33 / 172
第1章 復讐の魔女
第31話 もう一人の復讐者
しおりを挟む
ベレニス対ジーニアの戦いが始まった時、私はディアナと向かい合っていた。
遠くに見えるは、意識を失い倒れたバルドさんとヴィムの姿。
そして、リョウがオルタナさんと戦いを繰り広げている姿がある。
血を流し、肩で息をするリョウの姿に心が締め付けられる。
戦況は絶望的に思えた。
ディアナの魔法を防ぎながら、その隙をついて魔法陣破壊を試みるが、ことごとく躱されるか相殺されてしまう。
「あらあら、やっぱりこの程度ね。
いつまで無駄な抵抗をするのかしら?
もうそろそろ諦めて死んでほしいわ。
そうすれば私は死なないで済むのよ?ローゼちゃん」
「……嘘ですね」
「……何が?」
「貴女は自分が死のうとしてる。
……ベレニスから教えてもらったんですけど、言葉は魔法の詠唱と同じ。
綻びがあれば魔法は発動しない。
……貴女の言葉は、嘘だらけです」
ディアナは目を見開き、私の言葉に反応を示した。
「だから!何が嘘なの?
貴女に私の何が解るの⁉」
ディアナの上空を旋回する本が眩い光を放ち、強大な魔力弾を撃ってくる。
それを魔力障壁で防ぎつつ、私はこの贄の魔法陣が何をもたらすのかを推測する。
私はディアナを倒そうとしてるのではない。
彼女を救いたいのだ。
だから、説得を試みる。
私は言葉を紡ぐ!彼女の心に響くように……
ディアナに私の想いが届くことを願って……
「私が存在していることで、この魔法陣は効果を発揮する。
……いや、私がディアナさんを殺すことで完成するんじゃないですか?
そして、この贄の魔法陣は貴女を生贄にして発動する。
……魔女ディルによって、私という10年前に病死したことになっている存在が、本当は生存していると世界に認知させるための魔法陣。
……それが贄の魔法陣の正体なんじゃないでしょうか?」
ディアナは攻撃の手を止める。
「ウフ、ハハ、アーッハッハ!中々頭が回るじゃない?
さすがはあの糞魔女の教え子よね。
でも、50点ってとこね」
そして、高々と笑った。
「たしかにこの魔法陣は、ローゼちゃんの生存を世界に認知させるためのものよ。
でもそれだけじゃないわ」
「ノエルのため……そしてディルへの復讐のためですか?」
ディアナは黙った。
それは肯定を意味するものに他ならない。
「魔女ディル!書物でしか登場しない魔女の分際で!
ノエルがやった偉大なる暗殺をなかったことにして!
ふざけないで!ディルとかいうわけわからないイレギュラーで病死にされる?
……ノエルはディルの改竄された世界の中心にいた影響で気が狂って自害した。
許せない許せない許せない!
でもディルはどこにいるかわからない。
占ってもディルの仕業としかわからない。
どこにいる?どこに隠れてる?
占って占って占ってようやく出たビオレールという地名。
そしてついに魔女ディルの教え子を名乗るローゼちゃんに出会った!
ええ!貴女は死なせないわ!
私の復讐は、あの糞魔女の改竄を打ち消して、矛盾を世界に示すのだから!」
ディアナの瞳に狂気の色が宿る。
本は再び光を放ちだす。その魔力量は膨大で……
「勝手なことを言ってくれるけど、私は両親を貴女たちの下らない理由で殺された。
これ以上の勝手を許すわけにはいかない!」
私は杖をディアナに向けると、周囲に幾重もの魔力障壁を展開したのだった。
それからは、私とディアナの魔法の打ち合いだった。
だが贄の魔法陣というハンデがある以上、防戦を強いられるのは私だ。
このまま消耗戦を続ければ私は敗北する。
それを避けるにはこの言葉を紡がなくてはならない。
魔法の詠唱のように繊細で、それでいて強力で戦いに決着がつく一言を。
「さっきの貴女のセリフ。
あれも本音ではないんでしょ?
ディアナさんは、ただノエルに生きていて欲しかっただけ。
ただ幸せに2人で生きていたかった」
ディアナの魔力弾が私の魔法障壁を貫き、右肩に直撃する。
痛みで思わず膝をつきそうになるが、歯を食いしばり耐える。
「私は、貴女もノエルという両親の仇についても何も知らない。
でも、貴女の大切な人だったのだと推測する。
ノエルとの想い出が貴女にとってとても大事な、そして幸せな記憶なんだということも……」
「知ったような口を聞くな!」
ディアナの叫び声と共に魔力弾が私を襲う。
弾き飛ばされた私は地に倒れ伏した。
***
いたぶるように、漆黒の剣でベレニスの上着を少しずつ斬り裂いてゆくジーニア。
手枷を嵌められ、レイピアを振るうことも魔法を詠唱することも出来ないベレニス。
それでも、キッと鋭い視線で睨みつけることで抵抗する。
「キヒ♥良いねぇ、そのほっそい手足に白い柔肌、そしてちっこいお胸具合がたまんないねぇ♥
ほらほら、早くごめんなさいジーニア様、許してください。
って言わないとぉ、もっと虐めちゃうぞぉ?」
ジーニアの剣が、ベレニスの胸元から臍のあたりまでなぞる。
ビリッと音がして、服は裂け、そこから白い肌と青い下着が見える。
ギリリと奥歯を噛み、恥辱に耐えながらもベレニスは視線を逸らさない。
「ホント良いねぇ♥
あんたみたいなプライドが高そうな女を屈服させるのは最っ高♥」
ジーニアは剣先をベレニスの臍にあてると、ぐりっとその切っ先を押し込む。
痛みに顔を歪めるベレニスの表情を見て、口笛を鳴らすのだった。
「……あんたみたいな人って不思議でならないわ。
その剣の腕前と魔法の腕前があるなら、冒険者として有名になりそうなのに。
……何でこんなことをやってるの?」
蹲りながらベレニスはジーニアに問う。
その質問が意外だったのか、ジーニアは一瞬キョトンとした表情を見せるが、すぐにニヤリと笑い返答する。
「キヒ♥決まってるじゃん。
……人間が大っきらい……人間が大っきらいだからだよ‼」
ジーニアの脳裏に浮かぶは人が人を殺し、その日の一食分にも満たぬ糧を得るために、命の灯火を消してゆく。
多くの命を犠牲にしてでも生きたいと願う、人々の浅ましい姿。
「そっ……なら、私の真逆なのね。
『風の精霊よ鋭利な刃となりて我を縛る手枷を外せ!』」
風の魔法により手枷は真っ二つに切断される。
自由になったベレニスは、距離をとってレイピアを構え直す。
「ちっ、まだそんな余裕あったのかよ。
だけどさあ、距離を取っても詰めて平伏せさせれば良いだけだしぃ♥」
ジーニアが瞬く間に目の前にやってくる。
さっきと同様に何が起きたかわからず地に叩き伏せられるベレニス……のはずだったが……
「はあ⁉」
叩きつけられたのはジーニアだった。
「テメエ!クソチビエルフ!何しやがった‼」
倒れ伏すジーニアの首元に、レイピアの剣先を当てながらベレニスは嘆息して告げる。
「あんたが使った魔法って土魔法と風魔法の応用でしょ?
土を揺らせてバランスを失わせて風で加速させるってやつ。
だから私は風の精霊にこうお願いしただけ。
『私を護って』って」
「はあ?何じゃそりゃ!
そんな意味わかんねえのであたしの魔法が……⁉」
「……私は人間好きよ。
里から出てすぐにローゼと出逢えて良かったわ。
見てて飽きないし。
……ついでにおまけに傭兵もね。
その差があんたの敗因よ♪」
ドヤァとベレニスは胸を張る。
そこでジーニアは悟る。目の前の小さきエルフがただのエルフではないと。
「テメエ……ハイエルフって奴か。
精霊や女神に近い存在ってか?
ヒャハ♥傭兵やお姫様だけじゃなくテメエにも敗れたのも納得よ。
ま、あたしはここまででいいわぁ。
生きててなんぼのこの人生よ」
ジーニアの身体が光に包まれ、消える。
転移魔法で逃亡したのだった。
「はあ?逃げるの?ふざけないでよ!
ちょっと、どうしてくれんのこの服!高かったのよこれ!」
ベレニスの絶叫が響き渡るのだった。
遠くに見えるは、意識を失い倒れたバルドさんとヴィムの姿。
そして、リョウがオルタナさんと戦いを繰り広げている姿がある。
血を流し、肩で息をするリョウの姿に心が締め付けられる。
戦況は絶望的に思えた。
ディアナの魔法を防ぎながら、その隙をついて魔法陣破壊を試みるが、ことごとく躱されるか相殺されてしまう。
「あらあら、やっぱりこの程度ね。
いつまで無駄な抵抗をするのかしら?
もうそろそろ諦めて死んでほしいわ。
そうすれば私は死なないで済むのよ?ローゼちゃん」
「……嘘ですね」
「……何が?」
「貴女は自分が死のうとしてる。
……ベレニスから教えてもらったんですけど、言葉は魔法の詠唱と同じ。
綻びがあれば魔法は発動しない。
……貴女の言葉は、嘘だらけです」
ディアナは目を見開き、私の言葉に反応を示した。
「だから!何が嘘なの?
貴女に私の何が解るの⁉」
ディアナの上空を旋回する本が眩い光を放ち、強大な魔力弾を撃ってくる。
それを魔力障壁で防ぎつつ、私はこの贄の魔法陣が何をもたらすのかを推測する。
私はディアナを倒そうとしてるのではない。
彼女を救いたいのだ。
だから、説得を試みる。
私は言葉を紡ぐ!彼女の心に響くように……
ディアナに私の想いが届くことを願って……
「私が存在していることで、この魔法陣は効果を発揮する。
……いや、私がディアナさんを殺すことで完成するんじゃないですか?
そして、この贄の魔法陣は貴女を生贄にして発動する。
……魔女ディルによって、私という10年前に病死したことになっている存在が、本当は生存していると世界に認知させるための魔法陣。
……それが贄の魔法陣の正体なんじゃないでしょうか?」
ディアナは攻撃の手を止める。
「ウフ、ハハ、アーッハッハ!中々頭が回るじゃない?
さすがはあの糞魔女の教え子よね。
でも、50点ってとこね」
そして、高々と笑った。
「たしかにこの魔法陣は、ローゼちゃんの生存を世界に認知させるためのものよ。
でもそれだけじゃないわ」
「ノエルのため……そしてディルへの復讐のためですか?」
ディアナは黙った。
それは肯定を意味するものに他ならない。
「魔女ディル!書物でしか登場しない魔女の分際で!
ノエルがやった偉大なる暗殺をなかったことにして!
ふざけないで!ディルとかいうわけわからないイレギュラーで病死にされる?
……ノエルはディルの改竄された世界の中心にいた影響で気が狂って自害した。
許せない許せない許せない!
でもディルはどこにいるかわからない。
占ってもディルの仕業としかわからない。
どこにいる?どこに隠れてる?
占って占って占ってようやく出たビオレールという地名。
そしてついに魔女ディルの教え子を名乗るローゼちゃんに出会った!
ええ!貴女は死なせないわ!
私の復讐は、あの糞魔女の改竄を打ち消して、矛盾を世界に示すのだから!」
ディアナの瞳に狂気の色が宿る。
本は再び光を放ちだす。その魔力量は膨大で……
「勝手なことを言ってくれるけど、私は両親を貴女たちの下らない理由で殺された。
これ以上の勝手を許すわけにはいかない!」
私は杖をディアナに向けると、周囲に幾重もの魔力障壁を展開したのだった。
それからは、私とディアナの魔法の打ち合いだった。
だが贄の魔法陣というハンデがある以上、防戦を強いられるのは私だ。
このまま消耗戦を続ければ私は敗北する。
それを避けるにはこの言葉を紡がなくてはならない。
魔法の詠唱のように繊細で、それでいて強力で戦いに決着がつく一言を。
「さっきの貴女のセリフ。
あれも本音ではないんでしょ?
ディアナさんは、ただノエルに生きていて欲しかっただけ。
ただ幸せに2人で生きていたかった」
ディアナの魔力弾が私の魔法障壁を貫き、右肩に直撃する。
痛みで思わず膝をつきそうになるが、歯を食いしばり耐える。
「私は、貴女もノエルという両親の仇についても何も知らない。
でも、貴女の大切な人だったのだと推測する。
ノエルとの想い出が貴女にとってとても大事な、そして幸せな記憶なんだということも……」
「知ったような口を聞くな!」
ディアナの叫び声と共に魔力弾が私を襲う。
弾き飛ばされた私は地に倒れ伏した。
***
いたぶるように、漆黒の剣でベレニスの上着を少しずつ斬り裂いてゆくジーニア。
手枷を嵌められ、レイピアを振るうことも魔法を詠唱することも出来ないベレニス。
それでも、キッと鋭い視線で睨みつけることで抵抗する。
「キヒ♥良いねぇ、そのほっそい手足に白い柔肌、そしてちっこいお胸具合がたまんないねぇ♥
ほらほら、早くごめんなさいジーニア様、許してください。
って言わないとぉ、もっと虐めちゃうぞぉ?」
ジーニアの剣が、ベレニスの胸元から臍のあたりまでなぞる。
ビリッと音がして、服は裂け、そこから白い肌と青い下着が見える。
ギリリと奥歯を噛み、恥辱に耐えながらもベレニスは視線を逸らさない。
「ホント良いねぇ♥
あんたみたいなプライドが高そうな女を屈服させるのは最っ高♥」
ジーニアは剣先をベレニスの臍にあてると、ぐりっとその切っ先を押し込む。
痛みに顔を歪めるベレニスの表情を見て、口笛を鳴らすのだった。
「……あんたみたいな人って不思議でならないわ。
その剣の腕前と魔法の腕前があるなら、冒険者として有名になりそうなのに。
……何でこんなことをやってるの?」
蹲りながらベレニスはジーニアに問う。
その質問が意外だったのか、ジーニアは一瞬キョトンとした表情を見せるが、すぐにニヤリと笑い返答する。
「キヒ♥決まってるじゃん。
……人間が大っきらい……人間が大っきらいだからだよ‼」
ジーニアの脳裏に浮かぶは人が人を殺し、その日の一食分にも満たぬ糧を得るために、命の灯火を消してゆく。
多くの命を犠牲にしてでも生きたいと願う、人々の浅ましい姿。
「そっ……なら、私の真逆なのね。
『風の精霊よ鋭利な刃となりて我を縛る手枷を外せ!』」
風の魔法により手枷は真っ二つに切断される。
自由になったベレニスは、距離をとってレイピアを構え直す。
「ちっ、まだそんな余裕あったのかよ。
だけどさあ、距離を取っても詰めて平伏せさせれば良いだけだしぃ♥」
ジーニアが瞬く間に目の前にやってくる。
さっきと同様に何が起きたかわからず地に叩き伏せられるベレニス……のはずだったが……
「はあ⁉」
叩きつけられたのはジーニアだった。
「テメエ!クソチビエルフ!何しやがった‼」
倒れ伏すジーニアの首元に、レイピアの剣先を当てながらベレニスは嘆息して告げる。
「あんたが使った魔法って土魔法と風魔法の応用でしょ?
土を揺らせてバランスを失わせて風で加速させるってやつ。
だから私は風の精霊にこうお願いしただけ。
『私を護って』って」
「はあ?何じゃそりゃ!
そんな意味わかんねえのであたしの魔法が……⁉」
「……私は人間好きよ。
里から出てすぐにローゼと出逢えて良かったわ。
見てて飽きないし。
……ついでにおまけに傭兵もね。
その差があんたの敗因よ♪」
ドヤァとベレニスは胸を張る。
そこでジーニアは悟る。目の前の小さきエルフがただのエルフではないと。
「テメエ……ハイエルフって奴か。
精霊や女神に近い存在ってか?
ヒャハ♥傭兵やお姫様だけじゃなくテメエにも敗れたのも納得よ。
ま、あたしはここまででいいわぁ。
生きててなんぼのこの人生よ」
ジーニアの身体が光に包まれ、消える。
転移魔法で逃亡したのだった。
「はあ?逃げるの?ふざけないでよ!
ちょっと、どうしてくれんのこの服!高かったのよこれ!」
ベレニスの絶叫が響き渡るのだった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる