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竜王国の魔王
魔王候補達
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アラックは太陽が顔を出すのと同時に宿を出ることにした。
あの後は結局特になんの情報も得られずフラフラとしていた。
何故かアシュリーも見つからず仕方なく宿に戻り擬似生前ライフを少しばかり満喫するだけという日になってしまった。
「さて、あの骨娘はどこでほっつき歩いているのか」
それにしても今朝は意外と騒がしいな。
見れば兵士の数が昨日の比では無い。
というかあれは軍隊では?
宿を出て直ぐ右が門である。
その門からかなりの数の兵が入ってきているところだった。
一様に足並みを揃えその軍靴の音はまるで心地の良いリズムに聞こえる。
「戦争でも起きるんじゃないだろうな、早々にアシュリーを探さなやばいか?」
戦争に巻き込まれるなんて真っ平御免である。
そんなことをしている暇は無い、この街での情報収集が終わればとっとと出ていくのだ。
と、行進する軍隊を尻目に裏路地に入ろうとして急な大声に驚いた。
「見つけたぁぁぁぁあ!!」
「何事ッ!?」
驚いて振り向いてみればそこには何故か土まみれになったアシュリーが立っていた。
驚いて体を縮こめさせていたアラックは体をアシュリーに向けて安堵する。
「なんだそんなところにいたのかびっくりさせるなよ。で、なんでそんな土まみれなんだ?まるで今さっき墓場から這い出てきた生まれたてのアンデッドみたいになってるぞ?」
「まるでなってるんじゃなくて実際にさっき這い出てきたところなのよ!」
よく見れば背中に背負っていた旅人リュックは何処へやらと失くなっていた。
と、途端に崩れ落ちて手を目元に当てるアシュリー。
「ヨヨヨヨヨ、昨日アナタに捨てられてから私は、私は当ても無くこの街を彷徨っていたのよ。そこで休憩とばかりに路地裏で座っていたら衛兵さんに放棄死体と勘違いされて近くに有る集合墓地に埋葬されてたのよ」
「いや、なんで抵抗しなかったんだよ。馬鹿なのか?」
「ちょっと疲れてたのよ!私だって疲れることぐらいあるわよ!私をそんじょそこらのアンデッドと一緒にしないで貰える!?私は魔物の王!魔王になるべくして生まれた魔王候補のアンデッドなのよ、疲れぐらいするわよ!」
いや、それって魔王関係あるの?
てかそれってメリットじゃないよね?確実にデメリットだよね?
あ、馬鹿なんだ。なるほどとアラックは支離滅裂骨娘を温かい目で眺める。
「ちょ、聞いてるの!?」
「ああ、聞いてる聞いてる。そっか、疲れてるんだな…」
ポンとアシュリーの左肩に手をそっと置いた。
そしてわかったかのようにうんうんと首を縦に振った。
「え、なんだか物分り良くて怖いんですけど」
「皆まで言うなアシュリー。俺はお前の見方だぜ」
そして肩から手を離す。
「まあいいや、それよりもこの街じゃもう情報は無さそうだからあと少しだけまわって出ようぜ」
「え?ええ、そうね。私も昨日で一通りこの街は見たから満足よってなにアレ!?」
アシュリーが驚いて指を差すのは先ほどの軍隊だった。
いつの間にかここら辺まで行進していたようだった。
良く見てみると街の人たちも異変に気がついたようでゾロゾロと出てきていた。
アシュリーなんだなんだと路地裏から顔を覗かせる。
「おい、あんまり目立つことするなよ」
「何かしら?お祭りならもうちょっとこの街に滞在してもいいんじゃない?いいんじゃない?」
「いや、どう見たって軍隊なんだけど…」
どこをどう見たらお祭りと勘違いできるのか。
兵は皆一様にリザードマンで全員が揃った鎧を纏っている。
そして中央には騎兵と一際豪華な鎧を着た黒いドラゴニュートが居た。
「ありゃ将軍だな、竜王国っていうぐらいだからやっぱ強い魔物が支配してるんだなぁ」
「……」
無知なアシュリーに少しばかりの補足をしたアラックだったが反応が無いことに首をかしげた。
「アシュリーさん?聞いてます?」
「あれ、普通じゃ無いわ」
「まあ他の兵士と装備は格段に違うな。てか今言っただろ。あれは将軍だって絶対。俺の忘れ去られた記憶がそう言ってる」
「……」
アラックの渾身のジョークも空気と化し霧散していった。
と、行進が止まり中央の将軍?が街をぐるりと見渡した。
あの様子からするとどうやら住民が集まっていることを確認したようだった。
ドラゴニュートの男に側近と思われる騎兵のリザードマンが何か呟き良しといった感じで頷く。
「皆の者聞け、俺はこの国の王ロイネス・フォラリオン・レデッジ・バンレシングの嫡子であるギランズール・レデッジ・バンレシングである。此度は朝早い中何も言わず集まってくれたことに感謝する」
そりゃそんだけ仰々しく来たら人ぐらい集まりますよ。
「嫡子って言うとあれだな、つまり第一王子ってことだな」
「……」
「って、アシュリーさん?さっきから無視は酷くない?確かに俺も昨日はわがままだったかもだけど無視は悲しいよー」
アシュリーからの反応がなくしょげ始めているとアシュリーが口を開いた。
「あれ、魔王候補だわ…」
「え!?」
そして確証は直ぐに取れた。
簡単な話だ、その王子がそう言ったからだ。
「俺はこの国だけに留まる器の男ではない。中には聞いたことぐらいある者もいるだろうが現在、この世界には魔王候補と呼ばれる魔物が生まれている。その数108、そしてその一人がこの俺だ。俺は魔王を目指す。そしてこの世界をこの国の物とする!」
「…なんですとー!」
掠れた声で驚くアラック。
ギランの言葉は続く。
「その為には残りの107の魔王候補を殺さなくてはならない。どうだろうか、もしかしたらこの中にも俺と同じ魔王候補がいるかもしれない…いや、居ると断言できる。魔王候補はそれがわかるからな。隠れてないで出てきたらどうだ!まさか曲がりなりにも魔王候補を名乗って置いて尻尾を巻いて逃げる軟弱者は居ないと思いたい!」
「はわわわわ、どどどどうするんだアシュリー!?お呼びですぞ!?!?」
「静かにしてなさいアラック」
いつになく落ち着いたアシュリーに二重の意味で同様が隠せないアラック。
アシュリーは自身に付いた土汚れを払う。
「行くしかないでしょ、もうバレてるんだから」
アシュリーが勇気を振り絞って一歩出ようとした時だった。
アシュリー達の頭上から女性の声が飛んできた。
「軟弱者とは言ってくれるじゃないか、自分は護衛にそれだけの兵士を連れているくせに」
「現れたか、魔王候補の同士よ。まだ隠れている者も居るみたいだが…まあそいつらは良しとしよう」
そう言ってギランは後ろをちらりと見る。
声の女性には見覚えがあった。
先日の酒場にいたあのフードの魔物だった。
今もなお深々とフードを被っており素顔は見えない。
「あ、あの人は昨日の」
「……」
アシュリーはというと足を上げたまま固まっていた。
「あ、あのぉーアシュリーさん?」
「わ、わた、わたじも、魔王候補なんですげど!あいつ私の方には見向きもしなかったんですげど!?わたじ凶魁星なんですけど!?序列一位なんですけど!?アラックさん私魔王候補ですよね!?ね!?」
先ほどの体勢のままこちらに振り向いて泣きじゃくるアシュリー。
シリアスな雰囲気を引っ込めるに引っ込められず骨の顔が歪んで見える。
きっと泣いているのだろう。両手もわきわきと上下に当ても無く動いていた。
そしてついには決壊してアラックに縋り付くしまつだ。
そしてアラックは一言。
「オォゥ、アシュリィィ」
「アラックさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
アラックは亡き友人を悲しむように首を横に振った。
あの後は結局特になんの情報も得られずフラフラとしていた。
何故かアシュリーも見つからず仕方なく宿に戻り擬似生前ライフを少しばかり満喫するだけという日になってしまった。
「さて、あの骨娘はどこでほっつき歩いているのか」
それにしても今朝は意外と騒がしいな。
見れば兵士の数が昨日の比では無い。
というかあれは軍隊では?
宿を出て直ぐ右が門である。
その門からかなりの数の兵が入ってきているところだった。
一様に足並みを揃えその軍靴の音はまるで心地の良いリズムに聞こえる。
「戦争でも起きるんじゃないだろうな、早々にアシュリーを探さなやばいか?」
戦争に巻き込まれるなんて真っ平御免である。
そんなことをしている暇は無い、この街での情報収集が終わればとっとと出ていくのだ。
と、行進する軍隊を尻目に裏路地に入ろうとして急な大声に驚いた。
「見つけたぁぁぁぁあ!!」
「何事ッ!?」
驚いて振り向いてみればそこには何故か土まみれになったアシュリーが立っていた。
驚いて体を縮こめさせていたアラックは体をアシュリーに向けて安堵する。
「なんだそんなところにいたのかびっくりさせるなよ。で、なんでそんな土まみれなんだ?まるで今さっき墓場から這い出てきた生まれたてのアンデッドみたいになってるぞ?」
「まるでなってるんじゃなくて実際にさっき這い出てきたところなのよ!」
よく見れば背中に背負っていた旅人リュックは何処へやらと失くなっていた。
と、途端に崩れ落ちて手を目元に当てるアシュリー。
「ヨヨヨヨヨ、昨日アナタに捨てられてから私は、私は当ても無くこの街を彷徨っていたのよ。そこで休憩とばかりに路地裏で座っていたら衛兵さんに放棄死体と勘違いされて近くに有る集合墓地に埋葬されてたのよ」
「いや、なんで抵抗しなかったんだよ。馬鹿なのか?」
「ちょっと疲れてたのよ!私だって疲れることぐらいあるわよ!私をそんじょそこらのアンデッドと一緒にしないで貰える!?私は魔物の王!魔王になるべくして生まれた魔王候補のアンデッドなのよ、疲れぐらいするわよ!」
いや、それって魔王関係あるの?
てかそれってメリットじゃないよね?確実にデメリットだよね?
あ、馬鹿なんだ。なるほどとアラックは支離滅裂骨娘を温かい目で眺める。
「ちょ、聞いてるの!?」
「ああ、聞いてる聞いてる。そっか、疲れてるんだな…」
ポンとアシュリーの左肩に手をそっと置いた。
そしてわかったかのようにうんうんと首を縦に振った。
「え、なんだか物分り良くて怖いんですけど」
「皆まで言うなアシュリー。俺はお前の見方だぜ」
そして肩から手を離す。
「まあいいや、それよりもこの街じゃもう情報は無さそうだからあと少しだけまわって出ようぜ」
「え?ええ、そうね。私も昨日で一通りこの街は見たから満足よってなにアレ!?」
アシュリーが驚いて指を差すのは先ほどの軍隊だった。
いつの間にかここら辺まで行進していたようだった。
良く見てみると街の人たちも異変に気がついたようでゾロゾロと出てきていた。
アシュリーなんだなんだと路地裏から顔を覗かせる。
「おい、あんまり目立つことするなよ」
「何かしら?お祭りならもうちょっとこの街に滞在してもいいんじゃない?いいんじゃない?」
「いや、どう見たって軍隊なんだけど…」
どこをどう見たらお祭りと勘違いできるのか。
兵は皆一様にリザードマンで全員が揃った鎧を纏っている。
そして中央には騎兵と一際豪華な鎧を着た黒いドラゴニュートが居た。
「ありゃ将軍だな、竜王国っていうぐらいだからやっぱ強い魔物が支配してるんだなぁ」
「……」
無知なアシュリーに少しばかりの補足をしたアラックだったが反応が無いことに首をかしげた。
「アシュリーさん?聞いてます?」
「あれ、普通じゃ無いわ」
「まあ他の兵士と装備は格段に違うな。てか今言っただろ。あれは将軍だって絶対。俺の忘れ去られた記憶がそう言ってる」
「……」
アラックの渾身のジョークも空気と化し霧散していった。
と、行進が止まり中央の将軍?が街をぐるりと見渡した。
あの様子からするとどうやら住民が集まっていることを確認したようだった。
ドラゴニュートの男に側近と思われる騎兵のリザードマンが何か呟き良しといった感じで頷く。
「皆の者聞け、俺はこの国の王ロイネス・フォラリオン・レデッジ・バンレシングの嫡子であるギランズール・レデッジ・バンレシングである。此度は朝早い中何も言わず集まってくれたことに感謝する」
そりゃそんだけ仰々しく来たら人ぐらい集まりますよ。
「嫡子って言うとあれだな、つまり第一王子ってことだな」
「……」
「って、アシュリーさん?さっきから無視は酷くない?確かに俺も昨日はわがままだったかもだけど無視は悲しいよー」
アシュリーからの反応がなくしょげ始めているとアシュリーが口を開いた。
「あれ、魔王候補だわ…」
「え!?」
そして確証は直ぐに取れた。
簡単な話だ、その王子がそう言ったからだ。
「俺はこの国だけに留まる器の男ではない。中には聞いたことぐらいある者もいるだろうが現在、この世界には魔王候補と呼ばれる魔物が生まれている。その数108、そしてその一人がこの俺だ。俺は魔王を目指す。そしてこの世界をこの国の物とする!」
「…なんですとー!」
掠れた声で驚くアラック。
ギランの言葉は続く。
「その為には残りの107の魔王候補を殺さなくてはならない。どうだろうか、もしかしたらこの中にも俺と同じ魔王候補がいるかもしれない…いや、居ると断言できる。魔王候補はそれがわかるからな。隠れてないで出てきたらどうだ!まさか曲がりなりにも魔王候補を名乗って置いて尻尾を巻いて逃げる軟弱者は居ないと思いたい!」
「はわわわわ、どどどどうするんだアシュリー!?お呼びですぞ!?!?」
「静かにしてなさいアラック」
いつになく落ち着いたアシュリーに二重の意味で同様が隠せないアラック。
アシュリーは自身に付いた土汚れを払う。
「行くしかないでしょ、もうバレてるんだから」
アシュリーが勇気を振り絞って一歩出ようとした時だった。
アシュリー達の頭上から女性の声が飛んできた。
「軟弱者とは言ってくれるじゃないか、自分は護衛にそれだけの兵士を連れているくせに」
「現れたか、魔王候補の同士よ。まだ隠れている者も居るみたいだが…まあそいつらは良しとしよう」
そう言ってギランは後ろをちらりと見る。
声の女性には見覚えがあった。
先日の酒場にいたあのフードの魔物だった。
今もなお深々とフードを被っており素顔は見えない。
「あ、あの人は昨日の」
「……」
アシュリーはというと足を上げたまま固まっていた。
「あ、あのぉーアシュリーさん?」
「わ、わた、わたじも、魔王候補なんですげど!あいつ私の方には見向きもしなかったんですげど!?わたじ凶魁星なんですけど!?序列一位なんですけど!?アラックさん私魔王候補ですよね!?ね!?」
先ほどの体勢のままこちらに振り向いて泣きじゃくるアシュリー。
シリアスな雰囲気を引っ込めるに引っ込められず骨の顔が歪んで見える。
きっと泣いているのだろう。両手もわきわきと上下に当ても無く動いていた。
そしてついには決壊してアラックに縋り付くしまつだ。
そしてアラックは一言。
「オォゥ、アシュリィィ」
「アラックさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
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