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○3章 旅館のあり方
-10『作戦会議』
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「とはいえ、どうやってこの状況を打破するかだな」
ロビーの一角の椅子に腰掛け、俺たちは作戦会議を始めた。アーシェはゲームをすると言って立ち去ってしまったが、シエラとエルナトは残ってくれている。
「あの中條という方、おそらく相当な立場の人なのでしょう。エルナトさんが翻訳魔法を切った言葉もしっかり理解されていました。私のように介入魔法を使ったのか、それともすでに異界語を習得されているのか。どちらにしても一朝一夕でできるようなものではありません」
「さすが政府が使わしてくるエリート。そんな人が眼を光らせて監視してきてるわけか」
現状としてふみかさんをはじめ、従業員たちは客との接触を最低限に絞っている節がある。プライベートの余計な干渉が、俺のように政府に目をつけられる事態を招きかねないという警戒心に繋がってしまっているようだ。
「私たち異世界人の方々と親しくしても問題ありませんよ、と提示する必要がありますね」
俺が作ってしまった、従業員と客の間にできた垣根の排除。
それこそが以前の旅館の活気を取り戻す最重要事項だろう。
「何か異世界間の交流を深める催しごとを開催するとか?」
エルナトが提案するが、しかし俺は素直に頷けなかった。
具体性がない上、あまり大体的なものには予算がかかるし、時間もかかる。
もちろんアルバイトの俺が適当に考えたイベントに経費など落ちるはずもなく、せいぜいふみかさんに案を提出できる程度だろう。実現の目処は薄い。
「じゃあさ。何か観光場所をつくって案内するとか」
「観光場所?」
「そうだよ。この旅館の新しい目玉を作るんだよ。これが上手くいけば客の入りも更によくなって、旅館に貢献してることになるでしょ。そうなればいくら上の立場の人間だって、売り上げの貢献人を簡単には解雇できないはずだよ。人が増えれば活気も出るし、この旅館も大賑わいになるよ」
「そう都合よくいくかどうか」
エルナトの提案は一理ないこともない。
異世界客からこの旅館の評判が上がるのは政府にとって願ってもないことだ。
友好的な親密性の保持。異世界の外貨の獲得。
政治的観点からしても、客が増えること自体は大喜びだ。
活気が増えれば客との交流も深まり、元の喧騒を取り戻せる可能性はある。
「なにか、観光場所になりそうなところはありますか?」
シエラに尋ねられ俺はしばし思案してみたが、これといって思いつかない。
そもそも、あるならば両親が経営していた頃からそれを推して観光地にしていただろう。
「――いや、待てよ」
と、俺はふと昨夜の夢のことを思い出していた。
誰でも一度見れば感嘆の声を漏らしそうな綺麗な光景。それに心当たりがある。
「蛍だ」と俺は言葉をこぼした。
「ほたる? ハル、なにそれ?」
エルナトが小首を傾げる。
「そうか。そっちの世界にはいないのか。綺麗な水があるところにだけ住む昆虫なんだけど、それが綺麗な光を出すんだよ」
今はまだ六月。蛍のシーズンはまだ過ぎ去っていないはずだ。
あそこにいた蛍が本物ならば、もしかすると今だってそこにいるかもしれない。真っ暗な洞窟を明るく照らし出すほどの幻想的な光景だ。ちょっとした観光物としての期待はできるだろう。
「ねえ、それってどこで見れるの」
エルナトの問いに、俺は首を振った。
「わからない。俺も、確かに前にそこに行った記憶はあるんだ。でも、そこから帰ったときの記憶がないんだよ。だから正確な場所はわからない。でも確かに見たんだ。あの川の流れる洞窟で、奥に広がっていた滝つぼから蛍の光がたくさん溢れ出ているのを」
曖昧な幼少時の記憶の断片でしかない。
だが不思議と、それは存在するのではないかという自信はあった。
「探してみよう。おおまかな場所の予想ならつけられる」
俺の言葉に、エルナトもシエラも頷いた
「うん、やろう」
「やりましょう」
二人の快い肯定。だが、返事はそれだけではなかった。
「その場所。私にも案内しなさい」
ゲームコーナーに向かったはずのアーシェが、いつの間にか俺の真後ろに立っていた。腕を組んで仁王立ちし、命令だといわんばかりだに上からの物言いだ。
いつになく乗り気な彼女に驚きながらも、俺は二つ返事で受け入れた。
◇
フロントでエルナトとシエラの外出許可を申請し、了承を得た上で旅館の裏山に出かけた。
エルナトとシエラにはGPSのついたカードが渡され、責任者として記名した俺の監督下で行動するように言い渡されている。アーシェは元々特別な許可があるので顔パスのように外へ出ていた。
「なんだかわくわくしますね」
旅館の裏山の草木を分け入り獣道を進む中、シエラが楽しそうに声を弾ませる。
そんな彼女を遠目から見守る視線がある。マリーディアだ。
彼女もこっそりと、エルナトたちの外出許可証に自分の名前を紛れ込ませていた。気づいているのはフロントの担当者と俺だけだろう。
これでシエラに怪我でもさせれば、またマリーディアの怒りを買うことになりかねない。
「足元、気をつけろよ」
念入りに周囲を見回して雑草や不安定な足場の少ない道を選びつつ、山奥へと進んでいく。
一列に並ぶ様子は昔にゲームでやった勇者一行のような気分だ。
実際にエルフや有翼の天族が混じっているのだから再現度は高い。
小さい頃はここで遊ぶことも多かったこともあり、裏山は俺にとって、見知った場所も多い庭のようなものだった。
目的地は川の流れる洞窟。
野山を歩いていた俺が川に流されたということは、洞窟に流れている川の上流は外にあるはずだ。つまり上流では普通に地上を下っていた川が、どこかで地中にもぐり、洞窟の中に噴出している。
上流の川の場所はわかる。
山の麓にも、どこかから湧き出てきた川がある。つまり、それらの川の中間地点に、暗渠を通る水路のように流れる洞窟の川があるはずだ。
その場所を予想し、俺は土地勘を頼りに足を進めた。
たどり着いたのは幾つもの岩石が組みあがったような切り立った断層崖だった。
「上流と下流の川の位置関係を見ると、ちょうどこのあたりになるはずだ」
このどこかに洞窟があるのだろうか。
ざらついた岩肌ばかりが広がる断崖を眺めてみるが、それらしい横穴などはまったく見当たらない。
「下流の川からたどるべきだったかな。とはいえ、そうなるとけっこう遠くになっちゃうな」
「本当にあるの?」
ぶうたれるエルナトの問いに、俺は自信を持って言葉を返せなかった。
あの洞窟での出来事は、すべて夢の中の出来事だったのだろうか。
現実には存在しなくて、ただ幼かった俺が夢と現実を混同させてしまったのだろうか。
蛍がいる滝つぼなんて。
洞窟の中を流れる川なんて、本当はないのかもしれない。
結局、日が暮れるまでの一時間ほどを、俺たちは無駄に費やすことになってしまった。エルナトも疲れ果てた様子で座り込み、シエラは汗にまみれた俺にハンカチのような布キレを渡してくれた。
「お疲れ様です、ハルさん。見つからないのでしたら仕方がありません。別の案を考えるしかありませんね」
「そうだな。蛍がいるかどうか以前に、その場所すら見つけられないんじゃどうしようもない。暗くなる前にそろそろ戻るか」
「はい、残念ですが」
せっかく意気込んで来てみたものの何の成果も得ることができず、これからどうすればいいのだろうという焦燥が募るばかりだ。
肩を落として踵を返すシエラたちの隣で、しかしアーシェだけは周囲の壁を未だ執念深く見つめていた。
「アーシェ、帰るぞ」
俺が声をかけて来た道を戻り始めてからもしばらく、アーシェはまるで何かに固執するかのように、そこから離れようとすることはなかった。
ロビーの一角の椅子に腰掛け、俺たちは作戦会議を始めた。アーシェはゲームをすると言って立ち去ってしまったが、シエラとエルナトは残ってくれている。
「あの中條という方、おそらく相当な立場の人なのでしょう。エルナトさんが翻訳魔法を切った言葉もしっかり理解されていました。私のように介入魔法を使ったのか、それともすでに異界語を習得されているのか。どちらにしても一朝一夕でできるようなものではありません」
「さすが政府が使わしてくるエリート。そんな人が眼を光らせて監視してきてるわけか」
現状としてふみかさんをはじめ、従業員たちは客との接触を最低限に絞っている節がある。プライベートの余計な干渉が、俺のように政府に目をつけられる事態を招きかねないという警戒心に繋がってしまっているようだ。
「私たち異世界人の方々と親しくしても問題ありませんよ、と提示する必要がありますね」
俺が作ってしまった、従業員と客の間にできた垣根の排除。
それこそが以前の旅館の活気を取り戻す最重要事項だろう。
「何か異世界間の交流を深める催しごとを開催するとか?」
エルナトが提案するが、しかし俺は素直に頷けなかった。
具体性がない上、あまり大体的なものには予算がかかるし、時間もかかる。
もちろんアルバイトの俺が適当に考えたイベントに経費など落ちるはずもなく、せいぜいふみかさんに案を提出できる程度だろう。実現の目処は薄い。
「じゃあさ。何か観光場所をつくって案内するとか」
「観光場所?」
「そうだよ。この旅館の新しい目玉を作るんだよ。これが上手くいけば客の入りも更によくなって、旅館に貢献してることになるでしょ。そうなればいくら上の立場の人間だって、売り上げの貢献人を簡単には解雇できないはずだよ。人が増えれば活気も出るし、この旅館も大賑わいになるよ」
「そう都合よくいくかどうか」
エルナトの提案は一理ないこともない。
異世界客からこの旅館の評判が上がるのは政府にとって願ってもないことだ。
友好的な親密性の保持。異世界の外貨の獲得。
政治的観点からしても、客が増えること自体は大喜びだ。
活気が増えれば客との交流も深まり、元の喧騒を取り戻せる可能性はある。
「なにか、観光場所になりそうなところはありますか?」
シエラに尋ねられ俺はしばし思案してみたが、これといって思いつかない。
そもそも、あるならば両親が経営していた頃からそれを推して観光地にしていただろう。
「――いや、待てよ」
と、俺はふと昨夜の夢のことを思い出していた。
誰でも一度見れば感嘆の声を漏らしそうな綺麗な光景。それに心当たりがある。
「蛍だ」と俺は言葉をこぼした。
「ほたる? ハル、なにそれ?」
エルナトが小首を傾げる。
「そうか。そっちの世界にはいないのか。綺麗な水があるところにだけ住む昆虫なんだけど、それが綺麗な光を出すんだよ」
今はまだ六月。蛍のシーズンはまだ過ぎ去っていないはずだ。
あそこにいた蛍が本物ならば、もしかすると今だってそこにいるかもしれない。真っ暗な洞窟を明るく照らし出すほどの幻想的な光景だ。ちょっとした観光物としての期待はできるだろう。
「ねえ、それってどこで見れるの」
エルナトの問いに、俺は首を振った。
「わからない。俺も、確かに前にそこに行った記憶はあるんだ。でも、そこから帰ったときの記憶がないんだよ。だから正確な場所はわからない。でも確かに見たんだ。あの川の流れる洞窟で、奥に広がっていた滝つぼから蛍の光がたくさん溢れ出ているのを」
曖昧な幼少時の記憶の断片でしかない。
だが不思議と、それは存在するのではないかという自信はあった。
「探してみよう。おおまかな場所の予想ならつけられる」
俺の言葉に、エルナトもシエラも頷いた
「うん、やろう」
「やりましょう」
二人の快い肯定。だが、返事はそれだけではなかった。
「その場所。私にも案内しなさい」
ゲームコーナーに向かったはずのアーシェが、いつの間にか俺の真後ろに立っていた。腕を組んで仁王立ちし、命令だといわんばかりだに上からの物言いだ。
いつになく乗り気な彼女に驚きながらも、俺は二つ返事で受け入れた。
◇
フロントでエルナトとシエラの外出許可を申請し、了承を得た上で旅館の裏山に出かけた。
エルナトとシエラにはGPSのついたカードが渡され、責任者として記名した俺の監督下で行動するように言い渡されている。アーシェは元々特別な許可があるので顔パスのように外へ出ていた。
「なんだかわくわくしますね」
旅館の裏山の草木を分け入り獣道を進む中、シエラが楽しそうに声を弾ませる。
そんな彼女を遠目から見守る視線がある。マリーディアだ。
彼女もこっそりと、エルナトたちの外出許可証に自分の名前を紛れ込ませていた。気づいているのはフロントの担当者と俺だけだろう。
これでシエラに怪我でもさせれば、またマリーディアの怒りを買うことになりかねない。
「足元、気をつけろよ」
念入りに周囲を見回して雑草や不安定な足場の少ない道を選びつつ、山奥へと進んでいく。
一列に並ぶ様子は昔にゲームでやった勇者一行のような気分だ。
実際にエルフや有翼の天族が混じっているのだから再現度は高い。
小さい頃はここで遊ぶことも多かったこともあり、裏山は俺にとって、見知った場所も多い庭のようなものだった。
目的地は川の流れる洞窟。
野山を歩いていた俺が川に流されたということは、洞窟に流れている川の上流は外にあるはずだ。つまり上流では普通に地上を下っていた川が、どこかで地中にもぐり、洞窟の中に噴出している。
上流の川の場所はわかる。
山の麓にも、どこかから湧き出てきた川がある。つまり、それらの川の中間地点に、暗渠を通る水路のように流れる洞窟の川があるはずだ。
その場所を予想し、俺は土地勘を頼りに足を進めた。
たどり着いたのは幾つもの岩石が組みあがったような切り立った断層崖だった。
「上流と下流の川の位置関係を見ると、ちょうどこのあたりになるはずだ」
このどこかに洞窟があるのだろうか。
ざらついた岩肌ばかりが広がる断崖を眺めてみるが、それらしい横穴などはまったく見当たらない。
「下流の川からたどるべきだったかな。とはいえ、そうなるとけっこう遠くになっちゃうな」
「本当にあるの?」
ぶうたれるエルナトの問いに、俺は自信を持って言葉を返せなかった。
あの洞窟での出来事は、すべて夢の中の出来事だったのだろうか。
現実には存在しなくて、ただ幼かった俺が夢と現実を混同させてしまったのだろうか。
蛍がいる滝つぼなんて。
洞窟の中を流れる川なんて、本当はないのかもしれない。
結局、日が暮れるまでの一時間ほどを、俺たちは無駄に費やすことになってしまった。エルナトも疲れ果てた様子で座り込み、シエラは汗にまみれた俺にハンカチのような布キレを渡してくれた。
「お疲れ様です、ハルさん。見つからないのでしたら仕方がありません。別の案を考えるしかありませんね」
「そうだな。蛍がいるかどうか以前に、その場所すら見つけられないんじゃどうしようもない。暗くなる前にそろそろ戻るか」
「はい、残念ですが」
せっかく意気込んで来てみたものの何の成果も得ることができず、これからどうすればいいのだろうという焦燥が募るばかりだ。
肩を落として踵を返すシエラたちの隣で、しかしアーシェだけは周囲の壁を未だ執念深く見つめていた。
「アーシェ、帰るぞ」
俺が声をかけて来た道を戻り始めてからもしばらく、アーシェはまるで何かに固執するかのように、そこから離れようとすることはなかった。
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