永遠のネバーランド

東門 大

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第6話 ママはお見通し(2)

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「ふっ」と軽く笑みを浮かべて義母ママは立ち上がった。

「大ちゃんも立ちなさい」

 僕は正座でしびれた足を庇いながら、ヨタヨタと立ち上がった。これで終わりかと安心していた僕に、

「テーブルに両手をつきなさい」

 と、厳しい口調で命令してきた。

 なぜそんなことを言うのか分からなかったが、フラフラしている僕は、そのままでは辛いので、自分から手をついた。

「反省は終わったけれど、お仕置きはこれからよ」

 言うが早いか、ママは両腕で僕の短パンを膝のあたりまで下ろした。

 ブリーフをはいた僕の白いお尻が丸出しになり、そこへピシッと平手打ちがとんだ。

 痛いわけではなかったけど、恥ずかしさでたまらなくなり、急いで短パンをあげた。

「ママ、恥ずかしいよ、こんなの。僕はもう中学生だから…お仕置きなんてやめて。悪いのは分かったから。ね?」

「いいわよ。好きにしなさい。その代わり、このパンツもティッシュもパパに見せて叱ってもらうから。……それとも美咲ちゃんのママにも話しちゃおうかしら、おっぱいチュッチュしてることとか」

 義母の口からまさか美咲ちゃんの名前が出るとは思わなかった。

 美咲ちゃんは付き合うならあんな子がいいな、なんて思っているちょっと気になる女の子だった。

 そんな美咲ちゃんに「おっぱいチュッチュ」の話をするなんて、とんでもないことだった。

 脅迫とも取れる義母の一言に僕は大いに狼狽した。

「お仕置きはやめるわ。それでいいんでしょ。」

 僕は仕方なくテーブルに手をついた。

「手をついて、どうしたの?言わなきゃ分からないでしょ?」

 情けなかったが、この事を父さんや美咲ちゃんに知られるくらいなら、お尻を叩かれると言う屈辱に耐える方が何倍もマシだと思った。

「…お仕置きは受けるよ、ママ。だからお父さんや美咲ちゃんには言わないで」




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