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63 艦爆の神様
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敵の直掩戦闘機による迎撃を無傷で突破したからといって、江草は楽観などしていなかった。
眼下に見える米空母を中心とする輪形陣からは、すでに発砲の閃光が煌めいていた。高度三〇〇〇メートルを目指して上昇を続ける艦爆隊の周囲に敵の高角砲弾が炸裂して、大気を震わせる。
江草機から発せられた「トツレ」の信号により、十二機の九九艦爆は上昇しながら左右へと大きく隊形を広げていった。
江草はちらりと背後を見遣る。編隊を解いたこの状態は、敵戦闘機の襲撃に対して脆弱である。だが、幸いなことに自分たちを追撃してくるグラマンの姿はなかった。
彼は再び視線を前方下方に見える米艦隊に戻す。
高度計はそろそろ高度三〇〇〇を指そうとしていた。
機体を水平に戻しつつ、江草は自らが率いてきた艦爆隊の隊形を確認する。彼自身の九九艦爆を含む十二機の機体は、両翼を前方に広げる「鶴翼の陣」となるようにして眼下の輪形陣を包み込みつつあった。
心なしか、機体の風防を震わせる衝撃の間隔が緩慢になりつつあるのは、敵の対空砲火を分散させようという自分自身の願望からくる錯覚だろうか。
「ト連送、打て」
だが、自身の策が成功しようがしまいが、やるべきことは変わらない。江草は、眼下の米空母への攻撃を開始すべく、後部座席の石井に「全軍突撃セヨ」を意味するト連送の打電を命じた。
すでに艦爆隊は、敵艦隊の直上に達しつつある。
江草機もまた、午前の時と同じように風向きを見極めつつ、目標とした米空母上空へと機体を導いていく。
だが午前中の時と違うのは、各機が個別に目標へと急降下爆撃を敢行するために、後続の機体が存在しないことだ。
本来、隊長機(一番機)の役目は、的艦の速度、針路、風力、風向きなどを計算して目標に対して後続機を導くことである。だが、今回の攻撃では各機がそれぞれに自機と目標、そして風向きを計算して米空母に爆弾を命中させなければならない。
インド洋にて江草率いる二航戦艦爆隊は、命中率八割以上という驚異的な記録を残していたが、それは江草ら優秀な艦爆隊長たちの誘導があってこそだ。
今回は、搭乗員一人一人の真の技量が試される時である。
だが江草は、命中率に関しては何の懸念も抱いていなかった。ここまで自分が率いてきたのは、自らが育て上げ、そして真珠湾以来の戦闘経験を積んだ歴戦の猛者たちである。
たとえ自分の誘導がなくとも、部下たちは米空母に爆弾を命中させてくれるだろう。
そう、確信していた。
眼下の敵艦隊は、依然として激しい対空砲火を撃ち上げている。特に戦艦と思しき大型艦からの対空砲火がより熾烈であった。
不意に、空中の一角に火球が生じる。
「七番機、被弾!」
降下に入る前に、米艦隊の撃ち上げた対空砲火に捉えられてしまったらしい。江草は唇を固く引き結んで、自機と敵空母との位置関係の把握に努め続ける。今は、部下の死を悼んでいる時ではない。
自機の位置取り、敵空母の針路、そして風向き。
爆撃のために必要な情報を瞬時に頭の中で組み立て終えた江草は、静かに操縦桿を倒した。まずは浅い角度で目標上空へと侵入を開始する。
対空砲火が炸裂する轟音も、風防を襲う振動も、機体の横をかすめる火箭も、今は気にならない。
頭の中ではひたすら、自機と的艦の位置関係を計算し続ける。これが、この日最後の爆撃となるだろう。失敗は許されない。
眼下の米空母が、緩く転舵を開始しているように見えた。一度舵を切り始めてしまったら、簡単には反対方向に艦の針路を曲げることは出来ない。
その瞬間を、江草は見逃さなかった。
ダイヴブレーキを展開し、一気に操縦桿を倒す。緩降下していた九九艦爆が、一気に六〇度以上の急角度で降下を開始した。
目指すは、転舵を開始した米空母の未来位置。
急降下を開始したため、視界一杯に米艦隊の輪形陣が映る。その中で、江草は木の葉のように見える米空母の飛行甲板を見つめ続けた。
目の前で対空砲火炸裂の黒煙が生じようとも、彼はただひたすらにこの飛行甲板を凝視していた。
高度計の針が、あっという間に一〇〇〇メートルを切る。照準器の中に見える米空母の艦影が、急速に大きくなっていった。
投下把柄に手を掛け、その瞬間に備える。
高度七〇〇、六〇〇、五〇〇……。
江草は、必中を期するためにさらに高度を下げた。
「用意―――」
四〇〇。
「てっ!」
瞬間、江草は投下把柄を引いた。胴体下の二五〇キロ徹甲爆弾が切り離され、同時に操縦桿を思い切り引く。
急降下を続けていた機体が水平に戻ろうとし、もの凄い遠心力が江草を襲う。座席に背中が押し付けられ、一瞬、目の前が真っ暗になる。
江草が視界を取り戻した時、そこには海面が広がっていた。
その中で上空に向けて対空砲火を撃ち上げる、無数の米艦艇。高角砲は上空に向けてしまったからか、投弾を終えた九九艦爆に向かって機銃を放っている。
「米空母に命中を確認!」
後部座席で石井特務少尉の弾んだ声が聞こえる。どうやら、「艦爆の神様」の面目は保たれたらしい。
江草は海面付近にまで降りた機体を巧みに操って米艦艇の合間をすり抜けながら、輪形陣からの離脱を図った。
眼下に見える米空母を中心とする輪形陣からは、すでに発砲の閃光が煌めいていた。高度三〇〇〇メートルを目指して上昇を続ける艦爆隊の周囲に敵の高角砲弾が炸裂して、大気を震わせる。
江草機から発せられた「トツレ」の信号により、十二機の九九艦爆は上昇しながら左右へと大きく隊形を広げていった。
江草はちらりと背後を見遣る。編隊を解いたこの状態は、敵戦闘機の襲撃に対して脆弱である。だが、幸いなことに自分たちを追撃してくるグラマンの姿はなかった。
彼は再び視線を前方下方に見える米艦隊に戻す。
高度計はそろそろ高度三〇〇〇を指そうとしていた。
機体を水平に戻しつつ、江草は自らが率いてきた艦爆隊の隊形を確認する。彼自身の九九艦爆を含む十二機の機体は、両翼を前方に広げる「鶴翼の陣」となるようにして眼下の輪形陣を包み込みつつあった。
心なしか、機体の風防を震わせる衝撃の間隔が緩慢になりつつあるのは、敵の対空砲火を分散させようという自分自身の願望からくる錯覚だろうか。
「ト連送、打て」
だが、自身の策が成功しようがしまいが、やるべきことは変わらない。江草は、眼下の米空母への攻撃を開始すべく、後部座席の石井に「全軍突撃セヨ」を意味するト連送の打電を命じた。
すでに艦爆隊は、敵艦隊の直上に達しつつある。
江草機もまた、午前の時と同じように風向きを見極めつつ、目標とした米空母上空へと機体を導いていく。
だが午前中の時と違うのは、各機が個別に目標へと急降下爆撃を敢行するために、後続の機体が存在しないことだ。
本来、隊長機(一番機)の役目は、的艦の速度、針路、風力、風向きなどを計算して目標に対して後続機を導くことである。だが、今回の攻撃では各機がそれぞれに自機と目標、そして風向きを計算して米空母に爆弾を命中させなければならない。
インド洋にて江草率いる二航戦艦爆隊は、命中率八割以上という驚異的な記録を残していたが、それは江草ら優秀な艦爆隊長たちの誘導があってこそだ。
今回は、搭乗員一人一人の真の技量が試される時である。
だが江草は、命中率に関しては何の懸念も抱いていなかった。ここまで自分が率いてきたのは、自らが育て上げ、そして真珠湾以来の戦闘経験を積んだ歴戦の猛者たちである。
たとえ自分の誘導がなくとも、部下たちは米空母に爆弾を命中させてくれるだろう。
そう、確信していた。
眼下の敵艦隊は、依然として激しい対空砲火を撃ち上げている。特に戦艦と思しき大型艦からの対空砲火がより熾烈であった。
不意に、空中の一角に火球が生じる。
「七番機、被弾!」
降下に入る前に、米艦隊の撃ち上げた対空砲火に捉えられてしまったらしい。江草は唇を固く引き結んで、自機と敵空母との位置関係の把握に努め続ける。今は、部下の死を悼んでいる時ではない。
自機の位置取り、敵空母の針路、そして風向き。
爆撃のために必要な情報を瞬時に頭の中で組み立て終えた江草は、静かに操縦桿を倒した。まずは浅い角度で目標上空へと侵入を開始する。
対空砲火が炸裂する轟音も、風防を襲う振動も、機体の横をかすめる火箭も、今は気にならない。
頭の中ではひたすら、自機と的艦の位置関係を計算し続ける。これが、この日最後の爆撃となるだろう。失敗は許されない。
眼下の米空母が、緩く転舵を開始しているように見えた。一度舵を切り始めてしまったら、簡単には反対方向に艦の針路を曲げることは出来ない。
その瞬間を、江草は見逃さなかった。
ダイヴブレーキを展開し、一気に操縦桿を倒す。緩降下していた九九艦爆が、一気に六〇度以上の急角度で降下を開始した。
目指すは、転舵を開始した米空母の未来位置。
急降下を開始したため、視界一杯に米艦隊の輪形陣が映る。その中で、江草は木の葉のように見える米空母の飛行甲板を見つめ続けた。
目の前で対空砲火炸裂の黒煙が生じようとも、彼はただひたすらにこの飛行甲板を凝視していた。
高度計の針が、あっという間に一〇〇〇メートルを切る。照準器の中に見える米空母の艦影が、急速に大きくなっていった。
投下把柄に手を掛け、その瞬間に備える。
高度七〇〇、六〇〇、五〇〇……。
江草は、必中を期するためにさらに高度を下げた。
「用意―――」
四〇〇。
「てっ!」
瞬間、江草は投下把柄を引いた。胴体下の二五〇キロ徹甲爆弾が切り離され、同時に操縦桿を思い切り引く。
急降下を続けていた機体が水平に戻ろうとし、もの凄い遠心力が江草を襲う。座席に背中が押し付けられ、一瞬、目の前が真っ暗になる。
江草が視界を取り戻した時、そこには海面が広がっていた。
その中で上空に向けて対空砲火を撃ち上げる、無数の米艦艇。高角砲は上空に向けてしまったからか、投弾を終えた九九艦爆に向かって機銃を放っている。
「米空母に命中を確認!」
後部座席で石井特務少尉の弾んだ声が聞こえる。どうやら、「艦爆の神様」の面目は保たれたらしい。
江草は海面付近にまで降りた機体を巧みに操って米艦艇の合間をすり抜けながら、輪形陣からの離脱を図った。
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