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はじまり
27※
しおりを挟む「着いたぞ」
身体が熱い、燃える様に熱い
息が荒い、全身が痺れる
目の前に広がる透明度の高い泉
…冷たそう。入ったら気持ちよさそう
「おい!!泉には触るんじゃ……」
あと一歩で冷たい泉。という所で、後ろから強い力で肩を引っ張られ、その勢いで思わず尻餅をついた。
その衝撃で身体の熱が更に広がり、力が抜けていく
呼吸を整えようと息をすればする程、何故か息は上がり、全身を甘い痺れが駆け巡る
隻眼で俺を見たアルドがボソリと呟いた。
「…なんつー顔してんだ。なァ?誘ってんのか?」
「アルド!!!もっと丁寧に扱って下さい!
…大丈夫ですか?トウ…ヤ?」
後ろから来たロワンが真紅の双眸で俺の顔を覗き込んだ後、ゴクリと喉を鳴らす。
身体は痺れ、唇が震え、思う様に言葉が紡げない
腰の奥から広がる焼けつくような熱に、全身を溶かされていく様な錯覚さえ覚えた。
覚えのあるこの感覚。
「お前も酷ェことすんなァ。
よくあンな状況で、魔薬入れたな??」
「いいえ。魔力しか入れてませんよ」
まやく…魔薬。そうだよこの感覚
初めてロワンに会った時と同じあの痺れ
ジクジクと腰の奥から広がる熱と、甘い痺れ
息をする度に研ぎ澄まされていく感覚
徐々に威力を増していくその感覚に身体を抱きかかえ、縋る様にアルドとロワンを見た
どうしよう、どうしたらいい?
泣きそうな顔でロワンを見ると、唾を飲み込んだロワンが突然、素早い動きでアルドからマントを剥ぎ取った。
突然の事で文句を言うアルドを尻目に、硬い土の上へとマントを広げたロワンが、白く煌びやかなジャケットを脱ぐと、そのまま軽く畳みクルリと丸め、広げたマントの上へと置く。
「…少し、失礼しますね」
申し訳なさそうに眉を下げフワリと微笑んだロワンが、ソッと俺の背中と脚に手を回したかと思うと、感じる浮遊感
所謂お姫様抱っこをされ、羞恥で顔に熱が集まるが、それ以上にロワンに触れられた部分が、熱く甘く痺れた
ゆっくりとした動作で、震える身体をマントの上へと降ろされ、優しい手つきで頭の下へと白い布を押し込まれる
ロワンに触れられた所がジンジンと熱く、その熱が一直線に股間へと集まって行き、陰茎がジクジクと疼いた。
見なくてもわかる…絶対勃ってる
「この香り…」
「ああ、そうだな。」
「モンスターが寄り付かない泉…と言っても心配ですね」
「プンプン匂ってっからなァ」
俺の上で2人が小さな声で何か言葉を交わしているが、自分の息が煩すぎて、ちゃんと俺の耳へと言葉が入ってこない。
「…では、アルドは此方に」
俺から3メートル程離れた場所へとアルドを呼び寄せたロワンが、落ちていた木の枝で地面に線を描き始める
「念の為、結界を張って、香を焚いてきます
……その間、絶対、手を出さないで下さいね」
「ハイハイ」
アルドに何かを告げたロワンが、俺の元へと歩いてきたかと思うと、横に跪き、汗で張り付いた俺の前髪を優しく撫でた
そのちょっと触れたロワンの指先さえ、今の俺の身体は快感へと変え、腰に熱が溜まる
「少しだけ待っていてくださいね。なるべく早く戻ります」
まるで天使の様に綺麗に微笑んだロワンが、俺の額へと軽いキスを落とし、その刺激に蜜孔の奥がキュンと疼いた
荒い息を繰り返す俺の身体は微かに震え、全身に熱が巡り、迫り来る快感の波に理性が押し流されていく
ムズムズする。熱い、辛い。
俺の元を離れ、今来た森へと戻って行くロワンの背中を眺めながら、俺の手は自然と自分の股間へと向かっていった。
「っはあ、ッ」
ほんの少し離れた所にアルドが居るのは分かっている。
それでももう、どうにも我慢できそうに無い
少し向こうに居るアルドへと背中を向け、丸々ようにしてズボンの中へと手を入れた
身体が熱い、息が荒い、全身が痺れてビクビクする。
先程まで心地良いと感じていた頬を撫でる風さえ、俺を快楽の海へと突き落とす
ズボンの中はじっとりとしていて、
我慢できずにそのまま下着の中へと手を入れると、ニチャと淫靡な音が指先から伝わってきた。
その音すら俺の快感を高め、既に先走りでヌルヌルになった陰茎に痺れて震える手を絡ませる
「っん、ふうっ…」
ますます上がる息と、待ちに待った快楽に孔の奥がぎゅうぎゅうと疼き腰が揺れた
淫猥な水音と共に手を上下に動かすが、刺激が足りない
それどころか、上下に扱く度、後孔がリズム良くヒクヒクとその口を開けては、閉じを繰り返している
「ぁっ、はうっ…」
必死に声を殺しながら震える手で鈴口を押しつぶし、もう一方の手でそろりとヒクつく蜜孔をつついた。
途端に身体がビクビクと小さく痙攣し、期待した孔が自分の指へと吸い付く
脳は痺れ。頭の中にはもう快感しかなく、迷う事なく蠢くその孔へと、自分の指を挿入した
「んんッ!…っっあ」
望んだ異物にピクピクと後孔が収縮し、俺の指を奥へと誘うかの様に襞が蠢く。
あそこ、あの気持ちいい所。
ペニスの裏側の…前立腺
そこを思いっきり押し潰したい
グニグニと自身の先端を押し潰しながら、中の指をゆっくりと動かす
グチグチ、と卑猥な音が身体の中から脳を犯し、背筋に快感が走った
ああ、ここ、この少しぷっくりしてる所
「ッッっ!!!っあ、あっ」
体内のその膨らみを押すと、脳を突き上げる様な気持ち良さが全身を襲った
みっともなく開いた口からは涎が流れ、ロワンの白いジャケットへとシミを広げる
指を曲げる度、求めていた快感が背中を駆け上がり、脳を痺れさす
もっと強い刺激が欲しい…そう思い指を増やすが、痺れた指先では思うように前立腺を押せない
もっと、もっと、もっと
宿屋でしたあの時みたいに
おかしくなるまで…
そこでふと、アルドの存在を思い出し、首だけで振り返ると、少し離れた所に、全身ビッショリと汗を掻き、眉を顰めて息を荒くするアルドの姿がそこにはあった。
金瞳に太陽を宿らせ、ギラギラとした視線で俺を見つめるその目から、視線を外せない
ずっと見られてた…見られていたんだ
恥ずかしさに顔が熱くなる
でもそれと同時に、孔の奥がズクズクと蠢いた
恥ずかしいのに、恥ずかしいのに…気持ちいい
「っひぅ、っっ、!」
アルドから視線を逸らせないまま、後孔に埋まった指を曲げる
押し上げられる前立腺に、身体がビクビクと震え、流れ落ちるアルドの汗に奥がジクジクとうずいた
見られてると思うと、さっき迄より気持ちいい気がして、そんな自分の淫靡さに背筋がゾクゾクとする
それでもやっぱり、まだ足りない刺激
もう俺の頭の中は…
入れたい、入れたい、擦られたい、ゴリゴリされたい。奥を突かれたい
…などと、人に見せられたものでは無い。
「っんん!アルドっ…おねがい…」
あの、気持ちいいやつを今、今して欲しい
猥雑に揺れる腰を突き上げ、ズボンと下着を下ろし、臀部をアルドへと見せつけた
酷い格好だ。そうと分かっていても、もう止められない
後孔へと指を出し入れしながら、四つん這いになり、ロワンのジャケットへと顔を埋める
とってもいい香りがする。
鼻腔を擽るその香りが、バカになった俺の脳をよりバカにして行く
ズチュズチュと鳴り響く卑猥な音
それでも痺れた指先では思うようにならず、絶頂までいけない。
弱い鈴口を指で引っ掻き、1番気持ちいい前立腺を何度も擦るが、全然刺激が足りない
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