【完結】なんで転移なんか…。 ~白昼夢を見せられチート使いの元クラスメイト達と戦います~

 "刻越 藍"は修学旅行でとある遺跡に訪れていた。
 友人達、クラスメイト達とも楽しい修学旅行を満喫していたはずだった。
 クラスが選んだ遺跡観光巡り、その最後の集合写真が行われた時、刻越藍含めたクラス全員が見知らぬ場所に転移させられてしまった。

 見知らぬ場所、空気、全てがここは自分達が居た世界で無いと戸惑う。
 そして考える暇を与えないかのように、一人のクラスメイトが死んだ。転移してきたのは自分達だけでは無く、その世界の化け物、モンスターも一緒だった。
 逃げ惑うクラスメイト達、そんな中、藍は襲い掛かるモンスターに対峙した瞬間、頭が真っ白になり白昼夢を見た。

 藍は親友の"安堂透"と共に自分が見た白昼夢の情報を使いモンスターを撃退したが、それが引き金になったかのように次々とモンスターが姿を見せ始めて行く。
 突然現れたモンスターの攻撃で藍は、致命傷を負うも再び白昼夢を見せられ回復魔法を扱い一命を取り留めた。
 絶対絶命に陥った時、親友の透が右腕を光らせ藍を攻撃したモンスターを一撃で撃退した。

 自分達は力を授かった。転移者達の反撃が始まる。
 そんな中、藍は一人その波に乗れなかった。その理由は、"自分だけ"にはみんなと同じ力が無い事、その印が右腕には無かったからだ。

 それでも共に戦おうと奮闘する藍。だが一人の男子が藍に向けて告げた。

「”ニセモノ"」

 その言葉で藍は、同じクラスメイト達から無慈悲な暴力を受けるのであった―――。
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