1日休んだだけなのに

東門 大

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第3章 ボーリングに行っただけなのに

3-10 ご褒美の結末

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 僕はついに限界がきて、手が止まった。腰はプルプルしている。あと少しでも刺激を加えると、発射してしまいそうだった。

「これ以上こらえきれません。どうかお願いします」

 新井の困る表情が見えた。

「新井さん、言ってあげないと、中川君耐えられないそうよ」

「うーん、出るー!」

 もう限界で、手を止めていても出そうだった。

「出しなさい」

 新井が仕方なく声を出すと、大量の精子が発射された。

 その一部は新井のスカートまで飛んだ。

 しかもオルガスムスに達した僕は立っていられなくなり、新井に抱きつくように倒れた。


「キャー!!!」

 新井は僕を押し倒してきた。無理もないだろう。……オナニーでふらついた男子が自分に寄りかかってきたのだから。

 押された僕は尻もちをついた。
     
 新井はそれを見て、「今度こそ失礼します」と言うと、逃げるように保健室を出て行った。

 僕は力が抜け、尻もちをついたままの姿勢で床に座りこんだ。

 全てが終わると虚しくなり、罪悪感だけが残っているような気がした。

 加奈子先生からティッシュが渡され、拭くように指示された。

「どう?良かったでしょう?ご褒美」

 加奈子先生の質問には答えず、僕は「ありがとうございました」とだけ言って、保健室を出た。
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