冬のキリギリス
『切ミス』です。どうしようもなく切なくなるミステリー。
謎解きに重きは置いていないので、ライトミステリーです。
ゲイ×ちょっとミステリー×恋愛×家族愛。
殺人事件の容疑者として追われる身となった今瀬亨。
そんな亨を十年前の恋人・遠藤祐輔。交通事故で植物状態となった妹の今瀬初子。現在の恋人であり殺人事件の被害者である加藤航基。そして航基の叔母である加藤麻美。四人の目を通し描いた連作短編。
恋愛(BL)だけではなく、家族に重きを置いています。
BL世界ではなく、実際のゲイを描いているため、ファンタジー要素はありません。どこまでもリアルなゲイの世界で繰り広げられる恋愛であり、青春であり、家族の物語です。
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失礼致します、志賀です。
拝読・読了しました。麻美さんには気の毒ながら、彼らにとってはこの上ないハッピーエンドだったのではないかと思いました。切なすぎる読後は「この哀しみを読めて良かった」というのが正直な感想です。社会的通念上、亨と航基のラストをハッピーエンドと安易には云えません。しかし世にフェアも無し。
そして『アリとキリギリス』との絡め方が絶妙でした。良作を愉しませて頂きました。ありがとうございます。
拝読させていただきました。章を追うごとに知らされる真実が辛くて辛くて……こんな胸の苦しくなる作品てあったのですね。中盤からタイトルの意味が分かってから、目尻をずっと熱くしながら読みました。ネタバレ含みますが、ラストの博人さんの手紙の温かさには救われたのかな、と思いました。すてきな作品をありがとうございます。
Yumomi様
いつもご感想ありがとうございます。
作者としましては、こう読んでもらいたいなあ、ここでこう感じてもらいたいなあ。そんなふうに思いながら書いているのですが、(少し失礼な言い方ですが)いつも作者の狙い通りに読んで頂き、感想を頂ける事、本当嬉しく思っています。これからも精進しますので、応援よろしくお願いします。
かの翔吾
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