212 / 308
212
しおりを挟む
「どうなんだろうな?僕はどちらかと言うと貴族としてより冒険者として名前が通っているかもしれないな。」
「え?冒険者なんですか?」
クラ―ネルが喰いついて来た。冒険者に興味があるのかな?
「君も冒険者に興味があるのかい?」
「はい、僕は次男なので家を継ぐ事は出来ません。出来るなら魔法で生計を立てて行きたいと思っています。」
「まあ、僕も魔法使いだが、剣も使う。そっちはどうなんだ?冒険者は体力勝負な部分があるぞ?」
「体力にはあまり自信がありません。剣も握った事は無いですね。」
「まあ、冒険者だけが、魔法使いの仕事とは限らない。例えば、この店で働くって言う手もある。」
そう言ったらただでさえ大きい目を更に大きくして驚いた顔をする。
「あれ?君は魔法の付与は出来ないのか?」
「僕は魔法使いとしては器用な方では無いんですよ。」
ああ、そう言えば初級魔法が苦手って言ってたな。
「なるほど、それで魔法陣に興味を持ったのか?」
「なんで、それを?」
「冒険者ギルドに魔法陣を仕掛けたのは君だろう?あれは何かの実験だったんじゃ無いか?」
「そこまで、知ってるんですか?」
「実験をするなとは言わないが、人の迷惑になるのは感心しないな。」
「済みません。でも、冒険者じゃないと効果が判らなかったもので。」
「で、魔法陣の実験は成功なのか?」
「いえ、あれはまだ実用的ではありませんね。」
だろうな。魔法陣を大きくする意味はあまり無いと博士も言っていた。
「自分自身が強くなろうとは思わないのか?」
「僕、中級魔法も上級魔法も扱えるのに初級魔法が上手く使え無いんです。学院の試験では初級魔法の発動の速さや正確さを求められます。なので、僕は学院では劣等生なんですよね。」
「なるほど、それは不条理だな。」
「でしょ?僕も先生方に抗議したのですが、相手にされませんでした。このまま卒業しても魔法使いとしては最低ランクになってしまいます。」
「ふむ、実力主義の冒険者なら何とかなると思ったか?」
クラ―ネルが我が意を得たりと大きく頷いた。どう見ても女の子なので、ドキッとする。
「その考えは甘いぞ。冒険者でも魔法使いは、初級魔法の繊細な運用を要求される。威力の大きな魔法より、小さな魔法を自在に操る魔法使いの方が需要が多い。」
「そうなんですか?では学院の評価は正当だと?」
「いや、今の魔法は遅れているんだ。だから、魔法学院に通っても自分の本当の力を引き出せずに終わる生徒が多い。君も恐らくその一人なのだろう。」
「僕の本当の力ですか?」
「ああ、君が初級魔法や細かい魔法を上手く使えないのには何か理由があるはずだ、それを魔法学院の指導者たちは見逃していると言う事になるな。そこを導くのが本来の教育者なんだがな。」
「それは、僕にもまだ可能性が残っていると受け取って良いのでしょうか?」
僕はお婆さんが出してくれた高級なお茶を一口飲んでからその通りだ。とクラ―ネルに告げた。
「僕はどうしたら良いのでしょうか?」
「一つ提案がある。1か月間、僕の弟子にならないか?」
「弟子ですか?僕も冒険者になるのでしょうか?」
「まずは君がどの位の能力を持っているか確認したい。その後は冒険者になっても構わないし、魔道具の作り方を教えても良いぞ。」
そう言うとクラ―ネルは少し考える素振りを見せる。なんと言うか男とは思えないな。小動物の様な動きをする。
「別に無理にとは言わないぞ。」
「いえ、是非お願いしたいです。ただ、そうなると暫く学院を休まないとイケないのかなと思いまして。」
「学院は楽しいか?」
「いいえ。正直きついです。」
「なら、休んでも良いんじゃなかな?どうしても休みたくないと言うのなら別の方法を考えるが?」
「いえ、教えを乞う立場なので、やはり僕の方があなたに合わせないとイケませんよね。大丈夫です。」
ふむ、意外に常識的なんだな。冒険者ギルドに魔法陣を仕掛けるとか非常識な事を平気でやる癖に、こうして話をしてみると真面目だ。
「じゃあ、明日から始めよう。10時に西門で待ち合わせでどうだ?」
「僕は大丈夫です。」
と言う事で1か月間だけの弟子を取る事になった。
「ちなみに、どんな魔法使いを目指しているんだ?やはり魔法師団とかに入りたいのかな?」
「別に魔法師団に拘ってはいませんが、僕には魔法しか無いんです。なので、魔法で生活をして行く術を持たないと野垂れ死にます。」
「それは、生計を立てられれば、どんな手段でも構わないと受け取って良いのかな?」
「そうですね。僕は貴族の子供として生まれ、何不自由なく過ごしてきました。ですので世間知らずです。正直、家から追い出されると聞いた時は絶望しました。」
「ふむ、では貴族になると言う事は考えなかったのか?」
「僕が貴族にですか?」
クラ―ネルの顔が面白いようにクルクルと変わる。本当に男か?女子高生だと言われたら信じるぞ。
「跡取りの居ない貴族の家って意外に多いのは知ってるか?」
「僕に婿入りしろと?失礼ですが、僕の見た目をどう思いますか?」
あら、意外とドストレートな質問が来たな。どうやら自分でも自覚はある様だ。
「正直、男には見えんな。」
「ですよね?そんな僕が、結婚できますかね?」
「ちなみに女性には興味があるんだろう?」
「一応、男ですので。」
「なら、問題無い。貴族の結婚とは、子孫を残すための手段だ。見た目がどうの以前に、家を存続する事に意味がある。それが優秀な魔法使いであれば、需要は当然あるに決まっている。」
正直自分で言ってて不思議な感覚になる。この子が、女性と結婚すると言うビジュアルが浮かばない。
「貴族になる手段があるとは思って居なかったので、正直びっくりしています。でも、それには僕が優秀な魔法使いにならないとイケないんですよね?」
「そうだな。でも、僕は君が優秀な魔法使いになれると思っている。でなければ弟子にすると言う話はしない。」
これは半分嘘だ。僕の力があれば、彼を無理やり貴族にする事も可能だが、それはあえて言わない。
「僕は魔法学院では劣等生ですよ?しかも初対面ですよね?何故、僕にそこまでしてくれるんですか?」
「理由は2つある。1つは、あの魔法陣だ。もう1つは、ここのお婆さんが君を気に入っていると言う事だな。」
「なんか、あまり理由になって居ない気がするんですが?」
「そうかな?まあ、実際に魔法を使ってみれば答えが出る。君が優秀でなければ僕の感が外れたって事だな。」
そこに今まで黙って聞いていた、お婆さんが口を開いた。
「話はまとまった様じゃな。店を閉めるので、とっとと帰っておくれ。」
少し長話をし過ぎた様だ。時間は5時を回っていた。
「続きは明日だな。実際に魔法を見てから、これからの事を考えよう。」
「解りました。よろしくお願い致します。」
クラ―ネルが丁寧に頭を下げて、そう言った。
その日は家に帰って、食後に早速『魔法の新解釈』と言う古代本を読みふけった。
この本はどうやら、魔法改造の本らしい。今までの魔法を組み合わせたり、別のアプローチから発動する事で、本来の魔法の結果を違う物へと変化させる理論が書かれている。
確かに新解釈の名の通りだ。これを翻訳して流したら、魔法界が変わるかもしれない。ある意味危険な本だ。僕が購入して正解だったかもしれない。
もし、悪意のある誰かがこの本を利用したら、僕は対抗するのに手こずる事になって居た可能性が高い。
この理論を知っているのと知らないのでは、魔法使いとしての次元が1桁変わって来るだろう。
誰かで試したいと言う欲望が湧くが、下手をすれば、その魔法使いを闇落ちさせてしまう位の影響がありそうだ。
ブラスマイヤーなら間違いなく、まだ早いと言うだろうな。
あれ?そう言えば、ブラスマイヤーが言っていた厄介事って結局何だったんだ?
「え?冒険者なんですか?」
クラ―ネルが喰いついて来た。冒険者に興味があるのかな?
「君も冒険者に興味があるのかい?」
「はい、僕は次男なので家を継ぐ事は出来ません。出来るなら魔法で生計を立てて行きたいと思っています。」
「まあ、僕も魔法使いだが、剣も使う。そっちはどうなんだ?冒険者は体力勝負な部分があるぞ?」
「体力にはあまり自信がありません。剣も握った事は無いですね。」
「まあ、冒険者だけが、魔法使いの仕事とは限らない。例えば、この店で働くって言う手もある。」
そう言ったらただでさえ大きい目を更に大きくして驚いた顔をする。
「あれ?君は魔法の付与は出来ないのか?」
「僕は魔法使いとしては器用な方では無いんですよ。」
ああ、そう言えば初級魔法が苦手って言ってたな。
「なるほど、それで魔法陣に興味を持ったのか?」
「なんで、それを?」
「冒険者ギルドに魔法陣を仕掛けたのは君だろう?あれは何かの実験だったんじゃ無いか?」
「そこまで、知ってるんですか?」
「実験をするなとは言わないが、人の迷惑になるのは感心しないな。」
「済みません。でも、冒険者じゃないと効果が判らなかったもので。」
「で、魔法陣の実験は成功なのか?」
「いえ、あれはまだ実用的ではありませんね。」
だろうな。魔法陣を大きくする意味はあまり無いと博士も言っていた。
「自分自身が強くなろうとは思わないのか?」
「僕、中級魔法も上級魔法も扱えるのに初級魔法が上手く使え無いんです。学院の試験では初級魔法の発動の速さや正確さを求められます。なので、僕は学院では劣等生なんですよね。」
「なるほど、それは不条理だな。」
「でしょ?僕も先生方に抗議したのですが、相手にされませんでした。このまま卒業しても魔法使いとしては最低ランクになってしまいます。」
「ふむ、実力主義の冒険者なら何とかなると思ったか?」
クラ―ネルが我が意を得たりと大きく頷いた。どう見ても女の子なので、ドキッとする。
「その考えは甘いぞ。冒険者でも魔法使いは、初級魔法の繊細な運用を要求される。威力の大きな魔法より、小さな魔法を自在に操る魔法使いの方が需要が多い。」
「そうなんですか?では学院の評価は正当だと?」
「いや、今の魔法は遅れているんだ。だから、魔法学院に通っても自分の本当の力を引き出せずに終わる生徒が多い。君も恐らくその一人なのだろう。」
「僕の本当の力ですか?」
「ああ、君が初級魔法や細かい魔法を上手く使えないのには何か理由があるはずだ、それを魔法学院の指導者たちは見逃していると言う事になるな。そこを導くのが本来の教育者なんだがな。」
「それは、僕にもまだ可能性が残っていると受け取って良いのでしょうか?」
僕はお婆さんが出してくれた高級なお茶を一口飲んでからその通りだ。とクラ―ネルに告げた。
「僕はどうしたら良いのでしょうか?」
「一つ提案がある。1か月間、僕の弟子にならないか?」
「弟子ですか?僕も冒険者になるのでしょうか?」
「まずは君がどの位の能力を持っているか確認したい。その後は冒険者になっても構わないし、魔道具の作り方を教えても良いぞ。」
そう言うとクラ―ネルは少し考える素振りを見せる。なんと言うか男とは思えないな。小動物の様な動きをする。
「別に無理にとは言わないぞ。」
「いえ、是非お願いしたいです。ただ、そうなると暫く学院を休まないとイケないのかなと思いまして。」
「学院は楽しいか?」
「いいえ。正直きついです。」
「なら、休んでも良いんじゃなかな?どうしても休みたくないと言うのなら別の方法を考えるが?」
「いえ、教えを乞う立場なので、やはり僕の方があなたに合わせないとイケませんよね。大丈夫です。」
ふむ、意外に常識的なんだな。冒険者ギルドに魔法陣を仕掛けるとか非常識な事を平気でやる癖に、こうして話をしてみると真面目だ。
「じゃあ、明日から始めよう。10時に西門で待ち合わせでどうだ?」
「僕は大丈夫です。」
と言う事で1か月間だけの弟子を取る事になった。
「ちなみに、どんな魔法使いを目指しているんだ?やはり魔法師団とかに入りたいのかな?」
「別に魔法師団に拘ってはいませんが、僕には魔法しか無いんです。なので、魔法で生活をして行く術を持たないと野垂れ死にます。」
「それは、生計を立てられれば、どんな手段でも構わないと受け取って良いのかな?」
「そうですね。僕は貴族の子供として生まれ、何不自由なく過ごしてきました。ですので世間知らずです。正直、家から追い出されると聞いた時は絶望しました。」
「ふむ、では貴族になると言う事は考えなかったのか?」
「僕が貴族にですか?」
クラ―ネルの顔が面白いようにクルクルと変わる。本当に男か?女子高生だと言われたら信じるぞ。
「跡取りの居ない貴族の家って意外に多いのは知ってるか?」
「僕に婿入りしろと?失礼ですが、僕の見た目をどう思いますか?」
あら、意外とドストレートな質問が来たな。どうやら自分でも自覚はある様だ。
「正直、男には見えんな。」
「ですよね?そんな僕が、結婚できますかね?」
「ちなみに女性には興味があるんだろう?」
「一応、男ですので。」
「なら、問題無い。貴族の結婚とは、子孫を残すための手段だ。見た目がどうの以前に、家を存続する事に意味がある。それが優秀な魔法使いであれば、需要は当然あるに決まっている。」
正直自分で言ってて不思議な感覚になる。この子が、女性と結婚すると言うビジュアルが浮かばない。
「貴族になる手段があるとは思って居なかったので、正直びっくりしています。でも、それには僕が優秀な魔法使いにならないとイケないんですよね?」
「そうだな。でも、僕は君が優秀な魔法使いになれると思っている。でなければ弟子にすると言う話はしない。」
これは半分嘘だ。僕の力があれば、彼を無理やり貴族にする事も可能だが、それはあえて言わない。
「僕は魔法学院では劣等生ですよ?しかも初対面ですよね?何故、僕にそこまでしてくれるんですか?」
「理由は2つある。1つは、あの魔法陣だ。もう1つは、ここのお婆さんが君を気に入っていると言う事だな。」
「なんか、あまり理由になって居ない気がするんですが?」
「そうかな?まあ、実際に魔法を使ってみれば答えが出る。君が優秀でなければ僕の感が外れたって事だな。」
そこに今まで黙って聞いていた、お婆さんが口を開いた。
「話はまとまった様じゃな。店を閉めるので、とっとと帰っておくれ。」
少し長話をし過ぎた様だ。時間は5時を回っていた。
「続きは明日だな。実際に魔法を見てから、これからの事を考えよう。」
「解りました。よろしくお願い致します。」
クラ―ネルが丁寧に頭を下げて、そう言った。
その日は家に帰って、食後に早速『魔法の新解釈』と言う古代本を読みふけった。
この本はどうやら、魔法改造の本らしい。今までの魔法を組み合わせたり、別のアプローチから発動する事で、本来の魔法の結果を違う物へと変化させる理論が書かれている。
確かに新解釈の名の通りだ。これを翻訳して流したら、魔法界が変わるかもしれない。ある意味危険な本だ。僕が購入して正解だったかもしれない。
もし、悪意のある誰かがこの本を利用したら、僕は対抗するのに手こずる事になって居た可能性が高い。
この理論を知っているのと知らないのでは、魔法使いとしての次元が1桁変わって来るだろう。
誰かで試したいと言う欲望が湧くが、下手をすれば、その魔法使いを闇落ちさせてしまう位の影響がありそうだ。
ブラスマイヤーなら間違いなく、まだ早いと言うだろうな。
あれ?そう言えば、ブラスマイヤーが言っていた厄介事って結局何だったんだ?
33
お気に入りに追加
4,335
あなたにおすすめの小説
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる