16 / 308
016
しおりを挟む
止まり木亭を出て、転移で家に飛んだ。家は何と言うか貴族の家になっていた。庭には馬車が止まり、厩舎には2頭の馬が並んでいる。
ドアを開けて中に入ると中の様子も大きく様変わりしていた。これなら、貴族の家だって自信を持って言えるな。自室へ向かおうとしたら、執事のルーメンが現れた。
「ご主人さまおかえりなさいませ。」
「ご苦労様。家の修理費は結構かかった?」
「家が金貨60枚で、庭が28枚でした。まあ、相場ですね。」
「そうか、助かったよ。」
「それから、まだ料理人がおりませんので暫くは外で食事を取って頂きますが宜しいでしょうか?」
「僕は構わないよ。ルーメンこそ大丈夫?」
「問題ありません。では御用がありましたらお呼びください。」
おお、執事の見本の様な執事だな。
自室に入ると綺麗に整って居る。多分、ルーメンが一番最初に手を掛けたのだろう。
「ところでブラスマイヤー。魔法が上手くなると何が変わるんだ?」
「まず、戦い方が変わるぞ。魔法には攻撃魔法だけじゃなく補助魔法と言う物がある。この補助魔法を上手く使えば格上の相手でも十分戦える。」
「ほう?つまり剣より魔法の方が強いと?」
「そうではない。剣と魔法を上手く組み合わせれば最強と言う話だ。」
「なるほど、組み合わせか。」
「例えば火に弱い敵が居たとする。森で火魔法は使えないだろう?そこで剣に火属性を纏わせる魔法を使えば、どうだ?」
「おお、そう言う事か。」
「魔法と言うとどうしても派手な攻撃魔法に目が行きがちだが、そう言う小技が使える者が実は強いんだ。」
「まあ、そこまで強くなる必要は無いんだけどね。金と地位と名誉は手に入ったし。」
「そう言えば、それが目的だったな。女は付いてこないが?」
「いや、女はこれから嫌と言う程寄って来るんだよ。」
「そういう物なのか?」
「そういう物だ。」
なんか今日は色々と疲れたなぁ。早めに寝よう。ベッドに入ると数分もしない内に眠っていた。
朝6時過ぎに目が覚めた。なんだろう?最近夜明けと共に目が覚める体質になってるなぁ。
ああ、そっか、飯が無いんだっけ。食堂行くのもだるいなぁ。ストレージに何か入って無かったか?って、こう言う時に限って無いんだよな。
この時間じゃまだ食堂開いてないよね。2度寝するか?
って言うか、貴族街に食堂ってあるのかな?あるとしても高そうだな。時間もあるし散歩がてら、ギルドの方へ行ってみるか。
ぶらぶらと散歩しながら1時間かけてギルドの方へ行ってみる。この辺なら冒険者相手の安い食堂が多くありそうだな。
色々聞き込みをしたが、飯が美味いと言うと止まり木亭らしい。あとは『白銀の卵亭』と言う所も人気らしいが、ここはウエイトレスが人気らしい。と言う事で昨日の今日だが止まり木亭で飯を食う事にした。
煮込み定食が美味かったので5人前ほど追加注文した。ストレージに入れて置き、明日の朝食にしよう。等と考えていると俄かに店が騒がしくなる。
何事かと思って居ると、衛兵らしき数人が人を探しているらしい。人騒がせなと思ったら僕だった。
「エイジと言う冒険者はお前か?」
「はい、そうですが?」
「宰相閣下からの呼び出しだ。着いて来たまえ。」
「解りました。」
連行されて行く僕、周りは何事かと見守っている。
王城に着くと宰相の執務室ではなくいきなり応接室へ通された。
「おお、来たか。」
「来たかじゃ無いですよ。もっと穏便にして下さいよ。」
「すまんすまん。お主の見つけた3つの鉱山。全てからミスリルが出た。」
王様がなんか興奮気味だ。
「しかも、そのうちの1つは過去最大の埋蔵量らしい。でかした。この功をもって、其方を子爵へ陞爵する。更に、報奨金として白金貨200枚を授ける。」
「はは、ありがたき幸せ。」
つか、昨日初めて男爵家で寝たんですけど、起きたら子爵ですか?
「して、お主に次の課題を与える。」
「え?また課題ですか?」
「そうじゃ、この課題をクリアすれば伯爵になれるぞ。伯爵になればセレスティアを嫁にやろう。悪い話じゃあるまい?」
って言うか、セレスティアさんの顔、もう覚えて無いんですけど?
「其方は魔鉱石と言うのをしっておるか?」
「魔鉱石ですか?知りませんね。」
「ミスリルより遥かに希少な金属でな。お主の腰の剣一振りで、この王城が買える位だ。」
まじか凄いな魔鉱石。
「アダマンタイトやオリハルコンとは違うのですか?」
「それはどちらも伝説上の金属だ。魔鉱石は実在する。」
あら、アダマンタイトやオリハルコンって実在しないの?
「この王都の東に大山脈が横切っているのは知ってるな?」
「はい、それを避けて、ここまで来たので。」
「その、大山脈の何処かに魔鉱石が眠っているそうだ。剣一振り分で良い。取って来てくれ。」
「それが、課題ですか?」
「その通り。期限は1年だ。その間に持って来れば課題クリアだな。」
おもしろいな、けど、セレスティアさんは要らないとは言えないしな。
「解りました。挑戦するだけはしてみます。」
「うむ、期待してるぞ。」
その後宰相に細かい話と報奨金を振り込む旨を聞き。王城を後にした。
家に転移し、すぐさま執事のルーメンを呼ぶ。
「ルーメンさん申し訳ないのですが、使用人をあと5人増やして下さい。全部で20人雇います。実は先程、子爵に陞爵しました。」
「え?あれ?ご主人が男爵になられたのって、2週間ほど前じゃありませんでしたか?」
「うん。そうだね。」
「で、今日、子爵に?」
「らしいよ。」
「なんと言うかおめでとうございます。」
「うん。ありがとう。」
「ところで家はどうなさいますか?」
「大金出して直したばかりだからね。暫くは、ここに住むよ。それに何時伯爵になるか判らないしね。」
「伯爵にって言う話も出てるんですか?」
「内密だけどね。」
「解りました。ここは少しお金を掛けても良い人材を揃えます。お任せ下さい。」
やはり、この執事優秀だ。
とりあえず暫くは貴族の生活を楽しもう。その気になったら魔鉱石を探せば良いだろう。
そうだ、伯爵になったら領地を貰ってそこでスローライフと言うのも悪く無いな。
しかし、金がある貴族って暇だな。金が無い貴族ってどうしてるんだろう?
折角綺麗になったのだからと庭を見ながらそんな事を考えていたら、意外な場所から声が掛かった。
「はじめまして。かな?」
金髪碧眼の背の高い青年だ。多分17,8歳と言った所だろう。
「ですね。はじめまして。エイジ・フォン・ゼルマキアです。」
「僕は隣に住む、フリッツ・フォン・ルーベルトだよ。見ての通り貧乏貴族の跡取りさ。」
「貧乏なんですか?」
「まあ、この辺に住んでる貴族は大抵貧乏だな。金持ちはもっと中央に家を持つ。君もだろう?」
「あー、僕は2週間前に来たばかりで良く解らなくて。良かったら色々教えて下さい。」
「僕も話し相手が居なくて退屈してたところだ。丁度良いからうちに来ないか?」
「良いんですか?」
「構わないよ。父は王城で文官をしてるから、昼間は僕と母上しか無いしね。」
「じゃあ、お邪魔させて頂きます。」
あれ?お土産とか持たなくて良いのかな?
ルーベルト男爵家はうちより狭かった。
どうぞと言って応接室へ通してくれた。メイドが紅茶と茶菓子を出してくれる。
「フリッツさんは普段何をしてるんですか?」
「僕は父の跡を継いで文官になるので、その勉強かな。貴族学院は去年卒業したので今は実際の書類を見せて貰って仕事を覚えている最中だ。多分、20歳になれば父と一緒に王城へ行く事になるだろうね。」
「貴族学院と言うのがあるのですね?僕は田舎から出て来たので知りませんでした。」
「ほう?田舎の出と言う事は派閥は何処かの辺境伯かな?」
「やはり派閥と言うのがあるのですね?あるとすれば、うちは公爵家の派閥になるはずです。」
「派閥はあるよ。面倒だけれどね。公爵家か。うちは王家の派閥になるから親戚だね。」
「国王派と言うのもあるのですか?」
「あるよ。他にも4大侯爵と言うのが居てね。それぞれに派閥を持っている。」
「確かに面倒そうですね。」
「幸い、王家や公爵の派閥には上納金が無いので助かってるが、この上納金ってのが原因で貧乏貴族が増えてるのも事実なんだ。」
なるほど、上納金システムで貴族の力を削いでいるのか。
「ちなみにそう言った貧乏下級貴族って何家位あるんですか?」
「この王都に約200の貴族の屋敷がある。その半分以上が貧乏下級貴族だよ。」
「半分って言う事は残りの半分は裕福なんですか?」
「そうだね、裕福な貴族は大抵何らかの商売で成功した貴族になるね。」
「なるほど商売ですか?フリッツさんは商売はやらないんですか?」
「僕は文系人間なので商売には向いてないよ。」
おお、この世界にも文系と理系があるのか。
ついつい長話をしてしまった。お礼を言って屋敷を辞した。
その後冒険者ギルドへ転移し、適当な食堂に入って食事をした。値段の割には美味かった。
ドアを開けて中に入ると中の様子も大きく様変わりしていた。これなら、貴族の家だって自信を持って言えるな。自室へ向かおうとしたら、執事のルーメンが現れた。
「ご主人さまおかえりなさいませ。」
「ご苦労様。家の修理費は結構かかった?」
「家が金貨60枚で、庭が28枚でした。まあ、相場ですね。」
「そうか、助かったよ。」
「それから、まだ料理人がおりませんので暫くは外で食事を取って頂きますが宜しいでしょうか?」
「僕は構わないよ。ルーメンこそ大丈夫?」
「問題ありません。では御用がありましたらお呼びください。」
おお、執事の見本の様な執事だな。
自室に入ると綺麗に整って居る。多分、ルーメンが一番最初に手を掛けたのだろう。
「ところでブラスマイヤー。魔法が上手くなると何が変わるんだ?」
「まず、戦い方が変わるぞ。魔法には攻撃魔法だけじゃなく補助魔法と言う物がある。この補助魔法を上手く使えば格上の相手でも十分戦える。」
「ほう?つまり剣より魔法の方が強いと?」
「そうではない。剣と魔法を上手く組み合わせれば最強と言う話だ。」
「なるほど、組み合わせか。」
「例えば火に弱い敵が居たとする。森で火魔法は使えないだろう?そこで剣に火属性を纏わせる魔法を使えば、どうだ?」
「おお、そう言う事か。」
「魔法と言うとどうしても派手な攻撃魔法に目が行きがちだが、そう言う小技が使える者が実は強いんだ。」
「まあ、そこまで強くなる必要は無いんだけどね。金と地位と名誉は手に入ったし。」
「そう言えば、それが目的だったな。女は付いてこないが?」
「いや、女はこれから嫌と言う程寄って来るんだよ。」
「そういう物なのか?」
「そういう物だ。」
なんか今日は色々と疲れたなぁ。早めに寝よう。ベッドに入ると数分もしない内に眠っていた。
朝6時過ぎに目が覚めた。なんだろう?最近夜明けと共に目が覚める体質になってるなぁ。
ああ、そっか、飯が無いんだっけ。食堂行くのもだるいなぁ。ストレージに何か入って無かったか?って、こう言う時に限って無いんだよな。
この時間じゃまだ食堂開いてないよね。2度寝するか?
って言うか、貴族街に食堂ってあるのかな?あるとしても高そうだな。時間もあるし散歩がてら、ギルドの方へ行ってみるか。
ぶらぶらと散歩しながら1時間かけてギルドの方へ行ってみる。この辺なら冒険者相手の安い食堂が多くありそうだな。
色々聞き込みをしたが、飯が美味いと言うと止まり木亭らしい。あとは『白銀の卵亭』と言う所も人気らしいが、ここはウエイトレスが人気らしい。と言う事で昨日の今日だが止まり木亭で飯を食う事にした。
煮込み定食が美味かったので5人前ほど追加注文した。ストレージに入れて置き、明日の朝食にしよう。等と考えていると俄かに店が騒がしくなる。
何事かと思って居ると、衛兵らしき数人が人を探しているらしい。人騒がせなと思ったら僕だった。
「エイジと言う冒険者はお前か?」
「はい、そうですが?」
「宰相閣下からの呼び出しだ。着いて来たまえ。」
「解りました。」
連行されて行く僕、周りは何事かと見守っている。
王城に着くと宰相の執務室ではなくいきなり応接室へ通された。
「おお、来たか。」
「来たかじゃ無いですよ。もっと穏便にして下さいよ。」
「すまんすまん。お主の見つけた3つの鉱山。全てからミスリルが出た。」
王様がなんか興奮気味だ。
「しかも、そのうちの1つは過去最大の埋蔵量らしい。でかした。この功をもって、其方を子爵へ陞爵する。更に、報奨金として白金貨200枚を授ける。」
「はは、ありがたき幸せ。」
つか、昨日初めて男爵家で寝たんですけど、起きたら子爵ですか?
「して、お主に次の課題を与える。」
「え?また課題ですか?」
「そうじゃ、この課題をクリアすれば伯爵になれるぞ。伯爵になればセレスティアを嫁にやろう。悪い話じゃあるまい?」
って言うか、セレスティアさんの顔、もう覚えて無いんですけど?
「其方は魔鉱石と言うのをしっておるか?」
「魔鉱石ですか?知りませんね。」
「ミスリルより遥かに希少な金属でな。お主の腰の剣一振りで、この王城が買える位だ。」
まじか凄いな魔鉱石。
「アダマンタイトやオリハルコンとは違うのですか?」
「それはどちらも伝説上の金属だ。魔鉱石は実在する。」
あら、アダマンタイトやオリハルコンって実在しないの?
「この王都の東に大山脈が横切っているのは知ってるな?」
「はい、それを避けて、ここまで来たので。」
「その、大山脈の何処かに魔鉱石が眠っているそうだ。剣一振り分で良い。取って来てくれ。」
「それが、課題ですか?」
「その通り。期限は1年だ。その間に持って来れば課題クリアだな。」
おもしろいな、けど、セレスティアさんは要らないとは言えないしな。
「解りました。挑戦するだけはしてみます。」
「うむ、期待してるぞ。」
その後宰相に細かい話と報奨金を振り込む旨を聞き。王城を後にした。
家に転移し、すぐさま執事のルーメンを呼ぶ。
「ルーメンさん申し訳ないのですが、使用人をあと5人増やして下さい。全部で20人雇います。実は先程、子爵に陞爵しました。」
「え?あれ?ご主人が男爵になられたのって、2週間ほど前じゃありませんでしたか?」
「うん。そうだね。」
「で、今日、子爵に?」
「らしいよ。」
「なんと言うかおめでとうございます。」
「うん。ありがとう。」
「ところで家はどうなさいますか?」
「大金出して直したばかりだからね。暫くは、ここに住むよ。それに何時伯爵になるか判らないしね。」
「伯爵にって言う話も出てるんですか?」
「内密だけどね。」
「解りました。ここは少しお金を掛けても良い人材を揃えます。お任せ下さい。」
やはり、この執事優秀だ。
とりあえず暫くは貴族の生活を楽しもう。その気になったら魔鉱石を探せば良いだろう。
そうだ、伯爵になったら領地を貰ってそこでスローライフと言うのも悪く無いな。
しかし、金がある貴族って暇だな。金が無い貴族ってどうしてるんだろう?
折角綺麗になったのだからと庭を見ながらそんな事を考えていたら、意外な場所から声が掛かった。
「はじめまして。かな?」
金髪碧眼の背の高い青年だ。多分17,8歳と言った所だろう。
「ですね。はじめまして。エイジ・フォン・ゼルマキアです。」
「僕は隣に住む、フリッツ・フォン・ルーベルトだよ。見ての通り貧乏貴族の跡取りさ。」
「貧乏なんですか?」
「まあ、この辺に住んでる貴族は大抵貧乏だな。金持ちはもっと中央に家を持つ。君もだろう?」
「あー、僕は2週間前に来たばかりで良く解らなくて。良かったら色々教えて下さい。」
「僕も話し相手が居なくて退屈してたところだ。丁度良いからうちに来ないか?」
「良いんですか?」
「構わないよ。父は王城で文官をしてるから、昼間は僕と母上しか無いしね。」
「じゃあ、お邪魔させて頂きます。」
あれ?お土産とか持たなくて良いのかな?
ルーベルト男爵家はうちより狭かった。
どうぞと言って応接室へ通してくれた。メイドが紅茶と茶菓子を出してくれる。
「フリッツさんは普段何をしてるんですか?」
「僕は父の跡を継いで文官になるので、その勉強かな。貴族学院は去年卒業したので今は実際の書類を見せて貰って仕事を覚えている最中だ。多分、20歳になれば父と一緒に王城へ行く事になるだろうね。」
「貴族学院と言うのがあるのですね?僕は田舎から出て来たので知りませんでした。」
「ほう?田舎の出と言う事は派閥は何処かの辺境伯かな?」
「やはり派閥と言うのがあるのですね?あるとすれば、うちは公爵家の派閥になるはずです。」
「派閥はあるよ。面倒だけれどね。公爵家か。うちは王家の派閥になるから親戚だね。」
「国王派と言うのもあるのですか?」
「あるよ。他にも4大侯爵と言うのが居てね。それぞれに派閥を持っている。」
「確かに面倒そうですね。」
「幸い、王家や公爵の派閥には上納金が無いので助かってるが、この上納金ってのが原因で貧乏貴族が増えてるのも事実なんだ。」
なるほど、上納金システムで貴族の力を削いでいるのか。
「ちなみにそう言った貧乏下級貴族って何家位あるんですか?」
「この王都に約200の貴族の屋敷がある。その半分以上が貧乏下級貴族だよ。」
「半分って言う事は残りの半分は裕福なんですか?」
「そうだね、裕福な貴族は大抵何らかの商売で成功した貴族になるね。」
「なるほど商売ですか?フリッツさんは商売はやらないんですか?」
「僕は文系人間なので商売には向いてないよ。」
おお、この世界にも文系と理系があるのか。
ついつい長話をしてしまった。お礼を言って屋敷を辞した。
その後冒険者ギルドへ転移し、適当な食堂に入って食事をした。値段の割には美味かった。
54
お気に入りに追加
4,335
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる