大アジア戦争

ツカサメイ

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25話 ハバロフスク占領

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              25話 ハバロフスク占領

1942年4月9日 
第一赤旗軍司令官アファナシー・ベロボドロフ大将
降伏願をモスクワに送る、1時間以内に許可が来た。
・・・間違いだろ・・・
再度送信、許可の確認が取れた。
・・・罵倒も無いのに・・・判らん・・・
だがこれで心おきなく降伏出来る!
4月9日12時00分 ハバロフスクに樺太軍団の主力
部隊が進駐。ソ連軍司令部は機能を停止した。
戦争で無いから捕虜と呼ぶのは禁止されてる、
捕まえたソ連軍将兵は収容者と呼ぶのが正式。
しかし大砲や機関銃を取り上げたが兵士の小銃を
武装解除しないのは・・・なぜ?
ベロボドロフ大将が小銃部隊の指揮を執るよう
指示された驚きより疑問の大きさは小さかった。


日本では樺太軍団大勝利と世間が大騒ぎである。
東条は冷静を崩さず、戦死者の合同葬儀を国葬
で行う事を指示した。
1942年4月11日、虎林軍団がウラジオストクに
前進開始。ソ連側は遂に大戦闘と覚悟した・・・
国境で白旗掲げた20人が侵入し、攻撃では無く
ウラジオストク訪問団であると主張。
そんな馬鹿な話が在るか!誰もが否定した。
訪問団はモスクワに確認を要請、封書を差し出す。
平和の維持を願い降伏許可をモスクワに尋ねて
欲しい。ソ連極東赤軍司令部は意見が割れた・・
とても珍しい事である。
すでに孤立してるので戦闘は不利だ。
援軍はとても期待できない。
戦えば極東ソ連海軍が全滅する。
本音は・・・
スターリンの激怒に耐えられない… …
苦肉の方法。
ソ連極東赤軍司令部の名前で降伏許可を申請した。
死守命令が来るのを確実と信じて・・・
送信1時間、正式な降伏許可が帰って来た。
文面を詳細に見ると、どう考えても降伏命令…
恫喝も罵詈雑言も無い・・・
あまりにも予想外でどうして良いのか判らない。
誰かが言いだした。
ハバロフスクに尋ねてみよう・・・
なぜか通信がつながる。
降伏はスターリンの命令で間違いない、と確認。

1942年4月15日 ウラジオストク降伏。






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