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7.『一番おっきな現実』
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今日はロルフが来なかった。
私が彼と出会ってから初めて、あのレストランに彼がいなかった。
久しぶりに一人で食べるあそこの料理はやっぱり美味しくて、でもなんだか物足りなくて。
そういえば、変なイベントもなかったし、本当に静かで平和な昼食だった。
「ま、たまにはいいかもね」
自分の気持ちを整理する機会にもなる。
正直な話、彼に会えると期待して行ったもんだから、寂しいものは寂しいのだが。
――好き。
その気持ちは、私にとって呪いそのものだった。
否、今だってそう思っている。
逃れることの出来ない、罪なのだと。
だから私は、今でもあの人のことが好きだ。好きでいなければならない。
そう、思っていた。
ロルフに出会うまでは。
「私って一体、なんなんだろ」
好きになったせいで、全てが壊れて。
迷惑をかけて、失望されて。
その癖して、また誰かを好きになろうというのか。
学ばないというか、頭が悪いというか、救いようがない。
第一、前の恋を消化しきれていないのに、無謀にも次の恋に手を出そうとするなんて、とんだ色ボケだ。
いや、それ以前の問題だ。
私の恋は、実らない。
「嬢ちゃん、今日も野菜かい? ちゃんと肉も食いなよ?」
「……え、ああ。はい、食べてますよ」
露店で明日の食材を調達していると、店主から声をかけられた。
こうしばらく同じ場所に住んで決まった場所で買い物をしていれば、お店の人とは顔なじみにもなるものだが、向こうから声をかけられたのは初めてだったので少々面食らってしまった。
「そう? ならいいんだけどよ……ま、確かに顔色も良くなってきたな!」
「そうでしょうか……って、私の顔色ってそんなに特徴的でしたか?」
「特徴的っつーとちょっとアレだが……なんつーか、今にも死んじまいそうな顔してたよ、最初のうちは特に」
この町に越してきて三年。
この露店に顔を出すようになってからは一年とちょっと。
心の整理をつける時間は充分にあったはずだが、それでもやっぱり傍から見たら相当に酷い顔をしていたらしい。
そこそこ長いこと観察されていたのだとしたら、なんとも言えない気分だ。
「嬢ちゃん、ずっと話しかけんなオーラ出てたからよ……俺みたいなやかましいおっさんって、嫌な人は嫌だと思うんだよな。だから、そういう雰囲気バリバリに出してるお客さんにはあんまり話しかけないようにしてるってわけ」
「それは……気を使わせてしまってすみません」
「あぁ、いいのいいの。物を売るってそういうもんだからな! 俺の類まれなる接客スキルのおかげで店は大儲かりよ! ここだけの話だが、うちは他の店より店主が男前だって評判で――いでぇ!」
「アンタ! 馬鹿なこと言ってお客さん困らせるんじゃないよ! ごめんねぇ。構わないで、好きなもの買ってってちょうだい。あ、果物食べる?」
大口を開けて笑う店主の頭を鬼の形相で引っぱたいて、その一秒後にはにこやかな表情をこっちに向けるふくよかな女性。きっと奥さんだろう。
その見事な夫婦漫才に呆気に取られ、目を丸くする私。
知らぬ間に袋に詰められる大量の果実。
二日分の食材を買うつもりが、無料で一週間分の果物も追加されていた。
「ありがとうございましたー! また来てちょうだいね!」
「果物、ありがとうございます。では――あ、ひとつだけ伺ってもいいですか?」
「なんだい?」
「夫婦って、どんなものですか?」
なぜこんなことを聞いたのかはわからない。
だけど、知りたかった。
その女性は少しの間考えて、こう言った。
「人生の混ぜっこ……ってところかね。それか、墓場への道連れ、とか……ま、あんまり夢見るもんじゃないわよ、結婚って。一番おっきな現実だもの」
「――。ありがとうございました」
「またきてねー」
それは、私が聞きたかった答えなのか、そうじゃないのか。
それさえも分からないまま、私は家路についた。
次の日も、その次の日も、ロルフはこなかった。
■
その報せが飛び込んできたのは、それから3ヶ月が経ったある日のことだった。
来る日も来る日も、今日こそは彼に会えるはずだと期待して向かったレストラン。
結局一度も会える日は来なくて、私の気も沈んでいた頃。
ある夕時に町の連絡板に張り出されていた文は、私の目を丸くさせるしかなかった。
「ヒルパート伯爵家の次男、ロルフ・ヒルパート卿……ジュベール伯爵家に婿入りへ……」
ロルフが、結婚するらしい。
そんな素振りなんて全く見せなかった上に、しばらく姿を見ないと思ったら、いつの間にかそんなことになっているとは。
ジュベール伯爵家。
丁度この町の向こう側からの領地を治める貴族で――あぁ、そういうことか。
ヒルパート公爵領は遠い。
気が遠くなるほどではないが、気軽に遊びに行けるような距離ではない。
そんな場所で生まれ育ったはずの彼が、なぜこんな町にいたのか。その疑問に、合点がいった。
ロルフは元より、縁談が目的でこの町に来たのだ。
いや、この町に――だと、少し違うか。
きっと彼は、ジュベール伯爵家に世話になっていたのだろう。
幸せな未来のこととか、やっつけなきゃいけない現実のこととか、そんな話をするために滞在していたのだ。
で、合間を縫って近くの町まで遊びに来て、偶然あのレストランを知って。
あそこの料理は美味しいもんだから、つい通いつめるうちに――仏頂面の女に出会った。
「そういう……ことかぁ」
それを理解した途端、まるで魔法が解けたかのように熱は引いていった。
そして、改めて思い知る。
「結局、私はヒロインにはなれないってことなんだね」
ロルフとの楽しかったはずの記憶は、嬉しかったはずの追憶は、まるで冷めきった鉄のように、そこにあるだけのものになった。
家に、帰ろう。
私が彼と出会ってから初めて、あのレストランに彼がいなかった。
久しぶりに一人で食べるあそこの料理はやっぱり美味しくて、でもなんだか物足りなくて。
そういえば、変なイベントもなかったし、本当に静かで平和な昼食だった。
「ま、たまにはいいかもね」
自分の気持ちを整理する機会にもなる。
正直な話、彼に会えると期待して行ったもんだから、寂しいものは寂しいのだが。
――好き。
その気持ちは、私にとって呪いそのものだった。
否、今だってそう思っている。
逃れることの出来ない、罪なのだと。
だから私は、今でもあの人のことが好きだ。好きでいなければならない。
そう、思っていた。
ロルフに出会うまでは。
「私って一体、なんなんだろ」
好きになったせいで、全てが壊れて。
迷惑をかけて、失望されて。
その癖して、また誰かを好きになろうというのか。
学ばないというか、頭が悪いというか、救いようがない。
第一、前の恋を消化しきれていないのに、無謀にも次の恋に手を出そうとするなんて、とんだ色ボケだ。
いや、それ以前の問題だ。
私の恋は、実らない。
「嬢ちゃん、今日も野菜かい? ちゃんと肉も食いなよ?」
「……え、ああ。はい、食べてますよ」
露店で明日の食材を調達していると、店主から声をかけられた。
こうしばらく同じ場所に住んで決まった場所で買い物をしていれば、お店の人とは顔なじみにもなるものだが、向こうから声をかけられたのは初めてだったので少々面食らってしまった。
「そう? ならいいんだけどよ……ま、確かに顔色も良くなってきたな!」
「そうでしょうか……って、私の顔色ってそんなに特徴的でしたか?」
「特徴的っつーとちょっとアレだが……なんつーか、今にも死んじまいそうな顔してたよ、最初のうちは特に」
この町に越してきて三年。
この露店に顔を出すようになってからは一年とちょっと。
心の整理をつける時間は充分にあったはずだが、それでもやっぱり傍から見たら相当に酷い顔をしていたらしい。
そこそこ長いこと観察されていたのだとしたら、なんとも言えない気分だ。
「嬢ちゃん、ずっと話しかけんなオーラ出てたからよ……俺みたいなやかましいおっさんって、嫌な人は嫌だと思うんだよな。だから、そういう雰囲気バリバリに出してるお客さんにはあんまり話しかけないようにしてるってわけ」
「それは……気を使わせてしまってすみません」
「あぁ、いいのいいの。物を売るってそういうもんだからな! 俺の類まれなる接客スキルのおかげで店は大儲かりよ! ここだけの話だが、うちは他の店より店主が男前だって評判で――いでぇ!」
「アンタ! 馬鹿なこと言ってお客さん困らせるんじゃないよ! ごめんねぇ。構わないで、好きなもの買ってってちょうだい。あ、果物食べる?」
大口を開けて笑う店主の頭を鬼の形相で引っぱたいて、その一秒後にはにこやかな表情をこっちに向けるふくよかな女性。きっと奥さんだろう。
その見事な夫婦漫才に呆気に取られ、目を丸くする私。
知らぬ間に袋に詰められる大量の果実。
二日分の食材を買うつもりが、無料で一週間分の果物も追加されていた。
「ありがとうございましたー! また来てちょうだいね!」
「果物、ありがとうございます。では――あ、ひとつだけ伺ってもいいですか?」
「なんだい?」
「夫婦って、どんなものですか?」
なぜこんなことを聞いたのかはわからない。
だけど、知りたかった。
その女性は少しの間考えて、こう言った。
「人生の混ぜっこ……ってところかね。それか、墓場への道連れ、とか……ま、あんまり夢見るもんじゃないわよ、結婚って。一番おっきな現実だもの」
「――。ありがとうございました」
「またきてねー」
それは、私が聞きたかった答えなのか、そうじゃないのか。
それさえも分からないまま、私は家路についた。
次の日も、その次の日も、ロルフはこなかった。
■
その報せが飛び込んできたのは、それから3ヶ月が経ったある日のことだった。
来る日も来る日も、今日こそは彼に会えるはずだと期待して向かったレストラン。
結局一度も会える日は来なくて、私の気も沈んでいた頃。
ある夕時に町の連絡板に張り出されていた文は、私の目を丸くさせるしかなかった。
「ヒルパート伯爵家の次男、ロルフ・ヒルパート卿……ジュベール伯爵家に婿入りへ……」
ロルフが、結婚するらしい。
そんな素振りなんて全く見せなかった上に、しばらく姿を見ないと思ったら、いつの間にかそんなことになっているとは。
ジュベール伯爵家。
丁度この町の向こう側からの領地を治める貴族で――あぁ、そういうことか。
ヒルパート公爵領は遠い。
気が遠くなるほどではないが、気軽に遊びに行けるような距離ではない。
そんな場所で生まれ育ったはずの彼が、なぜこんな町にいたのか。その疑問に、合点がいった。
ロルフは元より、縁談が目的でこの町に来たのだ。
いや、この町に――だと、少し違うか。
きっと彼は、ジュベール伯爵家に世話になっていたのだろう。
幸せな未来のこととか、やっつけなきゃいけない現実のこととか、そんな話をするために滞在していたのだ。
で、合間を縫って近くの町まで遊びに来て、偶然あのレストランを知って。
あそこの料理は美味しいもんだから、つい通いつめるうちに――仏頂面の女に出会った。
「そういう……ことかぁ」
それを理解した途端、まるで魔法が解けたかのように熱は引いていった。
そして、改めて思い知る。
「結局、私はヒロインにはなれないってことなんだね」
ロルフとの楽しかったはずの記憶は、嬉しかったはずの追憶は、まるで冷めきった鉄のように、そこにあるだけのものになった。
家に、帰ろう。
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