32 / 308
032
しおりを挟む
毎朝のルシルとの稽古は最早日課になっているので欠かせない。だいぶルシルの立体的な動きに付いて行けるようになったが、多分、ルシルは本気では無いだろう。条件が変わればまた違う動きをするはずだ。まだまだ上があると言うのは悔しい反面励みにもなる。
午後はここの所さぼっていた魔道具作りを再開した。付与は後回しにして立体的なドラゴンのデザインを取り入れた指輪と腕輪を100個ずつ作った。
その後エンチャント作業に入るのだが、今回は物理防御、魔法防御、状態異常回復、防汚の4つを付与した。刻印魔法は使って居ない。まだ付与魔法と刻印魔法のどちらが効果が高いのかの見極めが出来ていないからだ。
今日は20個程付与して終わりにした。指輪や腕輪はコピーできるが、付与は1個1個施さなければならないので結構疲れるのだ。
夕食の時間になる。広い食堂で僕とセリー、ルシルの3人で食事を取る。家族が居ないのでこういう状態なのだ。
余談だが、ルシルは暗黒竜と言うだけあって綺麗な黒髪をしている。初めてここへ来た時にあまりに髪の毛がぼさぼさだったのでメイドが整えようと鋏を入れたら鋏が折れたらしい。それ以来、メイドが綺麗に髪をすいて後ろで束ねている。
そう言えば、セリーも髪の毛は長く、後ろで束ねている。僕も同じような髪型だ。この世界ってあまり髪型とか無いのかな?周りを見るとメイドも似た様な髪型が多い。中には短くしている子も居るが、長い子は皆束ねている。パーマが無いのは解るが、ツインテールとか三つ編みとか無いのかな?
「ところでセリー、貴族のデートって普通はどういう所へ行くの?」
「そうですね、王道は舞台劇や歌劇ですね。」
「ほう?劇場があるんですか?」
「はい、王都には大小様々な劇場があります。唯一の娯楽と言っても良いでしょうね。」
「娯楽って少ないんですか?」
「大衆娯楽は少ないですね。劇場へ行くか、甘い物を食べるくらいですね。貴族になると、コットスと言うカードゲームがあります。これは非常にルールが難解な為、一部の貴族の間だけで流行ってますね。」
ん~、娯楽かぁ。ここで地球の娯楽を持って来るのはこの世界に悪影響を及ぼしそうだな。
「貴族と言えばお茶会と言うイメージがあるのですが、セリーは呼ばれた事ある?」
「えっと、母に付いて何度か行った事がありますが、あまり愉快な物ではありませんよ。」
「ん?それはどういう事ですか?」
「大抵の場合派閥の話になります。派閥は足の引っ張り合いをしていますので、そう言った悪だくみを話し合う場の様ですよ。」
「お茶会って女性の交流の場ですよね?そこでも派閥争いの話題になるんですか?」
「そうですね、男性よりも女性の方が陰湿ですよ。」
なんだろう、貴族のイメージが崩れて行く。僕のスローライフは大丈夫なのか?
「ところで、婚約発表から2週間位立ちますよね?そろそろ来ますよ。」
「え?何が?」
「お見合いの話です。」
「なんで、婚約したのにお見合いの話が来るの?」
「上級貴族は3人位は妻を娶ります。エイジさんは15歳で伯爵に上り詰めた新興貴族です。しかも、公爵家の娘を婚約者にしてるとなれば、将来有望と見て娘を売り込んで来る貴族は多いと思います。また、メイドを送り込んで来る家もあるかもしれません。商人等はあからさまに娘を妾として売り込んできます。」
「防ぐ方法は無いの?」
「売り込みは自由ですからね。ただ、こう言う時は派閥に助けを求めるのが一般的です。私としてはあまり沢山の妻を娶るのは歓迎しませんが、ある程度は覚悟しています。」
ん?覚悟しているって言う事はハーレムOKって事?
「今の所セリーさん以外の妻を娶るつもりはありません。ただ、王様がどう動くかが心配ですね。僕はどうやら国王の派閥らしいです。」
「叔父様の派閥ですか、まあ、公爵家の派閥と叔父様の派閥は仲がが良いですから、この2つの派閥からの見合いは止められるでしょう。エイジさんは貴族の事にあまり詳しく無さそうなので、この家の事は私と執事のルーメンさんで何とかします。問題は、エイジさんが外に出ている時ですね。極力気を付けて下さい。」
「解りました。これからも色々貴族の事を教えて下さい。身近に貴族が居ないもので聞くに聞けない事が多くて。」
その日はそれでお開きとなった。自室に戻り考える。
ん~、本人に、婚約中に手を出すのはOKかNGかって聞けないよな。至急貴族の友達を見つけないとな。
「そう言えばブラスマイヤー。ドラゴンの血ってどうやって使うの?」
「ドラゴンの血はそのまま飲んでも万能薬の効果があるが、上級ポーションと混ぜるとより効果が高くなるぞ。エリクサー程強力では無いが、大抵の病気は治せるし、部位欠損も半年以内なら治せるはずだ。」
「ちなみに上級ポーションって作れるの?」
「材料があれば可能だな。」
「材料って高いの?」
「いや、材料は基本的に薬草だ。普通に町で買えるぞ。問題は製法だな。」
「製法が難しいの?ストレージでは作れない?」
「基本ポーションと言うのは初級、中級、上級どれも作り方は一緒だ。問題は素材の能力を何処まで引き出せるかになる。ストレージで作ると一律中級ポーションになる。」
「となると錬金魔法の出番かな?」
「そう言う事だな。」
「ちなみに上級ポーションって買うと高いの?」
「ああ、その時の相場もあるが、金貨2~3枚はするぞ。」
「よし、明日試しに作ってみるよ。」
翌日の午後、薬屋へ行き、加工する前の薬草を分けて貰う。良く解らないが、ポーションに使う薬草は4種類。ポーション10本分くれと言ったら、金貨8枚取られた。高いのか安いのか分からない。ついでに小瓶も10本買った。
部屋に籠り早速作業にかかる。
ブラスマイヤー曰く、まず魔力水と言うのが必要だそうだ。これは魔法で作った水に更に魔素を加えて、一時的に非常に魔素の濃度を高くした水だそうだ。薬草の薬効成分を溶け出しやすくする効果があるらしい。
次に薬草をすり鉢ですり4種類を混合する。この時の割合によって同じポーションでも薬効に違いが出るそうだ。僕はブラスマイヤーに言われるがままに分量を調節して行く。
このすり潰し混合した薬草を魔力水に入れて、薬効成分を溶け出させる。目安は4時間位だそうだ。あまり長くても短くてもイケないらしい。4時間経ったら魔力水を布で濾して、安定させる。ここまでが下準備だ。
最後の工程が一番重要だ。出来上がった魔力水にハイヒールを掛ける。ハイヒールを魔力水が80%以上吸い込めば上級それ以下だと中級になるそうだ。更に30%以下なら初級ポーションだ。これは通常のヒールと同等の回復力だ。
思いっきり濃厚なハイヒールをお見舞いしてやる。鑑定してみると81%ギリギリハイポーションが出来た。
「意外に難しいもんだな。やっぱり、薬草の配合は慣れが必要って事かな?」
「そうだな、慣れも必要だが、薬草の鮮度も関係するぞ。使う薬草が解ったなら自分で採取した方が安いし新鮮だぞ。」
「なるほど、そう言うものか、ちなみに万能薬って幾ら位するんだ?」
「効能にもよるが、良く出来た物なら白金貨3枚位はするな。」
「高いなぁ。まあ、ドラゴンの血液自体が高いからその位になっちゃうんだろうな。」
それから、2週間位、薬草採取と上級ポーション作りを続けた、最後には何とか90%超えの上級ポーションが完成した。まあ、この辺で満足しよう。
指輪と腕輪も100個ずつ完成してるし。万能薬が10本出来たので、お婆さんに売りに行く。今日はルシルも連れて行く。
魔道具屋に入ると、またしても誰も居ない。何処だと探していると不意に声が掛かる。
「おや、久しぶりだね。3週間も来ないから、もう来ないかと思ったよ。」
「ちょっと色々とあってね。今日は変わった物を持って来たよ。」
「ほう?見せて貰おうかね。」
まず、立体ドラゴンの指輪を見せる。
「これは、また面白い物を作ったねぇ。これは買う人を選ぶが需要はありそうだ。4重付与と言うのもなかなか良いね。金貨20枚だそう。腕輪もあるんだろう?」
ああと言って、腕輪も見せるこちらも立体だが飛んでいるドラゴンをモチーフにしている。
「このデザインは良いね。これは売れるよ。こっちは金貨30枚出そう。」
指輪と腕輪100個ずつなので白金貨50枚だ。さらに万能薬を10本出す。
「これは幾らで買い取って貰えますか?」
「これは万能薬かい?100年ぶり位に見るね。効能も高いねぇ。良い仕事をする。これは全部で10本かい?」
「はい、満足できる製品は今の所これだけです。」
「解った、1本、白金貨5枚で買うよ。」
全部で白金貨100枚だ。この店にそれだけ出せる金がある事に驚く。
王様に貰ったのと同じような箱が出て来る。どうやら白金貨は1000枚で一箱と言う扱いの様だ。つまり箱で出てくれば1000枚あると言う事だ。
お婆さんは箱から1列白金貨を取り出す。つまり100枚だ。僕がそれを受け取ると、なにやらお婆さんは考えて
「これが作れると言う事は素材を持ってるって事だね?もし目玉があるなら売ってくれないか?」
「構いませんよ。」
そう言ってドラゴンの目玉を2つ出した。
「おお、2つもあるのかい。じゃあ白金貨30枚出そう。それでいいかい?」
「問題無いです。」
白金貨130枚をストレージに入れて店を後にした。
ドラゴンの目玉を何に使うんだろう?
午後はここの所さぼっていた魔道具作りを再開した。付与は後回しにして立体的なドラゴンのデザインを取り入れた指輪と腕輪を100個ずつ作った。
その後エンチャント作業に入るのだが、今回は物理防御、魔法防御、状態異常回復、防汚の4つを付与した。刻印魔法は使って居ない。まだ付与魔法と刻印魔法のどちらが効果が高いのかの見極めが出来ていないからだ。
今日は20個程付与して終わりにした。指輪や腕輪はコピーできるが、付与は1個1個施さなければならないので結構疲れるのだ。
夕食の時間になる。広い食堂で僕とセリー、ルシルの3人で食事を取る。家族が居ないのでこういう状態なのだ。
余談だが、ルシルは暗黒竜と言うだけあって綺麗な黒髪をしている。初めてここへ来た時にあまりに髪の毛がぼさぼさだったのでメイドが整えようと鋏を入れたら鋏が折れたらしい。それ以来、メイドが綺麗に髪をすいて後ろで束ねている。
そう言えば、セリーも髪の毛は長く、後ろで束ねている。僕も同じような髪型だ。この世界ってあまり髪型とか無いのかな?周りを見るとメイドも似た様な髪型が多い。中には短くしている子も居るが、長い子は皆束ねている。パーマが無いのは解るが、ツインテールとか三つ編みとか無いのかな?
「ところでセリー、貴族のデートって普通はどういう所へ行くの?」
「そうですね、王道は舞台劇や歌劇ですね。」
「ほう?劇場があるんですか?」
「はい、王都には大小様々な劇場があります。唯一の娯楽と言っても良いでしょうね。」
「娯楽って少ないんですか?」
「大衆娯楽は少ないですね。劇場へ行くか、甘い物を食べるくらいですね。貴族になると、コットスと言うカードゲームがあります。これは非常にルールが難解な為、一部の貴族の間だけで流行ってますね。」
ん~、娯楽かぁ。ここで地球の娯楽を持って来るのはこの世界に悪影響を及ぼしそうだな。
「貴族と言えばお茶会と言うイメージがあるのですが、セリーは呼ばれた事ある?」
「えっと、母に付いて何度か行った事がありますが、あまり愉快な物ではありませんよ。」
「ん?それはどういう事ですか?」
「大抵の場合派閥の話になります。派閥は足の引っ張り合いをしていますので、そう言った悪だくみを話し合う場の様ですよ。」
「お茶会って女性の交流の場ですよね?そこでも派閥争いの話題になるんですか?」
「そうですね、男性よりも女性の方が陰湿ですよ。」
なんだろう、貴族のイメージが崩れて行く。僕のスローライフは大丈夫なのか?
「ところで、婚約発表から2週間位立ちますよね?そろそろ来ますよ。」
「え?何が?」
「お見合いの話です。」
「なんで、婚約したのにお見合いの話が来るの?」
「上級貴族は3人位は妻を娶ります。エイジさんは15歳で伯爵に上り詰めた新興貴族です。しかも、公爵家の娘を婚約者にしてるとなれば、将来有望と見て娘を売り込んで来る貴族は多いと思います。また、メイドを送り込んで来る家もあるかもしれません。商人等はあからさまに娘を妾として売り込んできます。」
「防ぐ方法は無いの?」
「売り込みは自由ですからね。ただ、こう言う時は派閥に助けを求めるのが一般的です。私としてはあまり沢山の妻を娶るのは歓迎しませんが、ある程度は覚悟しています。」
ん?覚悟しているって言う事はハーレムOKって事?
「今の所セリーさん以外の妻を娶るつもりはありません。ただ、王様がどう動くかが心配ですね。僕はどうやら国王の派閥らしいです。」
「叔父様の派閥ですか、まあ、公爵家の派閥と叔父様の派閥は仲がが良いですから、この2つの派閥からの見合いは止められるでしょう。エイジさんは貴族の事にあまり詳しく無さそうなので、この家の事は私と執事のルーメンさんで何とかします。問題は、エイジさんが外に出ている時ですね。極力気を付けて下さい。」
「解りました。これからも色々貴族の事を教えて下さい。身近に貴族が居ないもので聞くに聞けない事が多くて。」
その日はそれでお開きとなった。自室に戻り考える。
ん~、本人に、婚約中に手を出すのはOKかNGかって聞けないよな。至急貴族の友達を見つけないとな。
「そう言えばブラスマイヤー。ドラゴンの血ってどうやって使うの?」
「ドラゴンの血はそのまま飲んでも万能薬の効果があるが、上級ポーションと混ぜるとより効果が高くなるぞ。エリクサー程強力では無いが、大抵の病気は治せるし、部位欠損も半年以内なら治せるはずだ。」
「ちなみに上級ポーションって作れるの?」
「材料があれば可能だな。」
「材料って高いの?」
「いや、材料は基本的に薬草だ。普通に町で買えるぞ。問題は製法だな。」
「製法が難しいの?ストレージでは作れない?」
「基本ポーションと言うのは初級、中級、上級どれも作り方は一緒だ。問題は素材の能力を何処まで引き出せるかになる。ストレージで作ると一律中級ポーションになる。」
「となると錬金魔法の出番かな?」
「そう言う事だな。」
「ちなみに上級ポーションって買うと高いの?」
「ああ、その時の相場もあるが、金貨2~3枚はするぞ。」
「よし、明日試しに作ってみるよ。」
翌日の午後、薬屋へ行き、加工する前の薬草を分けて貰う。良く解らないが、ポーションに使う薬草は4種類。ポーション10本分くれと言ったら、金貨8枚取られた。高いのか安いのか分からない。ついでに小瓶も10本買った。
部屋に籠り早速作業にかかる。
ブラスマイヤー曰く、まず魔力水と言うのが必要だそうだ。これは魔法で作った水に更に魔素を加えて、一時的に非常に魔素の濃度を高くした水だそうだ。薬草の薬効成分を溶け出しやすくする効果があるらしい。
次に薬草をすり鉢ですり4種類を混合する。この時の割合によって同じポーションでも薬効に違いが出るそうだ。僕はブラスマイヤーに言われるがままに分量を調節して行く。
このすり潰し混合した薬草を魔力水に入れて、薬効成分を溶け出させる。目安は4時間位だそうだ。あまり長くても短くてもイケないらしい。4時間経ったら魔力水を布で濾して、安定させる。ここまでが下準備だ。
最後の工程が一番重要だ。出来上がった魔力水にハイヒールを掛ける。ハイヒールを魔力水が80%以上吸い込めば上級それ以下だと中級になるそうだ。更に30%以下なら初級ポーションだ。これは通常のヒールと同等の回復力だ。
思いっきり濃厚なハイヒールをお見舞いしてやる。鑑定してみると81%ギリギリハイポーションが出来た。
「意外に難しいもんだな。やっぱり、薬草の配合は慣れが必要って事かな?」
「そうだな、慣れも必要だが、薬草の鮮度も関係するぞ。使う薬草が解ったなら自分で採取した方が安いし新鮮だぞ。」
「なるほど、そう言うものか、ちなみに万能薬って幾ら位するんだ?」
「効能にもよるが、良く出来た物なら白金貨3枚位はするな。」
「高いなぁ。まあ、ドラゴンの血液自体が高いからその位になっちゃうんだろうな。」
それから、2週間位、薬草採取と上級ポーション作りを続けた、最後には何とか90%超えの上級ポーションが完成した。まあ、この辺で満足しよう。
指輪と腕輪も100個ずつ完成してるし。万能薬が10本出来たので、お婆さんに売りに行く。今日はルシルも連れて行く。
魔道具屋に入ると、またしても誰も居ない。何処だと探していると不意に声が掛かる。
「おや、久しぶりだね。3週間も来ないから、もう来ないかと思ったよ。」
「ちょっと色々とあってね。今日は変わった物を持って来たよ。」
「ほう?見せて貰おうかね。」
まず、立体ドラゴンの指輪を見せる。
「これは、また面白い物を作ったねぇ。これは買う人を選ぶが需要はありそうだ。4重付与と言うのもなかなか良いね。金貨20枚だそう。腕輪もあるんだろう?」
ああと言って、腕輪も見せるこちらも立体だが飛んでいるドラゴンをモチーフにしている。
「このデザインは良いね。これは売れるよ。こっちは金貨30枚出そう。」
指輪と腕輪100個ずつなので白金貨50枚だ。さらに万能薬を10本出す。
「これは幾らで買い取って貰えますか?」
「これは万能薬かい?100年ぶり位に見るね。効能も高いねぇ。良い仕事をする。これは全部で10本かい?」
「はい、満足できる製品は今の所これだけです。」
「解った、1本、白金貨5枚で買うよ。」
全部で白金貨100枚だ。この店にそれだけ出せる金がある事に驚く。
王様に貰ったのと同じような箱が出て来る。どうやら白金貨は1000枚で一箱と言う扱いの様だ。つまり箱で出てくれば1000枚あると言う事だ。
お婆さんは箱から1列白金貨を取り出す。つまり100枚だ。僕がそれを受け取ると、なにやらお婆さんは考えて
「これが作れると言う事は素材を持ってるって事だね?もし目玉があるなら売ってくれないか?」
「構いませんよ。」
そう言ってドラゴンの目玉を2つ出した。
「おお、2つもあるのかい。じゃあ白金貨30枚出そう。それでいいかい?」
「問題無いです。」
白金貨130枚をストレージに入れて店を後にした。
ドラゴンの目玉を何に使うんだろう?
49
お気に入りに追加
4,335
あなたにおすすめの小説
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる