10 / 91
1章
ダンジョン探索隊
しおりを挟むダンジョン探索隊を組織した。
組織といっても私が育成ゲームの感覚でスケルトンを五体選んだだけなんだけど。
スケルトンたちのステータスを見て、探索隊に相応しいのを選んで行った。
一般的なスケルトンのステータスは、私が最初にテイムしたやつくらいで、それをベースに、能力値が高いのを優先して選んだ。
ちなみにベースとなるスケルトンのステータスはこんな感じだ。
『名無し
スケルトンLV3
HP:55/55
MP:0/0
STR:66
VIT:21
MAG:9
RES:11
AGI:15
DEX:15
スキル:なし』
で、五十体の中から選抜したスケルトンの一体がこんな感じ。
『名無し
スケルトンLV3
HP:61/61
MP:0/0
STR:75
VIT:20
MAG:10
RES:11
AGI:19
DEX:17
スキル:なし』
まあそんなに変わらない。
大きく違うのはSTRだろうか。
スケルトンというのは基本的にSTRが高くて他は低い。
足が遅くて叩けば壊れる。
要は序盤の雑魚ってことなんだろう。
だからこれを育てるより、他のモンスターをテイムして育成した方が強いモンスターが出来るのかもしれないが、私はスケルトンを育てることにした。
理由は二つある。
雑魚モンスターを育てるのも面白そうってのが一つ。
ゲームとかでも、雑魚モンスターをLVマックスにして無双するのが好きだった。
それともうひとつ。
うん、テイム出来るモンスターが、スケルトン以外にはゾンビぐらいしかいないんだよね。
この辺は死の瘴気に満ちていて、かなり遠くまで行かないとアンデッド以外のモンスターは出てこないという。
戦場跡と墓地に沸いたアンデッドが、アンデッド以外のモンスターが生まれるのを阻害しているらしい。
瘴気と一言で言ってもいろんなパターンがあるようだ。
まあ、ゲーム的に考えればアンデッドのマップってことだろう。
しばらくはここで安穏と暮らしながら、LVを上げて安全を確保することにしたので、遠出をしてまで他のモンスターを捕まえる気にはならなかった。
ってなわけでスケルトンを育てる。ゾンビは臭いからやだ。
そういえば、異世界で何をやりたかったのか思い出した。
もふもふを仲間にするためにテイムのスキルを選んだんだっけ。
すっかり忘れてた。
けどまあ、もふもふのために危険を冒すかって言ったらやりたくないわけで、それも余裕が出来てからってことにしておこう。
スケルトンのステータスは、基本的にはこんな感じではあるのだが、五十体の中に二匹ほど変わったのがいた。
一匹はMAGが異様に高い固体だ。
STRは49と、他の個体よりも弱いのだけれど、MAGが45もあった。
これはきっと魔法を覚えるな、と推測した私は、これを育てることにした。
もう一体も同じようなものだけれど、こちらはRESが43あった。
こっちは回復魔法を使えるようになるんじゃないかと思ってる。
さて、それじゃあ私を含めた六人パーティ+監督役のクリスで、ダンジョンに潜ってみよう。
0
お気に入りに追加
111
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる