54 / 63
⑥ふざけないで
しおりを挟む
「失礼します。部屋を出ていた使用人をお連れしました。どうか、部屋を出ないようお願いします」
「まあ、申し訳ありません。夫の部屋に使用人が誰も居ないのは困るので送ったのですが、それもいけませんでしたの? それより、夫に早く会いたいのですが……」
「パーティーのお時間にお迎えに来られますよ。カトリーヌ王女以外は、部屋を出ないで下さい。ウロウロされたら困ります」
冷たく言う男が、ルカを部屋に連れて来ました。
貴方の国の王子様は使用人も含めて、散々うちの城をウロウロしていたけどねっ! 心の中で舌を出しながらにこやかに話を流します。何度言っても、リュカの部屋は教えて貰えません。それどころか、とんでもない事を言い出しました。
「リュカ様は、カトリーヌ王女が居ないと何も出来ないのですか?」
……その瞬間、部屋中の空気が冷たくなりました。使用人全員から睨まれた事に気が付いた男は、逃げるように部屋を出て行きました。
その後、怒りを抑えて部屋に鍵をかけて使用人を全員集めます。念のため土魔法で囲んだ部屋を作り、風の結界を用意してから、ようやく本音を曝け出します。
「ふざけないで! リュカは何でも出来るわ! 丁寧なフリして夫婦を別室に案内するなんて何を考えてるのよ! 絶対許さない!」
あの男は、過去でも会いました。執事のフィリップです。優秀でしたが、嫌味な事をよく言う男でした。確か賭け事が好きで、横領がバレてクビになったんじゃなかったかしら?
後でクリストフ様に耳打ちしてやるわ! ああでも、どうやって言おうかしら。過去で知ったとバレないように言わないと……。
「カティ、まーた余計な事を考えてるだろ? とりあえず今はパーティーを上手く乗り切る事に集中してくれ」
「分かったわ。あの男に何もされなかった?」
「あー……ルカになってる間は、すげえエロい目で見てきたぜ」
「絶対許さないわ」
「大丈夫、睨んだら何もされなかったから。単なる小心者だよ」
「部屋はどんな部屋だった?」
「普通の客間だな。ベットと机があるだけだ」
「王族を案内する部屋ではありませんわね。ここは一応使用人部屋もありますから、リュカ様もこちらでお過ごし下さい」
「ありがとうございます。リリアさん。そうさせて貰います。誰か来る時はルカの姿で過ごしますね」
「それがよろしゅうございますわ。お迎えの手配などは何と言われましたか?」
「時間になったら勝手にカトリーヌ王女を迎えに行って下さいって言われましたよ。一応招待状はくれましたけど、集合時間も場所も書いてないんですよ。聞いても教えてくれませんでした。部屋の時計は、1時間遅れてます。ったく、陰湿過ぎんだろ」
そう言って、ルカはリュカの姿に戻ります。今回連れて来た使用人と護衛は、全員リュカの魔法を知っています。結婚してから明かしました。特殊魔法が無効化される事は内緒ですけどね。
「リュカ様、この部屋の時計も遅れておりますわ」
「……俺らが時計を持ってるとは思わねぇんすかね?」
「時差がありますからね。誤魔化せるとでも思っておられるのでは?」
リリアがクスクス笑いながら言います。笑ってますけど、アレは相当怒ってますわね。
「時差なんて、国境越えたら時計をすぐ調整するに決まってんだろうに」
「カドゥール国ではそのような習慣がないのではありませんか?」
「な訳ないでしょう。クリストフはちゃんと時計を調整してましたよ。リリアさん、めちゃくちゃ怒ってますねー……」
「当然です。リュカ様を舐めるのもいい加減にして頂きたいですわ」
「ま、クリストフが王族としか結婚しないって断言してる時点でちょっと予想はしてましたよ。けど、あからさまですよねー……」
「大事な一人息子がリュカを褒め称えるから気に入らないんじゃない? クリストフ様が時間と場所を教えて下さったのは、絶対わざとよ。彼がわたくし達に出来る精一杯の手助けなのでしょうね」
「だろうな。クリストフが時間を伝えた後、何人か使用人が走り去っていくのを見たから、急いで時計をずらしたんじゃねぇの?」
「そこまでするなんて、何がしたいのかしら?」
「俺に恥をかかせたいんだろうな。伯爵家の三男坊なんて、王族に相応しくないってな」
「……許せないわね。みんな、リュカを王族らしく飾り立てて頂戴。わたくしの夫は、世界一素敵だと自慢してやるんだから」
「「「承知しました!」」」
「ちょ! カティの準備は……!」
「姫様は後はティアラを付けるだけですわ。お化粧直しも完璧です」
「リュカ様の服装はこちらです。飾りはこれで……」
あっという間に侍女達に囲まれたリュカは、観念したように大人しくしています。そんなリュカを、護衛の騎士達が憐れんだ様子で見ておりました。
「姫様、私達は護衛なのに部屋を出れないのでしょうか?」
「今のところは、指示に従う方が良いわ。大丈夫、わたくしにはリュカが居るから」
「承知しました。では、この部屋は完璧に守ってみせます」
「お願いね。リュカ!! 案内された部屋には何も荷物は残してないわよね?!」
着せ替え人形にされているリュカに、大声で話しかける。風の結界が有効だから、外には漏れないから安心して話せるのが良いわね」
「おう! 何もねえぞ」
「分かったわ。とりあえずパーティーを何とかしましょう。招待客には、リュカの事を気に入ってる方もいらっしゃるから、味方は多いわ」
「分かった! なぁ! 俺ってここまで着飾る必要があるか?!」
「あるわ! 歓迎されるのはわたくし達なんだから、一番豪華な装いでないと失礼なのよ!」
「じゃあ、俺だけ別室になったのって……」
「着飾る事が出来ないようにでしょうね。そのままの格好でもギリギリ失礼じゃないけど、遅刻して来たら目立つわよ」
「悪質だなー……」
「ふふっ、リュカを舐めた事、心から後悔させてあげましょうね」
「もしかして、カティもめちゃくちゃ怒ってるか?」
「当然よ」
リュカを蔑ろにした事を絶対後悔させてやるわ!
「姫様、会場の場所は分かるんですか?」
「安心して、分かるわ」
だって、住んでた事もあるんだもの。この城の構造は、隠し扉まで熟知してるわ。ルイーズが来てから何でもかんでもわたくしに押し付けるようになったから、仕事も大量にしてたし、この国の弱点もバッチリ分かる。
とはいえ、わたくしがそんな事を知っているとバレる訳にいかないからあまり派手な事は出来ないんだけど……。
「では、わたくしの仕事は部屋を見張る邪魔者を排除する事ですわね」
リュカの準備が済んだ事を確認したリリアは静かにドアを開けました。すぐに人が飛んできて何やら話しかけておりましたが、しばらくすると静かになりました。
「姫様、リュカ様、今なら部屋を出れますわ。開始までもう少し時間がありますけれど、場所も変更される可能性がありますから早く出られた方がよろしいかと」
場所を変えられていても、パーティーの出来そうなホールは3つしかない。場所は分かるから、今から動けば絶対に遅刻はしない。
「分かったわ! リュカの準備は問題ない?」
「「「完璧ですわ!!」」」
「……本当だわ。とっても素敵」
「そう言って貰えるなら、頑張った甲斐があるな。お手をどうぞ、可愛いカティ」
「うぅう……そんなの反則だわ……」
「いちゃつくのは後になさいませ! 見張りがすぐに戻って来ますわ!」
「い、行きましょう! リュカ!」
「おう、行くか」
リュカの顔を直視できない。わたくしの旦那様が、かっこよすぎて困るわ。
「まあ、申し訳ありません。夫の部屋に使用人が誰も居ないのは困るので送ったのですが、それもいけませんでしたの? それより、夫に早く会いたいのですが……」
「パーティーのお時間にお迎えに来られますよ。カトリーヌ王女以外は、部屋を出ないで下さい。ウロウロされたら困ります」
冷たく言う男が、ルカを部屋に連れて来ました。
貴方の国の王子様は使用人も含めて、散々うちの城をウロウロしていたけどねっ! 心の中で舌を出しながらにこやかに話を流します。何度言っても、リュカの部屋は教えて貰えません。それどころか、とんでもない事を言い出しました。
「リュカ様は、カトリーヌ王女が居ないと何も出来ないのですか?」
……その瞬間、部屋中の空気が冷たくなりました。使用人全員から睨まれた事に気が付いた男は、逃げるように部屋を出て行きました。
その後、怒りを抑えて部屋に鍵をかけて使用人を全員集めます。念のため土魔法で囲んだ部屋を作り、風の結界を用意してから、ようやく本音を曝け出します。
「ふざけないで! リュカは何でも出来るわ! 丁寧なフリして夫婦を別室に案内するなんて何を考えてるのよ! 絶対許さない!」
あの男は、過去でも会いました。執事のフィリップです。優秀でしたが、嫌味な事をよく言う男でした。確か賭け事が好きで、横領がバレてクビになったんじゃなかったかしら?
後でクリストフ様に耳打ちしてやるわ! ああでも、どうやって言おうかしら。過去で知ったとバレないように言わないと……。
「カティ、まーた余計な事を考えてるだろ? とりあえず今はパーティーを上手く乗り切る事に集中してくれ」
「分かったわ。あの男に何もされなかった?」
「あー……ルカになってる間は、すげえエロい目で見てきたぜ」
「絶対許さないわ」
「大丈夫、睨んだら何もされなかったから。単なる小心者だよ」
「部屋はどんな部屋だった?」
「普通の客間だな。ベットと机があるだけだ」
「王族を案内する部屋ではありませんわね。ここは一応使用人部屋もありますから、リュカ様もこちらでお過ごし下さい」
「ありがとうございます。リリアさん。そうさせて貰います。誰か来る時はルカの姿で過ごしますね」
「それがよろしゅうございますわ。お迎えの手配などは何と言われましたか?」
「時間になったら勝手にカトリーヌ王女を迎えに行って下さいって言われましたよ。一応招待状はくれましたけど、集合時間も場所も書いてないんですよ。聞いても教えてくれませんでした。部屋の時計は、1時間遅れてます。ったく、陰湿過ぎんだろ」
そう言って、ルカはリュカの姿に戻ります。今回連れて来た使用人と護衛は、全員リュカの魔法を知っています。結婚してから明かしました。特殊魔法が無効化される事は内緒ですけどね。
「リュカ様、この部屋の時計も遅れておりますわ」
「……俺らが時計を持ってるとは思わねぇんすかね?」
「時差がありますからね。誤魔化せるとでも思っておられるのでは?」
リリアがクスクス笑いながら言います。笑ってますけど、アレは相当怒ってますわね。
「時差なんて、国境越えたら時計をすぐ調整するに決まってんだろうに」
「カドゥール国ではそのような習慣がないのではありませんか?」
「な訳ないでしょう。クリストフはちゃんと時計を調整してましたよ。リリアさん、めちゃくちゃ怒ってますねー……」
「当然です。リュカ様を舐めるのもいい加減にして頂きたいですわ」
「ま、クリストフが王族としか結婚しないって断言してる時点でちょっと予想はしてましたよ。けど、あからさまですよねー……」
「大事な一人息子がリュカを褒め称えるから気に入らないんじゃない? クリストフ様が時間と場所を教えて下さったのは、絶対わざとよ。彼がわたくし達に出来る精一杯の手助けなのでしょうね」
「だろうな。クリストフが時間を伝えた後、何人か使用人が走り去っていくのを見たから、急いで時計をずらしたんじゃねぇの?」
「そこまでするなんて、何がしたいのかしら?」
「俺に恥をかかせたいんだろうな。伯爵家の三男坊なんて、王族に相応しくないってな」
「……許せないわね。みんな、リュカを王族らしく飾り立てて頂戴。わたくしの夫は、世界一素敵だと自慢してやるんだから」
「「「承知しました!」」」
「ちょ! カティの準備は……!」
「姫様は後はティアラを付けるだけですわ。お化粧直しも完璧です」
「リュカ様の服装はこちらです。飾りはこれで……」
あっという間に侍女達に囲まれたリュカは、観念したように大人しくしています。そんなリュカを、護衛の騎士達が憐れんだ様子で見ておりました。
「姫様、私達は護衛なのに部屋を出れないのでしょうか?」
「今のところは、指示に従う方が良いわ。大丈夫、わたくしにはリュカが居るから」
「承知しました。では、この部屋は完璧に守ってみせます」
「お願いね。リュカ!! 案内された部屋には何も荷物は残してないわよね?!」
着せ替え人形にされているリュカに、大声で話しかける。風の結界が有効だから、外には漏れないから安心して話せるのが良いわね」
「おう! 何もねえぞ」
「分かったわ。とりあえずパーティーを何とかしましょう。招待客には、リュカの事を気に入ってる方もいらっしゃるから、味方は多いわ」
「分かった! なぁ! 俺ってここまで着飾る必要があるか?!」
「あるわ! 歓迎されるのはわたくし達なんだから、一番豪華な装いでないと失礼なのよ!」
「じゃあ、俺だけ別室になったのって……」
「着飾る事が出来ないようにでしょうね。そのままの格好でもギリギリ失礼じゃないけど、遅刻して来たら目立つわよ」
「悪質だなー……」
「ふふっ、リュカを舐めた事、心から後悔させてあげましょうね」
「もしかして、カティもめちゃくちゃ怒ってるか?」
「当然よ」
リュカを蔑ろにした事を絶対後悔させてやるわ!
「姫様、会場の場所は分かるんですか?」
「安心して、分かるわ」
だって、住んでた事もあるんだもの。この城の構造は、隠し扉まで熟知してるわ。ルイーズが来てから何でもかんでもわたくしに押し付けるようになったから、仕事も大量にしてたし、この国の弱点もバッチリ分かる。
とはいえ、わたくしがそんな事を知っているとバレる訳にいかないからあまり派手な事は出来ないんだけど……。
「では、わたくしの仕事は部屋を見張る邪魔者を排除する事ですわね」
リュカの準備が済んだ事を確認したリリアは静かにドアを開けました。すぐに人が飛んできて何やら話しかけておりましたが、しばらくすると静かになりました。
「姫様、リュカ様、今なら部屋を出れますわ。開始までもう少し時間がありますけれど、場所も変更される可能性がありますから早く出られた方がよろしいかと」
場所を変えられていても、パーティーの出来そうなホールは3つしかない。場所は分かるから、今から動けば絶対に遅刻はしない。
「分かったわ! リュカの準備は問題ない?」
「「「完璧ですわ!!」」」
「……本当だわ。とっても素敵」
「そう言って貰えるなら、頑張った甲斐があるな。お手をどうぞ、可愛いカティ」
「うぅう……そんなの反則だわ……」
「いちゃつくのは後になさいませ! 見張りがすぐに戻って来ますわ!」
「い、行きましょう! リュカ!」
「おう、行くか」
リュカの顔を直視できない。わたくしの旦那様が、かっこよすぎて困るわ。
10
お気に入りに追加
2,438
あなたにおすすめの小説
死を願われた薄幸ハリボテ令嬢は逆行して溺愛される
葵 遥菜
恋愛
「死んでくれればいいのに」
十七歳になる年。リリアーヌ・ジェセニアは大好きだった婚約者クラウス・ベリサリオ公爵令息にそう言われて見捨てられた。そうしてたぶん一度目の人生を終えた。
だから、二度目のチャンスを与えられたと気づいた時、リリアーヌが真っ先に考えたのはクラウスのことだった。
今度こそ必ず、彼のことは好きにならない。
そして必ず病気に打ち勝つ方法を見つけ、愛し愛される存在を見つけて幸せに寿命をまっとうするのだ。二度と『死んでくれればいいのに』なんて言われない人生を歩むために。
突如として始まったやり直しの人生は、何もかもが順調だった。しかし、予定よりも早く死に向かう兆候が現れ始めてーー。
リリアーヌは死の運命から逃れることができるのか? そして愛し愛される人と結ばれることはできるのか?
そもそも、一体なぜ彼女は時を遡り、人生をやり直すことができたのだろうかーー?
わけあって薄幸のハリボテ令嬢となったリリアーヌが、逆行して幸せになるまでの物語です。
婚約者に見殺しにされた愚かな傀儡令嬢、時を逆行する
蓮恭
恋愛
父親が自分を呼ぶ声が聞こえたその刹那、熱いものが全身を巡ったような、そんな感覚に陥った令嬢レティシアは、短く唸って冷たい石造りの床へと平伏した。
視界は徐々に赤く染まり、せっかく身を挺して庇った侯爵も、次の瞬間にはリュシアンによって屠られるのを見た。
「リュシ……アン……さ、ま」
せめて愛するリュシアンへと手を伸ばそうとするが、無情にも嘲笑を浮かべた女騎士イリナによって叩き落とされる。
「安心して死になさい。愚かな傀儡令嬢レティシア。これから殿下の事は私がお支えするから心配いらなくてよ」
お願い、最後に一目だけ、リュシアンの表情が見たいとレティシアは願った。
けれどそれは自分を見下ろすイリナによって阻まれる。しかし自分がこうなってもリュシアンが駆け寄ってくる気配すらない事から、本当に嫌われていたのだと実感し、痛みと悲しみで次々に涙を零した。
両親から「愚かであれ、傀儡として役立て」と育てられた侯爵令嬢レティシアは、徐々に最愛の婚約者、皇太子リュシアンの愛を失っていく。
民の信頼を失いつつある帝国の改革のため立ち上がった皇太子は、女騎士イリナと共に謀反を起こした。
その時レティシアはイリナによって刺殺される。
悲しみに包まれたレティシアは何らかの力によって時を越え、まだリュシアンと仲が良かった幼い頃に逆行し、やり直しの機会を与えられる。
二度目の人生では傀儡令嬢であったレティシアがどのように生きていくのか?
婚約者リュシアンとの仲は?
二度目の人生で出会う人物達との交流でレティシアが得たものとは……?
※逆行、回帰、婚約破棄、悪役令嬢、やり直し、愛人、暴力的な描写、死産、シリアス、の要素があります。
ヒーローについて……読者様からの感想を見ていただくと分かる通り、完璧なヒーローをお求めの方にはかなりヤキモキさせてしまうと思います。
どこか人間味があって、空回りしたり、過ちも犯す、そんなヒーローを支えていく不憫で健気なヒロインを応援していただければ、作者としては嬉しい限りです。
必ずヒロインにとってハッピーエンドになるよう書き切る予定ですので、宜しければどうか最後までお付き合いくださいませ。
忌み子にされた令嬢と精霊の愛し子
水空 葵
恋愛
公爵令嬢のシルフィーナはとあるパーティーで、「忌み子」と言われていることを理由に婚約破棄されてしまった。さらに冤罪までかけられ、窮地に陥るシルフィーナ。
そんな彼女は、王太子に助け出されることになった。
王太子に愛されるようになり幸せな日々を送る。
けれども、シルフィーナの力が明らかになった頃、元婚約者が「復縁してくれ」と迫ってきて……。
「そんなの絶対にお断りです!」
※他サイト様でも公開中です。
半月後に死ぬと告げられたので、今まで苦しんだ分残りの人生は幸せになります!
八代奏多
恋愛
侯爵令嬢のレティシアは恵まれていなかった。
両親には忌み子と言われ冷遇され、婚約者は浮気相手に夢中。
そしてトドメに、夢の中で「半月後に死ぬ」と余命宣告に等しい天啓を受けてしまう。
そんな状況でも、せめて最後くらいは幸せでいようと、レティシアは努力を辞めなかった。
すると不思議なことに、状況も運命も変わっていく。
そしてある時、冷徹と有名だけど優しい王子様に甘い言葉を囁かれるようになっていた。
それを知った両親が慌てて今までの扱いを謝るも、レティシアは許す気がなくて……。
恵まれない令嬢が運命を変え、幸せになるお話。
※「小説家になろう」「カクヨム」でも公開しております。
【完結】「冤罪で処刑された公爵令嬢はタイムリープする〜二度目の人生は殺(や)られる前に殺(や)ってやりますわ!」
まほりろ
恋愛
【完結しました】
アリシア・フォスターは第一王子の婚約者だった。
だが卒業パーティで第一王子とその仲間たちに冤罪をかけられ、弁解することも許されず、その場で斬り殺されてしまう。
気がつけば、アリシアは十歳の誕生日までタイムリープしていた。
「二度目の人生は|殺《や》られる前に|殺《や》ってやりますわ!」
アリシアはやり直す前の人生で、自分を殺した者たちへの復讐を誓う。
敵は第一王子のスタン、男爵令嬢のゲレ、義弟(いとこ)のルーウィー、騎士団長の息子のジェイ、宰相の息子のカスパーの五人。
アリシアは父親と信頼のおけるメイドを仲間につけ、一人づつ確実に報復していく。
前回の人生では出会うことのなかった隣国の第三皇子に好意を持たれ……。
☆
※ざまぁ有り(死ネタ有り)
※虫を潰すように、さくさく敵を抹殺していきます。
※ヒロインのパパは味方です。
※他サイトにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※本編1〜14話。タイムリープしたヒロインが、タイムリープする前の人生で自分を殺した相手を、ぷちぷちと潰していく話です。
※番外編15〜26話。タイムリープする前の時間軸で、娘を殺された公爵が、娘を殺した相手を捻り潰していく話です。
2022年3月8日HOTランキング7位! ありがとうございます!
【完結】貧乏令嬢は自分の力でのし上がる!後悔?先に立たずと申しましてよ。
やまぐちこはる
恋愛
領地が災害に見舞われたことで貧乏どん底の伯爵令嬢サラは子爵令息の婚約者がいたが、裕福な子爵令嬢に乗り換えられてしまう。婚約解消の慰謝料として受け取った金で、それまで我慢していたスイーツを食べに行ったところ運命の出会いを果たし、店主に断られながらも通い詰めてなんとかスイーツショップの店員になった。
貴族の令嬢には無理と店主に厳しくあしらわれながらも、めげずに下積みの修業を経てパティシエールになるサラ。
そしてサラを見守り続ける青年貴族との恋が始まる。
全44話、7/24より毎日8時に更新します。
よろしくお願いいたします。
辺境の獣医令嬢〜婚約者を妹に奪われた伯爵令嬢ですが、辺境で獣医になって可愛い神獣たちと楽しくやってます〜
津ヶ谷
恋愛
ラース・ナイゲールはローラン王国の伯爵令嬢である。
次期公爵との婚約も決まっていた。
しかし、突然に婚約破棄を言い渡される。
次期公爵の新たな婚約者は妹のミーシャだった。
そう、妹に婚約者を奪われたのである。
そんなラースだったが、気持ちを新たに次期辺境伯様との婚約が決まった。
そして、王国の辺境の地でラースは持ち前の医学知識と治癒魔法を活かし、獣医となるのだった。
次々と魔獣や神獣を治していくラースは、魔物たちに気に入られて楽しく過ごすこととなる。
これは、辺境の獣医令嬢と呼ばれるラースが新たな幸せを掴む物語。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる