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隠された本音、どれが真実?【リュアンダル】※R18
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ぐったりとして、眠りに落ちたシュネイリアを見る。あどけない寝顔は、まだ彼女が十五歳であることを僕に知らしめる。
この穏やかに眠る少女を汚したのは、紛れもない、僕だ。
頬にかかる銀の髪をはらってやれば、彼女がほんの少し、むずがゆがった。
前髪が乱れて、白い額が見えている。
言葉数が少なく、静かだからか、彼女は年齢以上に大人びて見える。
だけどまだ、十五歳だ。
僕にとってシュネイリアは、守るべき存在で、大切にしたかった──今も大切なひとであることに、変わりない。
こんな形で、彼女の処女を奪うつもりはなかった。
彼女と肌を合わせる時は、結婚式の夜だと、決めていたのに。
僕の予想を覆して、彼女は媚薬を飲んだ。
僕のために。
発情付加を受けた僕が彼女を抱くよう、仕向けるために。
「……シュネイリア」
ちいさく名前を呼ぶが、彼女は反応しない。
ぽってりとしたくちびるは、少し腫れている。
何度もくちびるを噛んだからだろう。
腫れているのが可哀想で、僕は彼女のくちびるをなぞった。
行為中、僕は一度もくちびるに口付けなかった。
指に触れる彼女のくちびるは、柔らかい。
ふにふにと、感触を楽しんだ。
みだらな光景だ。
銀のまつ毛は、涙に濡れ、頬にはシーツの跡がうすらとついていた。
汗で前髪は乱れ、髪が首筋に張り付いている。
僕は彼女の頬を少し撫でてから、熱い息を吐いた。
発情付加の特性攻撃を受けてから、まだ一度しか射精していない。
あの強力な攻撃が、一度熱を放っただけで収まるはずがない。
僕は、シュネイリアの意識がないのをいいことに、声を抑えることなく、自身の下腹部に手を伸ばした。
「っ……は、う……」
そのまま、自身の性器を握り、擦りあげる。
シュネイリアの体液と、僕の精液が混ざり合い、陰茎はどろどろに濡れていた。
ねちゃねちゃと卑猥な音がする。シュネイリアは、未だ、夢の中。
「っごめん、シュネイリア……」
あどけなく眠る彼女を見て行う自慰は、想像以上の罪悪感と興奮を僕にもたらした。
荒い呼吸を繰り返し、背を丸める。
彼女が聞いたら怖がるだろう。
それくらい、荒い息を吐く。
まるで獣のようだ。
僕は本能にしたがって、ひたすら性器をしごいた。
彼女のぽってりとした、赤いくちびるが目に入る。
何を思う間もなく、僕は彼女のくちびるを奪っていた。
「ん……」
シュネイリアが、鼻にかかった声を出す。
その甘い声と、くちびるに柔らかい感覚を覚えた時、また僕は熱を放った。
まるで、獣だ。
眠る婚約者を前に、僕は性器を扱いている。
こんなところ、とてもではないがシュネイリアには見せられない。
僕はなにかに急き立てられるようにまた、疼くそれを握った。
何度放っても、全く欲は収まらない。
短く舌打ちして、シュネイリアとぴったり、くちびるを合わせる。そのまま舌で彼女のくちびるをなぞり、そっと口内に侵入する。
うすく開いた歯の間に舌を差し込んで、休んでいる彼女の舌に絡ませた。
口付けをしているから、呼吸が苦しいのだろう。
シュネイリアが苦しげに身をよじる。
僕はその度にくちびるを離して、忙しなく自身の欲を慰めた。
「くっ……は、ぁ……出る……」
覆った手の中に、熱が迸る。
手のひらに粘着質な液を感じるも、まだ体は快楽を求めた。キリがない。
ひたすら本能に突き動かされて、僕はまた擦り始めた。
「シュネイリア……ごめん、シュネイリア」
眠る彼女を見ながら自慰するなど、唾棄すべき行為だ。
だけど、止められない。収まらない。
僕は彼女の隣に寝転がると、彼女の体を抱き寄せて、その首筋に口付けた。
強く吸えば、白い肌に赤い跡が残る。
僕が抱いたという証明だ。
新雪を汚すような背徳感と、少女に手を出してしまった罪悪感、彼女を自分のものにしたという充足感が綯い交ぜになって、さらに興奮を煽る。
僕はちいさく喘ぎながら、彼女のうなじにまた、吸い付いた。
少し汗ばんでいるためか、彼女の肌は塩気を感じた。
何度も舐めると、意識がなくても反応してしまうのか、彼女の足がぴくぴくと揺れる。
これ以上は、だめだ。
彼女の意識がないのだから。
そう思って、彼女の体に手が伸びそうな自分を叱咤する。
その代わり、きつく目を瞑って彼女の肢体を夢想した。
「シュネイリア……出る、っは……ねえ、出してもいい?」
答えがあるはずがないのに、尋ねてしまう。
シュネイリアは、夢の中だ。
ねちゃねちゃと粘着質な音を立てながら、熱の解放を待ち望む性器を扱いた。いつもより手荒い動作ではあったが、発情付加を受けている今は、限りなくそれが、快い。
「っ……ぅ……」
また、熱を放つ。
ベッドはとっくに、僕か出したもので濡れている。性行為特有の匂いがあたりに充満している。
シュネイリアの香りが、薄くなってきているように感じて、僕はまた彼女を抱きしめた。
「……シュネイリア」
大切にしたい。大事にしたい。
それは、本音だ。
──僕が、幸せにしたい。
きみの笑顔を、僕が、守りたい。
この穏やかに眠る少女を汚したのは、紛れもない、僕だ。
頬にかかる銀の髪をはらってやれば、彼女がほんの少し、むずがゆがった。
前髪が乱れて、白い額が見えている。
言葉数が少なく、静かだからか、彼女は年齢以上に大人びて見える。
だけどまだ、十五歳だ。
僕にとってシュネイリアは、守るべき存在で、大切にしたかった──今も大切なひとであることに、変わりない。
こんな形で、彼女の処女を奪うつもりはなかった。
彼女と肌を合わせる時は、結婚式の夜だと、決めていたのに。
僕の予想を覆して、彼女は媚薬を飲んだ。
僕のために。
発情付加を受けた僕が彼女を抱くよう、仕向けるために。
「……シュネイリア」
ちいさく名前を呼ぶが、彼女は反応しない。
ぽってりとしたくちびるは、少し腫れている。
何度もくちびるを噛んだからだろう。
腫れているのが可哀想で、僕は彼女のくちびるをなぞった。
行為中、僕は一度もくちびるに口付けなかった。
指に触れる彼女のくちびるは、柔らかい。
ふにふにと、感触を楽しんだ。
みだらな光景だ。
銀のまつ毛は、涙に濡れ、頬にはシーツの跡がうすらとついていた。
汗で前髪は乱れ、髪が首筋に張り付いている。
僕は彼女の頬を少し撫でてから、熱い息を吐いた。
発情付加の特性攻撃を受けてから、まだ一度しか射精していない。
あの強力な攻撃が、一度熱を放っただけで収まるはずがない。
僕は、シュネイリアの意識がないのをいいことに、声を抑えることなく、自身の下腹部に手を伸ばした。
「っ……は、う……」
そのまま、自身の性器を握り、擦りあげる。
シュネイリアの体液と、僕の精液が混ざり合い、陰茎はどろどろに濡れていた。
ねちゃねちゃと卑猥な音がする。シュネイリアは、未だ、夢の中。
「っごめん、シュネイリア……」
あどけなく眠る彼女を見て行う自慰は、想像以上の罪悪感と興奮を僕にもたらした。
荒い呼吸を繰り返し、背を丸める。
彼女が聞いたら怖がるだろう。
それくらい、荒い息を吐く。
まるで獣のようだ。
僕は本能にしたがって、ひたすら性器をしごいた。
彼女のぽってりとした、赤いくちびるが目に入る。
何を思う間もなく、僕は彼女のくちびるを奪っていた。
「ん……」
シュネイリアが、鼻にかかった声を出す。
その甘い声と、くちびるに柔らかい感覚を覚えた時、また僕は熱を放った。
まるで、獣だ。
眠る婚約者を前に、僕は性器を扱いている。
こんなところ、とてもではないがシュネイリアには見せられない。
僕はなにかに急き立てられるようにまた、疼くそれを握った。
何度放っても、全く欲は収まらない。
短く舌打ちして、シュネイリアとぴったり、くちびるを合わせる。そのまま舌で彼女のくちびるをなぞり、そっと口内に侵入する。
うすく開いた歯の間に舌を差し込んで、休んでいる彼女の舌に絡ませた。
口付けをしているから、呼吸が苦しいのだろう。
シュネイリアが苦しげに身をよじる。
僕はその度にくちびるを離して、忙しなく自身の欲を慰めた。
「くっ……は、ぁ……出る……」
覆った手の中に、熱が迸る。
手のひらに粘着質な液を感じるも、まだ体は快楽を求めた。キリがない。
ひたすら本能に突き動かされて、僕はまた擦り始めた。
「シュネイリア……ごめん、シュネイリア」
眠る彼女を見ながら自慰するなど、唾棄すべき行為だ。
だけど、止められない。収まらない。
僕は彼女の隣に寝転がると、彼女の体を抱き寄せて、その首筋に口付けた。
強く吸えば、白い肌に赤い跡が残る。
僕が抱いたという証明だ。
新雪を汚すような背徳感と、少女に手を出してしまった罪悪感、彼女を自分のものにしたという充足感が綯い交ぜになって、さらに興奮を煽る。
僕はちいさく喘ぎながら、彼女のうなじにまた、吸い付いた。
少し汗ばんでいるためか、彼女の肌は塩気を感じた。
何度も舐めると、意識がなくても反応してしまうのか、彼女の足がぴくぴくと揺れる。
これ以上は、だめだ。
彼女の意識がないのだから。
そう思って、彼女の体に手が伸びそうな自分を叱咤する。
その代わり、きつく目を瞑って彼女の肢体を夢想した。
「シュネイリア……出る、っは……ねえ、出してもいい?」
答えがあるはずがないのに、尋ねてしまう。
シュネイリアは、夢の中だ。
ねちゃねちゃと粘着質な音を立てながら、熱の解放を待ち望む性器を扱いた。いつもより手荒い動作ではあったが、発情付加を受けている今は、限りなくそれが、快い。
「っ……ぅ……」
また、熱を放つ。
ベッドはとっくに、僕か出したもので濡れている。性行為特有の匂いがあたりに充満している。
シュネイリアの香りが、薄くなってきているように感じて、僕はまた彼女を抱きしめた。
「……シュネイリア」
大切にしたい。大事にしたい。
それは、本音だ。
──僕が、幸せにしたい。
きみの笑顔を、僕が、守りたい。
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