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現在のクラ―ネルに手加減をしろと言っても難しいだろう。多分、力の加減を考えている余裕は無い筈だ。なので殺すなよとだけアドバイスした。
ギルマスには悪いが、Sランカーには実験台になって貰おう。
模擬戦は僕の時と同様で、攻撃魔法は禁止、補助魔法はOKと言うルールだ。まあ、戦士職で身体強化を使わない奴はSランクには上がれないからね。
準備が整って、何時試合が始まってもおかしくない状況になる。今日はギャラリーも多い。
「ねぇ、ギルマス。相手のSランカー、初めてみる顔だけど強いの?」
「まあ、お前さんと比べるとアレだが、Sランクの中では強い方だな。」
「へぇ、順調にSランクが育ってる様で何よりですね。」
「ああ、これもエイジ、お前の影響だぞ。」
「僕のですか?」
「ああ、15歳でSランクになれるって解ったのが大きい。若い冒険者が早めにランクを上げるので、ギルド全体の底上げになっている。」
「なるほど、あ、始まりますよ。」
武舞台では審判が注意事項を言い終え、後ろに下がった。
始め!の声が響くが、今回はどちらも動かない。2人共様子見って所かな?
それとも前回瞬殺で終わったから、クラ―ネルが気を使ったのかな?
先に動いたのはSランカーだった。クラ―ネルより頭一つ大きく体つきも良い。パワーファイターかと思ったが、意外にスピードもある。だが、その程度の速度では僕と稽古をしていたクラ―ネルには当たらないぞ。
クラ―ネルは2回3回と攻撃を避け、ふわっと宙を舞い、相手の後ろを取った。すぐさま反応するSランカー。だが、その時にはクラ―ネルは転移で逆に回っていた。
完全に僕の動きの模倣だが、相手は面食らっている。その隙を突けば倒すのは簡単だが、まだクラ―ネルは何もアピール出来てない。
今度はクラ―ネルが攻撃に転じる。相手より素早い動きで、剣を振る。まだ剣技は若干ぎこちないかな。
Sランカーは避けずに剣で受ける。が、意外に重い剣に、少しずつ後退を余儀なくされている。
あれ?クラ―ネルってあんなに力があったっけ?
小柄なクラ―ネルに押されるSランカー。ギャラリーからヤジが飛ぶ。
クラ―ネルと距離を取りたいSランカーは剣を大きく横に薙いだ。クラ―ネルはジャンプしてそれを躱す。その時フライを使い、地面に降りるまでの時間を一瞬だけ遅くする。
降りてくるはずの相手が降りて来ない。それはほんの一瞬だったが、相手を混乱させるのに十分だった。クラ―ネルは地面に足が着いた瞬間、身体強化で強化された脚力で地面を思いきり蹴り、相手との距離を縮めた。
Sランカーが防御に回った所を剣では無く、肩の後ろで突撃し相手を吹き飛ばした。小柄なクラ―ネルが、そんな行動に出るとは誰も予測していなかったのか、ギャラリーが一瞬静かになる。
Sランカーは武舞台から落ちる。審判がそこまで!と声を上げ試験は終了した。
「どうですか?うちの弟子は?」
ギルマスも今の光景には驚いた様で目を丸くしていた。
「あの体でパワーファイターなのか?」
「いえ、あれは崩しの一種ですね。相手の体制を崩して、押し出しただけで力はあまり使って居ません。バランスの問題です。」
「あいつ、15歳だよな?Sランクにしちゃって大丈夫かな?」
「ああ、僕がまだ暫くは付いてますので大丈夫だと思いますよ。」
「そう言うお前もまだ18だろう?時代は変わったって事なのかな?」
そう言えば負けたSランカーも若そうだ。多分20歳は行ってない様に見える。
「ところで、クラ―ネルは合格になるんですか?審判が困った顔でこっちを見てますが?」
「ああ、合格だな。ちょっと行って来る。」
そう言ってギルマスが、審判の方へ向かって歩いて行く。
Sランクの昇級試験では審判が4人居る。合議で合否を決めるのだが、多分クラ―ネルの若さが引っかかっているのだろう。
ギルマスが合流して、4人を説得している。どうやら合格は確定しそうだ。
クラ―ネルと一緒にギルド内のベンチに腰を下ろし、結果を待っている。
「もっと明確に相手を倒した方が良かったですかね?」
「いや、あれで良いと思うぞ。強いより巧いの方がギルド職員には受けが良い。恐らく合格するだろう。ギルド職員とは仲良くして置いた方が良いぞ。もし、冒険者を引退後、ギルド職員になりたいのなら、若いギルド職員と仲良くして置くと誘って貰えるぞ。」
「ギルド職員ですか?あまり興味はありませんが?」
「例えばだ、若くして怪我で引退と言う場合もあるだろう?そう言う時にギルド職員に就職と言う保険を掛けて置くのは良くある事だぞ。」
「なるほど、叔父さんはそれが出来なかった。やはり足の欠損と言うのは大きなハンデなんですね。」
まあ、それもあるが、叔父さんはギルド職員とあまり仲が良くなかったんじゃ無いかな?とは言わなかった。
「まあ、クラ―ネルの場合は死なない限りは僕が治すのでそう言う事はまず無いと思うが、ギルド職員と仲良くする事は色々なメリットがある。それに不仲よりも仲が良い方が、仕事もしやすいだろう?」
死んでも蘇生魔法が使えるってのは今は黙って置こう。あまり無茶をされても困るしな。
20分程で、窓口のお姉さんに呼ばれた。
「クラ―ネルさんですね。おめでとうございます。Sランクに昇進です。Aランクのカードをご返却下さい。」
クラ―ネルが、Aランクのカードをお姉さんに渡すと、Sランクのカードを渡される。
「カードには全ての情報が引き継がれて居ますので失くさない様にして下さいね。」
「ありがとうございます。」
クラ―ネルがお礼を言って、カードを受け取る。凄く嬉しそうだ。こう言う所は年相応なんだよな。
「良かったな。これでSランクだ。冒険者の頂点だぞ。誰に聞かれても恥じる事無く誇れるな。」
貴族、特に若い貴族には冒険者をしている者が結構いる。だが、その殆どが、Cランク前後、しかも金でパーティーに恵まれてと言う例が多い。恐らく、貴族でSランクと言うのは現状では僕とクラ―ネルだけでは無いだろうか。
「はい、帰ったら早速子爵に報告します。」
「Sランクになれば収入も増える。子爵も喜ぶだろう。」
現状、クラ―ネルの力量なら1日に白金貨30枚位は稼げる。これはAランクの上位と比べても多すぎる。通常、Bランクで月に白金貨10枚、Aランクで月に白金貨30枚と言うのが平均だ。
Sランクの平均と言うのは無い。Sランカーは月単位で狩りをしないからだ。だが、稼ぐSランカーでも月に白金貨50枚も稼げば、それ以降は狩りに出ない。
月に白金貨数百枚単位で稼いでいるクラ―ネルは異常なのだ。ここまで早く稼ぐ様になるとは思って居なかったので、Aランクで止めて置こうと思ったのを前倒しにしてSランク試験を受けさせたと言うのが実情だ。
まあ、僕でさえ一日の稼ぎは白金貨20枚までと決めている。この辺はクラ―ネルにも言い聞かせて置かないとイケないだろう。
これが、魔道具の売買なら話は違って来る。白金貨が千枚単位で動く事も珍しくはない。
僕が、クラ―ネルに魔道具作りを勧めたのはこの辺に理由がある。
「そう言えば家の改築は始まったのか?」
「今、庭に仮住まいを作ってます。あと2週間位で出来ると言ってましたので、それからが本番ですね。」
「結局、お金はクラ―ネルが出すのか?」
「はい、今回の改築の費用は全額僕に出させて下さいとお願いしました。」
ほう?子爵が折れたか。セリーの調査に寄ると、レンツェル子爵は以前はバリバリのエリートコースだったのだが、上司の汚職を告発して、とある侯爵の怒りを買い閑職に追いやられたらしい。
爵位の低い切れ者って言うのは高位の貴族には扱いづらい物なのだそうだ。
レンツェル子爵も、商売でその才能を発揮できれば良かったのだろうが、生憎商才よりも政治に才があったのが不運であった。年齢的にはまだやり直しの利く歳だ、僕としてはクラ―ネルに商売をやらせて、その補佐を子爵にやって貰いたいと思っている。
あ、ちなみに我が侯爵家にも何やら業者がやってきて、増築工事が始まりそうだ。セリーに任せてあるので図面とか見せて貰って無いのだが、測量をしている作業員の様子を見ると、なんかかなり大掛かりな工事になりそうだぞ。
ギルマスには悪いが、Sランカーには実験台になって貰おう。
模擬戦は僕の時と同様で、攻撃魔法は禁止、補助魔法はOKと言うルールだ。まあ、戦士職で身体強化を使わない奴はSランクには上がれないからね。
準備が整って、何時試合が始まってもおかしくない状況になる。今日はギャラリーも多い。
「ねぇ、ギルマス。相手のSランカー、初めてみる顔だけど強いの?」
「まあ、お前さんと比べるとアレだが、Sランクの中では強い方だな。」
「へぇ、順調にSランクが育ってる様で何よりですね。」
「ああ、これもエイジ、お前の影響だぞ。」
「僕のですか?」
「ああ、15歳でSランクになれるって解ったのが大きい。若い冒険者が早めにランクを上げるので、ギルド全体の底上げになっている。」
「なるほど、あ、始まりますよ。」
武舞台では審判が注意事項を言い終え、後ろに下がった。
始め!の声が響くが、今回はどちらも動かない。2人共様子見って所かな?
それとも前回瞬殺で終わったから、クラ―ネルが気を使ったのかな?
先に動いたのはSランカーだった。クラ―ネルより頭一つ大きく体つきも良い。パワーファイターかと思ったが、意外にスピードもある。だが、その程度の速度では僕と稽古をしていたクラ―ネルには当たらないぞ。
クラ―ネルは2回3回と攻撃を避け、ふわっと宙を舞い、相手の後ろを取った。すぐさま反応するSランカー。だが、その時にはクラ―ネルは転移で逆に回っていた。
完全に僕の動きの模倣だが、相手は面食らっている。その隙を突けば倒すのは簡単だが、まだクラ―ネルは何もアピール出来てない。
今度はクラ―ネルが攻撃に転じる。相手より素早い動きで、剣を振る。まだ剣技は若干ぎこちないかな。
Sランカーは避けずに剣で受ける。が、意外に重い剣に、少しずつ後退を余儀なくされている。
あれ?クラ―ネルってあんなに力があったっけ?
小柄なクラ―ネルに押されるSランカー。ギャラリーからヤジが飛ぶ。
クラ―ネルと距離を取りたいSランカーは剣を大きく横に薙いだ。クラ―ネルはジャンプしてそれを躱す。その時フライを使い、地面に降りるまでの時間を一瞬だけ遅くする。
降りてくるはずの相手が降りて来ない。それはほんの一瞬だったが、相手を混乱させるのに十分だった。クラ―ネルは地面に足が着いた瞬間、身体強化で強化された脚力で地面を思いきり蹴り、相手との距離を縮めた。
Sランカーが防御に回った所を剣では無く、肩の後ろで突撃し相手を吹き飛ばした。小柄なクラ―ネルが、そんな行動に出るとは誰も予測していなかったのか、ギャラリーが一瞬静かになる。
Sランカーは武舞台から落ちる。審判がそこまで!と声を上げ試験は終了した。
「どうですか?うちの弟子は?」
ギルマスも今の光景には驚いた様で目を丸くしていた。
「あの体でパワーファイターなのか?」
「いえ、あれは崩しの一種ですね。相手の体制を崩して、押し出しただけで力はあまり使って居ません。バランスの問題です。」
「あいつ、15歳だよな?Sランクにしちゃって大丈夫かな?」
「ああ、僕がまだ暫くは付いてますので大丈夫だと思いますよ。」
「そう言うお前もまだ18だろう?時代は変わったって事なのかな?」
そう言えば負けたSランカーも若そうだ。多分20歳は行ってない様に見える。
「ところで、クラ―ネルは合格になるんですか?審判が困った顔でこっちを見てますが?」
「ああ、合格だな。ちょっと行って来る。」
そう言ってギルマスが、審判の方へ向かって歩いて行く。
Sランクの昇級試験では審判が4人居る。合議で合否を決めるのだが、多分クラ―ネルの若さが引っかかっているのだろう。
ギルマスが合流して、4人を説得している。どうやら合格は確定しそうだ。
クラ―ネルと一緒にギルド内のベンチに腰を下ろし、結果を待っている。
「もっと明確に相手を倒した方が良かったですかね?」
「いや、あれで良いと思うぞ。強いより巧いの方がギルド職員には受けが良い。恐らく合格するだろう。ギルド職員とは仲良くして置いた方が良いぞ。もし、冒険者を引退後、ギルド職員になりたいのなら、若いギルド職員と仲良くして置くと誘って貰えるぞ。」
「ギルド職員ですか?あまり興味はありませんが?」
「例えばだ、若くして怪我で引退と言う場合もあるだろう?そう言う時にギルド職員に就職と言う保険を掛けて置くのは良くある事だぞ。」
「なるほど、叔父さんはそれが出来なかった。やはり足の欠損と言うのは大きなハンデなんですね。」
まあ、それもあるが、叔父さんはギルド職員とあまり仲が良くなかったんじゃ無いかな?とは言わなかった。
「まあ、クラ―ネルの場合は死なない限りは僕が治すのでそう言う事はまず無いと思うが、ギルド職員と仲良くする事は色々なメリットがある。それに不仲よりも仲が良い方が、仕事もしやすいだろう?」
死んでも蘇生魔法が使えるってのは今は黙って置こう。あまり無茶をされても困るしな。
20分程で、窓口のお姉さんに呼ばれた。
「クラ―ネルさんですね。おめでとうございます。Sランクに昇進です。Aランクのカードをご返却下さい。」
クラ―ネルが、Aランクのカードをお姉さんに渡すと、Sランクのカードを渡される。
「カードには全ての情報が引き継がれて居ますので失くさない様にして下さいね。」
「ありがとうございます。」
クラ―ネルがお礼を言って、カードを受け取る。凄く嬉しそうだ。こう言う所は年相応なんだよな。
「良かったな。これでSランクだ。冒険者の頂点だぞ。誰に聞かれても恥じる事無く誇れるな。」
貴族、特に若い貴族には冒険者をしている者が結構いる。だが、その殆どが、Cランク前後、しかも金でパーティーに恵まれてと言う例が多い。恐らく、貴族でSランクと言うのは現状では僕とクラ―ネルだけでは無いだろうか。
「はい、帰ったら早速子爵に報告します。」
「Sランクになれば収入も増える。子爵も喜ぶだろう。」
現状、クラ―ネルの力量なら1日に白金貨30枚位は稼げる。これはAランクの上位と比べても多すぎる。通常、Bランクで月に白金貨10枚、Aランクで月に白金貨30枚と言うのが平均だ。
Sランクの平均と言うのは無い。Sランカーは月単位で狩りをしないからだ。だが、稼ぐSランカーでも月に白金貨50枚も稼げば、それ以降は狩りに出ない。
月に白金貨数百枚単位で稼いでいるクラ―ネルは異常なのだ。ここまで早く稼ぐ様になるとは思って居なかったので、Aランクで止めて置こうと思ったのを前倒しにしてSランク試験を受けさせたと言うのが実情だ。
まあ、僕でさえ一日の稼ぎは白金貨20枚までと決めている。この辺はクラ―ネルにも言い聞かせて置かないとイケないだろう。
これが、魔道具の売買なら話は違って来る。白金貨が千枚単位で動く事も珍しくはない。
僕が、クラ―ネルに魔道具作りを勧めたのはこの辺に理由がある。
「そう言えば家の改築は始まったのか?」
「今、庭に仮住まいを作ってます。あと2週間位で出来ると言ってましたので、それからが本番ですね。」
「結局、お金はクラ―ネルが出すのか?」
「はい、今回の改築の費用は全額僕に出させて下さいとお願いしました。」
ほう?子爵が折れたか。セリーの調査に寄ると、レンツェル子爵は以前はバリバリのエリートコースだったのだが、上司の汚職を告発して、とある侯爵の怒りを買い閑職に追いやられたらしい。
爵位の低い切れ者って言うのは高位の貴族には扱いづらい物なのだそうだ。
レンツェル子爵も、商売でその才能を発揮できれば良かったのだろうが、生憎商才よりも政治に才があったのが不運であった。年齢的にはまだやり直しの利く歳だ、僕としてはクラ―ネルに商売をやらせて、その補佐を子爵にやって貰いたいと思っている。
あ、ちなみに我が侯爵家にも何やら業者がやってきて、増築工事が始まりそうだ。セリーに任せてあるので図面とか見せて貰って無いのだが、測量をしている作業員の様子を見ると、なんかかなり大掛かりな工事になりそうだぞ。
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