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~序章~

第3話~JK女子会~

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「まどか」の言葉・・・
それは私の書いていた異世界小説主人公が夢の中で私に伝えた言葉
「そなたの肉体が滅して魂のみの存在になった時」
・・・・・
「私の魂と融合し一つになることで世界は完成する」
・・・・・
「それは私達を現実の存在として命を与えてくれた彩美へのお礼でもある」
・・・・・
「私と一つになる事で永遠の命になり”この物語”の結末を見ることが出来る」
そう構想はよかったと思うのだけどネバーエンディングストーリーになちゃって区切りつかなくて世に公開出来ないでいたんだよね
”一つになるとどうなるの・・・”
「もう物語は生を受け世界として一人で歩き始めてる」
そう公開できない・・・ある時から続きが書けないでいる・・・理由は簡単でいくらストーリーを考えても登場人物が自由に動いてしまい考えていたのと違うストーリになり続きが作者の私でもわからないの
「私のままなのか彩美になるのか・・・それとも別の存在になるのか」
超適当じゃないか
「そう結果は分からないが決められた道この世界が現実と言う生を持ってしまったのだから」
”えっ考えが読めるの?”
「思考を読めるのではない」
・・・・・
「貴方は私」
「私は貴方」
それって私が恋人達が二人で一つって表現する時のキメセリフだよ
「彩美は私に自分を重ねて物語を紡いできた」
そう「まどか」みたいな超絶美人純女で私強い最強無敵な暴虐武人だけど全て世の為になるって生き方をしたかったから
「その思いと生を得た物語の世界結果を見たいとは思わないか」
・・・・・
夢から覚めた私は構想を考えすぎ物語で私の文才では続きを紡げなくなった自分へ言い訳を夢見たと思っていた
久々にノートPCに保存していた物語のファイルを開き続きを書いてみたくなった
”えっ!?”
文末に「貴方は私 私は貴方 その刻が遠い日であり 実現する日を楽しみに」
こんな文章は書いてないよ私
それも前のストーリーと脈絡まったく関係ないし
やっぱしアレは夢じゃなかったの・・・

「やはり彩美は主様なんですね」
クリスタルを溶かしたような冷たいルシファーの声
現実?に引き戻すには十分な劇薬
”メネシス”
「はいこの世界を私達はメネシスと呼んでます」
”愛娘「まどか」より聞いておるな”
「彩美の新しい刻の始まりに関してでいいですか」
”ふっ感がいいな”
「なにせ彩美が生み出した世界ですから逆も又正なりでと」
”そうか私の考えそうなことは全て「知って」いるってことか”
「はい彩美の思考から生まれた私達ですから」
”では創造主として主としてルシファーを含めた私が命を与えた全ての者へ宣告する”
「は、はい」
ルシファーの声が動揺とかありえるのとか思ったら笑みが
今の私って薄笑みを浮かべた超絶悪女な表情になってるよね絶対
”ここら先は自分たちの力で物語を紡げ私は愛しき人に再び逢うために我満に生きる”
「私達を見放すとのことですか」
”違う!私はこの世界を愛している今も”
「でも」
”ルシファーぁあああ!愛する者と永遠に出会えなく悲しみに負け「まどか」と融合前に私の魂が崩壊してコノ世界が崩壊するって一番最悪な結末は嫌なの愛するコノ世界を・・・”
「彩美の思いわかりました私達に出来る事があれば」
”ではまずは私の身を「まどか」含めてルシファーと最低限の従者以外には秘匿な場所に移して”
「分かりました即準備いたします」

昼休みが終わるころに登校
って徳さん・・・ちゃう学園長からショートメッセージで「午前中は夏休み中に3年生が校外学習で行った博物館が今後課題に出るから行ってきたことでって」
この博物館ってぇ上野の国立博物館
実は動物の進化とか歴史
小説の素材として必要で小学生時代から週1では通っていたので行かなくても隅隅まで熟知済
でも行って見る毎に新しい発見ある不思議ワールドで中毒者なんだよねぇ
完璧すぎるアリバイ
あっ昨晩に趣味なに?って徳さん聞かれ「国立博物館巡礼」とか言った記憶もあったかな

5時間目少し前の教室に入ると美香が駆け寄って来る
「いきなり校外学習とかで・・・その・・・会えなくて寂しかったよ」
”でも会えた”
「はは彩美はまったくぅドリーマーのようで現実主義な発言多くてうけるぅ~」
”私がドリーマー?”
「まあそれは置いておいて今日の放課後に女子会するけどぉこれないかな」
”女子会って私はぁ・・・・”
美香が私の鼻に人差指を押し付けて
「彩美は女子枠なの!!じゃないと私の気持ちがぼ・・ぼう・・・ぼうそう・・・・」

「はーい!皆な席に戻って授業だよ」
美香がなんでか赤い頬で席に走って戻っていく
あっこの声は生物の矢部ぇ!五時間目が始まる・・・嫌いなんだよ勝手に趣味世界に活かす為に身に着けた知識を成績良い生徒認定で利用するヤツだし

矢部が都合良い質問を私にして生徒の声聞いてますよ感を作る合間を縫って七海にショートメッセージ
”美香から放課後女子会に誘われて七海の出勤前に帰れないかもだけど行っていいかな”
「よいよぉ」
”えっ私は出勤前に逢いたいって”
「束縛と愛は違うからね同年代の友と紡ぐ時間も大切とオバサン経験だ」
”まってオバサンとか言わないで”
そういえば七海の歳も誕生日もまだ知らない
歳は年上ってだけで気にならないけど誕生日だけは今度聞かないと
「何にしてもだ学友と今の関係で刻を紡いげるのも学生時代の間だけなのだから有意義に使うんだよ」
”ありがとう七海とはずーっとだもんね”
「そうあれると本当に幸せだよ」
”あっ一つだけ我儘で”
「何かな楽しみだが」
我儘に楽しみって返しはさすが七海だよね
”今日だけはアフターとかなしに晩御飯なしで帰って来てくれないかな”
「いまぁスケ確認したけど今日はアフターないから当日無理攻撃でぶち込んできた奴は撃破で帰るよ」
”ありがとう待ってる”

ピンクの封筒
タイミグ無くって登校前に開封すると
二万三千円
うっそ!?
そういえばお店の料金体系とか分からないけどバックはこれで半額でしょ
時給だけは聞いてたね見習中は時給千五百円だから19時から1時なんで6時間で九千円
時給だけなら普通のバイトで少しおいしいレベルだけどバックがぶっ飛んでる
バックは新人御祝儀で最初は多いこともあるって紗季ちゃんから聞いてるから今後は減るとしても
気を付けないと金銭感覚狂うなぁこれ
でも七海に出してもらった学費を返せるから頑張る

六時限目の終了チャイム
机の上を片付けてると美香がやってきた通学鞄も持って帰る準備完璧ってはやい!いや私がとろいのかな
「さあ行くよ!」
”でも女子会って気持ちの整理が・・・”
「何難しく考えてるのお茶会お茶会」
美香に手をひかれ小走りで教室をでて校門まで
その間考えていたのは女子会って恋バナとか中心だよね私大丈夫かな

「おまたぁ!」
校門には数名の女子生徒が待っていた
知ってる顔半分と知らない顔半分
「マジで女になってる」
「うん女子会参加問題なし」
なんの品評会ですか

学校から10分くらい「彼氏がね」とか「・・・ちゃんが・・・くんに告られたらしいよ」なんてぇやっぱし恋バナばっかしじゃないかと聞き流しつつ歩く
美香は会話に気押されして歩みが遅い私の手をずーっとひっぱってくれている
温かくて柔らかいコノ感触がなければ回れ右して逃げだすとこだった
「彩美ちゃんの恋バナも聞きたいなぁ」
・・・・・・・
「うん落ち着いたらでいいから」

連れて来られたのは七海の店がある二丁目仲通りが御苑に突き当たるT字交差点近くにあるカウンター10席くらいのお洒落なカフェ
美香がドアをあけると
「タカちゃ~んテラス席お願いしまぁす」
カウンターに横並びで女子会はどうなのって思ったけど少し広めの店前のエントランスにテラス席があったのね
「彩美ちゃんココはホットコーヒーのお替わり自由なのでおススメだよ」
席が美香の隣ってだけで安心感とかどれだけチキンなのか私
注文をとりに背中の半ばロング黒髪の顔立ちの整った中年女性がやってきた
来たぁああ・・・ヤバイぞコノ展開・・・昨晩・・・この人に指名もらってる!!
女性にしては少し太い声で
「あら彩美ちゃんじゃない」
「えっタカちゃんと彩美ちゃんって知り合いだったの!?」
興味深々な美香
”あっ昨晩はありがとうございました”
やばい誤魔化すところか昨晩で身に付いてしまった業界の空気感で脊椎反射なお礼
「まさか若いと思ってたけど高校生だったんだ」
”はい”
タカちゃん・・・名前で思い出すべきだった・・・でも・・・タカちゃんはNHでミックスバーのオーナーさんじゃなかったけ・・・ここはどう見てもカフェだよね
「高校生でアレなら七美から逸材入ったので来てって珍しく営業メールくるわけだね」
七海そんな私の客付けで営業仕込みまでしてくれてたのか感謝しかないよ
トレイに乗せて来たお冷をテーブルに出しながら
「ここ昼はカフェだけど夜はミックスカフェバーって少し変わったお店で営業してるのよ」
心を読まれたかのように丁寧な御説明ありがとうございます
ってこの後どうなるのか横で目がキラキラな美香が今度は怖いよ
「で注文どうする」
皆な「ケーキセットをホットコーヒーで」だったので私も同じにしてみたよ
「今日のケーキは店内焼き上げの特性チーズケーキだよ」
と少したくましい背中で店内に戻っていったタカちゃん

「で彩美ちゃん昨晩なにがあったの」
目がキラキラ連荘中の美香
”・・・昨晩に指名もらったの”
美香には嘘をつけない私の為に今私がここに居れるのも・・・
他の女子も目がキラキラしだしたよコレはもう逃げれないしね
「指名!?って」
あっ普通のJKは指名とか言われてもだね
”昨晩は初めて七海の店に出勤してたの”
「七海さんのお店ってキャバクラじゃなかった」
そうかJKだとミックスバーもキャバクラも同じ感覚なんだね
って違う違う
”うんそんな感じのお店”
「えー未成年が働くって違法じゃないの七美さんがそんな人だったなんて」
”違う違う!私が無理やりお願いしたの”
「何かあったの」
”美香と別れて七海の家に戻って七海が出勤で家を出ようとしたら急に一人で夜を過ごすのが怖くなって・・・”
あれ涙なんで
”お店に連れてってもらったの”
「・・・そうなんだ」
”ただ飯食いも嫌だったんで無理やりお願いして働かせてもらったの”
なんでか涙が止まらないどうしよう
それはいきなりだったよ美香が胸に私の顔を埋める様にハグをしてきた
「色々あったもんね無理やり聞いてゴメン・・・」
なんか突然のハグと胸の感触
見た目のではスレンダーな美香だけど七海に負けない巨乳で柔らかくて・・・温かい・・・
なんか胸のインパクトで見当違いな思考になり少し落ち着いて涙も止まった
”もう大丈夫ありがとう”
と美香の胸から離れ席に座り直す

ガチャ
ドアが開いてケーキとコーヒーをトレイに乗せたタカちゃんが出てきた
「おまたせぇって彩美ちゃん目が真っ赤だけど何かあったの」
”あっ大丈夫です今後卒業までは週末だけ出勤予定なので御来店と御指名お待ちしております”
「はは逸材ってまじもんだ完璧な営業トークだね」
ケーキとコーヒーを出し終え店内に戻るタカちゃん
「ではごゆっくりぃ~」

甘いケーキの匂いとコーヒーの香り
ぐぅ~
そういえば昨晩の焼肉から起きたのギリギリで何も食べてなかったね
「彩美ちゃん顔が真っ赤だよ」
うわ恥ずかしい
「こんな美味しそうな匂いしたらお腹が鳴るなんて普通だからさ反応が完全乙女だねぇ」

ケーキはベークドチーズケーキに生クリームが沢山盛られて細かく切ったフルーツがいっぱいトッピング
コーヒーは豆の種類とか詳しくないからアレだけど芳醇な香りとストレートで飲むとケーキの甘みと丁度いい酸味

他の皆んなは会話しながらゆっくり食べてるのにフォークが止まらない私
こんな美味しいケーキをカフェでなんて何時振りだろう
やばいまた涙腺がココは堪えろ私
店に来るまでの恋バナガールズトークの続き聞きながら涙腺と戦う私
なんだろうこの状況
「彩美ちゃんコーヒーのお替わりは?」
えっとこの子は二か月間の空白期間を巻き戻して思い出す
高3にしては身長低目で色白でショートボブにメガネで少し童顔だけでそばかす
って普通に覚えてるし何を悲劇の人を演じてるんだか
「早苗ちゃんお願いいます」
「はーい!」
早苗は美香の幼馴染で小学校から一緒だったね
てかぁ私だけ一足はやくケーキ完食
「ここのケーキ美味しいもんねぇ」
絶妙のタイミングで美香がフォローしてくれる
だめやっぱ涙が・・・
「さて彩美ちゃんのデトックスしちゃおう」
美香がハンカチを取り出し頬を伝う涙を拭いてくれてる
「うん」
って皆んなで同時とか仲いいなぁ

タカちゃんがコーヒーのお替わりを届けて食べ終わったケーキの皿を下げていく
「今日のケーキはどうだった?」
”最高に美味しかったです!”
あっ本音が駄々洩れで大声で答えちゃった恥ず
「それは嬉しいねぇ」
タカちゃんが店内に戻る

”その皆んなありがとう学園長に直訴までしてくれて”
「あっ知ってたんだ」
どうも美香が代表して受け答えをする流れみたいだね
って今日の女子会はこの話って打合せ済だったのかな
”昨晩来てくださったの”
「もしかしてお店ぇ!?」
”指名もらちゃった”
「学園長のお墨付きぃ~!」
”七海が呼んでくれたみたい”
「ふ~ん七美さんと学園長って思ってた関係と違ってたのかぁ」
”って何それ!?”
「学園長の二号さんかと思ってたけど」
”はい!?”
「七美さんと彩美は付き合ってるんでしょ」
”なんでどうして!?”
おいおい話が飛びまくりで思考が追い付かないよガールズトークってこんな過激な戦線なのかい
「だって行く場所ないから居候って話だったけど年上で居候までさせてくれてる恩人の七美さんを彩美ちゃんが呼び捨てにするなんてありえないし」
女の勘怖いです
「それなのに呼び捨てってことはさ特別な関係しか考えられなかったてね」
回りの皆んな口ポッカリ美香の女子力推理恐るべし
”うん付き合ってる”
負けましたぁ
「ってまだ出会って数日でしょ彩美ちゃんって手がはやかったんだ」
”七海から告白されたの”
「えええええぇ~!」
”七海の家に転がり込んだ日に”
「凄い大人の展開だなぁ」
大人の展開って何なのぉ
”二ヶ月街を彷徨ってもう疲れてスマホも取り上げられちゃってネカフェ入るお金も無くって美香達が探してくれてるのも気が付かなくて”
「スマホまでとられたの鬼だな」
”売れば数千円は借金の足しになるって”
「親戚とか助けてくれなかったの?」
”ほとんどの親族に多額の借金してたみたいで葬儀のあとに家探しして金目の物全て持って行って縁切りされちゃった”
「なんですぐに私達を頼ってくれれば・・・」
”美香達に助けられたってなると親族が何か美香達にするんじゃないかと怖くて借金の保証人とかなって破産寸前で怒りまくりの人とかもいたの”
「それで全てを捨ててだったのか」
”それでもう無理って最後にパーッと金ないから食い逃げ前提でやって自死して私は締めくくりって思って偶然目についた七海の店に入ったんだ”
「それ・・・偶然じゃないんだよ」
”えっそういえば何で七海のことを美香ちゃん達は知ってるの?”
「どこから話すかな学園長に直訴して彩美ちゃんがネットで目撃情報とか集めて新宿方向に向かってるのは分かったけど私達の捜索能力じゃ何時までも追いつけなかったの」
”炊き出しが新宿は多いって聞いたから”
「あは食べる為にはしかたないよね」
ぐ~
おいこのタイミングで腹鳴るかよぉ
「JKでも体は健康な男の子だからね」
”ハズイ”
「顔真っ赤で可愛い」
いやその反応にどうすれば
「ホットドッグ追加するねぇ食べる人ぉ~」
早苗が気を使ってくれる
「はーい!」
全員の手が上がるんですか!?
「オッケー!」
と早苗が注文に店内へ
「健康な女子もお腹すいてるからさっき男の子って言ったけど彩美ちゃんも健康な女子枠に編入ね」
なんだか美香のペースで完全にまわってるよ
注文を終えた早苗が戻ると
「どこまで話したっけ」
”七海の店に行ったのは偶然じゃないって”
「そうそう学園長にお願いする時に集めた情報を見せたら新宿に向かってるの間違いないって判断してくれて」
”そんなに分かり難い軌道で動いてたのか私”
「炊き出しの話を聞いたところを追いながら新宿目指してたので少し真っすぐでないのはわかるんだけど彩美ちゃんってもしかして方向音痴?」
”なんでわかるのよぉ”
「だって明らかに違う方向にかなりの距離すすんでる時あったしね」
”スマホのナビないと私駄目なの初めての場所だと徒歩数分距離でも迷子になるから”
「また一つ彩美ちゃんの秘密知れたね」
なにそれぇ
「で学園長が新宿で顔が広くて頼れて信頼置けるって先輩卒業生の七美さんを紹介してくれたの」
”えっ七海って高校の先輩だったの!?”
「知らなかったの」
”今の私は七海が横に居てくれればそれでよくて色々聞くより普段の生活中に少しずつ七海のことが分かった行くのが楽しくて”
「惚気ありがとうございます」
「彩美って私達より乙女じゃない」
とか誰かにツッコまれたぁ
「じゃあ七美さんの事で知ってることは少ないんだね」
”うん漢字が七つの海で七海と多分10歳位年上で純女の美人で靴と服が私と共用できるサイズとミックスバーセブンシーのママってことくらいかな”
「一気にきたけどまだ数日の同居としてて情報量少なくて驚いた!」
”なんかそのさぁお互い阿吽で何でもの感じで生活してるから別に困ってなくて”
「うっぐ惚気圧がぁと七美さんて七つの美しいじゃなかったんだ」
”美しい方は源氏名”
「源氏名?」
”飲み屋さんとかで働く人が本名バレ防ぐのに使う時がある偽名って感じかな”
「大人の世界だねぇで彩美は大人だね」
”いつか行ってみたいなぁって飲み屋の情報は色々集めてた耳年増なだけだよ”
「で七海さんを紹介されて色々話したの」
”あの日は初めて私のことを知ったって言ってたけど”
「七海さんは凄かったよ翌日には彩美ちゃんが寝城にしてる公園を見つけて知り合いのホームレスさんに監視をお願いしてたの」
”えっもしかして突然フレンドリーで色々と家なき子が新宿で生きて行ける方法を教えてくれた「たっちゃん」ってもしかして七海が!?”
「名前は知らないけど彩美ちゃんにいきなり帰ろうと言っても絶対に逃げるから準備時間が必要って」
”そこまで七海が私の為にしてくれるのは何なんだろう”
「私達も最初は学園長の二号さんで学園長のお願いで頑張ってるって考えていたけど違ったみたいだね」
・・・・・・
「もしかしたら調べた彩美ちゃんの情報で何か惹かれて既に惚れていたとかかもね」
あの日に聞いた・・・他人とは思えなかったの・・・なんかココがキーワードなのかな
「で数日調べて彩美ちゃんには少し現世に戻って来るショック療法が必要とか連絡あった感じかな」
”そういえばぁたっちゃんにお酒をもらって疲れてた私はすぐに激ヨッパになりもう無理とか私が戻っても別の生き方しても迷惑をかける事しか思いつかないって話した時あったけ”
「その話は七海さんからあったよ私達が今すぐにでも会いたいの分かってるけどもう少し時間頂戴ってね」
”七海・・・そんなに私のこと・・・”
「七海さんと学園長から聞いた話だと彩美ちゃんを見つけた時から弁護士とか使って相続破棄でも残った親族への闇金状態な借金とかを無効化したり彩美ちゃんに危なそうな親族に今後危害を加えない念書とか色々手配してたって」
”えっそんなことまででってぇ美香ちゃん知ってたのぉ~”
「ごめんね驚かせないように少し知らない振りさせてもらちゃった」
”いいよ気にしてないよ逆に気遣い感謝だよ”
「で七海さんが私の店に来店させて口説くからって」
”口説くって別の口説きだった気が・・・”
「あは結果はそうだったみたいだけど夏休みが終わる前の日に七海さんから連絡あって明日から彩美ちゃんは元気に登校するはずだから安心してねって」
”だから驚かず皆んな普通に迎えてくれたのかな”
「だって探し始めた時から帰って来るときは日常で迎えようねって決めてたから女子制服は少し驚いたけどね」
”あはは七海と学園長の趣味でしたって答えかなこの流れは”
「かもねぇ彩美ちゃん可愛いからぁ」
”あっそうかぁたっちゃんに死にたいけど最後に大人の世界で私みたいな性半端ものが楽しめる店ないかなぁ出来れば食い逃げ出来そうな隙があってとか疲れでもうろうとなってたから勢いで聞いちゃったんだ”
「そこまで疲れ果ててたんだ」
”そうしたら仲通りのセブンシーなら電話とかで外に出る客もいるからうまくやれば簡単に逃げれるよっておススメしてくれたんだっけ”
「そんな簡単に食い逃げできちゃうの!?」
喰いつくのそこかい
”実際は荷物とかフロントで預かるか席に残してるから難しいけど私は逃げてすぐに自死の予定だったから荷物なくなってもよかったしね”
「あっそうだよね」

ガチャン
店内へのドアが開きタカちゃんがホッドドックとコーヒーのお替わりを持ってきてくれた
「マスタードとケチャップはココに置いて行くから自由に使ってね」
店内にタカちゃんが戻ると
「彩美ちゃんマスタードとケチャップは?」
”早苗ちゃんありがとうマスタードいっぱいで”
マスタードをこれでもかってソーセージに乗せたホットドックが目の前に
一時休戦って訳ではないけど皆んなホットドックを食べてる間はまたもクラスメイトの恋バナとかして
ふぅ~お腹いっぱい
温かくて粒マスタードの酸っぱさもソーセージと相性最高だね
でコーヒーで喉を潤すと
「しかし七海さん凄いなぁそこまで仕込んでいたなんて」
”私も驚きしかでないよ凄い人ってのは感じていたけど”
「何にしても彩美ちゃんが学校に戻ってきて私達は本当にうれしかったんだよ」

その後は皆んなの恋バナとかに交えて「七海さんとどこまで済んでるの」とか「私とのキスと違うの?」とか巻き込まれまくり
確かに美香とは女装して疑似百合デートして別れ際にキスしたことあったしね

うまく受け流す・・・なんてJK圧の前では無理でした
結局コーヒーの肴になりながら気が付くと日も傾いて薄暗くなりはじめてる
「それじゃそろそろ今日はお開きにしようか」
美香が女子会〆にはいると早苗が店内に行き伝票を持ってくる
「一人千六百円ね!」
早苗がお金を集めて店内に戻り清算完了

新宿駅東口に向かって又もガールズトーク全開で移動するJK集団
別方向に向かったり三丁目駅で帰るメンバーいたり三々五々で東口に着くころには美香と二人きりだった
「じゃまた明日!」
って手を振って改札に向かう美香
「本当にありがとう」
大きく手を挙げてOKって指サインを残して改札に消えて行く美香を見送り
この時間なら区役所裏で裏DVDを売ってるはず

靖国通りを渡って区役所の裏通りで探す
ううこの場所は女子制服目立つなぁ
「おねーちゃんいくら?」
”おねーちゃんじゃぁな~い”
とかボケた会話を何回もしながらってコスヘル汝と勘違いされてんかぁ
いたぁ!
60歳位で小太りで少し小汚い服だけど妙に姿勢だけはいい間違いない後姿
”たっちゃん!!”
我慢出来ずに後ろから強烈にハグ
「うっ何事」
よく覚えてる声で振り向くと
「おお彩美か制服ってことは七海はうまく纏めたんだな」
”うん今は七海の家でお世話になってます”
「それは良い事だけど制服に臭い移るから離れて」
と私を軽く引きはがず
途中のコンビニで買ってきた缶コーヒーを差し出し路肩のガードレールに並んで座る
「すっかり見違えたな」
”たっちゃんに助けられたから”
「俺はビジネスだから七海から報酬もらって頼まれたことしただけ」
”でも私には恩人だからさ”
「全てとは言わないが知ったんだな」
”うん友達達から聞いたよ”
「そうか」
”あと七海と付き合ってる”
「やっぱしそうなったか」
”やっぱし・・・?”
「まあそこは七海の口から聞かなければ意味がない話だからコノ場所でコノ時間は女子高生には不釣り合いだからそろそろ帰りな」
”ありがとう・・・たっちゃん”
軽く手をあげ裏DVD売りに通りへ戻っていくたっちゃん

”さて今日は色々あったけど仕上げをがんばるぞぉ!”
職安通りのスーパーで買い物をして帰宅

えっとピーラーはあったジャガイモの皮剥いて
人参は一口大に乱切りにして
玉葱はミジン切りと柵切りに半分づず
牛肉はシチュー・カレー用だからこのままのサイズでいいね
あっ御飯炊かなきゃで先に炊飯器に米をセット
深鍋で牛脂をひいて牛肉を炒めて一回取り出す
鍋に残った油で玉葱ミジンを飴色になるまでじっくり炒めてジャガイモと人参に残りの柵切りタマネギを入れて
回りが焼き固まったら炒めた牛肉を戻して水を入れて強火で沸騰するのを待つ
沸騰したら弱火にして20分くらい煮込むよ
その間にサニーレタスを洗って一口サイズにちぎって小皿へプチトマトを乗せたらサラダは完成
ジャガイモに櫛がスーッと刺さる状態になったので一回火を止めてカレールーを入れて超弱火で七海が帰ってくるまで煮込むよ
あっ隠し味でウイスターソースとインスタントコーヒーいれて掻き回して味見
うん大丈夫だよね(ちょっと弱気)

お風呂を洗って予約して
洗濯物は色々間違えると大変だから七海に教わってからにしようね

手際わるいなぁ
やっと終わったらもう1時過ぎだね
なんとか七海の帰宅に間に合ったよ
あっ御飯も炊けたぁよかったぁ

ガチャ
あっ玄関開いた
少し緊張
リビングのドアがあくと汗まみれの七美
「超ダッシュで帰ってきたよぉ」
思わず飛びついてハグしてお約束のキスで至福の数秒
「なんかいい匂いだな」
”夕飯作ったの”
「カレーかな」
”うん給料もらったから七海に何かしたかったけどプレゼントとか何がいいのか分からなかったの”
「どんなプレゼントより彩美の作った夕飯が最高だよ」

七海が着替えたりしてる間に盛り付けしてテーブルにセッティング
何とも平凡普通な家庭の夕飯テーブル光景
もう少し花飾るとか飾り気やった方がよかったかな

「お!うまそう!さっそく食べよう!」
七海がテーブルに着いて一口目をぱくり
”ど、どうかな”
「うまい!彩美は料理もできるんだな」
”何種類かだけでレパートリー少ないけど”
「そうか今後も楽しみだね」
と美味い美味いって三杯もお替わりしてくれた
「ふ~食べた美味しかったよ彩美」

洗い物を終えて七海が待つソファーに行くと
・・・サイドテーブルにグラスが二つとジャックの瓶
もうこれも慣れた光景だね
七海の横に座るとジャックを注がれたグラスを渡される
「かんぱーい!」
そろそろ咽ない一口目は覚えたよ
「おっ咽なかったすごい!」
”少しは学習したよ”
「で色々と彩美と腹の探り合いをするのも嫌なんで直接いくけど」
”うん”
「女子会で聞いたの?」
”うん”
「そのなんか質問とかないの?」
”う~ん誕生日知りたい七海の誕生日を教えて”
「はい!?毎度予想外の逸材」
”だって誕生日には七海の趣味とか分かってプレゼント選んで渡したいから”
「いや今日聞いた話とかではないの?」
”誕生日ぃ~”
「もうXXXX年の3月15日だよ彩美と同じ誕生日」
”XXXX年だと一回り差で同じ誕生日なのか”
「そう偶然だけど生誕祭とか一緒に出来るのうれしいな」
”生誕祭?”
「お店でやる誕生日会イベントよ」
”わあ楽しみだなぁ”
「って改めて聞くのもだけど一回りも上のオバサンでいいの」
パン
思わずだけど七海の頬を軽くだけどはたいてしまった
”ご・・・ご・・・御免”
「彩美・・・」
”歳なんて関係ないし何が理由で私をあそこまで支えてくれたのか理由なんていいの”
あっ駄目ぇ涙が・・・
”ひっくひっく”
「彩美・・・」
”ただ私の横に七海がいて一緒に普通に生活でいいの「ただここに存在してくれれば」って自分でオバサンとか言わないで私には最高な自慢の彼女なんだから”
突然のハグで七海の胸に顔が埋もれる
「ゴメンそんなに大事に思ってくれていたのにゴメン」
七海の声が涙交じりだ
反射的とはいえやり過ぎちゃったかな
”七海・・・18歳になる来年の3月15日になるけど・・・私と婚姻届け出しに行って欲しい”
「それってプロポーズ!?」
”結婚したから何が変わるかわからないけど何て言うか七海は永遠のパートナーって証が欲しいの”
「よろこんで」
七海のハグする力が増し強く胸に押し付けられる
息苦しいけど気にならないくらい安心感と気持ち良さで快楽すら感じながらこのまどろみの時間をもう少し味わっていてもいいよね
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「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」  華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。  彼女の名はサブリーナ。  エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。  そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。  然もである。  公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。    一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。  趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。  そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。 「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。  ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。  拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。    

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

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【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

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