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1章
第3話 精霊使いです!
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入口付近には少し怖そうな男の人達がいる。
あれに睨まれたらチビッてしまいそうだ。
だが引き下がるわけにも行かず、恐る恐るギルドの中に入っていく。
その瞬間酒の臭いが鼻に飛び込んできた。中は思った通り綺麗で広いが騒がしい。
奥にはカウンターが見えているし、とりあえずあそこに行けばいいのかな。
俺はそう思いながらカウンターの方に歩いていく。
そこには受付嬢らしき人がいて座っているため声をかけてみることにする。
「すみません、冒険者登録をお願いしたいんですが……」
俺は自分で思った以上に小声になってしまったが何とか受付嬢には聞こえていたのか、俺の方を見て返事をする。
「分かりました、200Gはお持ちですか?」
俺はスルトから貰った200Gを取り出す。
受付嬢が金を受け取るとすぐに手にあった物が消える。
便利過ぎてびっくりしちゃうよ俺。
そうやってビクビクしていると受付嬢は口を開く。
「それでは冒険者登録をするにあたって確認事項がありますのでご答えてください」
確認事項か、どんな事を聞かれるのか分からない以上緊張するな……。
ここはひとつ落ち着こう。俺なら出来るさ、まずはどんな感じか聞いてみることにしよう。
「戦闘経験、または剣や魔法などの経験はありますか?」
この質問はきつすぎるぜ。
生まれて今までに剣なんて振ったこともないし、魔法なんてあほらしくて見たこともない。
でもここで嘘をついても意味がないだろう、だから正直に話そうと思った俺は口を開く。
「剣や魔法を使ったことすらありません、戦闘経験も全くないです……」
すると受付嬢は驚いた表情を浮かべていた。
その後から苦笑いしながら口を開く。
一瞬嘘をついた方が良かったと思ったけれど、もう後には引けないな……うん諦めよう。
すると受付嬢は口を開く。
「ではこちらの水晶に手を触れて頂いてよろしいですか? こちらでスキルを鑑定しますので」
受付嬢曰く、どうやらこの水晶でスキル適正などが分かるらしい。
はたして俺のスキルはどれほどの力を持っているのだろうか。
俺は水晶の前に座ると手を触れる。
すると少し黒く光った感じがしたが、受付嬢には気づかれなかったみたいだ。
特に何かを話している気配はないがこれもこれで結構緊張するぜ。
そう思いながら俺は結果を待っていると……。
「手が震えてます、あまり緊張なさらずリラックスしてください」
そう言ってくれて少し気持ちが軽くなった。
こうやって人を気遣うなんてこの受付嬢……流石プロだ。
優しさと知の両方を兼ね揃えている完璧な受付嬢だ……。
そう思っているとしばらくすると受付嬢は口を開く。
「も、もう一度お願いします」
「え、もう一回ですか!?」
そう言って受付嬢は水晶にもう一度触れと言うように手を広げてきた。
俺はこの幸運とも不運とも言えない状況を喜びながら手を乗せるのだった。
これで俺も冒険者デビュー出来るかもしれない!
そして光った結果がどうなるのか楽しみで仕方が無い!
俺は思わず受付嬢の顔を見てしまう。その顔はなんだか驚いた顔をしていた。
ついに俺の顔にも苦笑いが浮かんでしまう。
おそらく外れスキルの可能性が高いがそんなことはもうどうでもいいのだ、何と言われてもいいさ!
さあ、俺を冒険者にしてくれ! そう思いながらじっと待っていると再び受付嬢が口を開く。どんな感じかなと思っていると……。
「せ、精霊使いです」
「ん? なんて?」
全く聞き取れず俺は聞き直してしまう。
今なんて言ったんだ? 俺の耳には《精霊使い》と聞こえたんだが……。
本当に冗談だよね、やめて欲しいよ!
しかし受付嬢の表情は真剣だった。再び口を開きだす。
「精霊使いです!」
あれに睨まれたらチビッてしまいそうだ。
だが引き下がるわけにも行かず、恐る恐るギルドの中に入っていく。
その瞬間酒の臭いが鼻に飛び込んできた。中は思った通り綺麗で広いが騒がしい。
奥にはカウンターが見えているし、とりあえずあそこに行けばいいのかな。
俺はそう思いながらカウンターの方に歩いていく。
そこには受付嬢らしき人がいて座っているため声をかけてみることにする。
「すみません、冒険者登録をお願いしたいんですが……」
俺は自分で思った以上に小声になってしまったが何とか受付嬢には聞こえていたのか、俺の方を見て返事をする。
「分かりました、200Gはお持ちですか?」
俺はスルトから貰った200Gを取り出す。
受付嬢が金を受け取るとすぐに手にあった物が消える。
便利過ぎてびっくりしちゃうよ俺。
そうやってビクビクしていると受付嬢は口を開く。
「それでは冒険者登録をするにあたって確認事項がありますのでご答えてください」
確認事項か、どんな事を聞かれるのか分からない以上緊張するな……。
ここはひとつ落ち着こう。俺なら出来るさ、まずはどんな感じか聞いてみることにしよう。
「戦闘経験、または剣や魔法などの経験はありますか?」
この質問はきつすぎるぜ。
生まれて今までに剣なんて振ったこともないし、魔法なんてあほらしくて見たこともない。
でもここで嘘をついても意味がないだろう、だから正直に話そうと思った俺は口を開く。
「剣や魔法を使ったことすらありません、戦闘経験も全くないです……」
すると受付嬢は驚いた表情を浮かべていた。
その後から苦笑いしながら口を開く。
一瞬嘘をついた方が良かったと思ったけれど、もう後には引けないな……うん諦めよう。
すると受付嬢は口を開く。
「ではこちらの水晶に手を触れて頂いてよろしいですか? こちらでスキルを鑑定しますので」
受付嬢曰く、どうやらこの水晶でスキル適正などが分かるらしい。
はたして俺のスキルはどれほどの力を持っているのだろうか。
俺は水晶の前に座ると手を触れる。
すると少し黒く光った感じがしたが、受付嬢には気づかれなかったみたいだ。
特に何かを話している気配はないがこれもこれで結構緊張するぜ。
そう思いながら俺は結果を待っていると……。
「手が震えてます、あまり緊張なさらずリラックスしてください」
そう言ってくれて少し気持ちが軽くなった。
こうやって人を気遣うなんてこの受付嬢……流石プロだ。
優しさと知の両方を兼ね揃えている完璧な受付嬢だ……。
そう思っているとしばらくすると受付嬢は口を開く。
「も、もう一度お願いします」
「え、もう一回ですか!?」
そう言って受付嬢は水晶にもう一度触れと言うように手を広げてきた。
俺はこの幸運とも不運とも言えない状況を喜びながら手を乗せるのだった。
これで俺も冒険者デビュー出来るかもしれない!
そして光った結果がどうなるのか楽しみで仕方が無い!
俺は思わず受付嬢の顔を見てしまう。その顔はなんだか驚いた顔をしていた。
ついに俺の顔にも苦笑いが浮かんでしまう。
おそらく外れスキルの可能性が高いがそんなことはもうどうでもいいのだ、何と言われてもいいさ!
さあ、俺を冒険者にしてくれ! そう思いながらじっと待っていると再び受付嬢が口を開く。どんな感じかなと思っていると……。
「せ、精霊使いです」
「ん? なんて?」
全く聞き取れず俺は聞き直してしまう。
今なんて言ったんだ? 俺の耳には《精霊使い》と聞こえたんだが……。
本当に冗談だよね、やめて欲しいよ!
しかし受付嬢の表情は真剣だった。再び口を開きだす。
「精霊使いです!」
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