記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。

婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。

ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、

「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」

……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。

「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」

今の私はあなたを愛していません。

気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。


☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
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