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第9話 新しい仲間
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「ラゼル、お疲れ様!」
リズとレズリタの2人は笑いながら優しく私に言う。
2人のお陰で今回の依頼は無事成功に終わったのだ。
そして安心していると体の疲れが一気に出てきて意識が朦朧としてしまう。
倒れないようにしたのだが、意識を保てそうにない……。
「あ、あれ……?」
「ちょ!どうしたの!?」
リズがこちらに焦りながらも私に問うてくる。
私は力ない声で答えた。
「スキルの……使い過ぎ……」
私はそこで意識が途切れてしまったのだった。
目が覚めたのは数分後だったらしく、心配そうな顔をしているリズとレズリタの2人と目が合った。
「ラゼル!」
そう言って私に抱きついてくるリズだが、体が楽になっていることに気がついた。
するとレズリタが自信ありげにこちらを向いてくる。
「私の治癒魔法で体力回復しておいたんだよ! 凄いでしょ~!」
流石は冒険者だ。
私は感心しているとレズリタが口を開く。
「もしかしてスキル使いすぎちゃった? ラゼルの魔力が殆んど無かったから...」
そうだったのか……そう言えば今回使ったスキルは《ブリザード》と《ポイズン》だったけど。
使いまくると体に影響が出るのが唯一の問題点だなぁ。
「助けることが出来て良かったよ……」
そう言って更に抱きついてくるリズに対して私は優しく背中を撫でながら2人に感謝しているのだった。
するとふと思い出す。
「そういえば、倒れていた冒険者は?」
私は気になっていた事を聞く。
「ちゃんとレズリタが回復魔法で回復させて近くで待機してる馬車に運んでるよ。」
その言葉を聞いて私はホッと胸を撫で下ろした。
すると遠くから声が聞こえてくる。
「おーい!」
声の主は馬車の職員だった。私達は職員の元へ向かう。
「依頼完了お疲れ様です。そろそろ王都に行き報告をしにいきましょう。」
そう言うと馬車の扉を開いてくれたので馬車に乗り込む事にした。
すると馬車には男性の冒険者が座っていた。
「もしかして君たちが俺を救ってくれた冒険者かい?」
男性が私を見つめて聞いて来た。
「はい、どうやら体力は回復出来たみたいですね。」
「ああ、本当に助かった。ところで君たちの名前は?」
「私はリズです!こっちの子はレズリタでこっちの子がラゼルって名前です。」
「俺の名前はエリックだ、よろしく」
そう言って私達3人はエリックと握手を交わた。
自己紹介が終わってからは私達4人はレズリタが作ったお菓子を食べながら雑談に花を咲かせていた。
そして数十分程お喋りをするとリズが現場についての話を始めた。
「そういえば、エリックさんはどうしてあの場に1人でいたんですか?」
「いやぁ実は少し前にパーティーと喧嘩別れしちゃってね。1人で依頼を受けていたんだよ。」
そう言ってエリックは少し苦笑いをしてしまう。
そしてそれをみたリズは提案をする。
「良かったら私達のパーティーに入りませんか?」
予想外の出来事だったのか、エリックは驚愕してしまった。
そりゃそうだ、急に誘われたんだもの、私だってそうだったし……そう思っていたがそれは杞憂に終わった。
「いいのか?是非入れさせてくれ!」
そう言ってエリックは快く了承してくれたのだ。
リズとレズリタの2人は笑いながら優しく私に言う。
2人のお陰で今回の依頼は無事成功に終わったのだ。
そして安心していると体の疲れが一気に出てきて意識が朦朧としてしまう。
倒れないようにしたのだが、意識を保てそうにない……。
「あ、あれ……?」
「ちょ!どうしたの!?」
リズがこちらに焦りながらも私に問うてくる。
私は力ない声で答えた。
「スキルの……使い過ぎ……」
私はそこで意識が途切れてしまったのだった。
目が覚めたのは数分後だったらしく、心配そうな顔をしているリズとレズリタの2人と目が合った。
「ラゼル!」
そう言って私に抱きついてくるリズだが、体が楽になっていることに気がついた。
するとレズリタが自信ありげにこちらを向いてくる。
「私の治癒魔法で体力回復しておいたんだよ! 凄いでしょ~!」
流石は冒険者だ。
私は感心しているとレズリタが口を開く。
「もしかしてスキル使いすぎちゃった? ラゼルの魔力が殆んど無かったから...」
そうだったのか……そう言えば今回使ったスキルは《ブリザード》と《ポイズン》だったけど。
使いまくると体に影響が出るのが唯一の問題点だなぁ。
「助けることが出来て良かったよ……」
そう言って更に抱きついてくるリズに対して私は優しく背中を撫でながら2人に感謝しているのだった。
するとふと思い出す。
「そういえば、倒れていた冒険者は?」
私は気になっていた事を聞く。
「ちゃんとレズリタが回復魔法で回復させて近くで待機してる馬車に運んでるよ。」
その言葉を聞いて私はホッと胸を撫で下ろした。
すると遠くから声が聞こえてくる。
「おーい!」
声の主は馬車の職員だった。私達は職員の元へ向かう。
「依頼完了お疲れ様です。そろそろ王都に行き報告をしにいきましょう。」
そう言うと馬車の扉を開いてくれたので馬車に乗り込む事にした。
すると馬車には男性の冒険者が座っていた。
「もしかして君たちが俺を救ってくれた冒険者かい?」
男性が私を見つめて聞いて来た。
「はい、どうやら体力は回復出来たみたいですね。」
「ああ、本当に助かった。ところで君たちの名前は?」
「私はリズです!こっちの子はレズリタでこっちの子がラゼルって名前です。」
「俺の名前はエリックだ、よろしく」
そう言って私達3人はエリックと握手を交わた。
自己紹介が終わってからは私達4人はレズリタが作ったお菓子を食べながら雑談に花を咲かせていた。
そして数十分程お喋りをするとリズが現場についての話を始めた。
「そういえば、エリックさんはどうしてあの場に1人でいたんですか?」
「いやぁ実は少し前にパーティーと喧嘩別れしちゃってね。1人で依頼を受けていたんだよ。」
そう言ってエリックは少し苦笑いをしてしまう。
そしてそれをみたリズは提案をする。
「良かったら私達のパーティーに入りませんか?」
予想外の出来事だったのか、エリックは驚愕してしまった。
そりゃそうだ、急に誘われたんだもの、私だってそうだったし……そう思っていたがそれは杞憂に終わった。
「いいのか?是非入れさせてくれ!」
そう言ってエリックは快く了承してくれたのだ。
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