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2章

第25話 第三王女であるソフィアが王位争い!?

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 突然アトール伯爵がそう言うとソフィアがこの屋敷に来ようとした理由を思い出した。

 そうだ、本題はそれだった!
 
 するとソフィアがアトール伯爵に返答する。

 どうやらこのローレスト王国では王子・王女の派閥争いをしているらしく、第三王女であるソフィアが王位争いに参加しているらしい。
 
 「王位争いに参加している候補者は私を含めて三人いるわ、そのうちの二人についてだけど……」
 
 そこでソフィアが苦い顔になる。

 どうやら二人には何かしら問題があるらしい。

 とりあえず話だけは聞いてみようと思い、俺たちは何も言わずに次の言葉を待つことにした。

 しばらくしソフィアはため息をつくと話し始める。
 
 まず一人目の候補者、第一王子のエイドン・アントニー・ローレス。

 性格はかなり傲慢な男らしいが実力は本物らしい。

 アルベルトは武官の極みである将軍の職に就いているらしく、剣術の達人だ。

 ただ態度はとても傲慢なようで第一王子という立場も利用して色々行動しているようだ。

 そして二人目は第二王女のランス・アントニー・ローレス。

 ランスは魔術の天才と呼ばれるほど魔術に精通していて、特に古代の魔法には目が無いらしい。

 そして何より厄介なのは彼女の率いる派閥がかなり大きいことだ。

 どうやら第一王子派と第二王女派の争いはかなり激しいらしくソフィアは頭を悩ませているらしい。

 確かにこの王国で権力を持っているアルベルトとランスが争うとかなり厄介だろう。
 
 そして第三王女であるソフィアは勢力としては2人には劣っているらしく、少しずつ勢力を広げている状況。
 
 まあ話を聞いてると相当状況は厳しいが、俺もできる限り協力しようと思う。
 
 今まで色々ソフィアには助けられているし今回も困っていることがあれば手を貸したいと思ってる。
 
 「状況は分かりました、勢力状況は苦戦をしていますが私も出来る限り協力します」
 
 「ありがとうございます、アトール伯爵」
 
 アトール伯爵がそう言うとソフィアは嬉しそうな表情をする。
 
 そして今後の方針を話し始める。

 まずアトール伯爵の領土にいるモンスターを三日間でリーザが討伐をする。

 そして上手くいった暁にはアトール伯爵がソフィアの陣営に加担することが決まるのだった。
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