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第68話 龍神教の信者
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ヤギンは攻撃を受けた為立ち尽くしている。だがリズ達はそんな事気にした様子も無く次の攻撃を繰り出そうしていた。
エリックとリズは左右に跳ぶと同時に魔法を同時に発動する。
《スラッシュ》
《放電》
エリックが縦に斬り裂き、そしてそれと同時にリズが剣から電気を発生させてヤギンに鋭い一撃を決める……。
ヤギンは体が斬られた衝撃でその場に倒れ込む。武器を変えるとこんなに強くなるのか……。そう思っているとヤギンは立ち上がろうとしている。
だが足を切られているからか立ち上がれないみたいだ。
「これでとどめよ!」
リズがヤギンにとどめを刺そうとした瞬間――――――
「おやおやおや? 何をしているんですう?」
リズの後ろから声が聞こえる……。
反射的にリズは後ろに身体を向けると異様な男がこちらに笑みを浮かべ立っていた……。
その異様な男を見てまずレズリタが構える。
それもその筈、そこにいる男が発する雰囲気は人間じゃないとすら思わせる程不気味だったからである……。それにその男は少し汚れた白衣に変な化粧をしている男だ……。
「だ、誰!?」
「あ――――、わたくしですか? 私は龍神教の信者をしているオスカルといいます」
龍神教とは会いたくなかった宗教の1つである。龍神を信仰しており、各国で犯罪行為をしているとか……。一度私たちはヨルフとかいう宗教の幹部に襲われた事がある
。こんな不気味な男を見てしまえば身構えない筈がない……。
そしてその怪しげな男は口をニヤニヤとさせて口を開く。
「それそうとですねぇ? そこにいる魔物、わたくしに譲ってくれませんかあ?」
意味が分からない。目の前の魔物をなぜ譲れと言われているのか……。ただこいつの言うことをすんなり聞く気は毛頭無い。
すると怪しげな男は笑みを浮かべてこう言い出した。
「ならあ? ここで死にますかねえ?」
その言葉を聞いた瞬間、リズは剣を男に突きつける。だがその瞬間、無数の刃物がリズに襲い掛かる。
「な!?」
リズは男からバックステップをして距離を取る。気づくのが遅れていたらただでは済まなかっただろう……。
刃物が来た先は暗闇であった。暗闇の先には多くの信者たちが武器を振り回して現れる。
不気味で虚ろな目をこちらに敵意を向けてくる。
リズとエリックは互いに顔を合わせると頷き、戦闘態勢に入る。
まず動いたのはリズだ。放たれる矢を全て回避し、信者が振りかざす武器を全て防ぎ剣で斬っていく。
エリックも同じタイミングで動き出し、信者の刃物を巧みに自身の剣でいなしながら確実に倒す。
エリックとリズは左右に跳ぶと同時に魔法を同時に発動する。
《スラッシュ》
《放電》
エリックが縦に斬り裂き、そしてそれと同時にリズが剣から電気を発生させてヤギンに鋭い一撃を決める……。
ヤギンは体が斬られた衝撃でその場に倒れ込む。武器を変えるとこんなに強くなるのか……。そう思っているとヤギンは立ち上がろうとしている。
だが足を切られているからか立ち上がれないみたいだ。
「これでとどめよ!」
リズがヤギンにとどめを刺そうとした瞬間――――――
「おやおやおや? 何をしているんですう?」
リズの後ろから声が聞こえる……。
反射的にリズは後ろに身体を向けると異様な男がこちらに笑みを浮かべ立っていた……。
その異様な男を見てまずレズリタが構える。
それもその筈、そこにいる男が発する雰囲気は人間じゃないとすら思わせる程不気味だったからである……。それにその男は少し汚れた白衣に変な化粧をしている男だ……。
「だ、誰!?」
「あ――――、わたくしですか? 私は龍神教の信者をしているオスカルといいます」
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。こんな不気味な男を見てしまえば身構えない筈がない……。
そしてその怪しげな男は口をニヤニヤとさせて口を開く。
「それそうとですねぇ? そこにいる魔物、わたくしに譲ってくれませんかあ?」
意味が分からない。目の前の魔物をなぜ譲れと言われているのか……。ただこいつの言うことをすんなり聞く気は毛頭無い。
すると怪しげな男は笑みを浮かべてこう言い出した。
「ならあ? ここで死にますかねえ?」
その言葉を聞いた瞬間、リズは剣を男に突きつける。だがその瞬間、無数の刃物がリズに襲い掛かる。
「な!?」
リズは男からバックステップをして距離を取る。気づくのが遅れていたらただでは済まなかっただろう……。
刃物が来た先は暗闇であった。暗闇の先には多くの信者たちが武器を振り回して現れる。
不気味で虚ろな目をこちらに敵意を向けてくる。
リズとエリックは互いに顔を合わせると頷き、戦闘態勢に入る。
まず動いたのはリズだ。放たれる矢を全て回避し、信者が振りかざす武器を全て防ぎ剣で斬っていく。
エリックも同じタイミングで動き出し、信者の刃物を巧みに自身の剣でいなしながら確実に倒す。
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