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9. うん。まあそれなりに……?
うん。まあそれなりに……? ⑩ 【R18】
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お待たせして申し訳ありません (´;ω;`)
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***
麗らかな春の日のとある休日。
朝方まで仕事をしていた怜がお昼近くになって忙しなく起きて来ると、血相を欠いた面もちでリビングを一巡して、暢気にお茶を啜る梓を見据える。
「お姫様はっ!?」
「朝早くに攫われて行きましたが」
「ちっ……翔にまた先越されたぁ」
悔しそうに髪を掻き乱して苦虫を噛んだ顔をし「不甲斐ない」とぼやく怜に、梓はクスクス笑う。
「聖一さんと二人で、お天気いいから動物園に連れて行ってくれるって」
時が経つのは早いもので、生まれて一年が過ぎ、好奇心旺盛な姪っ子がボチボチ言葉を話すようになってきたら、翔は怜の隙あらば外に連れ出すようになった。
怜はしょんぼりして梓の隣に腰を落とすと、項垂れて溜息を吐く。
「僕のお姫様が、三週連続で魔王に攫われるなんて……アズちゃんも、簡単に攫われ過ぎでしょぉ。僕の癒しがぁ」
「癒されてばかりで、すぐ仕事放り出すからでしょ。閉め切りまで一週間ないんだよ? そこ解ってる?」
大規模な商業ビルの空間デザインのコンペ締め切りが刻々と迫っているのに、すぐに娘の誘惑に負けるダメパパは、時間的に切羽詰まっている筈なのだが、なかなかエンジンが掛からなくてみんな困っているのだ。
元凶になっている怜のスマホとPCの娘フォルダを削除してやろうかと、社員のみんなが本気で思ったくらいのデレっぷりである。残念ながら危険を察知した怜にロックされていて叶わなかったけど。
呆れた物言いをする梓に、拗ねた顔を見せる。
「言われなくても解ってるよ。でもアズちゃんにそっくりなクリクリの目で見上げられてにっこり笑ったりしたら、もお食べちゃいたいくらい可愛くって可愛くって……ああ~っ。僕のめごひめぇ」
そう言って勢いよく突っ伏し、どさくさに紛れて梓の脚に顔を伏せる怜を眺め下ろす。
「怜くん。愛姫が混乱するから、本人の前ではちゃんと名前で呼んでよ?」
「愛らしい僕のお姫様って意味なんだから、間違ってない」
顔も上げずに駄々っ子のような事を言う。
そうだよね、と梓は内心深い溜息を吐く。
日に日に親バカ振りがグレードを上げていく怜に、何を言っても無駄なことはこの一年で嫌と言うほど思い知った。
しかし。会社代表の肩書を背負っている以上は、何としてもここは頑張って成し遂げて貰わねばならない。
「怜くん。煮詰まってるのは分かる。でもね。お仕事ちゃんとしないパパは、嫌われちゃうと思うよ?」
すると怜はうっと言葉に詰まって「それは嫌だ」と本気で泣きそうな顔をし、潤んだ双眸で恨めし気に梓を見上げた。
腰がザワリとした。
そのまま這い上がって行く感触。
「……怜くん?」
口端が引くつき、頬が痙攣する。
さわさわと尻を撫で回していた怜の手が、するりとカットソーの裾から忍び入り、背中を撫で上げながら、鼻を秘所へと擦り付けてくる。
「アズちゃんのココ、良い匂いする」
そう言ったのとほぼ同じくらいにブラのホックが外されて、解放感と乳房の重みが掛かって来た。
「ちょっと怜くん!」
梓が制止するよりも早く、ソファに押し倒され、見下ろしてくる怜の目と目が合う。獲物を追い詰めていく捕食者の眼差しが、愉悦に細められた。
「お姫様、もう一人作ろっか?」
「お……お姫、さまは…ひっ一人で、充分、じゃないっ……かなあ? そ、それよりもっ! デザイン、作って欲しいかな、今はっ……ははっ。怜くん。顔、マジだよ?」
「うん。アズちゃんのココ、僕を誘ってくるから」
「誘ってないからッ……って…っや~ん」
綿ニットのロングスカートをたくし上げ、ショーツの上からクレバスに沿って指が這う。淫靡な手付きに尾骶骨の辺りがザワザワして、蜜口がきゅっと締まった。
お腹の奥がキュンキュンして、ダメだと思っているのに身体が火照ってしまう。
「やぁ……現実、とーひ…だよぉ」
「違う。活力の補給だからね、これは」
捲り上げたカットソーから、以前より少し大きくなった乳房が零れ、空かさず頂きに貪り付く唇。淫猥な指先はクロッチの脇から忍び込み、滲み出た蜜を絡めて滑り出すと、瞬く間に隠れていた花芯を露にし、転がして弄び始めた。
「ぁ……んッ。だ……めぇ。先に……お、しごと、してぇ」
「無理。先にアズちゃん食べないと、集中出来ないでしょ。もうコレだし」
怜は梓の手を取って、自分の股間に持って行く。彼女の指が触れた途端にビクッと揺れ、スウェット越しにも判る熱と硬さを伝えて来た。
空気が凍り付いた。
怜は首を大きく仰け反らせ、梓を凍てつかせる眼差しで見ている。
この状況は非常にマズいと思う。
ガシッと左足首を掴まれて、梓は蒼白になった。
「大概、アズちゃんの反撃には慣れた心算だったけど、流石にこれはないよね?」
「は……はははっ」
「笑い事じゃない。旦那の顎を蹴り上げるって……。危うく舌を噛むところだったんだけど?」
掴んだ足首を引っ張り上げ、もう片方の手で顎を擦る怜に睨み下ろされる。
「いやーっ」
腰が浮き、剥かれて肌を晒す下半身を隠すように、両手で秘所を押さえ太腿を擦り合わせるように閉じて身じろいだ。
エッチモードに突入した怜から逃れようと暴れ捲ったら、不意に脚がすっぽ抜けて怜の顎を蹴り上げたばかりか、足裏でグリグリのオマケまで付けてしまった。
(どーしてグリグリした、あたしッ!? そりゃ、愛姫のいない間に仕事しなさいよとか思ったけどっ)
無意識の行動だったとしても、顔を躙る様な真似をされて気分を害さない方がおかしい。M系の方は除外して、これで怒らない人が居たらお目に掛かりたい。
出来れば、怜がそうであって欲しかった。
「わ、わざとじゃない……よ?」
多分、と心の中で注釈を付ける。
その前に直ぐ謝ればいいものを、見目麗しいご尊顔を足蹴にした己の所業に、パニックになっていたんだと思う。言い訳めいた言葉が口を突くと、怜のこめかみがピクリと動いた。
「啼かす」
怜の手が必死で閉じていた脚を容易に開かせ、足蹴にするほんの少し前まで悪戯されていた秘所が、濡れそぼった様を露にする。彼は矢庭に顔を近付けると、溢れる蜜をじゅるっと吸い上げ、すべてを掬い取るように舐め上げた。舌先に花芯をくすぐられて、梓が甘く吐息を漏らすと、赤く勃ち上がったそこに歯を立てた。
前歯でゴリっと扱かれ、一瞬でスパークした。
激しい痛みににも似た衝撃に身体がガタガタ震え、梓から抵抗する気力を一気に削いだ怜の舌先が花芯を舐り、長い指が卑猥な水音を立てて蜜口に潜り込む。
膣内でぐにゅぐにゅと蠢く指が、淫襞に巻き込まれながら深く沈んでいく。
「ゃ……ぁあッ! ひゃぁぁああああっ」
敏感な花芯を甘噛みしながら舐り回し、膣内を掻き回され、嬌声が止まらない。
朦朧としながら腰は揺れ、溢れだす情欲が雄を誘う匂いを色濃く放つ。
「はあ……たまんない。梓のこの匂い、抗える気がしない」
おかしくなりそう、そう呟いて怜は指を引き抜くと、梓の腰を持ち上げて芳醇な蜜を啜り上げる。
「ねえ。飲んでも飲んでも溢れてくるのに、どうして逃げようとするの? そうやって煽って、僕に酷く愛されるため?」
「……っがう」
妖艶に微笑む怜に、やっとそれだけを告げた。
ただでさえ毎回何度も求められるのに、酷く愛されたいなんて自殺行為は考えたことない。
なのに気持ちと裏腹な身体が熱を溜め込み、解放されるのを待ち侘びている。怜の吐息が触れただけでもビクビクと震え、彼の精を注がれるのを焦がれているのだ。
それを見透かす怜の眼差しがゾクゾクするほど痛く、疼く。
「そお? でも梓のココは物欲しそうに引くついてる。いっぱい膣内に注いであげるから、零しちゃダメだよ?」
またなし崩しになってしまう危機感を感じながら、いとも簡単に凌駕してしまう果てない情欲。
宛がわれた屹立は硬く張り詰め、梓以上に熱を孕んだ楔で一気に貫かれ、焦らされた身体は快感に逆らうことが出来ないまま高みに昇らされた。
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麗らかな春の日のとある休日。
朝方まで仕事をしていた怜がお昼近くになって忙しなく起きて来ると、血相を欠いた面もちでリビングを一巡して、暢気にお茶を啜る梓を見据える。
「お姫様はっ!?」
「朝早くに攫われて行きましたが」
「ちっ……翔にまた先越されたぁ」
悔しそうに髪を掻き乱して苦虫を噛んだ顔をし「不甲斐ない」とぼやく怜に、梓はクスクス笑う。
「聖一さんと二人で、お天気いいから動物園に連れて行ってくれるって」
時が経つのは早いもので、生まれて一年が過ぎ、好奇心旺盛な姪っ子がボチボチ言葉を話すようになってきたら、翔は怜の隙あらば外に連れ出すようになった。
怜はしょんぼりして梓の隣に腰を落とすと、項垂れて溜息を吐く。
「僕のお姫様が、三週連続で魔王に攫われるなんて……アズちゃんも、簡単に攫われ過ぎでしょぉ。僕の癒しがぁ」
「癒されてばかりで、すぐ仕事放り出すからでしょ。閉め切りまで一週間ないんだよ? そこ解ってる?」
大規模な商業ビルの空間デザインのコンペ締め切りが刻々と迫っているのに、すぐに娘の誘惑に負けるダメパパは、時間的に切羽詰まっている筈なのだが、なかなかエンジンが掛からなくてみんな困っているのだ。
元凶になっている怜のスマホとPCの娘フォルダを削除してやろうかと、社員のみんなが本気で思ったくらいのデレっぷりである。残念ながら危険を察知した怜にロックされていて叶わなかったけど。
呆れた物言いをする梓に、拗ねた顔を見せる。
「言われなくても解ってるよ。でもアズちゃんにそっくりなクリクリの目で見上げられてにっこり笑ったりしたら、もお食べちゃいたいくらい可愛くって可愛くって……ああ~っ。僕のめごひめぇ」
そう言って勢いよく突っ伏し、どさくさに紛れて梓の脚に顔を伏せる怜を眺め下ろす。
「怜くん。愛姫が混乱するから、本人の前ではちゃんと名前で呼んでよ?」
「愛らしい僕のお姫様って意味なんだから、間違ってない」
顔も上げずに駄々っ子のような事を言う。
そうだよね、と梓は内心深い溜息を吐く。
日に日に親バカ振りがグレードを上げていく怜に、何を言っても無駄なことはこの一年で嫌と言うほど思い知った。
しかし。会社代表の肩書を背負っている以上は、何としてもここは頑張って成し遂げて貰わねばならない。
「怜くん。煮詰まってるのは分かる。でもね。お仕事ちゃんとしないパパは、嫌われちゃうと思うよ?」
すると怜はうっと言葉に詰まって「それは嫌だ」と本気で泣きそうな顔をし、潤んだ双眸で恨めし気に梓を見上げた。
腰がザワリとした。
そのまま這い上がって行く感触。
「……怜くん?」
口端が引くつき、頬が痙攣する。
さわさわと尻を撫で回していた怜の手が、するりとカットソーの裾から忍び入り、背中を撫で上げながら、鼻を秘所へと擦り付けてくる。
「アズちゃんのココ、良い匂いする」
そう言ったのとほぼ同じくらいにブラのホックが外されて、解放感と乳房の重みが掛かって来た。
「ちょっと怜くん!」
梓が制止するよりも早く、ソファに押し倒され、見下ろしてくる怜の目と目が合う。獲物を追い詰めていく捕食者の眼差しが、愉悦に細められた。
「お姫様、もう一人作ろっか?」
「お……お姫、さまは…ひっ一人で、充分、じゃないっ……かなあ? そ、それよりもっ! デザイン、作って欲しいかな、今はっ……ははっ。怜くん。顔、マジだよ?」
「うん。アズちゃんのココ、僕を誘ってくるから」
「誘ってないからッ……って…っや~ん」
綿ニットのロングスカートをたくし上げ、ショーツの上からクレバスに沿って指が這う。淫靡な手付きに尾骶骨の辺りがザワザワして、蜜口がきゅっと締まった。
お腹の奥がキュンキュンして、ダメだと思っているのに身体が火照ってしまう。
「やぁ……現実、とーひ…だよぉ」
「違う。活力の補給だからね、これは」
捲り上げたカットソーから、以前より少し大きくなった乳房が零れ、空かさず頂きに貪り付く唇。淫猥な指先はクロッチの脇から忍び込み、滲み出た蜜を絡めて滑り出すと、瞬く間に隠れていた花芯を露にし、転がして弄び始めた。
「ぁ……んッ。だ……めぇ。先に……お、しごと、してぇ」
「無理。先にアズちゃん食べないと、集中出来ないでしょ。もうコレだし」
怜は梓の手を取って、自分の股間に持って行く。彼女の指が触れた途端にビクッと揺れ、スウェット越しにも判る熱と硬さを伝えて来た。
空気が凍り付いた。
怜は首を大きく仰け反らせ、梓を凍てつかせる眼差しで見ている。
この状況は非常にマズいと思う。
ガシッと左足首を掴まれて、梓は蒼白になった。
「大概、アズちゃんの反撃には慣れた心算だったけど、流石にこれはないよね?」
「は……はははっ」
「笑い事じゃない。旦那の顎を蹴り上げるって……。危うく舌を噛むところだったんだけど?」
掴んだ足首を引っ張り上げ、もう片方の手で顎を擦る怜に睨み下ろされる。
「いやーっ」
腰が浮き、剥かれて肌を晒す下半身を隠すように、両手で秘所を押さえ太腿を擦り合わせるように閉じて身じろいだ。
エッチモードに突入した怜から逃れようと暴れ捲ったら、不意に脚がすっぽ抜けて怜の顎を蹴り上げたばかりか、足裏でグリグリのオマケまで付けてしまった。
(どーしてグリグリした、あたしッ!? そりゃ、愛姫のいない間に仕事しなさいよとか思ったけどっ)
無意識の行動だったとしても、顔を躙る様な真似をされて気分を害さない方がおかしい。M系の方は除外して、これで怒らない人が居たらお目に掛かりたい。
出来れば、怜がそうであって欲しかった。
「わ、わざとじゃない……よ?」
多分、と心の中で注釈を付ける。
その前に直ぐ謝ればいいものを、見目麗しいご尊顔を足蹴にした己の所業に、パニックになっていたんだと思う。言い訳めいた言葉が口を突くと、怜のこめかみがピクリと動いた。
「啼かす」
怜の手が必死で閉じていた脚を容易に開かせ、足蹴にするほんの少し前まで悪戯されていた秘所が、濡れそぼった様を露にする。彼は矢庭に顔を近付けると、溢れる蜜をじゅるっと吸い上げ、すべてを掬い取るように舐め上げた。舌先に花芯をくすぐられて、梓が甘く吐息を漏らすと、赤く勃ち上がったそこに歯を立てた。
前歯でゴリっと扱かれ、一瞬でスパークした。
激しい痛みににも似た衝撃に身体がガタガタ震え、梓から抵抗する気力を一気に削いだ怜の舌先が花芯を舐り、長い指が卑猥な水音を立てて蜜口に潜り込む。
膣内でぐにゅぐにゅと蠢く指が、淫襞に巻き込まれながら深く沈んでいく。
「ゃ……ぁあッ! ひゃぁぁああああっ」
敏感な花芯を甘噛みしながら舐り回し、膣内を掻き回され、嬌声が止まらない。
朦朧としながら腰は揺れ、溢れだす情欲が雄を誘う匂いを色濃く放つ。
「はあ……たまんない。梓のこの匂い、抗える気がしない」
おかしくなりそう、そう呟いて怜は指を引き抜くと、梓の腰を持ち上げて芳醇な蜜を啜り上げる。
「ねえ。飲んでも飲んでも溢れてくるのに、どうして逃げようとするの? そうやって煽って、僕に酷く愛されるため?」
「……っがう」
妖艶に微笑む怜に、やっとそれだけを告げた。
ただでさえ毎回何度も求められるのに、酷く愛されたいなんて自殺行為は考えたことない。
なのに気持ちと裏腹な身体が熱を溜め込み、解放されるのを待ち侘びている。怜の吐息が触れただけでもビクビクと震え、彼の精を注がれるのを焦がれているのだ。
それを見透かす怜の眼差しがゾクゾクするほど痛く、疼く。
「そお? でも梓のココは物欲しそうに引くついてる。いっぱい膣内に注いであげるから、零しちゃダメだよ?」
またなし崩しになってしまう危機感を感じながら、いとも簡単に凌駕してしまう果てない情欲。
宛がわれた屹立は硬く張り詰め、梓以上に熱を孕んだ楔で一気に貫かれ、焦らされた身体は快感に逆らうことが出来ないまま高みに昇らされた。
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