上 下
70 / 308

070

しおりを挟む
 王都まであと半分と言う地点で休憩を取った。ここまででざっと10時間、休憩は1回取ったきりで後は歩きっぱなしだ。

「出来ればもう少し距離を稼いでおきたいな。7時に野営をするとしてもあと4時間は歩けるだろう。王都に近い方が安全だからな。」

 クレイトスが皆に説明している。

「体力的に辛い奴は居るか?キツいのなら少しペースを落とすぞ。」

「魔物と戦って無いから問題無いよ。」

 ちなみに、ここまで魔物の出現は2回。2回とも大した魔物じゃなかったので僕が殺気で追い返しました。神竜の真似なんだけどね。

「そうだな。エイジ君のお陰でだいぶ楽が出来た。ここから先は魔物も弱くなるし、予定通りなら明日の昼過ぎにはギルドに報告が出来そうだな。」

「明日の夜にはフカフカのベッドで眠れる。仕事終わりの一杯と、無事に帰った実感を感じるあの瞬間がたまらないんだよね。」

「そんな事を言ってるから男に縁が無いんだよ。」

「うるさいな、おっさんは。おっさんだって、帰っても迎えてくれる女性は居ないくせに。」

「だから、おっさんって言うな!しかしクレイトスは良いよなぁ。」

「へへぇ~、実は私も最強君に結婚相手を紹介してもらう事になってるんだ~」

「なんで、あの坊主にそんな力があるんだよ?」

「あれ?知らないの?最強君は貴族様だよ。」

「なにぃ~!!」

「最強君と仲良くなった私とミレニアは勝ち組だね。クレイトスも恩恵を受けているし。おっさんだけが寂しく死んでいくんだね。」

「勝手に殺すな!しかし、あの坊主が貴族だとは、同じ探知持ちってのが災いしたのか?」

「そうだねぇ。運が無いのも、おっさんの敗因だね。」

 ホリーは明らかにジェレミーをからかっているが、まだ旅は途中だ。ジェレミーにチャンスを上げたのだろう。まあ、ジェレミーがそれに気づくかどうかは解らないが。

 短い休憩を終えて再び歩き出す。早速ジェレミーが寄って来た。

「なぁ、ホリーが坊主の事を貴族様って言ってたけど、本当なのか?」

「うん、まあね。まあこの格好をしてる時は冒険者として扱って下さい。」

「マジかよ。ちなみに爵位は?」

「侯爵だけど?」

「侯爵って、それでSランクだと?まだ成人して何年も経って無いよな?」

「そうだね。16歳になったばかりだよ。」

「なんだろう。自分の人生を否定された気がする。」

 大げさだなぁ。

「こうなったら、見栄とか恥とか言ってられない。俺にも誰か紹介してくれ。」

「良いよ。だけど、真面目に養っていける自信はあるの?遊びの女性は紹介しないよ?」

「こう見えても、女性に関しては真面目なつもりだ。クレイトスに聞いて貰えば解る。贅沢は言わない。こんな俺を受け入れてくれる女性なら大事にする。」

 なるほど、ホリーも情けで手を差し伸べた訳では無いんだな。ジェレミーもなかなか良い奴だ。それを解ってるホリーも良い女だ。僕に余裕があれば惚れてたかもね。

「解った。近い内に紹介するから後で連絡先教えてね。」

「おお!希望が見えて来た。」

 今は僕が先頭で索敵しながら歩いている。ジェレミーは後ろに下がってホリーに報告している。いや、礼を言ってるのかもしれない。その後方ではクレイトスとミレニアが相変わらずイチャイチャしている。

 まあ、敵が出ないから良いけど、敵が出たら戦えるの?

 今度はホリーが前に上がって来た。

「最強君も面倒見が良いね。」

「そう言うホリーさんほどじゃありませんよ。」

「ありゃ?バレてた?それにしても、侯爵なんだって?それは聞いてなかったけど?」

「まあ、聞かれませんでしたからね。ホリーさんなら爵位で態度が変わる訳でも無いでしょ?」

「やっぱ鋭いね。成人した時に爵位を受け継いだの?」

「いや、成人した時は平民でしたよ。その後男爵位を貰って、半年位で侯爵まで爵位が上がりました。」

「え?ちょっと待って。冒険者だよね?Sランクになったのは何時?」

「えっと、子爵の時だから、成人して3か月位ですかね。」

「突っ込みどころがあり過ぎなんですけど。冒険者になって3か月でSランクとか男爵から半年で侯爵とか、一体何者?」

「多分、運が良かったんじゃ無いでしょうか?」

「そう言う話じゃ無いと思うよ。」

 ホリーさんに呆れられてしまった。

「ところで、パーティーの方はどうするんですか?」

「ああ、多分うちは解散だろうね。2人だけのパーティーだし。クレイトスの所は大所帯だから、ミレニアはそっちに移籍かもね。」

「ホリーさんはどうするんですか?」

「私は引退かな。結婚したら引退するつもりだったし。」

「引退して、主婦ですか?」

「それも柄じゃ無いから、ギルドの職員にでもなろうかと思ってるよ。」

「Sランクは優遇されるんでしたね。ちなみに結婚相手は強くてお金持ちとの事でしたが、強さとお金だったらどっちが優先されます?」

「将来の事を考えるならお金かな。大金は要らないけど、安定は欲しいかと。」

「意外に堅実派なんですね。」

「私は堅実だよ。今回の依頼も討伐じゃ無くて調査だから受けたんだもん。」

「なるほど。まあ、今回は僕に任せて下さい。報酬が沢山貰えるように交渉しますので。」

「へぇ。交渉も得意なんだ?逆に苦手は無いの?」

「苦手は貴族同士の腹の探り合いですね。貴族になって間が無いって言うのもありますけどね。」

 おかげで婚約者が3人も居るんですけどね。

「まあ、半年で侯爵になったのなら当たり前なんじゃない?貴族学院とか行って無いんでしょ?」

「そうですね。成人までは田舎の村で暮らしてましたから。」

「それで成人して1年経たずに侯爵になって、更にSランク冒険者って、常識が無いのも当たり前な気がするわ。」

「理解してくれる人が居て嬉しいです。僕はずっとソロでしたのでパーティーを組むのも初めてなんですよ。」

「え?ソロで3か月でSランク?流石非常識君と呼ばれるだけはあるね。」

 いや、非常識君って呼んでるのホリーさんだけですから。

 そうこうしているうちに徐々に辺りが暗くなる。日が暮れると魔物が活性化する。幾ら王都が近いとは言え、魔物が全くでない訳では無い。

 僕とジェレミーさんは索敵をフルに使いながら歩き続ける。そろそろ野営する場所を決めないといけない。

 だが、所々に魔物の反応がある。魔物は決して近づいては来ないのだが、寝込みを襲われる可能性があるのは避けたい。

「クレイトス。時間も時間だから、この辺で野営にするか?」

「安全なのか?」

「安全では無いが危険でも無いな。それ程強い魔物は居ない。」

「ふむ、王都まであと6時間と言った所だな。よし、今日はここで野営にしよう。」 

 テントは捨てて来たので寝床だけ作る。屋根は雨が降らなければ無くても問題無いと言う話だ。

 僕はストレージから薪を出し焚火の準備をする。ついでにテーブルも作って置く。焚火が辺りを明るくすると皆ホッとした表情になる。弱い魔物は基本火を嫌うからだ。

 更にストレージから鍋を取り出し、焚火の横に置き温める。ポトフの様な煮込み料理で腸詰が入っているのでボリュームもある。

 テーブルにはパンとサラダを用意した。

「3日間だけだったが、贅沢な野営だよな。」

「ああ、まさか野営で毎日温かい料理が食べられるとは思わなかったよ。」

「非常識君のお陰だね。」

「いや、本当に彼には助けれられたよ。彼が居なかったら前のパーティーの様に全滅していた可能性もある。」

 相変わらずクレイトスさんは真面目だな。

 鍋から良い匂いが漂って来たので、器によそって行く。

 今日はサラダもあるからスプーンとフォークを用意した。

「そう言えば見張りでコーヒーが出たのも吃驚したね。後で貴族と解って納得したけど。」

「皆さん、見張りの時は何を飲むんですか?」

「基本水だな。眠ると不味いのでアルコールは禁止だ。」

「って言うか、こう言う依頼で水とエール以外は普通持って来ないぞ。」

「そうだね。水と携帯食、干し肉を持ったら、他の物は持てないのが普通だよ。重量的にね。今回みたいに馬車があればテント等も持って来れるけど、普通は毛布1枚あれば良い方だよ。」

「なるほど、それでテントは捨てて来たんですね?」

「そう言う事だ。荷物が多いと移動速度が落ちるからね。特に徒歩の場合は必要最低限の荷物でなるべく距離を稼ぐのが基本になる。覚えて置くと良いぞ。」

「参考になります。」

「まあ、非常識君の場合、相当大きいアイテムボックスを持ってる様だから、ソロでやって行く分には困らないかもしれないね。移動も転移があるし。」

「なんだ?坊主はソロなのか?なんならうちに来るか?」

「非常識君が入ったらジェレミーは要らなくなるんじゃない?」

「あ、それは困るな。」

 一同に笑いが起きた。だいぶ余裕が出て来た様だ。
しおりを挟む
感想 299

あなたにおすすめの小説

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

処理中です...