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○エピローグ
異世界ライフは続いていく
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バーゼンとの一件は、結局、何事もなかったかのように市民には伝えられることなく収束した。
獣人保護の条例も撤回され、半ば軟禁状態だった獣人たちも、今ではもとの生活に戻っている。あまり事件のことを口外しても、獣人の特別視が余計に目をつけられ、無駄に更なる波風をたてかねないと判断したのだろう。
獣人の自由を保障するという誓約を俺たち、そして獣人代表としてエルと取り交わし、そうして自体は丸く収まったのだった。
「はい、まおー様」
ピカルさんの酒場でヴェーナたちと夕飯を食べている俺の後ろから、エルがにんまりと口許を緩めて酒を持ってくる。ドキリ、と俺の心臓が高鳴りそうになった。
「おいやめろ。それは秘密だ」
「あ、ごめんなさい。大事な大事な秘密でしたね」
反省した風に言いつつも、これはわかっていてやってる様子だ。それはすっかりピカルさんたちにも少しずつ気付かれており、
「おう、魔王様よぉ。借金さっさと返せや」
「あ、はい。すみません」
ネタで魔王を自称している痛い子みたいな扱いだが、まあ、実際はバレているのかどうか怪しいものだ。おそらく事実までは知られていないのだろうが。
そもそも俺が魔王だと知られれば、こんなところで呑気に酒を飲めてなどいないだろう。
気付かれないかとヒヤヒヤしたが、しかしそんなことより、酒場の連中はみんなエルが帰ってきたことにばかり夢中の様子だった。
「やっぱりエルちゃんのついでくれた酒は最高だぜ!」
「ピケルの親父の眩しい日の出を眺めながら飲む酒は、泥水を啜るみたいだったからなあ」
「おう、お前ら。好きに言うじゃねえか……」
こめかみに血管を浮かび上がらせたピケルさんが冒険者の連中に激しいラリアットをかましていく。そんな馬鹿げた光景に周囲からは笑いが飛びかい、ひどく活気付いていた。
エルや他の獣人の従業員が戻ってきて、こびの酒場もすっかり賑わいを取り戻している。
そっと、眺めていた俺の手元に一皿のデザートが置かれる。
「あれ。俺、頼んでない――」
「お礼です」
ふっ、とエルの囁くような吐息が耳元にあたる。その謎の色っぽさとくすぐったさに、ぞわぞわと背筋がざわついた。男の癖に。
そうして優しく笑んだエルは、ピカルさんのラリアットで卒倒した冒険者たちの介抱に向かっていった。
「一件落着、元通りですね」
膝上に乗せたポチにご飯を食べさせながらミュンが言う。
「すっかり元通りならよかったんだけどな」と俺は嘆息をつく。その俺の背後では、いきった目を俺に向けながら食事を取るマルコムとヴェーナの姿。隙あらば俺を攻撃しようと、テーブルの下にそれぞれ剣と吹き矢を忍ばせている。
「なんか暗殺者増えたんだが……」
「それだけエイタさんが人気者ってことですよ」
「はぁ。今すぐこの称号を返上したい」
溜め息が続けて漏れる。
俺の隣に座っていたスクーデリアが胸を押し当てるように抱き付いてきた。
「勇者なんて放っておけばいいわぁ。魔王様ならあんな男、ちょちょいのちょいでしょうし。一思いに、いますぐあの男を消し炭にしません?」
「物騒なことを言うなスクーデリア。っていうか、公衆の前で魔王って言うな」
「いいじゃなぁい。魔王の象徴であるケルベロスも飼っているんだし。何も恥ずべきことない魔王様よぉ」
「そういう問題じゃない」
スクーデリアは俺の魔王としての力に取り入ろうとしているのだろう。すっかりマルコムではなく俺にばかり執着するようになっている。そしてあわよくば、マルコムを殺させようとけしかけてくるから面倒くさい。
「なあ、マルコム」
「なんだ、元親友よ」
ふとマルコムに声をかけてみると、どす黒く濁ったような声が返ってきた。
「俺は別に無害だし、平和的にいこうぜ。仲良くしよう。親友じゃないか」
「元、親友だ」
「どうしてそんなに目の敵にするんだ。アレとはいえ、同じ屋根の下で暮らす仲間だろ」
「いいや、貴様は私から奪い去った」
「何をだよ」
「私のファン第一号をだ!」
スクーデリアを指出しながら、激昂した様子でマルコムは叫ぶ。
「そこかよ!」と思わず力の限りに突っ込んでしまった。
「魔王などどうでもよい! 私は私のハーレムが壊されることが許せないのだ! お前に私の哀しみがわかるか!」
「わかるかボケ!」
くっそ下らない理由じゃねえか!
どこまでいっても変わらない馬鹿で安心はしたが。
と、そんな騒いだ隙を窺ってヴェーナが吹き矢を飛ばしてきたのを俺は咄嗟に回避した。
「お前もほんと変わらねえな」
「当然」
「あの時は身を挺してまで俺を守ってくれたってのに」
「かっ、勘違いしないで。あんたを殺すのはあたし。誰にもそれを邪魔されたくないだけよ」
口を尖らせながらヴェーナは言う。
「あたしがあんたを殺すまで、あんたを殺そうとする奴はすべてあたしが退ける。――あんたはあたしのものなんだから」
ヴェーナの言葉に、俺はふと、思った。
「それって、なんか愛の告白みたいだな」
「なっ?!」
つまりずっと一緒にいるつもりってことだろう。まるで漫画かなにかの台詞みたいだ。
途端、ヴェーナの顔が真っ赤に染まっていった。今にも噴火しそうな火山のように煙をくすぶらせ、提灯のように頬を膨らんでいく。
「ば、馬鹿っ! 」
駆け寄ってきたヴェーナに思い切り殴られた。拳に強化魔法がかけられていて、殴られた頬が驚くほどに痛かった。
「お前っ! 死んだらどうするんだよ!」
「ふん。死んじゃえ!」
と言うものの、ダメージ表記がない。あれ、どういうわけだ。
「お前、さてはデレたな」
「どういう意味よ!」
もう一度殴られる。
『ダメージ1 残りHP9』
そんなことはなかったか。
きっとさっきのは何かの間違いだったのだろう。
「あたしは絶対にあんたを殺すから!」
「元親友よ、私もお前を!」
「あらぁ。私は勇者様さえついでに殺せればなんでもいいわぁ」
「わわっ。みなさん、落ち着いてくださいよ!」
仲間たちが冗談半分本気半分に談笑する。
そんな光景を、俺は、ひりひりと痛む頬をさすりながら微笑ましく眺めていた。
――拝啓、実家の父さん、母さん。
突然命を狙われたり、多額の借金を背負わされたり、しまいには魔王になんてなっちゃったけど。
貴方の息子は、なんだかんだでたくましく生きてます。
剣と魔法の異世界生活。
この先どうなるかわからない。
いや、この連中のことだ。どうせまた変なことがいっぱい起こるに違いない。
けれど――こういうのも悪くないなって、思い始めたり始めなかったり。
いろいろと面倒ごとは続くだろうけれど、俺は今日も、このどうしようもなく馬鹿げた連中と、この世界で生き続けていくことだろう。
「あ、そうそう」
突然、背後から手をかけられる。振り向くと、気味が悪いほど満面の笑みを浮かべたエマの姿があった。
朗らかな顔で彼女が言う。
「いいクエストがあるんだよー。ちょっと受け手がいなくて困っててさー」
突きつけられたのは一枚の紙切れ。
それを見て、俺はまた、一際大きな溜め息をついて肩をすくめる。
テーブルを囲む仲間たちの顔をがらりと見やり、そして、小さく頷いた。
「――それで。どんな依頼なんだ?」
終
獣人保護の条例も撤回され、半ば軟禁状態だった獣人たちも、今ではもとの生活に戻っている。あまり事件のことを口外しても、獣人の特別視が余計に目をつけられ、無駄に更なる波風をたてかねないと判断したのだろう。
獣人の自由を保障するという誓約を俺たち、そして獣人代表としてエルと取り交わし、そうして自体は丸く収まったのだった。
「はい、まおー様」
ピカルさんの酒場でヴェーナたちと夕飯を食べている俺の後ろから、エルがにんまりと口許を緩めて酒を持ってくる。ドキリ、と俺の心臓が高鳴りそうになった。
「おいやめろ。それは秘密だ」
「あ、ごめんなさい。大事な大事な秘密でしたね」
反省した風に言いつつも、これはわかっていてやってる様子だ。それはすっかりピカルさんたちにも少しずつ気付かれており、
「おう、魔王様よぉ。借金さっさと返せや」
「あ、はい。すみません」
ネタで魔王を自称している痛い子みたいな扱いだが、まあ、実際はバレているのかどうか怪しいものだ。おそらく事実までは知られていないのだろうが。
そもそも俺が魔王だと知られれば、こんなところで呑気に酒を飲めてなどいないだろう。
気付かれないかとヒヤヒヤしたが、しかしそんなことより、酒場の連中はみんなエルが帰ってきたことにばかり夢中の様子だった。
「やっぱりエルちゃんのついでくれた酒は最高だぜ!」
「ピケルの親父の眩しい日の出を眺めながら飲む酒は、泥水を啜るみたいだったからなあ」
「おう、お前ら。好きに言うじゃねえか……」
こめかみに血管を浮かび上がらせたピケルさんが冒険者の連中に激しいラリアットをかましていく。そんな馬鹿げた光景に周囲からは笑いが飛びかい、ひどく活気付いていた。
エルや他の獣人の従業員が戻ってきて、こびの酒場もすっかり賑わいを取り戻している。
そっと、眺めていた俺の手元に一皿のデザートが置かれる。
「あれ。俺、頼んでない――」
「お礼です」
ふっ、とエルの囁くような吐息が耳元にあたる。その謎の色っぽさとくすぐったさに、ぞわぞわと背筋がざわついた。男の癖に。
そうして優しく笑んだエルは、ピカルさんのラリアットで卒倒した冒険者たちの介抱に向かっていった。
「一件落着、元通りですね」
膝上に乗せたポチにご飯を食べさせながらミュンが言う。
「すっかり元通りならよかったんだけどな」と俺は嘆息をつく。その俺の背後では、いきった目を俺に向けながら食事を取るマルコムとヴェーナの姿。隙あらば俺を攻撃しようと、テーブルの下にそれぞれ剣と吹き矢を忍ばせている。
「なんか暗殺者増えたんだが……」
「それだけエイタさんが人気者ってことですよ」
「はぁ。今すぐこの称号を返上したい」
溜め息が続けて漏れる。
俺の隣に座っていたスクーデリアが胸を押し当てるように抱き付いてきた。
「勇者なんて放っておけばいいわぁ。魔王様ならあんな男、ちょちょいのちょいでしょうし。一思いに、いますぐあの男を消し炭にしません?」
「物騒なことを言うなスクーデリア。っていうか、公衆の前で魔王って言うな」
「いいじゃなぁい。魔王の象徴であるケルベロスも飼っているんだし。何も恥ずべきことない魔王様よぉ」
「そういう問題じゃない」
スクーデリアは俺の魔王としての力に取り入ろうとしているのだろう。すっかりマルコムではなく俺にばかり執着するようになっている。そしてあわよくば、マルコムを殺させようとけしかけてくるから面倒くさい。
「なあ、マルコム」
「なんだ、元親友よ」
ふとマルコムに声をかけてみると、どす黒く濁ったような声が返ってきた。
「俺は別に無害だし、平和的にいこうぜ。仲良くしよう。親友じゃないか」
「元、親友だ」
「どうしてそんなに目の敵にするんだ。アレとはいえ、同じ屋根の下で暮らす仲間だろ」
「いいや、貴様は私から奪い去った」
「何をだよ」
「私のファン第一号をだ!」
スクーデリアを指出しながら、激昂した様子でマルコムは叫ぶ。
「そこかよ!」と思わず力の限りに突っ込んでしまった。
「魔王などどうでもよい! 私は私のハーレムが壊されることが許せないのだ! お前に私の哀しみがわかるか!」
「わかるかボケ!」
くっそ下らない理由じゃねえか!
どこまでいっても変わらない馬鹿で安心はしたが。
と、そんな騒いだ隙を窺ってヴェーナが吹き矢を飛ばしてきたのを俺は咄嗟に回避した。
「お前もほんと変わらねえな」
「当然」
「あの時は身を挺してまで俺を守ってくれたってのに」
「かっ、勘違いしないで。あんたを殺すのはあたし。誰にもそれを邪魔されたくないだけよ」
口を尖らせながらヴェーナは言う。
「あたしがあんたを殺すまで、あんたを殺そうとする奴はすべてあたしが退ける。――あんたはあたしのものなんだから」
ヴェーナの言葉に、俺はふと、思った。
「それって、なんか愛の告白みたいだな」
「なっ?!」
つまりずっと一緒にいるつもりってことだろう。まるで漫画かなにかの台詞みたいだ。
途端、ヴェーナの顔が真っ赤に染まっていった。今にも噴火しそうな火山のように煙をくすぶらせ、提灯のように頬を膨らんでいく。
「ば、馬鹿っ! 」
駆け寄ってきたヴェーナに思い切り殴られた。拳に強化魔法がかけられていて、殴られた頬が驚くほどに痛かった。
「お前っ! 死んだらどうするんだよ!」
「ふん。死んじゃえ!」
と言うものの、ダメージ表記がない。あれ、どういうわけだ。
「お前、さてはデレたな」
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もう一度殴られる。
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そんなことはなかったか。
きっとさっきのは何かの間違いだったのだろう。
「あたしは絶対にあんたを殺すから!」
「元親友よ、私もお前を!」
「あらぁ。私は勇者様さえついでに殺せればなんでもいいわぁ」
「わわっ。みなさん、落ち着いてくださいよ!」
仲間たちが冗談半分本気半分に談笑する。
そんな光景を、俺は、ひりひりと痛む頬をさすりながら微笑ましく眺めていた。
――拝啓、実家の父さん、母さん。
突然命を狙われたり、多額の借金を背負わされたり、しまいには魔王になんてなっちゃったけど。
貴方の息子は、なんだかんだでたくましく生きてます。
剣と魔法の異世界生活。
この先どうなるかわからない。
いや、この連中のことだ。どうせまた変なことがいっぱい起こるに違いない。
けれど――こういうのも悪くないなって、思い始めたり始めなかったり。
いろいろと面倒ごとは続くだろうけれど、俺は今日も、このどうしようもなく馬鹿げた連中と、この世界で生き続けていくことだろう。
「あ、そうそう」
突然、背後から手をかけられる。振り向くと、気味が悪いほど満面の笑みを浮かべたエマの姿があった。
朗らかな顔で彼女が言う。
「いいクエストがあるんだよー。ちょっと受け手がいなくて困っててさー」
突きつけられたのは一枚の紙切れ。
それを見て、俺はまた、一際大きな溜め息をついて肩をすくめる。
テーブルを囲む仲間たちの顔をがらりと見やり、そして、小さく頷いた。
「――それで。どんな依頼なんだ?」
終
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