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スローライフ編
10話【未練、ぽつぽつ】
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神秘的な空間に胸を踊らせながら、ヤーデの大樹をぐるりと散策し終えた私は、ヴァルターが待っている大樹の右方へ向かった。
……姿が、見えない。
ここまで来た道は覚えているし、方角は間違いないはず。
きょろきょろと見まわしながら、歩いていく。
やがて細い木々に囲まれた場所で、かがみ込んでいるヴァルターの背中が視界に映った。
小走りで近づくとそこには、下部だけが土に埋められた石が、5つ並んでいる。
自然物ゆえ若干ばらつきはあるけれど、同じくらいの高さになるよう揃えられていた。
どれも表面には文字――名前が刻まれている。
これは……お墓?
中央の奥に『父・アイザック』と彫られた、ひときわ大きな墓石。
もしかして――
「……一緒に、住んでいたんですか?」
ヴァルターが一呼吸おいてから、顔を上げる。
こちらに背を向けたままなので表情は窺えない。
「……エレナだけ置いて、生き残るつもりはなかったんだ。運悪く崖から落ちて、川に流されて……その先でオレを拾ったのが、あの人だった」
「アイザックさん、ですか」
彼は手を合わせたまま、小さく頷く。
「生き方も、薬師の技術も、全部教わった。小さい子供が4人もいてさ。鬱陶しかったし、親父も粗暴だったけど、結構楽しかったよ」
遠い思い出のように、穏やかな声で語られる。
何とも言えない感情が込み上げてきて、私はぎゅっと胸元を掴んだ。
「――昔は昔、今は今。よく、そう言う人だった。洞穴も畑も小屋も、全部そのままにして守っているオレを見たら、きっと怒ると思う」
彼が、深く息を吸う。
そしておもむろに、言葉ごと吐きだされた。
「お前も……怒りたい、だろ」
「え?」
「あのとき、エレナの代わりにはなれないと思うってお前は言ってたけど、オレは……代わりにしようと、している」
次第にヴァルターの声がくぐもっていく。
泪がぽつぽつと落ちていくのが、背後からでもわかった。
「どう頑張っても……忘れられねぇんだよ。エレナも、親父も、あいつらも」
「そんなの、当然ですよ。好きだったものが、簡単に忘れられるわけないじゃないですか」
無意識のうち、かがみ込んだままの彼を後ろから抱き締めた。
その背中はいつもよりも、細く感じられる。
「私は、家族のことも曖昧で……好きだったのか、嫌いだったのかも、わからないけど……でもきっと、そうだと思います。それに、忘れられないくらい好きだっていう気持ちが持てるの、ちょっと羨ましいです」
「知らないのか……世間では未練がましいって言うんだよ、こういうの」
「いいじゃないですか。私はそういうヴァルターも好きですよ」
「変なやつ……」
ヴァルターは手の甲で涙を拭い、私の腕をほどいてこちらへ向き直る。
少しだけ目が赤くなっているもの、晴れた表情を浮かべていて安心した。
「でも……あんまり代わり扱いは、しないようにする。――ありがとう、エレノア」
ぐっと距離を縮めてきたと思ったら、頬に、柔らかい感触がした。
思考停止、身が固まる。
それがいわゆる、キスだということに気がつくのに時間がかかった。
「い、いい、今――」
「さ、帰るぞ」
何事もなかったかのように立ち上がるヴァルターに、手を握られた。
放心状態が続いている私は歩くことも忘れ、呆然とその場に立ち尽くす。
すると、どこか呆れたような声が頭上から降ってきた。
「これくらいで固まるなよ……」
軽く腕を引っ張られ、「帰るぞ」と繰り返される。
その流れに従ってようやく歩き出せたものの、足取りはフラフラとしていた。
「そんなに歩くのしんどいのか?」
「だれの、せいだと……」
たどたどしく言い返すと、彼はくすくす笑いながら「お前も言うようになったなぁ」とこぼす。
さ、さっきまで泣いてたのに……!
「ところでさっきオレのこと好きだって、しれっと言ってたよな」
「あれは流れというか……で、でも。はい。そう、です」
「……異性として、って意味だよな」
「は、はい」
今更ながら羞恥が込み上げてくる。
けど否定するのもなんだか疲れてきたし、そもそも本当のことだから否定する必要もない。
ぼんやりとそんな風に考えていたら「言っておくが、返答する気はないからな」とそっけなく刺すように告げられた。
え……私のこと、好きじゃ、ない……?
エレナの代わり扱いはしないと言っていたから、つまり、恋人としては見ないってこと?
じゃあさっきのキスも、いわゆる家族的な親愛の――
がらがらと、私の中で何かが崩れ落ちる音がする。
ぴくりとも身体が動かない。
勝手に勘違いしていた。代わり扱いとか関係なく、ヴァルターは好意を持ってくれていると思い込んでいた。
はずかしさとショックが高波のように押し寄せてくる。ダメだ、穴があったら入りたい……。
すると、ヴァルターがまた呆れたように溜息をつく。
彼の言動ひとつひとつが、私の胸にぐさぐさと刺さる。
「あのな。前にも言ったけど、オレは子供に手を出す趣味ねぇから」
「わ、わたし、ぜんせ、にじゅうご……」
「実年齢の話してんだよ。前から思ってたけど結構、頭悪いだろ」
あたま、わるい……たしかによくはないけど、そこまではっきり言われたことは、ない……。
魂が抜けたようにぽかーんとしていたら、不意に両肩へ手を置かれる。
その拍子に意識が現実へ戻った。彼が私の目線に合わせて、身をかがめる。
「だから……お前が成人の日を迎えたら、応える。……あと4年半、待てるか?」
4年半後。15歳になったら応えてくれる――ということは、そういうことなのか。
これは、勘違いじゃ、ないよね? 穴があっても、入らなくていいの?
相変わらず頭は混乱しっぱなしだけど、問いかけには、うんうんと繰り返し頷く。
しかし彼は訝しむように、私を見ていた。
「本当にわかってるか?」
「わ、わかってます。つまり成人を迎えたら、お付き合いしてくれると――」
「すげぇな。フラれない自信がそこまであるのか」
「えっ、あれ……!?」
「いい加減、帰るぞ」
切り替えが早すぎてついていけない。
あれ、どういう話の流れだったっけ。あれ……なんか、煙に巻かれてる?
……姿が、見えない。
ここまで来た道は覚えているし、方角は間違いないはず。
きょろきょろと見まわしながら、歩いていく。
やがて細い木々に囲まれた場所で、かがみ込んでいるヴァルターの背中が視界に映った。
小走りで近づくとそこには、下部だけが土に埋められた石が、5つ並んでいる。
自然物ゆえ若干ばらつきはあるけれど、同じくらいの高さになるよう揃えられていた。
どれも表面には文字――名前が刻まれている。
これは……お墓?
中央の奥に『父・アイザック』と彫られた、ひときわ大きな墓石。
もしかして――
「……一緒に、住んでいたんですか?」
ヴァルターが一呼吸おいてから、顔を上げる。
こちらに背を向けたままなので表情は窺えない。
「……エレナだけ置いて、生き残るつもりはなかったんだ。運悪く崖から落ちて、川に流されて……その先でオレを拾ったのが、あの人だった」
「アイザックさん、ですか」
彼は手を合わせたまま、小さく頷く。
「生き方も、薬師の技術も、全部教わった。小さい子供が4人もいてさ。鬱陶しかったし、親父も粗暴だったけど、結構楽しかったよ」
遠い思い出のように、穏やかな声で語られる。
何とも言えない感情が込み上げてきて、私はぎゅっと胸元を掴んだ。
「――昔は昔、今は今。よく、そう言う人だった。洞穴も畑も小屋も、全部そのままにして守っているオレを見たら、きっと怒ると思う」
彼が、深く息を吸う。
そしておもむろに、言葉ごと吐きだされた。
「お前も……怒りたい、だろ」
「え?」
「あのとき、エレナの代わりにはなれないと思うってお前は言ってたけど、オレは……代わりにしようと、している」
次第にヴァルターの声がくぐもっていく。
泪がぽつぽつと落ちていくのが、背後からでもわかった。
「どう頑張っても……忘れられねぇんだよ。エレナも、親父も、あいつらも」
「そんなの、当然ですよ。好きだったものが、簡単に忘れられるわけないじゃないですか」
無意識のうち、かがみ込んだままの彼を後ろから抱き締めた。
その背中はいつもよりも、細く感じられる。
「私は、家族のことも曖昧で……好きだったのか、嫌いだったのかも、わからないけど……でもきっと、そうだと思います。それに、忘れられないくらい好きだっていう気持ちが持てるの、ちょっと羨ましいです」
「知らないのか……世間では未練がましいって言うんだよ、こういうの」
「いいじゃないですか。私はそういうヴァルターも好きですよ」
「変なやつ……」
ヴァルターは手の甲で涙を拭い、私の腕をほどいてこちらへ向き直る。
少しだけ目が赤くなっているもの、晴れた表情を浮かべていて安心した。
「でも……あんまり代わり扱いは、しないようにする。――ありがとう、エレノア」
ぐっと距離を縮めてきたと思ったら、頬に、柔らかい感触がした。
思考停止、身が固まる。
それがいわゆる、キスだということに気がつくのに時間がかかった。
「い、いい、今――」
「さ、帰るぞ」
何事もなかったかのように立ち上がるヴァルターに、手を握られた。
放心状態が続いている私は歩くことも忘れ、呆然とその場に立ち尽くす。
すると、どこか呆れたような声が頭上から降ってきた。
「これくらいで固まるなよ……」
軽く腕を引っ張られ、「帰るぞ」と繰り返される。
その流れに従ってようやく歩き出せたものの、足取りはフラフラとしていた。
「そんなに歩くのしんどいのか?」
「だれの、せいだと……」
たどたどしく言い返すと、彼はくすくす笑いながら「お前も言うようになったなぁ」とこぼす。
さ、さっきまで泣いてたのに……!
「ところでさっきオレのこと好きだって、しれっと言ってたよな」
「あれは流れというか……で、でも。はい。そう、です」
「……異性として、って意味だよな」
「は、はい」
今更ながら羞恥が込み上げてくる。
けど否定するのもなんだか疲れてきたし、そもそも本当のことだから否定する必要もない。
ぼんやりとそんな風に考えていたら「言っておくが、返答する気はないからな」とそっけなく刺すように告げられた。
え……私のこと、好きじゃ、ない……?
エレナの代わり扱いはしないと言っていたから、つまり、恋人としては見ないってこと?
じゃあさっきのキスも、いわゆる家族的な親愛の――
がらがらと、私の中で何かが崩れ落ちる音がする。
ぴくりとも身体が動かない。
勝手に勘違いしていた。代わり扱いとか関係なく、ヴァルターは好意を持ってくれていると思い込んでいた。
はずかしさとショックが高波のように押し寄せてくる。ダメだ、穴があったら入りたい……。
すると、ヴァルターがまた呆れたように溜息をつく。
彼の言動ひとつひとつが、私の胸にぐさぐさと刺さる。
「あのな。前にも言ったけど、オレは子供に手を出す趣味ねぇから」
「わ、わたし、ぜんせ、にじゅうご……」
「実年齢の話してんだよ。前から思ってたけど結構、頭悪いだろ」
あたま、わるい……たしかによくはないけど、そこまではっきり言われたことは、ない……。
魂が抜けたようにぽかーんとしていたら、不意に両肩へ手を置かれる。
その拍子に意識が現実へ戻った。彼が私の目線に合わせて、身をかがめる。
「だから……お前が成人の日を迎えたら、応える。……あと4年半、待てるか?」
4年半後。15歳になったら応えてくれる――ということは、そういうことなのか。
これは、勘違いじゃ、ないよね? 穴があっても、入らなくていいの?
相変わらず頭は混乱しっぱなしだけど、問いかけには、うんうんと繰り返し頷く。
しかし彼は訝しむように、私を見ていた。
「本当にわかってるか?」
「わ、わかってます。つまり成人を迎えたら、お付き合いしてくれると――」
「すげぇな。フラれない自信がそこまであるのか」
「えっ、あれ……!?」
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