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第74話 大会のエントリー

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 冒険者ギルドに辿り着くとまず私たちは報告をするためにカウンターに足を運ぶ。
 冒険者たちがひしめく中、受付嬢の所に向かい依頼を達成したことを伝える。
 
 「依頼完了しました!」
 
 リズがそう伝えると受付嬢は笑顔で言葉を返してくれる。
 
 「討伐お疲れ様です! こちらが報酬金です!」
 
 そう言いながら私達に硬貨を渡してくれる。受付嬢から硬貨を受け取って中身を見てみるとそこにはとんでもない量の金が入っていた。

 色々あったけど報酬金は貰えてるし良いか……と考えているとリズ達が報酬金を見てくる。すると3人ともテンションが上がってくるのを全身で感じる。

 そんな嬉しそうにしていると受付嬢が私たちに話しかけて来る。
 
 「そういえば大会にはエントリーしましたか?」
 
 その言葉を聞くと私たちは一瞬固まった。なぜならまだエントリーしていなかったからだ。大会というのはモンスターを狩る祭りのことだろう……。

 Sランク冒険者のみが参加できるらしくその大会に参加できるのは願っても無いことだ。なぜなら大会で優勝したあかつきには晴れて国家直属の冒険者になれるからだ。

 リズは一呼吸置いてから口を開く。
 
 「エントリーお願いします!」
 
 そう伝えると受付嬢は『少しお待ちください』と言って裏の部屋に消えていった。
 少し経つと受付嬢が手続きをするための紙を持って出て来る。
 
 受付嬢は手際よく大会の概要を私たちに伝えてくれる。そして4人ともエントリーすることを伝えてギルドの外に出る。
 
 「あと数日後か......国王様が開く祭りだ、皆気合い入れていこうな!」
 
 エリックがみんなにそう伝えると他の3人は満面の笑みを浮かべる。
 
 「もちろんだよ~、私たちなら負けない~!」
 
 レズリタがそう言葉を放つ。私もその通りでこの4人の力があれば優勝するのも決して難しいものではないだろうと思えてくる。

 それにこんな機会に自分の腕を試したくなってくる。私は出たこともない大会に夢を膨らませるのであった……。
 
 「それじゃあもう宿に行きましょ!」
 
 リズがそう提案するとみんな頷き賛同する。

 その後私たちは宿の手配をするのであった――――――。

 こうして宿を確保した私達はのんびりしているとあっという間に時が過ぎていく。ようやく落ち着けるようになったのでいつもより早めだが私たちは就寝した……。

 すると起きたら朝になっており、外に出ると茜色の日差しが差す中、人々は仕事に勤しんでいたりしている姿があった……。
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