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34.リュカでないと嫌
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気が付くと、涙が流れていたらしくリュカが席を立ってわたくしの側に来てくれました。
「カティ、泣かないで。俺は絶対カティと結婚するから」
「……ほんと? わたくしを捨てたりしない?」
「そんな事する訳ないだろ。クリストフ様や他の王族がカティを望んでも、他の男の方がどんなにカティとお似合いでも、カティの夫になるのは俺だ。まあ、もちろんカティが俺を望んでくれるなら……だけどね」
そう言って、わたくしの涙を優しく拭ってくれます。
「わたくし、リュカが好きなの。だから、クリストフ様とお似合いだなんて言わないで」
「ごめん。言葉選びを間違えたね。俺はカティを譲る気はない。どんな手を使っても、カティの夫になってみせる。あ、もちろん悪い事はしないよ? そんな男、カティに相応しくないからな。騎士も続けるから、ずっとカティを守ってみせるよ」
「なら、わたくしはリュカがどんな怪我をしても治せるように、もっと魔法の勉強をするわ。そうだわ! お兄様みたいに鍛えたらリュカについて行けるかしら?」
「そんな事しなくて良いから!」
「なんでよ! もうあんなの嫌! リュカが怪我しても痛くないように治すし、風魔法をもっと勉強してあんなヤツら全員吹き飛ばしてやるわ!」
昨日の夜少しだけ、お兄様が風魔法の使い方を教えて下さいました。風魔法は、上手くやれば敵を吹き飛ばす結界を張れます。
今のわたくしにその技量はありませんが、必ず修行して出来るようになってみせます。過去のわたくしが使えれば、リュカを殺そうとする男達を吹き飛ばせたのですから。
「もしかして、俺が死んだ事気にしてる?」
「もっと魔法が使えたら、あんなクズ共吹き飛ばしてやったのに! 風魔法なら上手く使えば吹き飛ばせるって聞いたから、お兄様に教えて貰って絶対習得するわ。今度リュカを狙ってきたら、全員吹き飛ばして木に吊るして……」
「カティ、興奮し過ぎ。発言もどんどん過激になってきてるし」
「ご、ごめんなさい! そのっ、今のは聞かなかった事にして下さる?」
「姫様、今更取り繕っても無駄ですよ」
「もう! こんな時に姫と呼ばないでよ! からかってるでしょ?!」
「おう、からかってる。けど、カティらしいよな。昔っからカティは悪戯ばっかりしてたもんな。んで、俺も巻き込まれて怒られる、と。カティは叱られて終わりで良いけど、俺は父上から1週間は扱かれてた」
「え、そうだったの?」
「そうだな。毎回ボコボコにされてた。おかげで強くなれたけどな」
「知らなかったわ……わたくしのせいでごめんなさい」
「いや、俺も楽しんでたし。父上は、臣下ならカティが駄目な事をした時は止めろって叱られてた。けど、カティの悪戯なんて可愛いもんだったじゃん? 庭から花を集めてアナベル様のベッドに敷き詰めてみたり」
「あれは、お掃除が大変だったって侍女のみんなに叱られたわ。それに、お母様が大事に育てていた薔薇も混じっていたのよね。お母様に必死で謝ったの」
「あれは、カティを反省させる為に言ったみたいだぜ? あと、でっかいカブトムシを見つけてローラン様にプレゼントしてみたり」
「ローランは、虫を見た事がなくて泣いちゃったのよね。弟を泣かせるなってお父様に叱られたわ」
「今じゃローラン様の方が虫に詳しいんだけどなぁ。そうそう、かくれんぼで一日中隠れた事あったよな!」
「あれは楽しかったわ! でも、誘拐騒ぎになっちゃったのよね」
「あれ、騒ぎをデカくしたの俺なんだ。あまりにカティが見つからないから、王太子殿下に相談したら……」
「お兄様が大騒ぎしたのね?」
「そ、カティは愛されてるなって思ったよ。だからこそ不思議だったんだ。国を出る時、なんであんなにみんな冷たいんだろうってな。俺が早く気が付いていれば、カティに家族を返してあげられたのにな。ごめんな」
「なんでリュカが謝るのよ」
「ローラン様はすぐ俺の魔法の有用性に気が付いた。俺は、自分の魔法なのに全く気が付かなかったんだ」
ローランは、魔法が好きでたくさん勉強しています。魔法の研究施設にも出入りしていますし、その中にはリュカが入れない施設もあります。知識量が違って当然です。しかも、鑑定を持っていますからわたくし達の知らない魔法もたくさん鑑定して知っています。
鑑定の存在は明かされておりませんから、ローランは様々な場所でこっそり鑑定魔法を使っているようですしね。もちろん、今回のクリストフ様のような事がない限り、鑑定した結果は家族にも話しません。鑑定持ちは、10歳で使い方や倫理観の教育を行うそうです。王子であるローランも先輩から扱かれたそうですわ。だから、魅了魔法だけでなく、鑑定持ちも国が全員把握しているそうです。ルイーズのような人が居なければ、ですけどね。
「ローランは研究熱心だもの。その代わり、体力はあまりないわ。魔法は、お兄様よりローランの方が詳しいもの。リュカが気が付かなくて当然よ」
「けど……俺はもっと賢く、強くならないと」
「リュカは充分強いし、賢いわ! ねぇ、どうしたの?!」
「……俺は、カティが時を戻してくれなかったら……きっとカティの婚約者になんてなれなかった」
リュカの様子が、なんだかおかしい。さっきも真っ青な顔をしていたし、もしかしてお父様に何か言われたのかしら。
わたくしは王女だけど、リュカとの婚約は公にされたのだから覆る事なんてない。あり得るとすれば、リュカからではなくわたくしから申し出るしかない。
以前のわたくしが、クリストフ様のと婚約解消が認められなかったのも……同じ理由だ。
格上になるわたくしからなら、リュカとの婚約は解消出来る。まさか、リュカはわたくしと婚約した事を後悔しているの?!
そうよね。王女の婚約者なんて面倒だもの。
……待って、落ち着くのよ。リュカは、嫌なら嫌って言ってくれるわ。それに、さっきもわたくしをあ、愛してるって……!
じゃあ、どうして……?!
きっと、迷っているんだわ。それは分かる。でも、なんだか納得出来ない。
なによ! わたくしが好きだって言うなら、愛してるって言うならそんな顔しないでよ!
「……リュカ、わたくしはリュカを愛してるわ」
「カティ?」
「わたくしは、リュカが好きだって言ってるでしょう! 貴方でないと駄目なの! ウダウダ言うなら婚約を無しにするわよ! わたくしが、他の殿方と結婚しても良いの?!」
「それはっ……駄目だ!」
「だったらわたくしを離さないでよ! わたくし、リュカと結婚しないなら一生独身で過ごしてやるわ! お父様やお兄様に泣きついて、リュカが忘れられないって言ってやる!」
そう言って、わたくしはリュカの唇に強引にキスをしました。口付けなんて、過去でもした事はありません。王族は結婚式で初めて口付けするのが慣例ですもの。ま、過去では口付けどころかもっと先までしていた方もいらっしゃいましたし、これくらい構わないでしょう。
「カティ……? 駄目だ。口付けなんてしたら、俺以外に嫁げなくなる」
「望むところよ! わたくしは、リュカとしか結婚しないわっ!」
そう叫ぶと、リュカは真っ赤な顔をしてそのまま倒れてしまいましたわ。
「カティ、泣かないで。俺は絶対カティと結婚するから」
「……ほんと? わたくしを捨てたりしない?」
「そんな事する訳ないだろ。クリストフ様や他の王族がカティを望んでも、他の男の方がどんなにカティとお似合いでも、カティの夫になるのは俺だ。まあ、もちろんカティが俺を望んでくれるなら……だけどね」
そう言って、わたくしの涙を優しく拭ってくれます。
「わたくし、リュカが好きなの。だから、クリストフ様とお似合いだなんて言わないで」
「ごめん。言葉選びを間違えたね。俺はカティを譲る気はない。どんな手を使っても、カティの夫になってみせる。あ、もちろん悪い事はしないよ? そんな男、カティに相応しくないからな。騎士も続けるから、ずっとカティを守ってみせるよ」
「なら、わたくしはリュカがどんな怪我をしても治せるように、もっと魔法の勉強をするわ。そうだわ! お兄様みたいに鍛えたらリュカについて行けるかしら?」
「そんな事しなくて良いから!」
「なんでよ! もうあんなの嫌! リュカが怪我しても痛くないように治すし、風魔法をもっと勉強してあんなヤツら全員吹き飛ばしてやるわ!」
昨日の夜少しだけ、お兄様が風魔法の使い方を教えて下さいました。風魔法は、上手くやれば敵を吹き飛ばす結界を張れます。
今のわたくしにその技量はありませんが、必ず修行して出来るようになってみせます。過去のわたくしが使えれば、リュカを殺そうとする男達を吹き飛ばせたのですから。
「もしかして、俺が死んだ事気にしてる?」
「もっと魔法が使えたら、あんなクズ共吹き飛ばしてやったのに! 風魔法なら上手く使えば吹き飛ばせるって聞いたから、お兄様に教えて貰って絶対習得するわ。今度リュカを狙ってきたら、全員吹き飛ばして木に吊るして……」
「カティ、興奮し過ぎ。発言もどんどん過激になってきてるし」
「ご、ごめんなさい! そのっ、今のは聞かなかった事にして下さる?」
「姫様、今更取り繕っても無駄ですよ」
「もう! こんな時に姫と呼ばないでよ! からかってるでしょ?!」
「おう、からかってる。けど、カティらしいよな。昔っからカティは悪戯ばっかりしてたもんな。んで、俺も巻き込まれて怒られる、と。カティは叱られて終わりで良いけど、俺は父上から1週間は扱かれてた」
「え、そうだったの?」
「そうだな。毎回ボコボコにされてた。おかげで強くなれたけどな」
「知らなかったわ……わたくしのせいでごめんなさい」
「いや、俺も楽しんでたし。父上は、臣下ならカティが駄目な事をした時は止めろって叱られてた。けど、カティの悪戯なんて可愛いもんだったじゃん? 庭から花を集めてアナベル様のベッドに敷き詰めてみたり」
「あれは、お掃除が大変だったって侍女のみんなに叱られたわ。それに、お母様が大事に育てていた薔薇も混じっていたのよね。お母様に必死で謝ったの」
「あれは、カティを反省させる為に言ったみたいだぜ? あと、でっかいカブトムシを見つけてローラン様にプレゼントしてみたり」
「ローランは、虫を見た事がなくて泣いちゃったのよね。弟を泣かせるなってお父様に叱られたわ」
「今じゃローラン様の方が虫に詳しいんだけどなぁ。そうそう、かくれんぼで一日中隠れた事あったよな!」
「あれは楽しかったわ! でも、誘拐騒ぎになっちゃったのよね」
「あれ、騒ぎをデカくしたの俺なんだ。あまりにカティが見つからないから、王太子殿下に相談したら……」
「お兄様が大騒ぎしたのね?」
「そ、カティは愛されてるなって思ったよ。だからこそ不思議だったんだ。国を出る時、なんであんなにみんな冷たいんだろうってな。俺が早く気が付いていれば、カティに家族を返してあげられたのにな。ごめんな」
「なんでリュカが謝るのよ」
「ローラン様はすぐ俺の魔法の有用性に気が付いた。俺は、自分の魔法なのに全く気が付かなかったんだ」
ローランは、魔法が好きでたくさん勉強しています。魔法の研究施設にも出入りしていますし、その中にはリュカが入れない施設もあります。知識量が違って当然です。しかも、鑑定を持っていますからわたくし達の知らない魔法もたくさん鑑定して知っています。
鑑定の存在は明かされておりませんから、ローランは様々な場所でこっそり鑑定魔法を使っているようですしね。もちろん、今回のクリストフ様のような事がない限り、鑑定した結果は家族にも話しません。鑑定持ちは、10歳で使い方や倫理観の教育を行うそうです。王子であるローランも先輩から扱かれたそうですわ。だから、魅了魔法だけでなく、鑑定持ちも国が全員把握しているそうです。ルイーズのような人が居なければ、ですけどね。
「ローランは研究熱心だもの。その代わり、体力はあまりないわ。魔法は、お兄様よりローランの方が詳しいもの。リュカが気が付かなくて当然よ」
「けど……俺はもっと賢く、強くならないと」
「リュカは充分強いし、賢いわ! ねぇ、どうしたの?!」
「……俺は、カティが時を戻してくれなかったら……きっとカティの婚約者になんてなれなかった」
リュカの様子が、なんだかおかしい。さっきも真っ青な顔をしていたし、もしかしてお父様に何か言われたのかしら。
わたくしは王女だけど、リュカとの婚約は公にされたのだから覆る事なんてない。あり得るとすれば、リュカからではなくわたくしから申し出るしかない。
以前のわたくしが、クリストフ様のと婚約解消が認められなかったのも……同じ理由だ。
格上になるわたくしからなら、リュカとの婚約は解消出来る。まさか、リュカはわたくしと婚約した事を後悔しているの?!
そうよね。王女の婚約者なんて面倒だもの。
……待って、落ち着くのよ。リュカは、嫌なら嫌って言ってくれるわ。それに、さっきもわたくしをあ、愛してるって……!
じゃあ、どうして……?!
きっと、迷っているんだわ。それは分かる。でも、なんだか納得出来ない。
なによ! わたくしが好きだって言うなら、愛してるって言うならそんな顔しないでよ!
「……リュカ、わたくしはリュカを愛してるわ」
「カティ?」
「わたくしは、リュカが好きだって言ってるでしょう! 貴方でないと駄目なの! ウダウダ言うなら婚約を無しにするわよ! わたくしが、他の殿方と結婚しても良いの?!」
「それはっ……駄目だ!」
「だったらわたくしを離さないでよ! わたくし、リュカと結婚しないなら一生独身で過ごしてやるわ! お父様やお兄様に泣きついて、リュカが忘れられないって言ってやる!」
そう言って、わたくしはリュカの唇に強引にキスをしました。口付けなんて、過去でもした事はありません。王族は結婚式で初めて口付けするのが慣例ですもの。ま、過去では口付けどころかもっと先までしていた方もいらっしゃいましたし、これくらい構わないでしょう。
「カティ……? 駄目だ。口付けなんてしたら、俺以外に嫁げなくなる」
「望むところよ! わたくしは、リュカとしか結婚しないわっ!」
そう叫ぶと、リュカは真っ赤な顔をしてそのまま倒れてしまいましたわ。
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