腐的な笑み

鑽孔さんこう

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腐本意な効能

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「ふぅっ♡っはぁ…はぁハァひぁん!や、やらぁ…ろなり…っふ、はやくもどってこいぃっ!」

身体中が刺激を求めて暴れるようで、ベッドの上で藻掻きながら叫ぶ。

得られない快感が情緒の不安定に繋がり、涙が出てきた。

露成は2分で戻って来た。

出口付近の荷物置きに行灯を置くと、行灯が勝手に灯る。

光から俺に目線を移した露成は、俺の首を舐めていたときのように野生的だった。

鎮めようと必死になっていた熱が体の奥から溢れ出す。

「はるか。やっと存分に触れられる。」

「ん!はやく♡」

自分の出せる最大限の甘えた声と淫靡な表情で、露成を自分の腕の中へと招いた。

「あぁ。」

露成は慣れた足取りでベッドに上がると、俺の差し出した両手の間に体を入れた。

覆い被さる体制から、俺の頭を両手で抱くような体位に変える。

俺は手を露成の横腹に沿わせた。

露成が舌舐めずりをして、俺の唇に吸い付いてくる。

「チュッ。チュプッ…ジュプ…ジュプッ」

何度か唇の方向を変えてから、舌を挿し入れてくる。

「んあっ♡うー…んむぅ♡…ん、にゅううぅっ♡」

熱量を求めて忙しなく迎え入れる俺の舌先を、くるくると弄ばれた。

舌の表面を撫で上げると、そのまま上顎を伝う。

前歯の手前まで伝ってきて、段が連なっている部分をこそばしてきた。

緩いくすぐったさが今の自分には興奮剤になってしまう。

「っあ!ひゃめてっ…こひゅこひゅやらぁ…♡」

「ん…?やじゃないだろ?」

露成の手がついっと俺の下腹部を撫で下ろし始めた。

ディープキスをしたままだというのに、見えているが如く正確に下半身の膨らみを左手で包み込む。

俺の頼りない肉棒は柔らかくでも触られたことで、更に硬度を持った。

「服の上から触っても愛らしいな。小学3年生の5月8日からオレと一緒にトイレに入って自分のモノを見せ合うのをやめたから、こっそりとしか見ることができなくなかったけど」

「何でそんな覚えてんだよばかぁ!お、お前の…その…あ、アレが俺よりデカくなってくから、俺の見せるのが恥ずかしくなったんだよっ…。」

「ピンクで皮被ってて小ぶりなところが気に入ってたんだがな。」

「全部コンプレックスだっつの!っひんっ!」

初めは露成の異常なまでの記憶能力にツッコんだのだが、二言目を話す時にはもう、自分の興奮の紛らわすためだけに喋っていた。

それを微笑して心得たような露成は、俺の張型の裏筋を中指で優しく撫でる。

物足りないはずの刺激ですら、思考をトばすには十分すぎた。

「んやぁ♡もっとぉ♡たんにゃいぃ…!」

当てられた手に自ら腰を動かし撫でさせる。

ヘコヘコと淫乱な態度を親友の前でしていることに、快感すら覚え始めた。

「オレの手で自慰行為してる…!っふふ…はるか、もっと堕ちてくれ…!」

露成が頬を紅潮させて話しかけてくるも、俺には言葉の意味が理解できなかった。

それ程に頭の中はドロドロなのだ。

「ろなり?もっとさわってくんないのか?」

「あぁ、あぁ!ドコをどんな風に触られたいか、言葉にしてくれれば、その通りにする。ちゃーんと言ってみろ。」

俺は咄嗟に、露成が俺の口から恥ずかしいことを言わせようとしているのだと理解した。

『なら、露成にもっと可愛がって貰えるようにエッチに言わなきゃなぁ♡』

未だ間近にある露成の頭に両腕を回して、抱き寄せる。

右足を露成の左足に絡めながら、妖艶に言葉を紡いだ。

「おれのびんかんおちんぽを、ろなりのエッチフェラで、ぜんごふかくのダメチンポにしてくだしゃい♡」

寝室の温度が一気に上がった気がした。

我慢できずに俺から唇を重ねる。

「ん、ふうっ…りょなりっ♡…んむっ…っんうぅ~!」

「どこからそんな仕草学んだんだ?…相手が居るのなら、殺すから言ってご覧?」

「ふぁ?いにゃい!むっ…おれモテないもん…。」

「オレが全部潰したからな。」

「んう?」

「何でもない。」

唇が頬や額に移動し『チュッ』と軽快な音を立ててキスを落としていく。

寒がりな俺が気に入っている、白いふわふわのセーターの表面を露成の高い鼻が滑っていく。

軌跡に沿って肌が粟立つ。

「このセーター、雪の妖精みたいに綺麗で、脱がせたくなるスリットが入っててエロいな♡」

「はっ?!」

露成の口が臍の下辺りに止まり、不意打ちで囁いてきたために、咄嗟に裾に4cmほど入っているスリットを押さえた。

不敵に笑われる。

「焦らしてごめんな?」

「カプッ」

待ち焦がれていた愛撫が張り切った尖りにもたらされた。

藍色のジーンズの上からではあるものの、温かい息と舌に中程を押される感触で腰が浮く。

「ふぇあ…きもひぃぃ♡えっちふぇら♡いいよぉ…っあん♡」

俺の口は閉じる力もなく、下をちょろりと出したまま半開きである。

脳を溶かし、身を任せていると、露成が俺のベルトを外し始めた。

「苦しそうだから脱ごうな。」

露成は優しい声色で誘導しながら、剛直をピンと弾いた。

「んうぅっ!!や、だめっ♡ぴんしゅるのやぁ♡」

「そう言いながらだらだらザーメン零してんの、隠そうともしないんだな…っ。…脱げたぞ。腰、下ろしていい。」

露成が腰を下ろす許可を出すまで、イッたままで腰を突き出していた。

トランクスも取り払われ、健気に立っている俺の相棒は自身の白濁でてらてらと濡れそぼっている。

露成はそれを視認すると、やはり舌先で先っぽの窪みをくるくると舐めた。

小さくとも過剰な刺激に、口を押さえて腰を動かしてしまう。

露成の口にすっぽりと入った頃には、声にならない嬌声と、身体の内で細かにイく快感による涙がとめどなく部屋を満たしていた。

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