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「決めたよ僕はこの馬に賭ける。④番の『ギャンプリン』の単勝に全賭けだ。12頭立てのレースで3番人気という中穴。血統も持ちタイムもかなり良好。それに今日の馬場状態は彼に適している。間違いなく彼が1着だろう」

「そうですか。たしかにいい馬のようですわね。では私は256の三連単で行きますわ」

「エイル、正気かい……? まさか君まで勝負に出るとは。見届けるだけじゃなかったんだね。それよりも、256って穴馬だけの1点がけだなんて馬鹿げているよ」

「それはどうでしょう?」

「ま、まあ、地方競馬だし中央競馬よりかは荒れにも期待できるか……」


そしていよいよレースが始まった。

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