大アジア戦争

ツカサメイ

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 51話 ドイツ軍攻勢開始

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    51話 ドイツ軍攻勢開始

1942年10月2日、戦力を強化したドイツ中央軍集団180万
がウクライナ前線で攻勢を開始。航空戦力4200機投入。
しかし北部軍集団は戦力を抽出されレニングラード包囲
とバルト海周辺防衛で攻勢は不能、バルト海とウクラ
イナの領域は戦力の弱点と成ってるがスターリンは空軍
の大部分をウクライナ防空の命令を出した。
地上軍は対立するモスクワ軍とウラジオ軍だが空軍は
ソ連空軍として指揮系統は統一されている。
モスクワ地上軍だけではドイツ軍に攻勢に出れない、
戦車は少なく戦車兵も未熟で動かすので精いっぱい。
前進してもウクライナ航空戦で敗れれば大損害で頓挫。

ドイツ軍も困難は大きい。
南方からの進撃は山岳等で戦車による機動戦に困難、
進撃しても山岳部を越えての補給は戦略で不利を招く。
海を渡ってアゼルバイジャンを占領するには装備不足
と距離が作戦を困難にする、イギリスの航空攻撃を
撃退する戦闘機はドイツに無い・・・いや戦闘機生産
は続いてるがパイロットはイギリス上空で大勢が戦死。
戦闘機はむろん爆撃機のパイロットは大部分が戦死。
いまや無敵ドイツ空軍は機体だけであり戦力の抜け殻。
初動でソ連空軍を圧倒しウクライナの制空権を得る、
同時に地上から機甲部隊で急進撃し占領する。
ドイツ南方軍集団からも戦力は抽出され移動した。

10月1日の深夜、眠れぬヒトラー総統は繰り返し想う
(これしかない・・これしかない・・勝利するしか無い
のだ、ウクライナを得なければ飢餓と食人はドイツに
広がるのだ! 神よ・・・我らドイツ人は人間だ!
悪魔のルーズベルト!不足してるヨーロッパの食料
をなぜアメリカに運んだ!ソ連は敵だが大量の食料を
アメリカに取られた・・・人類の正義で悪魔を打倒
せねばならん!たとえドイツ人に食人を命令しても
悪魔を滅ぼすのだ・・・)

10月3日朝、緊急報告を受けてから執務室で一人笑う。
(長年の目的、イギリスの金塊と食料による世界支配。
イギリスは金塊と技術の大部分を差し出して来た・・
アメリカ国内の食料を焼捨てヨーロッパから輸入した、
ソ連の危機に輸出強要、大不作の大陸に食料は無い。
ドイツとソ連・・・銃砲でどちらが勝っても無関係だ。
戦いが終われば私による食料支配が完成する。
戦うが良い・・・大勢死ね大量に殺されろ・・・
戦後支配に利用する食料が少なくて結構なことだ。
計算外は大日本帝国だな・・・
小さな島の黄色いサルめ、半島と台湾と満州で食料生産
に成功したとは・・・こいつらは邪魔だ、一人残らず
殺し歴史から消さねばな・・・)

日本10月4日朝の東条。
(ドイツ攻勢開始、やむを得ん、残虐の汚名を被ろう)

ウクライナ上空の広範囲で大規模な航空戦が始まった。







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