真名を告げるもの
松前謙介は物心ついた頃から己に付きまとう異形に悩まされていた。
高校二年に進級をした数日後、謙介は不思議な雰囲気を纏う七瀬白という下級生と出会う。彼は謙介に付きまとう異形を「近づくもの」と呼び、その対処法を教える代わりに己と主従の契約を結ぶことを提案してきて……
この世ならざるものと対峙する、現代ファンタジーホラー。
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読了いたしました。
すごい力を持った白が役割として人に害なす怪異を倒すだけではなく、助けた先輩を当たり前のように従え、謙介自身も当たり前のように白の指示に従っている様子に非常に心惹かれました。白と関わり助けてもらった人は自然とそうなっていくんだなと感じます。穂香ちゃんもそうでした。次元の膜が薄いせいで、この町にいると何らかの怪異に狙われる可能性が高いのに、町から出ていく人が少ないのは助けてくれる存在がいると無意識下で信じているからなのかも。
最終話の最後のあたり、胸が熱くなりました。個が失われていく中で、謙介だけが白を見て、白を助けたいと。その言葉をどれほど嬉しく思ったことか。
最高でした。
ふたりとも長生きしてください。🙏
みやこ嬢さん
ご丁寧な感想をありがとうございます。
白と謙介の関係は、過去と現在が作用しあった不思議なものにできているかなと思っているので、そこを褒めていただけてすごく嬉しいです。
この作品も続きを書きたいなという妄想だけはあるのですが、なんとか長生きできるといいな……とは……!
改めまして、お読みいただき、感想までありがとうございました。
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