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75.追放テイマーと王国の使者
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「魔王や勇者よりも強い相手ねぇ……」
「うん。だってほら、試練ていうくらいだし」
私たちは、魔王城のオシャレな空中テラスでティータイム……ううん、アイスタイムを楽しんでいた。
暖かい朝の日差しと少し冷たい空気が、すごく心地いい。
はぁ。ホントに。
これで悩み事さえなければ……。
「ほら。とりあえず、アイスが溶けちゃうからさ、食べちゃって」
「あ、うん。ありがとう」
シャルルさんの笑顔にうながされて、少し溶けかけた猫型アイスをスプーンですくった。
んー! やっぱり美味しい、これ。
なんだか嫌なこと全部忘れちゃいそう。
「シャルルさんの前世のお仕事って、もしかしてサーティーニャン……」
「まさか。普通のサラリーマンだったよ。いや……まぁ、IT系の企業でさ……ブラックだったかな……」
「ブラックって、どんな感じだったんですか?」
「うん、なかなか家に帰れなかったり……ね?」
「えええ?!」
遠い目になるシャルルさん。
どうしよう、変なこと聞いちゃったかな。
「あーでも、こんなにおいしいアイスを作れるなんてすごいと思う!」
「料理は、転生してからの趣味なんだ。それに美味しいのはさ」
「うん?」
「あ、愛を込めたからかな?」
「そんなにサーティーニャン好きだったんだ。うん、わかる。私も学校の帰りに友達と食べたりしたし」
でも、すごいよね。
自分で作っちゃうんだもん。
「いや……そうじゃないんだけど」
「え?」
「いや……いいや。それで、試練の敵の事だけどさ……」
「あ、うん」
そうだった。
普通ゲームだって。ううん、絵本やおとぎ話だって。
勇者が魔王を倒して世界が平和になったらさ。
めでたしめでたし……で終わりだよね。
それでいいと思うんだけど。
「実は魔王の背後に真のラスボスがいるなんていうのが、大体定番だよね」
「え、魔界にそんなボスがいるの?」
「いなくも……ないけど」
「そうなの!?」
驚く私に、シャルルさんはゆっくりうなずいた。
「シャルルさん。試練ってそれじゃないかな! どんな相手なの?」
「落ち着いて。魔界でオレより上の人なんて一人しかないよ!」
「だれだれ? 私が知ってる人?」
魔王シャルルさんは、少し困った顔をした後、真っ赤な顔で目を逸らした。
「か、顔が……近くて……カワイイ……」
「え?」
うわぁ。
興奮して思わずテーブルから身を乗り出しちゃった。
「ご、ゴメンなさい」
「いや。むしろ、う、嬉しかったというか……」
えーと。
なんだろう。このラブコメみたいな展開。
シャルルさんの周囲に花がたくさん舞っている幻覚が見える気がする。
でも……男女の立場が逆じゃないかな?!
「主様、魔王様。おくつろぎ中のところ失礼します」
固まる私たちの前に、伝令の人が近づいてきてひざまずいた。
「う、うむ、どうした。なにがあったのだ?」
「ひざまずかなくて平気ですよ。なにかありましたか?」
「はっ!」
彼は立ち上がると、勢いよくお辞儀をする。
背負っていた大きな伝令の旗が大きな音を立てて地面にぶつかった。
「ぷ」
ちょっと。
口元押さえて笑ってる場合じゃないでしょ、シャルルさん。
「あの……大丈夫ですか?」
「はい、これが自分の仕事ですので!」
嬉しそうに顔をあげる伝令さん。
なぜか片腕で小さくガッツポーズを作っている。
……。
――旗をぶつけるところまでが、お約束の仕事?
――魔界ってお笑い養成所なの?
「それで、なにがあったのだ?」
「グランデル王国から使者が参っております」
「えーと、王国から……ですか?」
「はっ!」
なんだろう。
王国から魔界に編入した村や街が多かったから文句言いにきた?
それか、ベリル王子とミルフィナちゃんを引き渡せとかだったり?
うーん。
「どうする、ショコラ……いや、主よ?」
「お会いします。使者の方を謁見の間へ」
「かしこまりました!」
困ったなぁ。
私、この村で穏やかに暮らしたいだけなのに!
いざとなったら。
前世の知識を生かして……えーと、えーと。
土下座!
そう土下座しかないわ!!
**********
「偉大にして我らが美の女神、魔界の主ショコラ様。魔族の長、魔王シャルル様。ご入場されます!」
謁見の間が大げさに開いて、楽隊の音楽が響き渡る。
これって、魔界の権威を示すためみたいなんだけど。
どうしてもなれないんだよね。
「皆の元、おもてをあげろ。主様、お言葉をどうぞ」
「グランデル王国の使者の方も、楽にしてくださいね」
左右に並んでいた近衛騎士と側近たちが一斉に姿勢を直す。
王国の使者の二人も、膝をついたまま頭をあげた。
胸元のあいたドレスを着たすごくキレイな女性と……よく知っている顔の鎧の戦士。
「ベ、ベルガルトさん?!」
「久しぶりだな。元気そうで安心した……」
優しい瞳が私をみつめている。
短かった髪の毛が長くなっていて、無精ひげが長くなってるけど。
勇者パーティーで一緒に冒険したメンバー。
――戦士ベルガルトさんだ。
「貴様! 主様に向かって!」
「なんと無礼な!」
「我々でさえ、そんなに親しく話しかけたりできないのだぞ!」
「ちょっと、みんな少し静かにして!」
ざわついていた謁見の間が急に静かになる。
口元を両手で押さえてる人。
笑った動作のまま、固まって動かない人。
両手を広げたポーズで止まっている人。
なにこれ。
新しいボケなのかな……。
「うふふ。感動の再会ですわね、勇者様。お手伝いが出来てとても嬉しいですわ」
「えーと、貴方は?」
静寂をやぶるように、美しい声が響き渡る。
にこやかにほほ笑む赤髪の美女。
あれ?
今のセリフ、何か違和感が……。
王国の使者が私を『勇者』って呼ぶなんて。
絶対……おかしいよね。
「あら。わたくしは最初から気づいておりましたわ。貴方様こそ真の勇者」
彼女は、うっとりとした表情を浮かべている。
なんだろう。
すごく妖艶で美しくて……怖いんですけど!?
「わたくし、公爵家のカトレアと申します。ずっとお会いしたかったですわ、勇者ショコラ様」
「うん。だってほら、試練ていうくらいだし」
私たちは、魔王城のオシャレな空中テラスでティータイム……ううん、アイスタイムを楽しんでいた。
暖かい朝の日差しと少し冷たい空気が、すごく心地いい。
はぁ。ホントに。
これで悩み事さえなければ……。
「ほら。とりあえず、アイスが溶けちゃうからさ、食べちゃって」
「あ、うん。ありがとう」
シャルルさんの笑顔にうながされて、少し溶けかけた猫型アイスをスプーンですくった。
んー! やっぱり美味しい、これ。
なんだか嫌なこと全部忘れちゃいそう。
「シャルルさんの前世のお仕事って、もしかしてサーティーニャン……」
「まさか。普通のサラリーマンだったよ。いや……まぁ、IT系の企業でさ……ブラックだったかな……」
「ブラックって、どんな感じだったんですか?」
「うん、なかなか家に帰れなかったり……ね?」
「えええ?!」
遠い目になるシャルルさん。
どうしよう、変なこと聞いちゃったかな。
「あーでも、こんなにおいしいアイスを作れるなんてすごいと思う!」
「料理は、転生してからの趣味なんだ。それに美味しいのはさ」
「うん?」
「あ、愛を込めたからかな?」
「そんなにサーティーニャン好きだったんだ。うん、わかる。私も学校の帰りに友達と食べたりしたし」
でも、すごいよね。
自分で作っちゃうんだもん。
「いや……そうじゃないんだけど」
「え?」
「いや……いいや。それで、試練の敵の事だけどさ……」
「あ、うん」
そうだった。
普通ゲームだって。ううん、絵本やおとぎ話だって。
勇者が魔王を倒して世界が平和になったらさ。
めでたしめでたし……で終わりだよね。
それでいいと思うんだけど。
「実は魔王の背後に真のラスボスがいるなんていうのが、大体定番だよね」
「え、魔界にそんなボスがいるの?」
「いなくも……ないけど」
「そうなの!?」
驚く私に、シャルルさんはゆっくりうなずいた。
「シャルルさん。試練ってそれじゃないかな! どんな相手なの?」
「落ち着いて。魔界でオレより上の人なんて一人しかないよ!」
「だれだれ? 私が知ってる人?」
魔王シャルルさんは、少し困った顔をした後、真っ赤な顔で目を逸らした。
「か、顔が……近くて……カワイイ……」
「え?」
うわぁ。
興奮して思わずテーブルから身を乗り出しちゃった。
「ご、ゴメンなさい」
「いや。むしろ、う、嬉しかったというか……」
えーと。
なんだろう。このラブコメみたいな展開。
シャルルさんの周囲に花がたくさん舞っている幻覚が見える気がする。
でも……男女の立場が逆じゃないかな?!
「主様、魔王様。おくつろぎ中のところ失礼します」
固まる私たちの前に、伝令の人が近づいてきてひざまずいた。
「う、うむ、どうした。なにがあったのだ?」
「ひざまずかなくて平気ですよ。なにかありましたか?」
「はっ!」
彼は立ち上がると、勢いよくお辞儀をする。
背負っていた大きな伝令の旗が大きな音を立てて地面にぶつかった。
「ぷ」
ちょっと。
口元押さえて笑ってる場合じゃないでしょ、シャルルさん。
「あの……大丈夫ですか?」
「はい、これが自分の仕事ですので!」
嬉しそうに顔をあげる伝令さん。
なぜか片腕で小さくガッツポーズを作っている。
……。
――旗をぶつけるところまでが、お約束の仕事?
――魔界ってお笑い養成所なの?
「それで、なにがあったのだ?」
「グランデル王国から使者が参っております」
「えーと、王国から……ですか?」
「はっ!」
なんだろう。
王国から魔界に編入した村や街が多かったから文句言いにきた?
それか、ベリル王子とミルフィナちゃんを引き渡せとかだったり?
うーん。
「どうする、ショコラ……いや、主よ?」
「お会いします。使者の方を謁見の間へ」
「かしこまりました!」
困ったなぁ。
私、この村で穏やかに暮らしたいだけなのに!
いざとなったら。
前世の知識を生かして……えーと、えーと。
土下座!
そう土下座しかないわ!!
**********
「偉大にして我らが美の女神、魔界の主ショコラ様。魔族の長、魔王シャルル様。ご入場されます!」
謁見の間が大げさに開いて、楽隊の音楽が響き渡る。
これって、魔界の権威を示すためみたいなんだけど。
どうしてもなれないんだよね。
「皆の元、おもてをあげろ。主様、お言葉をどうぞ」
「グランデル王国の使者の方も、楽にしてくださいね」
左右に並んでいた近衛騎士と側近たちが一斉に姿勢を直す。
王国の使者の二人も、膝をついたまま頭をあげた。
胸元のあいたドレスを着たすごくキレイな女性と……よく知っている顔の鎧の戦士。
「ベ、ベルガルトさん?!」
「久しぶりだな。元気そうで安心した……」
優しい瞳が私をみつめている。
短かった髪の毛が長くなっていて、無精ひげが長くなってるけど。
勇者パーティーで一緒に冒険したメンバー。
――戦士ベルガルトさんだ。
「貴様! 主様に向かって!」
「なんと無礼な!」
「我々でさえ、そんなに親しく話しかけたりできないのだぞ!」
「ちょっと、みんな少し静かにして!」
ざわついていた謁見の間が急に静かになる。
口元を両手で押さえてる人。
笑った動作のまま、固まって動かない人。
両手を広げたポーズで止まっている人。
なにこれ。
新しいボケなのかな……。
「うふふ。感動の再会ですわね、勇者様。お手伝いが出来てとても嬉しいですわ」
「えーと、貴方は?」
静寂をやぶるように、美しい声が響き渡る。
にこやかにほほ笑む赤髪の美女。
あれ?
今のセリフ、何か違和感が……。
王国の使者が私を『勇者』って呼ぶなんて。
絶対……おかしいよね。
「あら。わたくしは最初から気づいておりましたわ。貴方様こそ真の勇者」
彼女は、うっとりとした表情を浮かべている。
なんだろう。
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