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GKBRロックンロール
9:わすれじの
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日も落ちて夕日がまぶしい時間帯。
我々は、研究所の中庭に建てられたプレハブの中にいた。
「少し汚れてるけど、ごめんね」
そういうと、大量の紙袋を持った絵瑠に続いて編花が部屋に入ってきた。
少女は小動物を思わせる首の動きをした後、おずおずと扉をくぐる。
一緒に買い物に行った結果か、二人の距離は買い物以前よりだいぶ近くなったようだ。
「お邪魔します」
編花の声は枯れていた。
そして、その声で聞こえるか聞こえない程度の礼を言うと編花は部屋を見渡す。
白い壁紙にフローリングを模したシートを貼り付けた床。
ちゃぶ台と、冷蔵庫、給湯用のポット、四畳半の敷かれた畳。
以前の同じ部屋からするとかなりさっぱりしている。
特に床がきちんと見えている辺りが。
そして、その部屋の主の一人、連慈は非常に不服そうな顔を浮かべながら、冬にはコタツに代わるちゃぶ台に鎮座していた。
「なぜ、部屋を乗っ取られねばならんのだ」
絵瑠は小さくシッと唇に指を当てる。
「あの汚い部屋を掃除してあげたんだから、グチグチ言わないでよ」
男二人が数年かけて穢した部屋に、いたいけな少女が何の嫌悪感もなく入室できたのは、確かに絵瑠と灯の片付けのおかげであるの確かであろう。
ただし、その片付けでは、分別という概念がすっぽりと抜けた、全存在のダストシュートという手段をとったため、連慈はなかなかの不満さを表している。
「それに…… 私だってこの部屋で一緒に寝るんだし……」
絵瑠は小さく震えながら下を向く。
それに対して連慈は頭をかいた。
「先生からの命令で、俺はプレハブの外にテント張って警備だ。一緒じゃない」
それは失礼、と少し意地の悪そうに絵瑠が笑う。
連慈が舌打ちすると、それを見ていた編花の顔が曇った。
「あ、あのごめんなさい」
編花は申し訳なさそうに頭を下げる。
連慈は、それを見て後頭部をわしわしと揉みこみ、そして眉間から皺をとる。
「気にすんな」
連慈は、最大限のやさしさを込めてそういう。
恐ろしくぶっきらぼうなのだが編花には敵意がないことが伝わっているようだ。
絵瑠は編花を座らせると、買ってきたパジャマや着替えを袋から取り出し、これまた新品のカラーボックスに詰めて行く。
「そうだ、冷蔵庫にジュース入ってる」
連慈は絵瑠を見た。
絵瑠は手を止めることなく作業を続けている。
連慈は不服そうに溜息をつくと立ち上がり、冷蔵庫から、オレンジ色の液体が半分ほど入ったペットボトルを取り出すと絵瑠の方へ振り向く。
「よい、コップ」
「ポットの裏よ」
二人の短いやり取りを見て編花が慌てて声を上げる。
「あ、私が……」
そう言って立ち上がろうとする編花の腕を絵瑠が掴んで引き止める。
そして、ニコリと笑った。
「今はお客さんでいいよ」
それを後目に、連慈はコップを三つ、それぞれの前にコンッと置く。
普通に置くにしては、力の入った置き方。
その置き方に何かを感じたのか、編花がアワアワと両手を動かす。
「あ、で、でも……」
「あぁ、大丈夫、大丈夫。これはイライラしてるように見えてるだけだから。恥ずかしいのよ。女の子が二人も自分の部屋にいるのが」
カラカラと笑うと、絵瑠は連慈からオレンジ色の方のペットボトルを受け取り、二つのコップを満たす。
連慈は、一人だけティーパックの緑茶を作っている。
数十分もすると編花は二人になれたらしい。
幾らか会話が長続きしだした。
「絵瑠さんと連慈さんは同じ学校なんですか?」
編花はジュースをちびりと飲む。
連慈はそれを見てジュースを追加してやった。
「そうよ。中学二年から一緒だから、四年間一緒かな。クラスまでずっと一緒だから笑えるわよね」
連慈は続いて絵瑠にもジュースを注いでやる。
「そういえば、なんで二人は一緒に暮らしてるんですか?」
「別に一緒じゃないわよ。私は伯父様のマンションに住んでいるから。編花ちゃんがいる間だけここに住むのよ。マンションよりここの方が安全だからね」
「本当はもう一人、爬虫類みたいなやつもいるがな」
編花は首をかしげた。
「そういえば、なんで連慈さんはここに住んでるんですか?」
絵瑠の目が泳ぐ。
連慈は編花から視線を外した。
編花が疑問符を頭部に浮かべ首をさらにひねる。
今の編花には少し言いにくい事情があるのだ。
気づかれまいとしたのか、怪しい声質で絵瑠が話を変える。
「それより、あんた、また髪伸びたんじゃないの?」
「そ、そうか? うん、成長期だからな」
「切ってあげようか?」
「う~む」
連慈は前髪をねじって確認する。
それを見て編花が絵瑠に視線を向けた。
「絵瑠さんが切ってるんですか?」
「そうよ、連慈は金がないからね」
連慈は自分で学費を払っている。
足りない分は豊明から借りているため、常に金欠状況なのだ。
「でも、なかなかいけてるでしょ」
編花はもう一度、連慈の髪型を確認した。
わずかに右の方が長い前髪。
微妙に左側だけ盛り上がった頭頂部。
もみあげの太さに関して言えば連慈が自分で切りそろえなおしたほどだ。
頭髪の流行り廃りに興味のない私でも、専門家によって切られた頭髪ではないことがわかる。
「上手です! すごい!」
しかし、私の意見に反して編花は感銘を受けたらしい。
絵瑠と二人で連慈の頭をぽふぽふと触りだした。
「そうだ、編花ちゃんも切ってみる?」
「いいんですか?」
編花が顔をほころばせた。
許可を求めた方向が絵瑠の方に向いている。
それに慌てたわけではないように、連慈は前に手を差し出した。
「待て、まだ切ったばっかりだからな」
「いいじゃない、別に」
「ダメだ。髪を切ったらチクチクするだろ。アレが好かん」
「みみっちぃ……」
三人は、その後もしょうもない会話を続け買ってきた服を編花に当てたりしていた。
最初よりも編花は元気になったと思ったのは、自分から連慈に話しかけたからだろう。
最初の頃は編花に対して連慈かなりぶっきらぼうであったはずだ。
それは連慈の今までの経験において、このようにか弱く壊れそうな少女がいなかったせいである。
そんな少女をどのように扱っていいのかわからなかったからなのだが、もしかするとそこまで伝わっていて、その上で気を使わせているだけかもしれない。
そうであるなら、年の功より亀の甲である。
「似合う、似合う! よし、今日のパジャマはこれにしよう。ん~、研究所にはシャワーしかないからなぁ。勝手に銭湯に行ったら怒られるかなぁ」
唇に指を当て悩む絵瑠。
それを見ながら編花はポツリと呟いた。
「私、おうちに帰れないんですか……?」
編花の枯れた声がさらに低くなっている。
恐らく今まで我慢していたのだろう。それが漏れ出したのだ。
絵瑠の手が止まる。編花の手は震えている。
編花はもう一度口をパクパクと動かす。
掠れたように僅かに息は漏れているが、声にならないらしい。
声が枯れていたのは泣き明かした結果なのだろう。
先方からの申し送りによれば編花に事情は説明済みだ。
「えぇ」
絵瑠は短く答えた。
絵瑠の顔がくしゃりと歪んだ。
編花は注がれたジュースに視線を落とす。
「パパと友君はもういないんですか?」
連慈はお茶で唇を濡らすようにちびりと飲む。
その辺りは、勘の悪い連慈も気づいているのだろう。
この娘は否定して欲しいのだ。
知ってはいても呑み込むには時間がかかることもある。
必要ならその嘘もつくだろうが、連慈はよく知っている。
甘い嘘はジワジワと身を蝕む毒に容易に変化することを。
「あぁ」
連慈もまた短く肯定する。
震える編花を絵瑠が抱きかかえると、連慈は天井を仰いだ。
我々は、研究所の中庭に建てられたプレハブの中にいた。
「少し汚れてるけど、ごめんね」
そういうと、大量の紙袋を持った絵瑠に続いて編花が部屋に入ってきた。
少女は小動物を思わせる首の動きをした後、おずおずと扉をくぐる。
一緒に買い物に行った結果か、二人の距離は買い物以前よりだいぶ近くなったようだ。
「お邪魔します」
編花の声は枯れていた。
そして、その声で聞こえるか聞こえない程度の礼を言うと編花は部屋を見渡す。
白い壁紙にフローリングを模したシートを貼り付けた床。
ちゃぶ台と、冷蔵庫、給湯用のポット、四畳半の敷かれた畳。
以前の同じ部屋からするとかなりさっぱりしている。
特に床がきちんと見えている辺りが。
そして、その部屋の主の一人、連慈は非常に不服そうな顔を浮かべながら、冬にはコタツに代わるちゃぶ台に鎮座していた。
「なぜ、部屋を乗っ取られねばならんのだ」
絵瑠は小さくシッと唇に指を当てる。
「あの汚い部屋を掃除してあげたんだから、グチグチ言わないでよ」
男二人が数年かけて穢した部屋に、いたいけな少女が何の嫌悪感もなく入室できたのは、確かに絵瑠と灯の片付けのおかげであるの確かであろう。
ただし、その片付けでは、分別という概念がすっぽりと抜けた、全存在のダストシュートという手段をとったため、連慈はなかなかの不満さを表している。
「それに…… 私だってこの部屋で一緒に寝るんだし……」
絵瑠は小さく震えながら下を向く。
それに対して連慈は頭をかいた。
「先生からの命令で、俺はプレハブの外にテント張って警備だ。一緒じゃない」
それは失礼、と少し意地の悪そうに絵瑠が笑う。
連慈が舌打ちすると、それを見ていた編花の顔が曇った。
「あ、あのごめんなさい」
編花は申し訳なさそうに頭を下げる。
連慈は、それを見て後頭部をわしわしと揉みこみ、そして眉間から皺をとる。
「気にすんな」
連慈は、最大限のやさしさを込めてそういう。
恐ろしくぶっきらぼうなのだが編花には敵意がないことが伝わっているようだ。
絵瑠は編花を座らせると、買ってきたパジャマや着替えを袋から取り出し、これまた新品のカラーボックスに詰めて行く。
「そうだ、冷蔵庫にジュース入ってる」
連慈は絵瑠を見た。
絵瑠は手を止めることなく作業を続けている。
連慈は不服そうに溜息をつくと立ち上がり、冷蔵庫から、オレンジ色の液体が半分ほど入ったペットボトルを取り出すと絵瑠の方へ振り向く。
「よい、コップ」
「ポットの裏よ」
二人の短いやり取りを見て編花が慌てて声を上げる。
「あ、私が……」
そう言って立ち上がろうとする編花の腕を絵瑠が掴んで引き止める。
そして、ニコリと笑った。
「今はお客さんでいいよ」
それを後目に、連慈はコップを三つ、それぞれの前にコンッと置く。
普通に置くにしては、力の入った置き方。
その置き方に何かを感じたのか、編花がアワアワと両手を動かす。
「あ、で、でも……」
「あぁ、大丈夫、大丈夫。これはイライラしてるように見えてるだけだから。恥ずかしいのよ。女の子が二人も自分の部屋にいるのが」
カラカラと笑うと、絵瑠は連慈からオレンジ色の方のペットボトルを受け取り、二つのコップを満たす。
連慈は、一人だけティーパックの緑茶を作っている。
数十分もすると編花は二人になれたらしい。
幾らか会話が長続きしだした。
「絵瑠さんと連慈さんは同じ学校なんですか?」
編花はジュースをちびりと飲む。
連慈はそれを見てジュースを追加してやった。
「そうよ。中学二年から一緒だから、四年間一緒かな。クラスまでずっと一緒だから笑えるわよね」
連慈は続いて絵瑠にもジュースを注いでやる。
「そういえば、なんで二人は一緒に暮らしてるんですか?」
「別に一緒じゃないわよ。私は伯父様のマンションに住んでいるから。編花ちゃんがいる間だけここに住むのよ。マンションよりここの方が安全だからね」
「本当はもう一人、爬虫類みたいなやつもいるがな」
編花は首をかしげた。
「そういえば、なんで連慈さんはここに住んでるんですか?」
絵瑠の目が泳ぐ。
連慈は編花から視線を外した。
編花が疑問符を頭部に浮かべ首をさらにひねる。
今の編花には少し言いにくい事情があるのだ。
気づかれまいとしたのか、怪しい声質で絵瑠が話を変える。
「それより、あんた、また髪伸びたんじゃないの?」
「そ、そうか? うん、成長期だからな」
「切ってあげようか?」
「う~む」
連慈は前髪をねじって確認する。
それを見て編花が絵瑠に視線を向けた。
「絵瑠さんが切ってるんですか?」
「そうよ、連慈は金がないからね」
連慈は自分で学費を払っている。
足りない分は豊明から借りているため、常に金欠状況なのだ。
「でも、なかなかいけてるでしょ」
編花はもう一度、連慈の髪型を確認した。
わずかに右の方が長い前髪。
微妙に左側だけ盛り上がった頭頂部。
もみあげの太さに関して言えば連慈が自分で切りそろえなおしたほどだ。
頭髪の流行り廃りに興味のない私でも、専門家によって切られた頭髪ではないことがわかる。
「上手です! すごい!」
しかし、私の意見に反して編花は感銘を受けたらしい。
絵瑠と二人で連慈の頭をぽふぽふと触りだした。
「そうだ、編花ちゃんも切ってみる?」
「いいんですか?」
編花が顔をほころばせた。
許可を求めた方向が絵瑠の方に向いている。
それに慌てたわけではないように、連慈は前に手を差し出した。
「待て、まだ切ったばっかりだからな」
「いいじゃない、別に」
「ダメだ。髪を切ったらチクチクするだろ。アレが好かん」
「みみっちぃ……」
三人は、その後もしょうもない会話を続け買ってきた服を編花に当てたりしていた。
最初よりも編花は元気になったと思ったのは、自分から連慈に話しかけたからだろう。
最初の頃は編花に対して連慈かなりぶっきらぼうであったはずだ。
それは連慈の今までの経験において、このようにか弱く壊れそうな少女がいなかったせいである。
そんな少女をどのように扱っていいのかわからなかったからなのだが、もしかするとそこまで伝わっていて、その上で気を使わせているだけかもしれない。
そうであるなら、年の功より亀の甲である。
「似合う、似合う! よし、今日のパジャマはこれにしよう。ん~、研究所にはシャワーしかないからなぁ。勝手に銭湯に行ったら怒られるかなぁ」
唇に指を当て悩む絵瑠。
それを見ながら編花はポツリと呟いた。
「私、おうちに帰れないんですか……?」
編花の枯れた声がさらに低くなっている。
恐らく今まで我慢していたのだろう。それが漏れ出したのだ。
絵瑠の手が止まる。編花の手は震えている。
編花はもう一度口をパクパクと動かす。
掠れたように僅かに息は漏れているが、声にならないらしい。
声が枯れていたのは泣き明かした結果なのだろう。
先方からの申し送りによれば編花に事情は説明済みだ。
「えぇ」
絵瑠は短く答えた。
絵瑠の顔がくしゃりと歪んだ。
編花は注がれたジュースに視線を落とす。
「パパと友君はもういないんですか?」
連慈はお茶で唇を濡らすようにちびりと飲む。
その辺りは、勘の悪い連慈も気づいているのだろう。
この娘は否定して欲しいのだ。
知ってはいても呑み込むには時間がかかることもある。
必要ならその嘘もつくだろうが、連慈はよく知っている。
甘い嘘はジワジワと身を蝕む毒に容易に変化することを。
「あぁ」
連慈もまた短く肯定する。
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