48 / 58
第十一章 熱心党のシモン Simon Zelotes
Ⅱ・10月28日
しおりを挟む
いつの間にうとうとしてしまったのだろう。薄っすらと目を開いた時には、もう夜の闇はなく、朝の光が溢れていた。隣の助手席には、松田が座っていたが、後部座席を振り返ると、そこにあるはずの山﨑の姿はなかった。
「光平ならコンビニに行っていますよ。俺がコーヒーを飲みたいって言ったら、買いに行ってくれるって」
「ああ」
車を停車させている反対側。新宿カトリック教会の向かい側にはコンビニがある。首を回し、右手後方を見ると、横断歩道を渡ろうとする山﨑の姿があった。
「特に変わった様子はなかったか?」
「そうだといいんですけどね」
松田が教会の門へと、目を泳がせている。
「まだちょっと電話するには早いですからね。でも、朝のお祈りに来る信者のために、七時には門を開くって言っていました。あと三十分くらいですかね。それまで待ちましょう」
「ああ」
門の向こうで、いつも通りの朝を迎えているなら、何の問題もない。あと三十分で門が開かれ、信者が集まり、サイモンの声が教会内に響き渡る。そんな朝を迎えてくれれば、今日の日中は、ゆっくり休んでいても、誰に文句を言われる事もない。
「もうちょっとだな」
山﨑が後部座席に乗り込む。手渡された紙コップの色を不思議に思い、鼻をその縁に近付ける。夜中に手渡されたコーヒーとは少し匂いが違うような気がする。
「あ、ちょっと高い豆のコーヒーですよ。普通のコーヒーが準備中でなかったんで」
朝のぼやけた頭に、高めのコーヒーの匂いが染みていく。そんな匂いを楽しむ事もなく、松田がサンドイッチをコーヒーで流し込んでいる。
「門が開いて、何の問題もなかったら、いったん帰るんだよな?」
「そうですね。白昼堂々殺害って事にはならないでしょうから。また夕方ですね。夕方から今日が終わるまでの間に、何も起こらなければ。今までがそうだったように、聖名祝日を外しての殺害はなかったですから」
「そうか。それなら俺は、サンドイッチはいいや。後で何か食うし」
「あ、じゃあ、俺がもう一個食べちゃいますよ」
コンビニ袋に残ったサンドイッチに、松田が手を伸ばしている。
ちらりと門へ目をやると、信者なのだろうか。一組の老夫婦が立っていた。門が開く事を催促する訳でもなく、ただ門の前、歩道を行き交う人の、邪魔にならないように、門の前に立つ二人を、これから教会で祈りを捧げようとしているなんて、誰も思わないだろう。教会としては似つかわしくない建物だが、やはりここはサイモンが言う神の家なのだ。
最初に訪れていた、老夫婦に話しかけるように、一人、二人と人が集まりだす。新宿の飲み屋で朝を迎える事はあったが、同じ新宿にこんな朝があるなんて事は知らなかった。
門の前の人集りはすでに十人は超えている。間もなく門が開かれる時間なのだろう。
「ちょっとおかしいですね」
同じように門へと目を向けていた山﨑が、時間を気にしている。
「そうだな。もう七時を回ったな。ちょっと行って確認してみるか」
車を飛び出した松田に続く。
一、二分の遅れがあったとしても、何の問題もないだろう。車を飛び出し信者達に駆け寄った頃には、門が開いているかもしれない。そんな考えを持ちはしたが一向に門が開かれる気配はない。
「すみません。警視庁の者ですが、七時には門が開くんですよね?」
人集りを分け、松田が声を掛けたのは、最初に訪れていた老夫婦だった。
「そうですよ。いつもなら神父さん達が、出迎えてくれる時間なんですけど。何かあったのかしら」
——まさか。
老夫婦の答えに嫌な気配が纏わる。ふと目をやった山﨑は、何とかよじ登れないものかと、何度も飛び跳ね、高い壁に手を掛けようとしている。
「松田警部。とりあえず警備会社に連絡して、門を開けてもらいましょう」
「えっ? 警備会社?」
「門のそこ、その上のカメラの所に、警備会社のシールが貼っています。これだけの規模の施設ですから、セキュリティはその会社が管理しているはずです」
門の上のカメラを指差し、貼られたシールを確認するよう促す。
何とかよじ登れないものかと、山﨑はまだ飛び跳ねてはいるが、身長の割に体力はなく、ジャンプ力も、それに比例しているようだった。
「おい、山﨑。何をぴょんぴょん跳ねているんだ? そんなんで、届くはずがないだろう。俺が持ち上げてやるから、俺の肩を使って壁に登るんだ」
「え、どうやって」
返事を聞き終わるより先、その股の間に首を突っ込む。とりあえず肩車の要領で山﨑を持ち上げ、あとは山﨑の体力を祈るしかない。
「いいか。ここから俺の肩の上に立て。片足ずつでいいから、俺の肩に足を置いて、そこから立つんだ。そうすれば壁の一番上に充分手が届くから」
言われた通りに片足を上げる山﨑だが、体力がないだけではなく、バランス感覚も悪いらしい。肩の上で大きく揺れるたび、こっちの体まで振られてしまう。それでも何とか踏ん張っていると、ようやく肩の上に山﨑の両足が乗った。
「そのまま一気に立ち上がれ!」
「あ、はい」
高い所が苦手だと聞いた事はなかったが、その返事には少しの震えがあった。
肩に力が入る。
足の震えが肩にまで伝わるが、支えられている事に安心して、何とか立ち上がってくれ。そう念を飛ばした時、肩に入る力がふっと抜けた。壁の一番高い所に山﨑の手が届いたらしい。
「後は何とか自分でよじ登るんだ」
壁にぶら下がる山﨑に、可笑しな目を向けながら、松田が近付いてきた。
「あれ? あいつ何しているんですか? あ、電話しました。すぐに警備会社の人が、駆け付けてくれます」
「おお、そうか。よかった。それで門はまだ開かないんだな」
「そうですね、まだ開かないです。おい、光平、何か見えるか?」
ぶら下がっていた山﨑の体は、すでに半分、壁の一番上に到達していた。まだ左足は落ちているが、右足はすでに壁を越えている。左足さえ上げれば、壁を越えられるだろうが、山﨑の動きは止まっている。すでに体力の限界が訪れ、動けなくなったのだろうか。
「おい、山﨑。何を固まっているんだ? もうその体勢なら、壁を越えて向こう側に行けるだろ? この位の高さなら飛び降りたって大した事ないから」
声を掛けてみたが、やはり山﨑はぴくりとも動かない。
まさか。壁の向こうに何かを見つけてしまったと言う事なのか。
「おい、光平」
松田が山﨑を見上げ叫ぶ。
「オキザリスが——」
「オキザリス? それが何だ?」
「オキザリスが荒らされています。白い花が赤く。誰かが——。オキザリスが——」
オキザリス? 山﨑は何を見ているのだろう。
庭に倒れた黒いキャソックのサイモンの姿が頭を過る。
「光平ならコンビニに行っていますよ。俺がコーヒーを飲みたいって言ったら、買いに行ってくれるって」
「ああ」
車を停車させている反対側。新宿カトリック教会の向かい側にはコンビニがある。首を回し、右手後方を見ると、横断歩道を渡ろうとする山﨑の姿があった。
「特に変わった様子はなかったか?」
「そうだといいんですけどね」
松田が教会の門へと、目を泳がせている。
「まだちょっと電話するには早いですからね。でも、朝のお祈りに来る信者のために、七時には門を開くって言っていました。あと三十分くらいですかね。それまで待ちましょう」
「ああ」
門の向こうで、いつも通りの朝を迎えているなら、何の問題もない。あと三十分で門が開かれ、信者が集まり、サイモンの声が教会内に響き渡る。そんな朝を迎えてくれれば、今日の日中は、ゆっくり休んでいても、誰に文句を言われる事もない。
「もうちょっとだな」
山﨑が後部座席に乗り込む。手渡された紙コップの色を不思議に思い、鼻をその縁に近付ける。夜中に手渡されたコーヒーとは少し匂いが違うような気がする。
「あ、ちょっと高い豆のコーヒーですよ。普通のコーヒーが準備中でなかったんで」
朝のぼやけた頭に、高めのコーヒーの匂いが染みていく。そんな匂いを楽しむ事もなく、松田がサンドイッチをコーヒーで流し込んでいる。
「門が開いて、何の問題もなかったら、いったん帰るんだよな?」
「そうですね。白昼堂々殺害って事にはならないでしょうから。また夕方ですね。夕方から今日が終わるまでの間に、何も起こらなければ。今までがそうだったように、聖名祝日を外しての殺害はなかったですから」
「そうか。それなら俺は、サンドイッチはいいや。後で何か食うし」
「あ、じゃあ、俺がもう一個食べちゃいますよ」
コンビニ袋に残ったサンドイッチに、松田が手を伸ばしている。
ちらりと門へ目をやると、信者なのだろうか。一組の老夫婦が立っていた。門が開く事を催促する訳でもなく、ただ門の前、歩道を行き交う人の、邪魔にならないように、門の前に立つ二人を、これから教会で祈りを捧げようとしているなんて、誰も思わないだろう。教会としては似つかわしくない建物だが、やはりここはサイモンが言う神の家なのだ。
最初に訪れていた、老夫婦に話しかけるように、一人、二人と人が集まりだす。新宿の飲み屋で朝を迎える事はあったが、同じ新宿にこんな朝があるなんて事は知らなかった。
門の前の人集りはすでに十人は超えている。間もなく門が開かれる時間なのだろう。
「ちょっとおかしいですね」
同じように門へと目を向けていた山﨑が、時間を気にしている。
「そうだな。もう七時を回ったな。ちょっと行って確認してみるか」
車を飛び出した松田に続く。
一、二分の遅れがあったとしても、何の問題もないだろう。車を飛び出し信者達に駆け寄った頃には、門が開いているかもしれない。そんな考えを持ちはしたが一向に門が開かれる気配はない。
「すみません。警視庁の者ですが、七時には門が開くんですよね?」
人集りを分け、松田が声を掛けたのは、最初に訪れていた老夫婦だった。
「そうですよ。いつもなら神父さん達が、出迎えてくれる時間なんですけど。何かあったのかしら」
——まさか。
老夫婦の答えに嫌な気配が纏わる。ふと目をやった山﨑は、何とかよじ登れないものかと、何度も飛び跳ね、高い壁に手を掛けようとしている。
「松田警部。とりあえず警備会社に連絡して、門を開けてもらいましょう」
「えっ? 警備会社?」
「門のそこ、その上のカメラの所に、警備会社のシールが貼っています。これだけの規模の施設ですから、セキュリティはその会社が管理しているはずです」
門の上のカメラを指差し、貼られたシールを確認するよう促す。
何とかよじ登れないものかと、山﨑はまだ飛び跳ねてはいるが、身長の割に体力はなく、ジャンプ力も、それに比例しているようだった。
「おい、山﨑。何をぴょんぴょん跳ねているんだ? そんなんで、届くはずがないだろう。俺が持ち上げてやるから、俺の肩を使って壁に登るんだ」
「え、どうやって」
返事を聞き終わるより先、その股の間に首を突っ込む。とりあえず肩車の要領で山﨑を持ち上げ、あとは山﨑の体力を祈るしかない。
「いいか。ここから俺の肩の上に立て。片足ずつでいいから、俺の肩に足を置いて、そこから立つんだ。そうすれば壁の一番上に充分手が届くから」
言われた通りに片足を上げる山﨑だが、体力がないだけではなく、バランス感覚も悪いらしい。肩の上で大きく揺れるたび、こっちの体まで振られてしまう。それでも何とか踏ん張っていると、ようやく肩の上に山﨑の両足が乗った。
「そのまま一気に立ち上がれ!」
「あ、はい」
高い所が苦手だと聞いた事はなかったが、その返事には少しの震えがあった。
肩に力が入る。
足の震えが肩にまで伝わるが、支えられている事に安心して、何とか立ち上がってくれ。そう念を飛ばした時、肩に入る力がふっと抜けた。壁の一番高い所に山﨑の手が届いたらしい。
「後は何とか自分でよじ登るんだ」
壁にぶら下がる山﨑に、可笑しな目を向けながら、松田が近付いてきた。
「あれ? あいつ何しているんですか? あ、電話しました。すぐに警備会社の人が、駆け付けてくれます」
「おお、そうか。よかった。それで門はまだ開かないんだな」
「そうですね、まだ開かないです。おい、光平、何か見えるか?」
ぶら下がっていた山﨑の体は、すでに半分、壁の一番上に到達していた。まだ左足は落ちているが、右足はすでに壁を越えている。左足さえ上げれば、壁を越えられるだろうが、山﨑の動きは止まっている。すでに体力の限界が訪れ、動けなくなったのだろうか。
「おい、山﨑。何を固まっているんだ? もうその体勢なら、壁を越えて向こう側に行けるだろ? この位の高さなら飛び降りたって大した事ないから」
声を掛けてみたが、やはり山﨑はぴくりとも動かない。
まさか。壁の向こうに何かを見つけてしまったと言う事なのか。
「おい、光平」
松田が山﨑を見上げ叫ぶ。
「オキザリスが——」
「オキザリス? それが何だ?」
「オキザリスが荒らされています。白い花が赤く。誰かが——。オキザリスが——」
オキザリス? 山﨑は何を見ているのだろう。
庭に倒れた黒いキャソックのサイモンの姿が頭を過る。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
→誰かに話したくなる面白い雑学
ノアキ光
エッセイ・ノンフィクション
(▶アプリ無しでも読めます。 目次の下から読めます)
見ていただきありがとうございます。
こちらは、雑学の本の内容を、自身で読みやすくまとめ、そこにネットで調べた情報を盛り込んだ内容となります。
驚きの雑学と、話のタネになる雑学の2種類です。
よろしくおねがいします。
婚約破棄された公爵令嬢は、真実の愛を証明したい
香月文香
恋愛
「リリィ、僕は真実の愛を見つけたんだ!」
王太子エリックの婚約者であるリリアーナ・ミュラーは、舞踏会で婚約破棄される。エリックは男爵令嬢を愛してしまい、彼女以外考えられないというのだ。
リリアーナの脳裏をよぎったのは、十年前、借金のかたに商人に嫁いだ姉の言葉。
『リリィ、私は真実の愛を見つけたわ。どんなことがあったって大丈夫よ』
そう笑って消えた姉は、五年前、首なし死体となって娼館で見つかった。
真実の愛に浮かれる王太子と男爵令嬢を前に、リリアーナは決意する。
——私はこの二人を利用する。
ありとあらゆる苦難を与え、そして、二人が愛によって結ばれるハッピーエンドを見届けてやる。
——それこそが真実の愛の証明になるから。
これは、婚約破棄された公爵令嬢が真実の愛を見つけるお話。
※6/15 20:37に一部改稿しました。
別れた婚約者が「俺のこと、まだ好きなんだろう?」と復縁せまってきて気持ち悪いんですが
リオール
恋愛
婚約破棄して別れたはずなのに、なぜか元婚約者に復縁迫られてるんですけど!?
※ご都合主義展開
※全7話
ヤンキー上がりの浜崎君は眼鏡ちゃんを溺愛してます
きぬがやあきら
恋愛
真面目で地味なメガネっ娘の植田深雪は、ある日突然県内一の不良と恐れられる浜崎和貴に危機を救われ告白までされる。救ってもらった手前と恐怖からなしくずしに2人の交際が始まって……。
ベタでじれったい恋愛小説です。
うんと昔に「小説家になろう」に掲載していたものを、大幅に加筆修正しております。
もし前作をお読みいただいていても、アナザーストーリーのように楽しんでいただけるかと思います!
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
婚約者が、他の女性と内緒で出掛けているのを見つけました。でも、それには理由があったようです
柚木ゆず
恋愛
侍女兼護衛のジュリアと共に隣街を歩いていた私は、他の令嬢と一緒に歩いている婚約者のユリウスを見かけた。
ジュリアは、内緒でデートをしている、浮気だ、と言うけれど――。私は、そうは思わないのよね。
この予感が当たっているのか間違っているのか、2人のあとをつけて確認してみましょう。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる