと見る。
だけど、僕はシュウゴがその事を楽しそうな笑みを浮かべて話している事に驚いていた。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
僕とシュウゴは家が隣の幼馴染。
幼稚園も小学校も中学校も一緒。
ずっと一緒だったからわかる。
「俺とバンドやろうぜ」
ある日ピアノを習っていた僕にシュウゴが言ってきた。
それが小学校を卒業する直前。
シュウゴはバンドが大好きだ。
自分を高められるメンバーを集めるのも大好きだ。
ああ、そっか。
シュウゴは、
この歌姫を、
最後のメンバーに、
このバンドの、
【The Crazy Owl】の、
ボーカルにしたいんだ。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
「シュウゴ」
「ん?どうした、ヒカル」
「どーやって、その姫ちゃんを引き込むつもりなの?」
「流石ヒカル、わかってんなぁ」
15年以上、シュウゴの幼馴染やってるからね。
そのくらいお見通しだよ。
「取り敢えず、今度の練習に連れてこようと思う」
「無理矢理?」
「無理矢理、無理矢理」
「はぁ、乱暴な手は感心しませ「よぉ、お前ら元気か?」一体なんなんですか!?」
カズヤの言葉を遮って音楽室に入って来たのは褐色の肌をした青年だった。
筋肉質な身体に、黒のタンクトップを着ている。赤いブレザーは腰に巻き、首には金色のネックレス、耳にはピアスを付けていた。
「おいヒビキ、遅刻だぞ」
青年の名前は鳥海ヒビキ。
このバンドのベースを担当している。
「悪い、女共に捕まっちまってな」
「ヒビキ!女性をそんな呼び方するんじゃない!」
「うるせえなぁ。これだからお堅い坊ちゃんは」
「まあ、これで全員揃ったな」
これが僕らのバンド。
ギター・神無月シュウゴ
ベース・鳥海ヒビキ
ボード・内田ヒカル
ドラム・水条カズヤ
【The Crazy Owl】だ。
「んで?何の話をしてたんだ?」
「んーと、屋上の歌姫をボーカルにしないかって話」
「へぇ、どんな奴なんだ?お噂の歌姫様はよ」
「ほらよ」
シュウゴはヒビキにAIパットの画面を見せた。
「ヒュ~♪良いツラしてんじゃん」
「今度の練習に連れて来るから、期待してろよ」
「おお!マジか!楽しみにしてるぜ」
「乱暴な手は感心しませんよ」
「大丈夫だって」
音楽室に笑い声が響き渡る。
「それじゃ、今日の練習しようよ」
「そうですね」
僕の声でみんなそれぞれ持ち場について楽器を構える。
「張り切って行くぜ!」
シュウゴの掛け声とともに、今日の練習が始まった。
それはもう、気持ち悪いほどに。
ここは国立楓宮芸能学園。
中央から東西南北に広がる大きな学園だ。
その中の東館の第6音楽室に僕らはいた。
鼻歌をかましながら愛用のギターのチェックをする幼馴染、神無月シュウゴを僕はじっと見ていた。
「なんだ、ヒカル?俺の顔に何かついてるか?」
僕の視線に気がついたのか、シュウゴはギターの調整を止めてこちらを向いてきた。
「うん」
「なんだよ」
「シュウゴ、なんでそんなに嬉しそうなの?」
「そんな顔してっか?」
なぜバレた、とでも言いたげに言葉を返される。
「していますよ、シュウゴ」
「カズヤ、お前もかよ」
ドラムの前に座っているのは水条カズヤ。制服は見本通りに着こなし、一切の隙もない。常に敬語で、真面目な優等生って感じのイケメン君。
「さっきからニヤニヤと。よほど嬉しいことがあったのですね」
「まぁな」
「そういえば、今日の午前授業サボってたよね。どこ行ってたの?」
思い出して僕はシュウゴに聞いた。
「今、噂の屋上の歌姫の所に」
「「えっ!?」」
聞いて驚いた。
ここ最近の学園の噂。
立入禁止の西館の屋上にいる、歌姫の亡霊。
その歌声は聞く者すべてを魅了する。
「で?会えたのですか?」
「おお。会えた」
「それ、凄いね!ねね、どんな子だったの?綺麗だった?」
詰め寄るように質問すると、ニヤニヤしながらAIパットを見せてきた。
画面に写っているのはフレカーで、学生証の情報が並んでいる。
「これは、、、」
「綺麗、、、」
カズヤと一緒に言葉を失った。
だって、本当に綺麗だったから。
写真に写る歌姫は冷たい無表情だったけど、それでもこの世のものとは思えないほどに整っていた。
「フードで顔隠してたから正面から見たわけじゃないけど、中々の美姫だと思わね?」
「ええ、そう思いますよ。しかし出席番号を見る限り、2人と同じクラスだったんですね。こんな綺麗な方は見たら忘れないと思うのですが見かけた事はありません」
同じクラス。
でも、僕も一度も見たことが無い。
「ヒカル、窓側の後ろから3番目」
「あ!あの空っぽの席」
「そ、番号順だからな。あの席が歌姫の席ってことだ」
「でもなんでこないんだろ?」
「さあな」
「で?噂の歌声はどうでした?」
カズヤはドラムのスティックを磨きながら聞いた。
「ヤベェよ」
「そんなに?」
「あぁ」
「特にどこが?」
「音階だ。5人分を1人で歌ってた。しかも全部声のトーンを変えて歌ってやがった。バス、テノール、アルト、ソプラノ、、、、いやもっと高いところまで出てたな」
「え!?、、、姫ちゃんって男の子なんだよね?高い声が出るのにも驚くけど、そんな声で低い音も余裕で出るって事でしょ?」
「聞いた時は俺も驚いた。しかも、寝転がりながら歌ってた」
「そんな状態で5人分を歌い分けるとは、、、中々ですね」
カズヤも驚きを隠せないようだった。そして歌姫の写真をじっくりと見る。
だけど、僕はシュウゴがその事を楽しそうな笑みを浮かべて話している事に驚いていた。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
僕とシュウゴは家が隣の幼馴染。
幼稚園も小学校も中学校も一緒。
ずっと一緒だったからわかる。
「俺とバンドやろうぜ」
ある日ピアノを習っていた僕にシュウゴが言ってきた。
それが小学校を卒業する直前。
シュウゴはバンドが大好きだ。
自分を高められるメンバーを集めるのも大好きだ。
ああ、そっか。
シュウゴは、
この歌姫を、
最後のメンバーに、
このバンドの、
【The Crazy Owl】の、
ボーカルにしたいんだ。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
「シュウゴ」
「ん?どうした、ヒカル」
「どーやって、その姫ちゃんを引き込むつもりなの?」
「流石ヒカル、わかってんなぁ」
15年以上、シュウゴの幼馴染やってるからね。
そのくらいお見通しだよ。
「取り敢えず、今度の練習に連れてこようと思う」
「無理矢理?」
「無理矢理、無理矢理」
「はぁ、乱暴な手は感心しませ「よぉ、お前ら元気か?」一体なんなんですか!?」
カズヤの言葉を遮って音楽室に入って来たのは褐色の肌をした青年だった。
筋肉質な身体に、黒のタンクトップを着ている。赤いブレザーは腰に巻き、首には金色のネックレス、耳にはピアスを付けていた。
「おいヒビキ、遅刻だぞ」
青年の名前は鳥海ヒビキ。
このバンドのベースを担当している。
「悪い、女共に捕まっちまってな」
「ヒビキ!女性をそんな呼び方するんじゃない!」
「うるせえなぁ。これだからお堅い坊ちゃんは」
「まあ、これで全員揃ったな」
これが僕らのバンド。
ギター・神無月シュウゴ
ベース・鳥海ヒビキ
ボード・内田ヒカル
ドラム・水条カズヤ
【The Crazy Owl】だ。
「んで?何の話をしてたんだ?」
「んーと、屋上の歌姫をボーカルにしないかって話」
「へぇ、どんな奴なんだ?お噂の歌姫様はよ」
「ほらよ」
シュウゴはヒビキにAIパットの画面を見せた。
「ヒュ~♪良いツラしてんじゃん」
「今度の練習に連れて来るから、期待してろよ」
「おお!マジか!楽しみにしてるぜ」
「乱暴な手は感心しませんよ」
「大丈夫だって」
音楽室に笑い声が響き渡る。
「それじゃ、今日の練習しようよ」
「そうですね」
僕の声でみんなそれぞれ持ち場について楽器を構える。
「張り切って行くぜ!」
シュウゴの掛け声とともに、今日の練習が始まった。
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