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第56話 美しい銀の剣
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店に入るとお客用の椅子やソファなどが並べられていてとても居心地が良くお客さんへの気遣いが見て取れるように整理整頓されており内装も清潔感を感じさせた。
ここで買いたいと思えるような店内を作っていると思う。
そして周りを見渡すと様々な種類の武器や防具が並んでいた。
どの武器も丁寧に作られており見ているだけでなんだか興奮をしてしまう。
既にリズとエリックはワクワクが最高潮に達したのか年相応な顔で装備品を眺めていた。
これは購入することになりそうだな……。
「いらっしゃい」
ふと店の奥から女性の店員らしき人物が出て来た。
赤い髪を後ろでひとつにまとめており小柄で落ち着いた雰囲気を出している人だった。
年は20代だろうか……?
この人がこの店の女店主のようだったので軽く挨拶をするとニコッとして挨拶を返してくれた。接客もしっかりしているのでさすがだと言える。
「なにかお探しかい?」
「なんかいい感じの武器とかありませんか!」
「俺もいい感じの大剣が見たい!」
店主が話しかけてくると食いつくようにエリックとリズはそれに答える。
すごい剣への熱意だな。
だが気持ちは分かる、剣や戦いといったものに興味がある人ならばみんなこうなるんじゃないだろうか。
そんなテンション爆上げな2人を見て店主は笑顔で微笑み武器のコーナーに案内してくれる。
私たちはその場に行くと剣やら槍や盾といったものが、いろいろな種類並べられている場所に来た。
「これなんてどうだい?」
店主が指さす先には美しい銀の剣が飾られていた。
一見普通の銀色にしか見えないが輝きを放ち高級感を感じさせた。
すると、店主が続けて話す。
あの素材はミスリルと呼ばれる希少な鉱石から取れるものなのだと説明してくれた。
それよりも私が驚いたのはそんな希少な鉱石から取れた金属を刀身として使用していることだった。
なんという贅沢さだ……確かに刃の部分はとてもキレイに磨かれており本物同様の輝きを放っている。
実に見事なものだった。
そしてその剣の値段は50万ゴールド……めちゃめちゃ高い……。
こんな高品質で高い素材を使用しているならこのくらいするのは納得だなと思わされるほどだった。
「おいおいこの剣は凄いぞ!?」
「間違いない!」
エリックとリズは子供のようにはしゃぎながら叫ぶように意見している。
2人がそれだけ喜んでくれるなら本当にいい武器なんだと思うのだった。
レズリタも興味津々で眺めているということはかなり良い物であることが分かる。
「これにします!」
リズが店主に目を向け大きな声で発言する。
なんか、突然購入が決まったな……。
もう少しいろんな剣を見た方がいいんじゃ……とか考えてしまうがリズの熱い眼差しを見てしまうと何も言えないな。
まあ本人がそれでいいと思うのであれば大丈夫なんだろうと気にしないようにし、この素晴らしい武器を購入しようとするのだった。
「この剣買います!」
「ありがとうございます、と言いたい所なんだけどね......」
ん? と他の3人が頭にハテナを浮かべていると店主が口を開く。
「その剣はタダであげるからさ、私の頼み事を聞いてくれないかい?」
ここで買いたいと思えるような店内を作っていると思う。
そして周りを見渡すと様々な種類の武器や防具が並んでいた。
どの武器も丁寧に作られており見ているだけでなんだか興奮をしてしまう。
既にリズとエリックはワクワクが最高潮に達したのか年相応な顔で装備品を眺めていた。
これは購入することになりそうだな……。
「いらっしゃい」
ふと店の奥から女性の店員らしき人物が出て来た。
赤い髪を後ろでひとつにまとめており小柄で落ち着いた雰囲気を出している人だった。
年は20代だろうか……?
この人がこの店の女店主のようだったので軽く挨拶をするとニコッとして挨拶を返してくれた。接客もしっかりしているのでさすがだと言える。
「なにかお探しかい?」
「なんかいい感じの武器とかありませんか!」
「俺もいい感じの大剣が見たい!」
店主が話しかけてくると食いつくようにエリックとリズはそれに答える。
すごい剣への熱意だな。
だが気持ちは分かる、剣や戦いといったものに興味がある人ならばみんなこうなるんじゃないだろうか。
そんなテンション爆上げな2人を見て店主は笑顔で微笑み武器のコーナーに案内してくれる。
私たちはその場に行くと剣やら槍や盾といったものが、いろいろな種類並べられている場所に来た。
「これなんてどうだい?」
店主が指さす先には美しい銀の剣が飾られていた。
一見普通の銀色にしか見えないが輝きを放ち高級感を感じさせた。
すると、店主が続けて話す。
あの素材はミスリルと呼ばれる希少な鉱石から取れるものなのだと説明してくれた。
それよりも私が驚いたのはそんな希少な鉱石から取れた金属を刀身として使用していることだった。
なんという贅沢さだ……確かに刃の部分はとてもキレイに磨かれており本物同様の輝きを放っている。
実に見事なものだった。
そしてその剣の値段は50万ゴールド……めちゃめちゃ高い……。
こんな高品質で高い素材を使用しているならこのくらいするのは納得だなと思わされるほどだった。
「おいおいこの剣は凄いぞ!?」
「間違いない!」
エリックとリズは子供のようにはしゃぎながら叫ぶように意見している。
2人がそれだけ喜んでくれるなら本当にいい武器なんだと思うのだった。
レズリタも興味津々で眺めているということはかなり良い物であることが分かる。
「これにします!」
リズが店主に目を向け大きな声で発言する。
なんか、突然購入が決まったな……。
もう少しいろんな剣を見た方がいいんじゃ……とか考えてしまうがリズの熱い眼差しを見てしまうと何も言えないな。
まあ本人がそれでいいと思うのであれば大丈夫なんだろうと気にしないようにし、この素晴らしい武器を購入しようとするのだった。
「この剣買います!」
「ありがとうございます、と言いたい所なんだけどね......」
ん? と他の3人が頭にハテナを浮かべていると店主が口を開く。
「その剣はタダであげるからさ、私の頼み事を聞いてくれないかい?」
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