23 / 44
○4章 守りたい場所
4-1 『静かな日々』
しおりを挟む
クウの両親が訪ねてきて数日が経った。
あれからというもの、クウは人一倍に仕事熱心になっていた。
両親と改めて出会うことで本人も何か得ることがあったのだろう。
彼らがやって来た時とは見違えるほどに目を輝かせ、日々の業務に取り組むようになっている。もう俺を練習台としなくても一人前の仲居として働けるのではないかと思うくらいだ。
「こら、サチ。サボらないでしっかりとやって」
「ええー。クーちゃん厳しいよー。ちょっと休憩してただけだよー」
「休憩中にカキ氷を食べてる奴があるか。ナユキも、頼まれたからって作ってやるんじゃない」
「ご、ごめんなさい……」
「いいか。いまから洗濯、それが終わったら廊下の雑巾がけだからな。今日こそは女将さんに言われる前にやるんだぞ」
「はーい」
「……う、うん」
けたたましくも微笑ましい仲居見習いたちの会話を遠くに聞きながら、俺は朝食後の散歩に館内を歩き回っていた。
遊戯スペースの近くを歩いていると、ふと、片隅の物陰に大きなパソコンを見つけた。
随分と型が古く、ディスプレイはブラウン管テレビのように分厚い。
足元に置かれたドライブの入ったケースにはフロッピーの差込口があり、なんともいえない懐かしさがこみ上げてきた。
どうやら旅館利用者に自由に解放されているらしい。
しっかりとインターネットにも繋がっているようだ。
随分といいサービスだが、ボール式のマウスにも、ゴムカバーのかかったキーボードにも埃がたっぷりと溜まっている。
せっかくのグローバルネットワークも、ろくに客の見えないこの旅館では無用の長物といったところだろうか。
それにしても随分と古い。
電源を立ち上げてみると一分以上真っ青な画面が続き、起動音が鳴ってようやくトップ画面が開かれた。
ディスプレイも画素が荒く、ぼやけたように字が滲んでいる。
インターネットのアイコンをクリックしてみると、またしばらくの間が空いてからウインドウが表示される。
「……うわ、ダイヤルアップ」
更に一分以上待たされた末、ようやくインターネットのホーム画面に移り、大手検索エンジンが表示された。
「すっごい古い。小学校の頃のパソコン教室を思い出すな、これ」
少し操作してみると検索履歴が表示された。
『お化け』
『妖怪 お話』
『妖怪 おもしろい話』
『妖怪 子ども』
『妖怪 かわいい』
『妖怪 正体』
「なんだこれ。随分とピンポイントな検索だな」
こんなことを検索するのは仲居三人のうちの誰かだろうか。おおよそ想像はつくが。
俺も検索エンジンに、あるキーワードを打ち込んでみる。
『○○大学 オカルト研究会』
数秒かかるページの変移にもどかしさを覚えながら、俺は自分の所属するサークルのページを開いた。
サークルの会長が自分で作った、会員への連絡用のサイトだ。 ついでに広報も兼ねての活動報告なども載せている。
いくつかある項目の中から掲示板を開く。
会員向けの新着の項目があり、目を通した。
『近日、会員による活動報告を兼ねた集会の決行を予定しております。日にちは追って連絡いたしますが、私の都合によっては急な開催となる場合もあります。もし予定が合う方はこぞっての参加をお待ちしています』
書かれていたのは月に一度ほど行われる定例の集会の件だった。
とはいえ毎度全員が出るわけではなく、来れる人だけが来て飲み会のように気軽に騒ぐ場だ。会長だけは必ず出席している。
『追伸。今度の集会は一泊の旅行を予定しています。オカルトにゆかりのある地、もしくは心霊スポット付近にて宿泊できる場所をご存知の方はご報告いただけると幸いです』
最後の文を見て、俺はなんともいえない息苦しさを覚えた。
思いがけず本物の妖怪に出くわしてしまっているわけだが、それを言うのもはばかられる。
なにより、サークルの会長である女性に失恋してここに来たのだ。
逃げた先に振られた相手を招き入れるなど、たとえ血迷ってもできるはずがない。
「俺もこれからどうするのか、真面目に考えはじめないといけないな」
何度も失敗しながら、それでもちゃんと頑張り続けているナユキ。家族から離れた土地で新しく再出発を決めたクウ。どんな時でも元気で明るいサチ。
最近では、そんな彼女たちすら眩しく思えてくる。
「……はあ、結局足踏みしてばっかかあ」
自分の情けなさを実感して胃が痛くなりそうだ。
「どうかしたんですか」
いつの間にか背後に女将さんが立っていて、俺は飛び跳ねるように身体を反転させた。
咄嗟にマウスを動かしてパソコンのウインドウを閉じる。頬を引きつらせながらも咄嗟に笑顔をつくった。
「おはようございます、女将さん」
「おはようございます。今日もいい天気ですね」
「そうですね」
「こんないい天気には、いいことが起こるものです」
女将さんが微笑を浮かべる。
「なんだか機嫌がよさそうですね」
「ええ。クウがサチたちをしっかりと頑張らせているおかげで、私が手をかけることも少し減りましたから。それもこれも、悠斗さんのおかげですね」
「え、なんですか急に」
「クウに聞きましたよ。あの子のこと、いろいろと気遣ってくださったみたいですね。本当なら私がやらなくてはいけないことなのに、責任を考えると、どうしたらいいかわからずに何もできませんでした。私はまだまだ、あの子達の保護者としてダメダメですね」
そんなことないですよ、と言おうとした言葉を俺は飲み込んだ。
適当な気休めにしかならない無責任な言葉になってしまうと思ったからだ。
「俺も、大したことはしてないですよ。クウは自分で自分のことを解決させただけで。たぶん俺がどうこうしなくても、時間はもう少しかかったかもしれないけれど、いずれちゃんと折り合いをつけれていたはずだって。そう思います」
「たとえそうだとしても、悠斗さんがいてくれたことは、とても良い方向に繋がるきっかけになったと思いますよ」
女将さんはどうしてそこまで俺を持ち上げるのだろうか。辛いことから目を背けてこんなところまで逃げてきた俺を、まるで何かを期待するような目で見てくる。
俺はそんなに立派な人間じゃない。
もし立派だったらそもそもこの旅館にすら来ていないだろう。
失恋したショックをあっさりと乗り越えて、次の生活を送り始めていたはずだ。
そんな俺の後ろめたさを余所に、女将さんはそれからも終始ご機嫌な様子だった。
サチが性懲りもなくサボっていたところを見つけても、いつもなら三十分は説教を続けるようなところを十分程度で済ませていた。
鼻歌まじりに洗濯物を干しているところを俺が見つけたときは、恥ずかしがって真っ赤な顔をしてはにかんだ。
そんな珍しい女将さんを見ているのも楽しかったが、しかしそんな穏やかな時間もそう長くは続かなかったのだった。
あれからというもの、クウは人一倍に仕事熱心になっていた。
両親と改めて出会うことで本人も何か得ることがあったのだろう。
彼らがやって来た時とは見違えるほどに目を輝かせ、日々の業務に取り組むようになっている。もう俺を練習台としなくても一人前の仲居として働けるのではないかと思うくらいだ。
「こら、サチ。サボらないでしっかりとやって」
「ええー。クーちゃん厳しいよー。ちょっと休憩してただけだよー」
「休憩中にカキ氷を食べてる奴があるか。ナユキも、頼まれたからって作ってやるんじゃない」
「ご、ごめんなさい……」
「いいか。いまから洗濯、それが終わったら廊下の雑巾がけだからな。今日こそは女将さんに言われる前にやるんだぞ」
「はーい」
「……う、うん」
けたたましくも微笑ましい仲居見習いたちの会話を遠くに聞きながら、俺は朝食後の散歩に館内を歩き回っていた。
遊戯スペースの近くを歩いていると、ふと、片隅の物陰に大きなパソコンを見つけた。
随分と型が古く、ディスプレイはブラウン管テレビのように分厚い。
足元に置かれたドライブの入ったケースにはフロッピーの差込口があり、なんともいえない懐かしさがこみ上げてきた。
どうやら旅館利用者に自由に解放されているらしい。
しっかりとインターネットにも繋がっているようだ。
随分といいサービスだが、ボール式のマウスにも、ゴムカバーのかかったキーボードにも埃がたっぷりと溜まっている。
せっかくのグローバルネットワークも、ろくに客の見えないこの旅館では無用の長物といったところだろうか。
それにしても随分と古い。
電源を立ち上げてみると一分以上真っ青な画面が続き、起動音が鳴ってようやくトップ画面が開かれた。
ディスプレイも画素が荒く、ぼやけたように字が滲んでいる。
インターネットのアイコンをクリックしてみると、またしばらくの間が空いてからウインドウが表示される。
「……うわ、ダイヤルアップ」
更に一分以上待たされた末、ようやくインターネットのホーム画面に移り、大手検索エンジンが表示された。
「すっごい古い。小学校の頃のパソコン教室を思い出すな、これ」
少し操作してみると検索履歴が表示された。
『お化け』
『妖怪 お話』
『妖怪 おもしろい話』
『妖怪 子ども』
『妖怪 かわいい』
『妖怪 正体』
「なんだこれ。随分とピンポイントな検索だな」
こんなことを検索するのは仲居三人のうちの誰かだろうか。おおよそ想像はつくが。
俺も検索エンジンに、あるキーワードを打ち込んでみる。
『○○大学 オカルト研究会』
数秒かかるページの変移にもどかしさを覚えながら、俺は自分の所属するサークルのページを開いた。
サークルの会長が自分で作った、会員への連絡用のサイトだ。 ついでに広報も兼ねての活動報告なども載せている。
いくつかある項目の中から掲示板を開く。
会員向けの新着の項目があり、目を通した。
『近日、会員による活動報告を兼ねた集会の決行を予定しております。日にちは追って連絡いたしますが、私の都合によっては急な開催となる場合もあります。もし予定が合う方はこぞっての参加をお待ちしています』
書かれていたのは月に一度ほど行われる定例の集会の件だった。
とはいえ毎度全員が出るわけではなく、来れる人だけが来て飲み会のように気軽に騒ぐ場だ。会長だけは必ず出席している。
『追伸。今度の集会は一泊の旅行を予定しています。オカルトにゆかりのある地、もしくは心霊スポット付近にて宿泊できる場所をご存知の方はご報告いただけると幸いです』
最後の文を見て、俺はなんともいえない息苦しさを覚えた。
思いがけず本物の妖怪に出くわしてしまっているわけだが、それを言うのもはばかられる。
なにより、サークルの会長である女性に失恋してここに来たのだ。
逃げた先に振られた相手を招き入れるなど、たとえ血迷ってもできるはずがない。
「俺もこれからどうするのか、真面目に考えはじめないといけないな」
何度も失敗しながら、それでもちゃんと頑張り続けているナユキ。家族から離れた土地で新しく再出発を決めたクウ。どんな時でも元気で明るいサチ。
最近では、そんな彼女たちすら眩しく思えてくる。
「……はあ、結局足踏みしてばっかかあ」
自分の情けなさを実感して胃が痛くなりそうだ。
「どうかしたんですか」
いつの間にか背後に女将さんが立っていて、俺は飛び跳ねるように身体を反転させた。
咄嗟にマウスを動かしてパソコンのウインドウを閉じる。頬を引きつらせながらも咄嗟に笑顔をつくった。
「おはようございます、女将さん」
「おはようございます。今日もいい天気ですね」
「そうですね」
「こんないい天気には、いいことが起こるものです」
女将さんが微笑を浮かべる。
「なんだか機嫌がよさそうですね」
「ええ。クウがサチたちをしっかりと頑張らせているおかげで、私が手をかけることも少し減りましたから。それもこれも、悠斗さんのおかげですね」
「え、なんですか急に」
「クウに聞きましたよ。あの子のこと、いろいろと気遣ってくださったみたいですね。本当なら私がやらなくてはいけないことなのに、責任を考えると、どうしたらいいかわからずに何もできませんでした。私はまだまだ、あの子達の保護者としてダメダメですね」
そんなことないですよ、と言おうとした言葉を俺は飲み込んだ。
適当な気休めにしかならない無責任な言葉になってしまうと思ったからだ。
「俺も、大したことはしてないですよ。クウは自分で自分のことを解決させただけで。たぶん俺がどうこうしなくても、時間はもう少しかかったかもしれないけれど、いずれちゃんと折り合いをつけれていたはずだって。そう思います」
「たとえそうだとしても、悠斗さんがいてくれたことは、とても良い方向に繋がるきっかけになったと思いますよ」
女将さんはどうしてそこまで俺を持ち上げるのだろうか。辛いことから目を背けてこんなところまで逃げてきた俺を、まるで何かを期待するような目で見てくる。
俺はそんなに立派な人間じゃない。
もし立派だったらそもそもこの旅館にすら来ていないだろう。
失恋したショックをあっさりと乗り越えて、次の生活を送り始めていたはずだ。
そんな俺の後ろめたさを余所に、女将さんはそれからも終始ご機嫌な様子だった。
サチが性懲りもなくサボっていたところを見つけても、いつもなら三十分は説教を続けるようなところを十分程度で済ませていた。
鼻歌まじりに洗濯物を干しているところを俺が見つけたときは、恥ずかしがって真っ赤な顔をしてはにかんだ。
そんな珍しい女将さんを見ているのも楽しかったが、しかしそんな穏やかな時間もそう長くは続かなかったのだった。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
こちら異世界交流温泉旅館 ~日本のお宿で異種族なんでもおもてなし!~
矢立まほろ
ファンタジー
※6月8日に最終話掲載予定です!
よろしければ、今後の参考に一言でも感想をいただければ嬉しいです。
次回作も同日に連載開始いたします!
高校生の俺――高野春聡(こうのはるさと)は、バイトで両親がやってる旅館の手伝いをしている。温泉もあって美味い料理もあって、夢のような職場……かと思いきや、そこは異世界人ばかりがやって来る宿だった!
どうやら数年前。裏山に異世界との扉が開いてしまって、それ以降、政府が管理する異世界交流旅館となっているらしい。
やって来るのはゴーレムやリザードマン。
更には羽の生えた天族や耳長のエルフまで?!
果たして彼らに俺たちの世界の常識が通じるのか?
日本の温泉旅館のもてなしを気に入ってくれるもらえるのか?
奇妙な異文化交流に巻き込まれて汗水流して働く中、生意気な幼女にまで絡まれて、俺のバイト生活はどんどん大変なことに……。
異世界人おもてなし繁盛記、ここに始まる――。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる