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【幕間】果物はお好き?②*
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ーーーあ
「リリアンナ王女、きみは口が過ぎるね」
「殿下の瞳って、よく見ると金色が混ざってるんですね」
「話聞いてる?」
殿下が私の頬を人差し指でするりと撫でると、そのままぐっと強く掴まれた。親指と人差し指で挟まれた頬は、少し痛い。この人手加減という言葉を知らないのかもしれない。
「瞳に………丸い…………輪が…………。翡翠の中に黄金が浮かんでるなんて、豪華ですわね。さすが王太子ということなのかしら」
「…………その、さすが王太子という言葉がよくわからないんだけど。とにかく、きみはもう少し気の使い方を知るべきじゃないかな。僕がこの顔をコンプレックスに思ってることを知っての発言なんだろう?どうせ」
「あら、コンプレックスでしたの?」
私が言うと、王太子は苦々しそうな、渋い顔をした。とにかく苦薬をかみ潰したような顔である。フェアリル殿下はため息混じりに小さく呟いた。
「見た目だけならきみは誰よりも王女らしい王女なのに、中身がこうとは…………。魂の容れ間違いなんじゃないのか」
「面白いこといいますのね。それなら殿下は性別を間違え…………いえ、なんでもありませんわ」
さすがにこれ以上言ったら本当に祖国に身一つで追い返されそうなのでやめておいた。どうしよう、薄ら自覚はあったけど。
この人、からかうととても面白い。
それにしても、フェアリル殿下の瞳は本当に美しかった。翡翠色の瞳かと思いきや、よく見るとその瞳には黄金の輪が中央にかかっているのだ。神秘的でもあるし、ただひたすら美しくもある。
フェアリル殿下はため息をつくと、私の腕を軽く押した。どうやら私を屈ませる気らしい。良かった。これで追い返されたらどうしようかと思った。首元に提げたナイフは残り二日である。これでも私は悩んだのだ。くるべきか、来ないべきか。
私は殿下に押されるままその場で跪き、脱がしにくい夜着とは違う正装の下衣に手を触れた。
するすると組紐を解いて下衣を下げる。ぽろりと露出したそれに触れると、やはりまだたっていない。私はふと、この前考えたことを口にした。
「殿下、殿下は果物はお好き?」
「………………きみは、本当に………」
何か言いたそうな声がする。私は返事を急かすようにぐったりとしてそれを人差し指と親指でつまんだ。くたりとしたそれを弄んでいると、徐々に芯が持ってくるのがわかる。お、起き上がるのが早い。
「少なくともこうしている時に話す話題では無いと思うんだが?」
「私、苦いものは嫌いなの」
「奇遇だね。僕もあんまり好きじゃない」
「ならやっぱり殿下は一度ご自身の味を確かめた方がよろしいわ」
「………なるほど、そこに戻ってくるわけか」
屈むとちょうどフェアリル殿下を見上げる格好になる。私が見るとフェアリル殿下は私の頭にそっと触れた。その手つきは意外にも優しいーーーと思いきや。がっと手荒に頭を掴まれた。
「きゃっ、何するんですの!!もっと丁重に扱ってちょうだい!」
「ワガママ姫には何を言っても無意味かなって」
「わ…………」
確かにわがままではある。その自覚はあるため私ら頭を掴まれた状態のまま舌を伸ばした。ぺろりと殿下のそれを舐める。苦い。顔を顰めてしまう。
「……………品種改良を希望しますわ」
「改良も何も………。全く、きみは僕にどうして欲しいんだ?」
「だから、果実や野菜を主食にして欲しいんですの」
「なぜ?」
何となく予想はつくけど、と付け加え殿下が問いかける。私はそれを見ながらぺろぺろと先の方を舐める。透明な先走りがたらたらと零れ始めている。殿下もなんだかんだ言ってあんまり嫌そうじゃないわよね………。
『嫌々言ってても体は素直だろぉ?』という安っぽいセリフが浮かんでくる。そんなこと言った日には私は国境に飛ばされてることだろう。
私はその言葉は心のうちに秘めて、舌を伸ばす。
「なんでも、果実や果物を主に食べる方の精液はフルーティーで臭みがないようですわ」
「………だから僕もそうしろと?」
「ええ。だって私こんな苦くて臭くてネバネバして、しかも飲み下しにくいものは飲みたくないんです。本当は。協力してくださって殿下には本当に感謝しておりますけれど、もう少し歩み寄ってくださると助かるのですわ」
「協力してると言うよりさせられてるんだけどね」
「あんまり変わらないじゃありませんの」
「そうかな…………」
だいぶ疲れたようにフェアリル殿下が言う。しかしお疲れな殿下とは逆に殿下のそれはとてもお元気である。ぴょこんと跳ねたそれを舐め、さて、いよいよと私は口に含んだ。相変わらず大きい。そしてまずい。臭い。苦い。最悪のコンボが決まって涙目である。しかし仕方ない。諦めるわけにはいかないのだ。
「ンンっ………」
「っ………と、あ、まり奥まで………」
くわえないでほしい、きっとそう言いたかったのだろう。だけどそれは裏を返せばくわえたらすぐに出るということ。私はこの前覚えたばかりの殿下のいいところ、つまり裏筋に舌をぐりぐり押し付けながら喉奥までそれを飲み込んだ。
「うっ………!」
「ん、む、んぅ………!」
く、苦しい~~~!窒息してしまうわ!!最悪よ!陰茎を含んで呼吸出来ないから死ぬだなんて!!呪いで死ぬより嫌!!私はぷは、とわずかに息を吐いて酸素を取り込みながら余った手で口でくわえられなかった部分を扱いていく。
どくどくと震えていて、まるでそれはひとつの生き物かのようだ。
「っ…………く、……………ふ、」
フェアリル殿下の声が上から微かに聞こえてくる。我慢しなくていいのに。我慢されるとどうしてもこう、もっとしたくなっちゃうわよね。私は唇で歯を覆いながら甘噛みする。上から苦しげな声が聞こえる。どくり、とそれが脈打った。もう少しである。
右手で根元を、左手で袋を触りながら唇で亀頭を責めれば、私の頭が急にぐっと押された。
喉奥まで突っ込まれたのではない。逆だ。引き離された。ぽろん、と私の口からそれが抜け落ちた。涎が糸を引いて大変卑猥である。
「っ…………は、ぁ………」
「………ちょっと、何なさいますの」
また初めからやり直しじゃない。そう思ってみると、意外にも殿下は目元を赤くしていた。………薄々そうかなとは思っていたけれど。もしかして殿下って経験がな………少ないのではないのかしら。
「リリアンナ王女、きみは口が過ぎるね」
「殿下の瞳って、よく見ると金色が混ざってるんですね」
「話聞いてる?」
殿下が私の頬を人差し指でするりと撫でると、そのままぐっと強く掴まれた。親指と人差し指で挟まれた頬は、少し痛い。この人手加減という言葉を知らないのかもしれない。
「瞳に………丸い…………輪が…………。翡翠の中に黄金が浮かんでるなんて、豪華ですわね。さすが王太子ということなのかしら」
「…………その、さすが王太子という言葉がよくわからないんだけど。とにかく、きみはもう少し気の使い方を知るべきじゃないかな。僕がこの顔をコンプレックスに思ってることを知っての発言なんだろう?どうせ」
「あら、コンプレックスでしたの?」
私が言うと、王太子は苦々しそうな、渋い顔をした。とにかく苦薬をかみ潰したような顔である。フェアリル殿下はため息混じりに小さく呟いた。
「見た目だけならきみは誰よりも王女らしい王女なのに、中身がこうとは…………。魂の容れ間違いなんじゃないのか」
「面白いこといいますのね。それなら殿下は性別を間違え…………いえ、なんでもありませんわ」
さすがにこれ以上言ったら本当に祖国に身一つで追い返されそうなのでやめておいた。どうしよう、薄ら自覚はあったけど。
この人、からかうととても面白い。
それにしても、フェアリル殿下の瞳は本当に美しかった。翡翠色の瞳かと思いきや、よく見るとその瞳には黄金の輪が中央にかかっているのだ。神秘的でもあるし、ただひたすら美しくもある。
フェアリル殿下はため息をつくと、私の腕を軽く押した。どうやら私を屈ませる気らしい。良かった。これで追い返されたらどうしようかと思った。首元に提げたナイフは残り二日である。これでも私は悩んだのだ。くるべきか、来ないべきか。
私は殿下に押されるままその場で跪き、脱がしにくい夜着とは違う正装の下衣に手を触れた。
するすると組紐を解いて下衣を下げる。ぽろりと露出したそれに触れると、やはりまだたっていない。私はふと、この前考えたことを口にした。
「殿下、殿下は果物はお好き?」
「………………きみは、本当に………」
何か言いたそうな声がする。私は返事を急かすようにぐったりとしてそれを人差し指と親指でつまんだ。くたりとしたそれを弄んでいると、徐々に芯が持ってくるのがわかる。お、起き上がるのが早い。
「少なくともこうしている時に話す話題では無いと思うんだが?」
「私、苦いものは嫌いなの」
「奇遇だね。僕もあんまり好きじゃない」
「ならやっぱり殿下は一度ご自身の味を確かめた方がよろしいわ」
「………なるほど、そこに戻ってくるわけか」
屈むとちょうどフェアリル殿下を見上げる格好になる。私が見るとフェアリル殿下は私の頭にそっと触れた。その手つきは意外にも優しいーーーと思いきや。がっと手荒に頭を掴まれた。
「きゃっ、何するんですの!!もっと丁重に扱ってちょうだい!」
「ワガママ姫には何を言っても無意味かなって」
「わ…………」
確かにわがままではある。その自覚はあるため私ら頭を掴まれた状態のまま舌を伸ばした。ぺろりと殿下のそれを舐める。苦い。顔を顰めてしまう。
「……………品種改良を希望しますわ」
「改良も何も………。全く、きみは僕にどうして欲しいんだ?」
「だから、果実や野菜を主食にして欲しいんですの」
「なぜ?」
何となく予想はつくけど、と付け加え殿下が問いかける。私はそれを見ながらぺろぺろと先の方を舐める。透明な先走りがたらたらと零れ始めている。殿下もなんだかんだ言ってあんまり嫌そうじゃないわよね………。
『嫌々言ってても体は素直だろぉ?』という安っぽいセリフが浮かんでくる。そんなこと言った日には私は国境に飛ばされてることだろう。
私はその言葉は心のうちに秘めて、舌を伸ばす。
「なんでも、果実や果物を主に食べる方の精液はフルーティーで臭みがないようですわ」
「………だから僕もそうしろと?」
「ええ。だって私こんな苦くて臭くてネバネバして、しかも飲み下しにくいものは飲みたくないんです。本当は。協力してくださって殿下には本当に感謝しておりますけれど、もう少し歩み寄ってくださると助かるのですわ」
「協力してると言うよりさせられてるんだけどね」
「あんまり変わらないじゃありませんの」
「そうかな…………」
だいぶ疲れたようにフェアリル殿下が言う。しかしお疲れな殿下とは逆に殿下のそれはとてもお元気である。ぴょこんと跳ねたそれを舐め、さて、いよいよと私は口に含んだ。相変わらず大きい。そしてまずい。臭い。苦い。最悪のコンボが決まって涙目である。しかし仕方ない。諦めるわけにはいかないのだ。
「ンンっ………」
「っ………と、あ、まり奥まで………」
くわえないでほしい、きっとそう言いたかったのだろう。だけどそれは裏を返せばくわえたらすぐに出るということ。私はこの前覚えたばかりの殿下のいいところ、つまり裏筋に舌をぐりぐり押し付けながら喉奥までそれを飲み込んだ。
「うっ………!」
「ん、む、んぅ………!」
く、苦しい~~~!窒息してしまうわ!!最悪よ!陰茎を含んで呼吸出来ないから死ぬだなんて!!呪いで死ぬより嫌!!私はぷは、とわずかに息を吐いて酸素を取り込みながら余った手で口でくわえられなかった部分を扱いていく。
どくどくと震えていて、まるでそれはひとつの生き物かのようだ。
「っ…………く、……………ふ、」
フェアリル殿下の声が上から微かに聞こえてくる。我慢しなくていいのに。我慢されるとどうしてもこう、もっとしたくなっちゃうわよね。私は唇で歯を覆いながら甘噛みする。上から苦しげな声が聞こえる。どくり、とそれが脈打った。もう少しである。
右手で根元を、左手で袋を触りながら唇で亀頭を責めれば、私の頭が急にぐっと押された。
喉奥まで突っ込まれたのではない。逆だ。引き離された。ぽろん、と私の口からそれが抜け落ちた。涎が糸を引いて大変卑猥である。
「っ…………は、ぁ………」
「………ちょっと、何なさいますの」
また初めからやり直しじゃない。そう思ってみると、意外にも殿下は目元を赤くしていた。………薄々そうかなとは思っていたけれど。もしかして殿下って経験がな………少ないのではないのかしら。
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