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第二章 森 聖喜の場合
第12話 後悔
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散歩が始まって、十分も経った頃、僕は便意をもよおした。あとどれくらい散歩するんだろう。もし家についたとして、トイレを使わせてくれるだろうか。まさか外で排便するなんて犬みたいなことさせないよな。僕の頭は不安でいっぱいになった。
「あれ? イブ……うんちしたいの?」
暁が僕の異変に気付いたようだった。僕は慌てて首を振った。全裸で散歩させられた上に、野ぐそまでしてしまったら、僕は本当の犬になってしまう。今でも泣きたいほど恥ずかしいのに、そんな恥ずかしいことは、人としてやることではない。
しかし、時間が経つにつれ、その決意は次第に揺らいできた。便意だけでなく尿意も、もよおしてきたのだ。
限界が近づいた時、道の反対側から、自分と同じように首輪で繋がれた男子が近づいてきた。
その男子は「ワン!」と吠えると、空き地の草むらに入ってうんこボーズをとった。便は、その下に置かれた箱に排出され、排出の後は、携帯ウォシュレットのようなもので洗浄されていた。僕にはまるで犬のように見えた。
やはりあんなことできない。と言うかやったらおしまいだ。
「イブも早く出しちゃいなよ。出さないと帰れないんだからね」
暁は外で排便させるつもりだ。僕もあの犬……いや男子のようにうんちをするしかないのだろうか。なんとか免れる方法はないのか。ぼくがそんなことを考えていると、排便した男を散歩させている中学生くらいの女の子が、声をかけてきた。
「おはよう。サトルちゃん」
僕はリードにつながれた男をチラリと見た。僕と同じくらいの歳で、頭の毛は剃られていた。リードにつながれて、ご主人様の横に従う姿は、まさに飼い犬だった。
嫌な予感がして、僕も自分頭を腕で触ってみた。毛の感触はなく、あの少年と同様に、頭の毛を剃られていることが分かった。
「サトルちゃん。新しいイブだね。初日はなかなか大変じゃない? うんちもう出た?」
「それがまだなんです。そろそろ帰りたいんですけど」
「困ってるときはこれ使うといいよ。お浣腸。……使う? あげようか?」
「うーん」
これを聞いた僕は、排便せずには帰れないことを理解した。野ぐそはいやだけど、浣腸なんてもっといやだ。くやしくて恥ずかしくて、情けなかったけど、僕も「ワン」と吠えた後、うんこボーズをとった。
「良かったじゃない。うんちしたいみたいよ。……イブちゃんの初めてのうんちだから、私たちも観ててあげるね」
僕は雑草だらけの空き地で、女子二人と犬のような男子に見られながら排便した。涙が自然とあふれ、こんなことなら評定会に参加すれば良かったと深く後悔した。
排便の音と臭いも、僕の人としての心をずたずたにした。
「終わったら、こっちにお尻の穴を向けて」
排便の後の洗浄も屈辱的だった。十歳の女の子にうんちのついた肛門を向け、洗浄してもらうのだ。
「お利口になったイブにご褒美ね」
暁は僕の肛門に何かを挿入してきた。
「これでようやく帰れるわ。ありがとう莱空さん」
すれ違い様、莱空が連れている男子の肛門に尻尾の様な物が刺さっているのが見えた。僕のお尻にも同様のものが入れられたのだ。
「作戦通りでしたね。サトルちゃん」
莱空という少女はそう言った。作戦? 何の? と思ったが、尋ねるすべはなかった。
「あれ? イブ……うんちしたいの?」
暁が僕の異変に気付いたようだった。僕は慌てて首を振った。全裸で散歩させられた上に、野ぐそまでしてしまったら、僕は本当の犬になってしまう。今でも泣きたいほど恥ずかしいのに、そんな恥ずかしいことは、人としてやることではない。
しかし、時間が経つにつれ、その決意は次第に揺らいできた。便意だけでなく尿意も、もよおしてきたのだ。
限界が近づいた時、道の反対側から、自分と同じように首輪で繋がれた男子が近づいてきた。
その男子は「ワン!」と吠えると、空き地の草むらに入ってうんこボーズをとった。便は、その下に置かれた箱に排出され、排出の後は、携帯ウォシュレットのようなもので洗浄されていた。僕にはまるで犬のように見えた。
やはりあんなことできない。と言うかやったらおしまいだ。
「イブも早く出しちゃいなよ。出さないと帰れないんだからね」
暁は外で排便させるつもりだ。僕もあの犬……いや男子のようにうんちをするしかないのだろうか。なんとか免れる方法はないのか。ぼくがそんなことを考えていると、排便した男を散歩させている中学生くらいの女の子が、声をかけてきた。
「おはよう。サトルちゃん」
僕はリードにつながれた男をチラリと見た。僕と同じくらいの歳で、頭の毛は剃られていた。リードにつながれて、ご主人様の横に従う姿は、まさに飼い犬だった。
嫌な予感がして、僕も自分頭を腕で触ってみた。毛の感触はなく、あの少年と同様に、頭の毛を剃られていることが分かった。
「サトルちゃん。新しいイブだね。初日はなかなか大変じゃない? うんちもう出た?」
「それがまだなんです。そろそろ帰りたいんですけど」
「困ってるときはこれ使うといいよ。お浣腸。……使う? あげようか?」
「うーん」
これを聞いた僕は、排便せずには帰れないことを理解した。野ぐそはいやだけど、浣腸なんてもっといやだ。くやしくて恥ずかしくて、情けなかったけど、僕も「ワン」と吠えた後、うんこボーズをとった。
「良かったじゃない。うんちしたいみたいよ。……イブちゃんの初めてのうんちだから、私たちも観ててあげるね」
僕は雑草だらけの空き地で、女子二人と犬のような男子に見られながら排便した。涙が自然とあふれ、こんなことなら評定会に参加すれば良かったと深く後悔した。
排便の音と臭いも、僕の人としての心をずたずたにした。
「終わったら、こっちにお尻の穴を向けて」
排便の後の洗浄も屈辱的だった。十歳の女の子にうんちのついた肛門を向け、洗浄してもらうのだ。
「お利口になったイブにご褒美ね」
暁は僕の肛門に何かを挿入してきた。
「これでようやく帰れるわ。ありがとう莱空さん」
すれ違い様、莱空が連れている男子の肛門に尻尾の様な物が刺さっているのが見えた。僕のお尻にも同様のものが入れられたのだ。
「作戦通りでしたね。サトルちゃん」
莱空という少女はそう言った。作戦? 何の? と思ったが、尋ねるすべはなかった。
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