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~大陸横断汽車編 第6章~
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[償い方]
「あの女の名前は『ガーヴェラ・コルトヴァイン』・・・俺の師匠の1人娘だ。」
ケストレルは水の入ったコップを両手で包むように持つと、両手の親指で何度も側面を擦る。机には冷めたピザが7つ、ケストレルの方に3つ、フォルト、ロメリアの方に1つずつ、シャーロットの方に2つ残っていた。
ロメリアがケストレルに話しかける。
「ケストレルの師匠には娘さんがいたの?」
「ああ。ガーヴェラは昔から男勝りな性格で・・・生まれた性別間違えたんじゃないかって師匠も言ってたな。力も強くて俺の姉みたいな存在だった。実際俺が師匠やガーヴェラと一緒に過ごしていた時はいつも『姉貴』って言ってた。・・・そして男よりも女にモテてた。」
「・・・その気持ち、ちょっと分かる気がする・・・かもです。」
「分かるの、シャーロット?」
「ちょっと・・・だけですけど。だってあの人・・・とっても美人だし、それでいて勝気な性格ですよね?何かお姉ちゃんに似てるなって・・・カッコいいなって・・・思ったりして・・・」
シャーロットはそう言うと顔を俯けた。ケストレルはコップを置いて冷えたピザを手に取った。チーズは固まっていて伸びることは無く、ケストレルの取ったピザの先が取り残されたピザにくっついて綺麗に千切ることが出来なかった。
ケストレルは持っているピザを自分の小皿に置くと、中途半端に残ったピザの先端を千切って口に含む。
「彼女には夫と息子がいてな。息子の方は今でも生きてれば・・・10歳かな?ガーヴェラが20歳の時に産んだから、な。」
「あの人、子供がいたんですか?というか既婚者だったんですね・・・」
「私は・・・そんな感じがしていました・・・あの人の心を見た時・・・真っ暗だったけど・・・手が届かない程遠くに星が3つだけ・・・あったんです。」
「星が3つ・・・あの人のお父さんと息子さん・・・そして夫かな?」
ロメリアの言葉にケストレルが反応する。
「多分な。ガーヴェラが生まれた時には両方の祖父と祖母はおらず、母親もガーヴェラを産む時に亡くなったって師匠が言ってたから・・・その3人で間違いない。」
「ガーヴェラのお母さん・・・彼女を産んだ時に・・・亡くなったんですね・・・」
「元々体が余り丈夫な人じゃなかったそうでな。・・・子供を産むのは命懸けだ。昔とは違って、今では大分安全に出産できるようにはなっているが、母体が危険な状況にさらされるのは昔から変わらない。・・・俺の母親も、妹を産んだ時に死んだからな。」
ケストレルが声のトーンを下げて話をすると、ロメリアが昔の話をし始める。
「昔ね、偶然下町にいた友達のお母さんのお産に付き合ったことがあったけど・・・とっても痛そうに声を上げてた。いつか私も子供を産む時こうなるのかなって思った時は・・・ちょっと怖くなっちゃったな。私、痛いの苦手だから・・・」
ロメリアはそう呟くと、頬を少し上げた。
「でも子供が産まれた時・・・とっても喜んでた。『生まれて来てくれてありがとう』って・・・その光景見た瞬間、思わず泣いちゃった。新しい命を迎えることって・・・とっても尊いものなんだなって・・・」
ロメリアはそう言うと、コップに入った水をゆっくりと口の中へと流し込む。ケストレルは『そりゃそうだろ。』と鼻で笑い飛ばすように小さく呟いたが、その口元は薄っすらと上がっていた。
フォルトはケストレルに話しかける。
「・・・ちょっと話変わるけどさ、ガーヴェラさんって何のお仕事してる人なの?」
「俺が知っている限りだと、あいつは古都軍にいた。古都第3遠征部隊隊長・・・だったかな?・・・もう7年前だから変わってるかもしれねぇが。」
「遠征部隊って?」
「古都から各地に派遣される部隊だ。部隊によって担当する地域は異なり、全部で12の部隊がある。1つの部隊の構成人員は500名程度で、第3遠征部隊の担当はこの街とその周辺地域で主な任務は街の防衛と周辺の安全確保だ。」
「随分と・・・詳しいんですね?」
「・・・『コーラス・ブリッツ』にいた時に世界中の軍隊について1通り把握していたからな。何の部隊が何処の地域を守っているのか、誰が隊長なのか、何処を拠点としているのか・・・全部。」
ケストレルはコップに入っている水を一気に飲み干すと、机の上にコップを置いた。すると店員が傍にやって来てケストレルのコップに替えの水を入れる。ついでにロメリアも水を入れてもらった。
フォルトは続けてケストレルに質問をぶつける。
「あの人がケストレルを殺そうとするのは・・・ケストレルが師匠や彼女の息子と夫を殺したから?」
「・・・聞いていたのか?」
「・・・うん。ごめん・・・」
ケストレルはコップに入った水を再び一気に口の中へと流し込んだ。
「何でお前が謝るんだよ?・・・正確に言えば、俺が師匠達を殺す原因を作っちまったことかな。」
ケストレルはそっとコップを机に置いた。
「俺は師匠達の居場所を喋っちまったんだ。まだ奴らの真の目的を知らされていない時にな。・・・いや、知らされていなくても言うべきじゃなかったんだ。今更後悔しても遅いが・・・」
「・・・」
「俺が真の目的を知らされて師匠達の下へ行くと、既に襲われていた。家は焼かれ、ガーヴェラの夫と息子は家の前でバラバラに切断されて息絶えていたよ。・・・やったのは八重紅狼の第四席、今でも在籍しているだろうな。とても長いピアノ線を使う、細身の男だ。」
「その時、ガーヴェラさんはいなかったの?」
「当時、あいつは別の任務で他の大陸に行っていた。俺が『コーラス・ブリッツ』から抜けて少しした後に情報通の奴から話を聞いたら、ガーヴェラは7夜超えても泣き続けたらしい。バラバラの肉片になって腐り始めた息子をかき集めながら・・・」
「・・・」
「それからガーヴェラは一切泣かなくなったらしい。笑い涙も・・・怒り涙も・・・全くな。あいつには償いきれない程、悪い事をしちまった・・・今度・・・あいつに会ったら俺は・・・自ら命を絶つ・・・そうでもしないと・・・あいつは救われねぇ・・・勝手に野垂れ死んでも駄目だ・・・あいつの目の前で苦しんで死なねぇと・・・意味がねぇ・・・」
ケストレル達の周りに重く暗い空気が圧し掛かる。誰も気軽に口を開けなくなった状況の中、シャーロットが口を開いた。
「・・・駄目です・・・ケストレル・・・『逃げたら』・・・駄目です・・・」
「シャーロット?」
フォルト達の視線が一斉にシャーロットの方へと向くと、シャーロットは顔を上げてケストレルを真っ直ぐ見つめた。
「お母さんが言ってたいたん・・・です。本当に償おうとする意志があるのなら・・・自ら命を絶つのではなくて・・・死ぬまで、その命を持って人助けをするべきだと・・・自ら命を絶つのは・・・罪を償うことから逃げた『臆病者』のすることだって・・・言ってました。」
「・・・」
「だから今度ガーヴェラさんに会ったら・・・自分の命・・・これからの人生全て、贖罪に捧げると・・・もしそれが嫌ならば・・・自殺しろと命じるか、その手で殺してほしいって・・・言うべきです。」
「・・・」
「ごめんなさい・・・偉そうに説教して・・・でも勝手に死んじゃ駄目ですよ、ケストレル・・・」
シャーロットの言葉を受けたケストレルは表情を暗くして顔を俯けると、左手の拳を強く握りしめる。握りしめすぎているのか、手が小刻みに震えていた。
ケストレル達の周りでは相も変わらず酔っぱらった客が騒いでおり、フォルト達はそんな空気の中、静かに座っていた。
「あの女の名前は『ガーヴェラ・コルトヴァイン』・・・俺の師匠の1人娘だ。」
ケストレルは水の入ったコップを両手で包むように持つと、両手の親指で何度も側面を擦る。机には冷めたピザが7つ、ケストレルの方に3つ、フォルト、ロメリアの方に1つずつ、シャーロットの方に2つ残っていた。
ロメリアがケストレルに話しかける。
「ケストレルの師匠には娘さんがいたの?」
「ああ。ガーヴェラは昔から男勝りな性格で・・・生まれた性別間違えたんじゃないかって師匠も言ってたな。力も強くて俺の姉みたいな存在だった。実際俺が師匠やガーヴェラと一緒に過ごしていた時はいつも『姉貴』って言ってた。・・・そして男よりも女にモテてた。」
「・・・その気持ち、ちょっと分かる気がする・・・かもです。」
「分かるの、シャーロット?」
「ちょっと・・・だけですけど。だってあの人・・・とっても美人だし、それでいて勝気な性格ですよね?何かお姉ちゃんに似てるなって・・・カッコいいなって・・・思ったりして・・・」
シャーロットはそう言うと顔を俯けた。ケストレルはコップを置いて冷えたピザを手に取った。チーズは固まっていて伸びることは無く、ケストレルの取ったピザの先が取り残されたピザにくっついて綺麗に千切ることが出来なかった。
ケストレルは持っているピザを自分の小皿に置くと、中途半端に残ったピザの先端を千切って口に含む。
「彼女には夫と息子がいてな。息子の方は今でも生きてれば・・・10歳かな?ガーヴェラが20歳の時に産んだから、な。」
「あの人、子供がいたんですか?というか既婚者だったんですね・・・」
「私は・・・そんな感じがしていました・・・あの人の心を見た時・・・真っ暗だったけど・・・手が届かない程遠くに星が3つだけ・・・あったんです。」
「星が3つ・・・あの人のお父さんと息子さん・・・そして夫かな?」
ロメリアの言葉にケストレルが反応する。
「多分な。ガーヴェラが生まれた時には両方の祖父と祖母はおらず、母親もガーヴェラを産む時に亡くなったって師匠が言ってたから・・・その3人で間違いない。」
「ガーヴェラのお母さん・・・彼女を産んだ時に・・・亡くなったんですね・・・」
「元々体が余り丈夫な人じゃなかったそうでな。・・・子供を産むのは命懸けだ。昔とは違って、今では大分安全に出産できるようにはなっているが、母体が危険な状況にさらされるのは昔から変わらない。・・・俺の母親も、妹を産んだ時に死んだからな。」
ケストレルが声のトーンを下げて話をすると、ロメリアが昔の話をし始める。
「昔ね、偶然下町にいた友達のお母さんのお産に付き合ったことがあったけど・・・とっても痛そうに声を上げてた。いつか私も子供を産む時こうなるのかなって思った時は・・・ちょっと怖くなっちゃったな。私、痛いの苦手だから・・・」
ロメリアはそう呟くと、頬を少し上げた。
「でも子供が産まれた時・・・とっても喜んでた。『生まれて来てくれてありがとう』って・・・その光景見た瞬間、思わず泣いちゃった。新しい命を迎えることって・・・とっても尊いものなんだなって・・・」
ロメリアはそう言うと、コップに入った水をゆっくりと口の中へと流し込む。ケストレルは『そりゃそうだろ。』と鼻で笑い飛ばすように小さく呟いたが、その口元は薄っすらと上がっていた。
フォルトはケストレルに話しかける。
「・・・ちょっと話変わるけどさ、ガーヴェラさんって何のお仕事してる人なの?」
「俺が知っている限りだと、あいつは古都軍にいた。古都第3遠征部隊隊長・・・だったかな?・・・もう7年前だから変わってるかもしれねぇが。」
「遠征部隊って?」
「古都から各地に派遣される部隊だ。部隊によって担当する地域は異なり、全部で12の部隊がある。1つの部隊の構成人員は500名程度で、第3遠征部隊の担当はこの街とその周辺地域で主な任務は街の防衛と周辺の安全確保だ。」
「随分と・・・詳しいんですね?」
「・・・『コーラス・ブリッツ』にいた時に世界中の軍隊について1通り把握していたからな。何の部隊が何処の地域を守っているのか、誰が隊長なのか、何処を拠点としているのか・・・全部。」
ケストレルはコップに入っている水を一気に飲み干すと、机の上にコップを置いた。すると店員が傍にやって来てケストレルのコップに替えの水を入れる。ついでにロメリアも水を入れてもらった。
フォルトは続けてケストレルに質問をぶつける。
「あの人がケストレルを殺そうとするのは・・・ケストレルが師匠や彼女の息子と夫を殺したから?」
「・・・聞いていたのか?」
「・・・うん。ごめん・・・」
ケストレルはコップに入った水を再び一気に口の中へと流し込んだ。
「何でお前が謝るんだよ?・・・正確に言えば、俺が師匠達を殺す原因を作っちまったことかな。」
ケストレルはそっとコップを机に置いた。
「俺は師匠達の居場所を喋っちまったんだ。まだ奴らの真の目的を知らされていない時にな。・・・いや、知らされていなくても言うべきじゃなかったんだ。今更後悔しても遅いが・・・」
「・・・」
「俺が真の目的を知らされて師匠達の下へ行くと、既に襲われていた。家は焼かれ、ガーヴェラの夫と息子は家の前でバラバラに切断されて息絶えていたよ。・・・やったのは八重紅狼の第四席、今でも在籍しているだろうな。とても長いピアノ線を使う、細身の男だ。」
「その時、ガーヴェラさんはいなかったの?」
「当時、あいつは別の任務で他の大陸に行っていた。俺が『コーラス・ブリッツ』から抜けて少しした後に情報通の奴から話を聞いたら、ガーヴェラは7夜超えても泣き続けたらしい。バラバラの肉片になって腐り始めた息子をかき集めながら・・・」
「・・・」
「それからガーヴェラは一切泣かなくなったらしい。笑い涙も・・・怒り涙も・・・全くな。あいつには償いきれない程、悪い事をしちまった・・・今度・・・あいつに会ったら俺は・・・自ら命を絶つ・・・そうでもしないと・・・あいつは救われねぇ・・・勝手に野垂れ死んでも駄目だ・・・あいつの目の前で苦しんで死なねぇと・・・意味がねぇ・・・」
ケストレル達の周りに重く暗い空気が圧し掛かる。誰も気軽に口を開けなくなった状況の中、シャーロットが口を開いた。
「・・・駄目です・・・ケストレル・・・『逃げたら』・・・駄目です・・・」
「シャーロット?」
フォルト達の視線が一斉にシャーロットの方へと向くと、シャーロットは顔を上げてケストレルを真っ直ぐ見つめた。
「お母さんが言ってたいたん・・・です。本当に償おうとする意志があるのなら・・・自ら命を絶つのではなくて・・・死ぬまで、その命を持って人助けをするべきだと・・・自ら命を絶つのは・・・罪を償うことから逃げた『臆病者』のすることだって・・・言ってました。」
「・・・」
「だから今度ガーヴェラさんに会ったら・・・自分の命・・・これからの人生全て、贖罪に捧げると・・・もしそれが嫌ならば・・・自殺しろと命じるか、その手で殺してほしいって・・・言うべきです。」
「・・・」
「ごめんなさい・・・偉そうに説教して・・・でも勝手に死んじゃ駄目ですよ、ケストレル・・・」
シャーロットの言葉を受けたケストレルは表情を暗くして顔を俯けると、左手の拳を強く握りしめる。握りしめすぎているのか、手が小刻みに震えていた。
ケストレル達の周りでは相も変わらず酔っぱらった客が騒いでおり、フォルト達はそんな空気の中、静かに座っていた。
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