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スローライフ編
8話【ぽかぽかと学び】
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1ヶ月後の、昼下がり。
洞穴の入り口前に、座り込むのにちょうどいいサイズの石がある。
そこへ腰かけ、心地良い陽の光を浴びる。
これが昼食後の日課になってしまった。なんて贅沢な時間……。
完全に緩みきった表情のまま、うとうとし始めて――不意に、人の影が私を覆う。
「……だらけすぎ」
見上げると、呆れた顔で私を見てくるヴァルターが立っていた。
今回が初めてではないどころか、私がこうやって過ごしているといつもやって来る。毎回同じ顔で。
「ちょっと寝たら、戻ります」
「じゃーオレも」
あぐらを組んで隣に座る彼に抱き上げられ、そのまま彼の正面に収められる。
ぎゅっと背後から抱きつかれ、とても落ち着いて眠れるような状況では――と言いたいところだけど、もう慣れた。
何かとくっついてきては頭を撫でまわしてきたり、何もせずそのままでいるときもある。
私を子供扱いしているのか、異性として見ているのかも相変わらず曖昧だ。
でもこうしているときに見上げると、彼はこの上なく嬉しそうな、安堵しているような微笑みを浮かべている。今だって。
それを見ると、私もつい嬉しくなって顔が綻ぶ。
彼が喜んでくれるのならエレナの代わりでも何でもいいのだけど、彼女がどういう人だったのかも知らないし、彼が言っていた通り魂が同じだとしてもそこまでだ。
そうだとしても――私は、ヴァルターが好き。
前々から薄っすらと抱いていた感情を、ようやく捉えられた。
呪紋や転生の件が、きっかけなのは間違いない。でもきっかけは何だっていい。
エレナの魂が作用しているのだとしても、私が彼を好きなことに変わりはない。
だけどひとつだけ、不可解なことがある。
ヴァルターはどうして、ここにひとりで住んでいるんだろう。
この洞穴は意外と広い。
今でこそ私が使わせてもらっている部屋も、もともと家具が配置されていた。
――誰かが、昔はそこにいたかのように。
エレナといたのかとも一瞬考えたけど、エルフの国が滅んだ際に彼女は亡くなったと言っていたので違うと思う。
それに、家具のサイズが大きい。
ベッドは私のも彼のも、ダブルサイズくらいはある。居間の丸テーブルも4~5人は一緒に食事ができそうな大きさだ。
もう1つ、使われていない部屋がある。そこも同じように家具が配置されていた。
倉庫と化すこともなく、いつでもそこへ戻ってきていいような状態で。
……気になるな。だけど聞いていいことなのか。
いくら親しくても触れてほしくないことだってあるだろうし、そもそも私はそこまで親しくなれているのかどうかも……。
「あー……そうだ」
思い巡らせていると、寝ぼけているような声が頭上から降ってくる。
「起きたら、勉強始めるから」
何の――と言おうとする前に、寝息が聞こえてきた。眠るのが早すぎる。
***
自室から本を5冊ほど持ってきた彼は、それを居間のテーブルの上に置いた。
表紙と背表紙へ目をやる。魔獣、勇者、神術、魔術――歴史的な内容と、術関係が主なようだ。
「お前、勉学はどこまで進んでるんだ?」
「歴史の方は少し……魔術は、全然わからないです。神術はそもそも知識がそんなに広まっていないので、精霊がいることとか印返しの儀とか、部分的にしか知りません」
教会にいた頃は、勉強に関しては読み書きや、礼儀作法くらいしか教わらなかった。
もちろん家事もわからないまま。
前世の知識があっても、この世界で通用する内容でなければ意味がない。
これだと、生きていくには周囲からの補助が必須になる。
聖女のまま役目を全うしていれば、それでもよかった。
力が移行されてもこれまで国に尽くしてきたということで、その後は礼遇されると聞いている。
「神術はもう使えねぇだろうけど、ルーツくらいは覚えといても損ないだろ」
そう言うとヴァルターは積み重なった本の、上から2番目にある1冊を手に取った。
「先に魔獣の軍勢から、だな」
「魔獣の……それってヴァルターの」
「そう、オレがいた国を滅ぼした奴ら。下っ端は知性がないが、部隊長以上の奴は頭が回る。食った他種族の能力を、上手く自分のものとして取り込めた奴らがその立場に就く」
ざ、残虐な話だ……そんなのが蔓延っていた時代があるのか。
ごくり、と唾を飲み込む。
「基本的に他種族ってのは、敵対していなくとも警戒し合ってることが多い。だが魔獣どものせいで、そうも言ってられなくなってな。率先して手を組んだヒトとエルフ、互いの国で宝剣を扱える者を勇者としてそれぞれ抜擢した」
ヴァルターは本をぱらぱらとめくり、「ちょうどこのページ辺りだ」と指差す。
「2人の勇者を支えるために何人か仲間もいたわけだが……当時ヒトは、術が使えなかった。そこでエルフ側が『こちらの仲間が負傷したとき、全滅するようでは困る』と適性のある人間に加護を与えるよう、精霊に頼んだ」
もともとは、エルフしか扱えなかったんだ。本のページも覗きながら、黙ってそのまま聞き続ける。
「それでもヒト自体に神術の適性が大してねぇから、同じ人間が術を使い続けると危険だってことで、年数が経ったら別の人間へ力が移行するように精霊側が調節している」
「じゃあ、神の加護って……」
「そう。精霊のことだ」
なるほど。言い伝えられる中で、内容が微妙に変わってしまったのか。
目に見えないものを祀るという点で、人間側からすればそこまで差異はないのかもしれない。
それが神様だと思えば、何でも神様になってしまうものだし。
私自身もはっきりと精霊の姿が見えていたわけではない。
ただぼんやりとそこにいるような輝きと気配、声だけがほのかに聴こえていた。
「その勇者一行が魔獣の軍勢を倒しきったのが、150年前」
「あの、エルフの国も複数あるんですか?」
「3カ国あった。その中でも、オレがいた国はしょぼい」
容赦のない物言いに、苦笑いを思わず浮かべてしまう。
「で、最後に魔術だが……こっちは80年前にヒトが開発した術で、手順さえ踏めば誰にでも扱える汎用性が高いやつだ。術式――文字を描いて、唱えるだけでいい。とはいえ神術より弱いから、お前には不要だと判断したんだろ」
だから1度も教わらなかったのか。
でも今後は必要になりそうだし、魔術の勉強もちゃんとしておいた方がよさそう。
「説明は以上。質問は?」
「えっと……あ、ヴァルターがいつもここで描いてるのって、魔術だったんですか?」
「あぁ。普段使う分には、こっちの方が便利だからな。神術は集中力が必要で結構疲れるし」
「私がここに来た頃に言っていた空箱も?」
「あれは神術と魔術の複合。文字を描くことで精霊から借りた力を留めさせて、常時発動してる。だから魔術のように唱えなくても、箱の中にいるだけでいい」
神術の発動には、文字を描く必要も唱える必要もない。それぞれの良いとこ取りなんてできるんだ、すごいな。
それにしても結局あのときは、居間でじっとしてしまっていたから、もしヴァルター以外の人が来ていたら空箱を活用できなかった。せっかく教えてもらったのに。
彼は開いていた本を閉じて、私の前へそれを差し出す。
「オレの話聞いたくらいじゃ、すぐ忘れるだろうからな。ちゃんと反復して身につけろよ」
「わかりました」
「それともう一般に出回ってない古い書物だから、丁寧に扱ってくれ。まぁエレノアなら心配いらないだろうけど」
私はもう1度頷いた。
面倒なはずなのにこうして教えてくれるのも、信用してもらえるのも、とても嬉しい。
積み重なっている本を一瞥して、大きく息を吸う。
洞穴の入り口前に、座り込むのにちょうどいいサイズの石がある。
そこへ腰かけ、心地良い陽の光を浴びる。
これが昼食後の日課になってしまった。なんて贅沢な時間……。
完全に緩みきった表情のまま、うとうとし始めて――不意に、人の影が私を覆う。
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見上げると、呆れた顔で私を見てくるヴァルターが立っていた。
今回が初めてではないどころか、私がこうやって過ごしているといつもやって来る。毎回同じ顔で。
「ちょっと寝たら、戻ります」
「じゃーオレも」
あぐらを組んで隣に座る彼に抱き上げられ、そのまま彼の正面に収められる。
ぎゅっと背後から抱きつかれ、とても落ち着いて眠れるような状況では――と言いたいところだけど、もう慣れた。
何かとくっついてきては頭を撫でまわしてきたり、何もせずそのままでいるときもある。
私を子供扱いしているのか、異性として見ているのかも相変わらず曖昧だ。
でもこうしているときに見上げると、彼はこの上なく嬉しそうな、安堵しているような微笑みを浮かべている。今だって。
それを見ると、私もつい嬉しくなって顔が綻ぶ。
彼が喜んでくれるのならエレナの代わりでも何でもいいのだけど、彼女がどういう人だったのかも知らないし、彼が言っていた通り魂が同じだとしてもそこまでだ。
そうだとしても――私は、ヴァルターが好き。
前々から薄っすらと抱いていた感情を、ようやく捉えられた。
呪紋や転生の件が、きっかけなのは間違いない。でもきっかけは何だっていい。
エレナの魂が作用しているのだとしても、私が彼を好きなことに変わりはない。
だけどひとつだけ、不可解なことがある。
ヴァルターはどうして、ここにひとりで住んでいるんだろう。
この洞穴は意外と広い。
今でこそ私が使わせてもらっている部屋も、もともと家具が配置されていた。
――誰かが、昔はそこにいたかのように。
エレナといたのかとも一瞬考えたけど、エルフの国が滅んだ際に彼女は亡くなったと言っていたので違うと思う。
それに、家具のサイズが大きい。
ベッドは私のも彼のも、ダブルサイズくらいはある。居間の丸テーブルも4~5人は一緒に食事ができそうな大きさだ。
もう1つ、使われていない部屋がある。そこも同じように家具が配置されていた。
倉庫と化すこともなく、いつでもそこへ戻ってきていいような状態で。
……気になるな。だけど聞いていいことなのか。
いくら親しくても触れてほしくないことだってあるだろうし、そもそも私はそこまで親しくなれているのかどうかも……。
「あー……そうだ」
思い巡らせていると、寝ぼけているような声が頭上から降ってくる。
「起きたら、勉強始めるから」
何の――と言おうとする前に、寝息が聞こえてきた。眠るのが早すぎる。
***
自室から本を5冊ほど持ってきた彼は、それを居間のテーブルの上に置いた。
表紙と背表紙へ目をやる。魔獣、勇者、神術、魔術――歴史的な内容と、術関係が主なようだ。
「お前、勉学はどこまで進んでるんだ?」
「歴史の方は少し……魔術は、全然わからないです。神術はそもそも知識がそんなに広まっていないので、精霊がいることとか印返しの儀とか、部分的にしか知りません」
教会にいた頃は、勉強に関しては読み書きや、礼儀作法くらいしか教わらなかった。
もちろん家事もわからないまま。
前世の知識があっても、この世界で通用する内容でなければ意味がない。
これだと、生きていくには周囲からの補助が必須になる。
聖女のまま役目を全うしていれば、それでもよかった。
力が移行されてもこれまで国に尽くしてきたということで、その後は礼遇されると聞いている。
「神術はもう使えねぇだろうけど、ルーツくらいは覚えといても損ないだろ」
そう言うとヴァルターは積み重なった本の、上から2番目にある1冊を手に取った。
「先に魔獣の軍勢から、だな」
「魔獣の……それってヴァルターの」
「そう、オレがいた国を滅ぼした奴ら。下っ端は知性がないが、部隊長以上の奴は頭が回る。食った他種族の能力を、上手く自分のものとして取り込めた奴らがその立場に就く」
ざ、残虐な話だ……そんなのが蔓延っていた時代があるのか。
ごくり、と唾を飲み込む。
「基本的に他種族ってのは、敵対していなくとも警戒し合ってることが多い。だが魔獣どものせいで、そうも言ってられなくなってな。率先して手を組んだヒトとエルフ、互いの国で宝剣を扱える者を勇者としてそれぞれ抜擢した」
ヴァルターは本をぱらぱらとめくり、「ちょうどこのページ辺りだ」と指差す。
「2人の勇者を支えるために何人か仲間もいたわけだが……当時ヒトは、術が使えなかった。そこでエルフ側が『こちらの仲間が負傷したとき、全滅するようでは困る』と適性のある人間に加護を与えるよう、精霊に頼んだ」
もともとは、エルフしか扱えなかったんだ。本のページも覗きながら、黙ってそのまま聞き続ける。
「それでもヒト自体に神術の適性が大してねぇから、同じ人間が術を使い続けると危険だってことで、年数が経ったら別の人間へ力が移行するように精霊側が調節している」
「じゃあ、神の加護って……」
「そう。精霊のことだ」
なるほど。言い伝えられる中で、内容が微妙に変わってしまったのか。
目に見えないものを祀るという点で、人間側からすればそこまで差異はないのかもしれない。
それが神様だと思えば、何でも神様になってしまうものだし。
私自身もはっきりと精霊の姿が見えていたわけではない。
ただぼんやりとそこにいるような輝きと気配、声だけがほのかに聴こえていた。
「その勇者一行が魔獣の軍勢を倒しきったのが、150年前」
「あの、エルフの国も複数あるんですか?」
「3カ国あった。その中でも、オレがいた国はしょぼい」
容赦のない物言いに、苦笑いを思わず浮かべてしまう。
「で、最後に魔術だが……こっちは80年前にヒトが開発した術で、手順さえ踏めば誰にでも扱える汎用性が高いやつだ。術式――文字を描いて、唱えるだけでいい。とはいえ神術より弱いから、お前には不要だと判断したんだろ」
だから1度も教わらなかったのか。
でも今後は必要になりそうだし、魔術の勉強もちゃんとしておいた方がよさそう。
「説明は以上。質問は?」
「えっと……あ、ヴァルターがいつもここで描いてるのって、魔術だったんですか?」
「あぁ。普段使う分には、こっちの方が便利だからな。神術は集中力が必要で結構疲れるし」
「私がここに来た頃に言っていた空箱も?」
「あれは神術と魔術の複合。文字を描くことで精霊から借りた力を留めさせて、常時発動してる。だから魔術のように唱えなくても、箱の中にいるだけでいい」
神術の発動には、文字を描く必要も唱える必要もない。それぞれの良いとこ取りなんてできるんだ、すごいな。
それにしても結局あのときは、居間でじっとしてしまっていたから、もしヴァルター以外の人が来ていたら空箱を活用できなかった。せっかく教えてもらったのに。
彼は開いていた本を閉じて、私の前へそれを差し出す。
「オレの話聞いたくらいじゃ、すぐ忘れるだろうからな。ちゃんと反復して身につけろよ」
「わかりました」
「それともう一般に出回ってない古い書物だから、丁寧に扱ってくれ。まぁエレノアなら心配いらないだろうけど」
私はもう1度頷いた。
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