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第四章 波乱の内政・外交編
第3話 再会したのは
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ガタガタビクビクしながら、村人達は僕をギルド方面に案内してくれた。ただ、領主であるカーマンに会う前に、今回起こった一揆の概況だけは把握すべきと思い、村人に訪ねてみることにした。
「あのー、ちょっと聞きたいことがあるんですけど。」
「ひっ! ……な、なんですかっ?」
明らかにビビりすぎだろ。まあ、滅多にSランク冒険者を見ることなんてできないから、僕のようなSランク(嘘)が怖くて仕方がないのだろう。まあ、僕が放った高火力魔法にもその一因はありそうだが。
「この一揆、一体何のためにやってるんですか。」
「えっと。このツトゴ領は、西にロウジ山脈があり、豊富な木材資源があるのはご存じですよね?」
「ええ。僕も流れ者(偽)なので、なんとなくしか聞いてないですけど。」
「その木材資源は、僕たちの村に住む木こりが山から切り出し、そして木材加工の職人が小さくしたり、道具を作ったりして、タールランド内各地へと国内輸出をしています。ちなみに、燃料として使われる薪材は、タールランドの八割強の生産割合を占めていますね。」
そう。父ルークが西側地域開発のために打ち出した政策によって、これまでタールランドの至るところに散らばっていた各生産拠点を、西側に集中させた。もちろん、木材加工を含む林業も、例外ではなかった。かつての林業の中心地は、タールランド北部にあるナトム領だった。ところが、ナトム領を含めた元林業で大成した一大生産地の職人達は、皆この政策に反対。まあ、反対されても仕方がないだろう。自分達の生業を他地域に根こそぎ横取りされるわけだから。よって、父はこの人達の生活を守るために、更にある提案をした。それは、かつて林業に従事したことがある者が西部に移住したら、減税をし、補助金を出すと言うものだった。国がここまでやるということになったので、流石の職人達もみな呑んだらしいのだが…。
「ところが、減額したはずの税金について、また政府と揉めているらしいんですよ…。」
「税金ね………。」
うーん、僕が城にいた時は、西側地域との税金に関するトラブルは耳に入ってこなかったんだけどな。僕に入っていないということは、国の財政を一括管理する大蔵省、つまり大臣であるマージの耳にも入っていないことに等しい。何かトラブルがあったのかな。
「あ、見えてきました。あの石の建物が冒険者ギルドです。」
「ちなみに、カーマン…様の居城って。」
「それなら、ギルドの建物の隣に門がありますよ。」
「そうですか。色々ありがとうございました。」
「いえいえ。(命を無くすのに比べたらこんなもの…)」
小声で何か聞こえたが、気のせいだろう。気のせいだから、帰ってからホスロをグルグル巻きにして審問会にかけるのはやめとこう。
◇
門をくぐってすぐに見えたのは、丸太で作られたログハウス。しかも、とても巨大な建物だ。木材の需要はここ数年増え続けているので、とても儲かっているのだろう。間違いなく、国家予算の数倍の貯金はあるのだろうなと改めて考える。ドアを開けて中に入ると、真っ赤な絨毯が僕を出迎えてくれた。執事と思わしき人物が、すたすたと歩いてくる。
「いらっしゃいませ。どちら様でしょうか?」
「あ、僕冒険者やってるタイト・タールと言います。これ、一応カードです。」
「拝見いたします。」
執事が手に取り、流れるように腰を抜かした。
「えええSランク!!?? どどどど、どのようなご用件でしょうか?」
「そんなに慌てないでくださいよ…笑」
深呼吸をし、改めて話をする。
「実は、ある秘密の要件についてツトゴ領主であらせられるカーマン様より仰せつかっておりまして…。」
もちろん、口から出任せである。ただ、99%通用するだろう。
「成る程。左様であなた様のような方が……どうぞ、応接室にご案内いたします。」
「あ、ありがとうございます。(よっしゃー!)」
やっぱりすんなり通してくれた。大陸に数人しかいないSランク冒険者(僕のは偽造品)。その冒険者証は全国冒険者協会だけでなく、大陸の中心、まさに顔とも言えるズール帝国の皇帝印が刻まれている。すなわち、これだけで信用を計るための道具として使えるわけだ。もちろん、持つにはそれなりの覚悟も必要だし、リスクもあるけどね。そう考えると、わざとSランクの冒険者証を渡したホスロには感謝しなきゃね。さっきは審問会にかけるとか言ったけど、取り消さなきゃ。
通された部屋には、ふっかふかのソファが四つ。そして、真ん中にテーブルを置いた、まさに応接室という部屋にぴったりな気がする。ていうか、タールランド城にはこんなにフカフカなソファないぞ?
予算ないからね。まあ、仕方がないか。
ソファに腰掛けると、すぐにメイドさんが紅茶を持ってきてくれた。
礼を言うと、すぐに去っていった。どれどれ、これまた随分と美味しそうな紅茶だ。多分、高い茶葉だろう。出されたのが高級な紅茶ということは、あいつは僕のことを多分数十分待たせるつもりだろう。これもここ三年、僕が大臣として務め始めてから学んだのだが、大抵客人を長時間に渡って待たせる場合、その客人の気分を害さないように、お高めの飲み物や特産物、お茶菓子などを出してもてなすのがマナーなのだ。これは、大陸三大国に数えられるズール帝国でも、同じである。こういった気遣いのできる人物は、しっかりとしているのだろうと、感じとることもできる、ある意味一つの指標である。ここの領主は、良くできた人物だと改めて思った。
待つこと数十分。誰かがドアをノックした。失礼するぞ、という声と共に一人の高身長の男が入ってきた。
「お待たせして申し訳ない。Sランク冒険者の方に秘密裏の依頼を頼んだ覚えはなかったんだが……………なっ!?」
男は、僕の顔をみて固まった。
「……ちょっと、なんであなたがここにいらっしゃるのですかっ!?」
「やあ、久しぶりだね。〈ムーン〉制圧作戦に関する会議の時以来かな? ツトゴ領主であり、タールランド軍参謀でもある、ヘンリー。」
ツトゴ領主、ヘンリー・カーマンは顔をピクピクとさせていた。
「あのー、ちょっと聞きたいことがあるんですけど。」
「ひっ! ……な、なんですかっ?」
明らかにビビりすぎだろ。まあ、滅多にSランク冒険者を見ることなんてできないから、僕のようなSランク(嘘)が怖くて仕方がないのだろう。まあ、僕が放った高火力魔法にもその一因はありそうだが。
「この一揆、一体何のためにやってるんですか。」
「えっと。このツトゴ領は、西にロウジ山脈があり、豊富な木材資源があるのはご存じですよね?」
「ええ。僕も流れ者(偽)なので、なんとなくしか聞いてないですけど。」
「その木材資源は、僕たちの村に住む木こりが山から切り出し、そして木材加工の職人が小さくしたり、道具を作ったりして、タールランド内各地へと国内輸出をしています。ちなみに、燃料として使われる薪材は、タールランドの八割強の生産割合を占めていますね。」
そう。父ルークが西側地域開発のために打ち出した政策によって、これまでタールランドの至るところに散らばっていた各生産拠点を、西側に集中させた。もちろん、木材加工を含む林業も、例外ではなかった。かつての林業の中心地は、タールランド北部にあるナトム領だった。ところが、ナトム領を含めた元林業で大成した一大生産地の職人達は、皆この政策に反対。まあ、反対されても仕方がないだろう。自分達の生業を他地域に根こそぎ横取りされるわけだから。よって、父はこの人達の生活を守るために、更にある提案をした。それは、かつて林業に従事したことがある者が西部に移住したら、減税をし、補助金を出すと言うものだった。国がここまでやるということになったので、流石の職人達もみな呑んだらしいのだが…。
「ところが、減額したはずの税金について、また政府と揉めているらしいんですよ…。」
「税金ね………。」
うーん、僕が城にいた時は、西側地域との税金に関するトラブルは耳に入ってこなかったんだけどな。僕に入っていないということは、国の財政を一括管理する大蔵省、つまり大臣であるマージの耳にも入っていないことに等しい。何かトラブルがあったのかな。
「あ、見えてきました。あの石の建物が冒険者ギルドです。」
「ちなみに、カーマン…様の居城って。」
「それなら、ギルドの建物の隣に門がありますよ。」
「そうですか。色々ありがとうございました。」
「いえいえ。(命を無くすのに比べたらこんなもの…)」
小声で何か聞こえたが、気のせいだろう。気のせいだから、帰ってからホスロをグルグル巻きにして審問会にかけるのはやめとこう。
◇
門をくぐってすぐに見えたのは、丸太で作られたログハウス。しかも、とても巨大な建物だ。木材の需要はここ数年増え続けているので、とても儲かっているのだろう。間違いなく、国家予算の数倍の貯金はあるのだろうなと改めて考える。ドアを開けて中に入ると、真っ赤な絨毯が僕を出迎えてくれた。執事と思わしき人物が、すたすたと歩いてくる。
「いらっしゃいませ。どちら様でしょうか?」
「あ、僕冒険者やってるタイト・タールと言います。これ、一応カードです。」
「拝見いたします。」
執事が手に取り、流れるように腰を抜かした。
「えええSランク!!?? どどどど、どのようなご用件でしょうか?」
「そんなに慌てないでくださいよ…笑」
深呼吸をし、改めて話をする。
「実は、ある秘密の要件についてツトゴ領主であらせられるカーマン様より仰せつかっておりまして…。」
もちろん、口から出任せである。ただ、99%通用するだろう。
「成る程。左様であなた様のような方が……どうぞ、応接室にご案内いたします。」
「あ、ありがとうございます。(よっしゃー!)」
やっぱりすんなり通してくれた。大陸に数人しかいないSランク冒険者(僕のは偽造品)。その冒険者証は全国冒険者協会だけでなく、大陸の中心、まさに顔とも言えるズール帝国の皇帝印が刻まれている。すなわち、これだけで信用を計るための道具として使えるわけだ。もちろん、持つにはそれなりの覚悟も必要だし、リスクもあるけどね。そう考えると、わざとSランクの冒険者証を渡したホスロには感謝しなきゃね。さっきは審問会にかけるとか言ったけど、取り消さなきゃ。
通された部屋には、ふっかふかのソファが四つ。そして、真ん中にテーブルを置いた、まさに応接室という部屋にぴったりな気がする。ていうか、タールランド城にはこんなにフカフカなソファないぞ?
予算ないからね。まあ、仕方がないか。
ソファに腰掛けると、すぐにメイドさんが紅茶を持ってきてくれた。
礼を言うと、すぐに去っていった。どれどれ、これまた随分と美味しそうな紅茶だ。多分、高い茶葉だろう。出されたのが高級な紅茶ということは、あいつは僕のことを多分数十分待たせるつもりだろう。これもここ三年、僕が大臣として務め始めてから学んだのだが、大抵客人を長時間に渡って待たせる場合、その客人の気分を害さないように、お高めの飲み物や特産物、お茶菓子などを出してもてなすのがマナーなのだ。これは、大陸三大国に数えられるズール帝国でも、同じである。こういった気遣いのできる人物は、しっかりとしているのだろうと、感じとることもできる、ある意味一つの指標である。ここの領主は、良くできた人物だと改めて思った。
待つこと数十分。誰かがドアをノックした。失礼するぞ、という声と共に一人の高身長の男が入ってきた。
「お待たせして申し訳ない。Sランク冒険者の方に秘密裏の依頼を頼んだ覚えはなかったんだが……………なっ!?」
男は、僕の顔をみて固まった。
「……ちょっと、なんであなたがここにいらっしゃるのですかっ!?」
「やあ、久しぶりだね。〈ムーン〉制圧作戦に関する会議の時以来かな? ツトゴ領主であり、タールランド軍参謀でもある、ヘンリー。」
ツトゴ領主、ヘンリー・カーマンは顔をピクピクとさせていた。
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