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第10章
1話~デート回・1~
しおりを挟む 悪魔のいたダンジョンから抜け出してから一週間後。この間にやっていたことはひたすらレベル上げ。なんか、久しぶりに会ったグラッセさんから聞いたんだけど、俺の固定パーティがハーレムパーティだとかなんとかって言われてるらしい。グラッセさんが悪い笑いをしてたからあの場にいたのから聞いたんだろう。そして掲示板かどっかに流したんだな?と思ったので鈴さんにグラッセさんを絞めといてとお願いした。流石にその場ですぐに尋問開始して有罪確定した瞬間に即絞めるとは思わなかったけど…ちなみにグラッセさんが最後に残した言葉は「ゴロウ君に言われて…つい出来心で。すまなかったーー!」であった。ちなみにゴロウにはしっかりと反省してもらった。華燐と共にフルボッコにすることによって。
それで今何してるのかというと、シノンを連れて買い物中。この間の一件でシノンにデートを約束され、今日時間が多くとれたのでどこに行きたいか聞いてみたところ、色々と素材なんかを買っておきたいと言うことで、俺の驕りではあるが買い物に。これであの一件はチャラにしてもらった。
【パドルにお肉。あとは各種調味料。あ、耀一、家の台所借りる】
これにはなんの問題もないので了承する。しかし、買っている物からして料理をするのかな?パドルっていうのはピーマンに酷似している野菜のこと。偶然家の畑のは収穫したばかりであと数日しないと収穫できなかったため、NPCの店で購入することに。まぁ、顔馴染みの店主さんだったから定価より少し安くしてもらった。野菜を売り物用に渡したりしてるからな。そういう恩は売っといて損じゃない。もちろん、ちゃんと納品した形なので、お金をもらっている。これで種を買ってまた植えるのだ。そして成長したら納品の繰り返し。これでも結構いい収入にはなる。
さて、話を戻してと。シノンの買い物も済んだので自宅へ。ここからはシノンが一人で料理をするというので俺はさっさと部屋から出て倉庫へ向かう。昨日潜ったダンジョンで手に入れたアイテムを選別するためだ。ダンジョンは上級者向けダンジョンで、強化、製造など様々な用途のあるアイテムが手に入った。勿論売却用もあるのでそれはアイテムバッグの中へ。選別自体は数分で終わったので、一旦街へ。雑貨屋に向かい、売却用アイテムを売却していく。ちなみに製造に使える革なんかは防具屋に売ると高く買い取ってもらえる。防具の裏とかに使うんだそう。
その後売却し終わったので自宅へ帰る。道中新規プレイヤーなのか、スライム相手に苦戦しているプレイヤーを見つけた。邪魔になっては、と思い少し距離を取りながら道を歩いていると、さっきのプレイヤーがやって来た。で、単刀直入にこう言い放った。
「貴方が耀一さんですか!?あの、この世界での上手な戦闘方法を教えてください!」
唐突だったので困惑したが、ひとまず承諾。その後少し戦闘のやり方を教え、そのプレイヤーとは別れた。なんか、カナの弟っぽかったな。
そんなことがありつつも、家に到着。よく考えたらこの家ってさ、ギルドの建物みたいなもんだよね。寮も兼ねてるし。
どうでもいいことは頭の片隅に追いやり、台所を覗く。すると、丁度シノンが料理を皿に盛り付けている所だったので少し待つ。
「…できた♪」
と、シノンが独り言を言った。…いや、喋った!しかも口から!今一瞬だけ思考回路が停止してしまった…じゃなくて、ミーちゃんがいないな。どこにいるんだろうかと辺りを見回してみると、後ろにいた。ミーちゃん、それホラー的な登場の仕方だから。ん、シノンが料理をテーブルの方に持ってくる。作ったのは…ピーマンにお肉を詰めた肉詰めピーマン。あれ、以外と美味しいと個人的には思ってるんだが…他の人はどうなんだろ?
それで、シノンがテーブルに料理を置いた瞬間、こっちを見て固まった。どうしたのかなー?と思ってみていると、なぜか顔にグーが飛んでくる。咄嗟に左に頭をずらして直撃だけは避けたけど、シノンが暴力を振るってくるなんて珍しいな。
それで今何してるのかというと、シノンを連れて買い物中。この間の一件でシノンにデートを約束され、今日時間が多くとれたのでどこに行きたいか聞いてみたところ、色々と素材なんかを買っておきたいと言うことで、俺の驕りではあるが買い物に。これであの一件はチャラにしてもらった。
【パドルにお肉。あとは各種調味料。あ、耀一、家の台所借りる】
これにはなんの問題もないので了承する。しかし、買っている物からして料理をするのかな?パドルっていうのはピーマンに酷似している野菜のこと。偶然家の畑のは収穫したばかりであと数日しないと収穫できなかったため、NPCの店で購入することに。まぁ、顔馴染みの店主さんだったから定価より少し安くしてもらった。野菜を売り物用に渡したりしてるからな。そういう恩は売っといて損じゃない。もちろん、ちゃんと納品した形なので、お金をもらっている。これで種を買ってまた植えるのだ。そして成長したら納品の繰り返し。これでも結構いい収入にはなる。
さて、話を戻してと。シノンの買い物も済んだので自宅へ。ここからはシノンが一人で料理をするというので俺はさっさと部屋から出て倉庫へ向かう。昨日潜ったダンジョンで手に入れたアイテムを選別するためだ。ダンジョンは上級者向けダンジョンで、強化、製造など様々な用途のあるアイテムが手に入った。勿論売却用もあるのでそれはアイテムバッグの中へ。選別自体は数分で終わったので、一旦街へ。雑貨屋に向かい、売却用アイテムを売却していく。ちなみに製造に使える革なんかは防具屋に売ると高く買い取ってもらえる。防具の裏とかに使うんだそう。
その後売却し終わったので自宅へ帰る。道中新規プレイヤーなのか、スライム相手に苦戦しているプレイヤーを見つけた。邪魔になっては、と思い少し距離を取りながら道を歩いていると、さっきのプレイヤーがやって来た。で、単刀直入にこう言い放った。
「貴方が耀一さんですか!?あの、この世界での上手な戦闘方法を教えてください!」
唐突だったので困惑したが、ひとまず承諾。その後少し戦闘のやり方を教え、そのプレイヤーとは別れた。なんか、カナの弟っぽかったな。
そんなことがありつつも、家に到着。よく考えたらこの家ってさ、ギルドの建物みたいなもんだよね。寮も兼ねてるし。
どうでもいいことは頭の片隅に追いやり、台所を覗く。すると、丁度シノンが料理を皿に盛り付けている所だったので少し待つ。
「…できた♪」
と、シノンが独り言を言った。…いや、喋った!しかも口から!今一瞬だけ思考回路が停止してしまった…じゃなくて、ミーちゃんがいないな。どこにいるんだろうかと辺りを見回してみると、後ろにいた。ミーちゃん、それホラー的な登場の仕方だから。ん、シノンが料理をテーブルの方に持ってくる。作ったのは…ピーマンにお肉を詰めた肉詰めピーマン。あれ、以外と美味しいと個人的には思ってるんだが…他の人はどうなんだろ?
それで、シノンがテーブルに料理を置いた瞬間、こっちを見て固まった。どうしたのかなー?と思ってみていると、なぜか顔にグーが飛んでくる。咄嗟に左に頭をずらして直撃だけは避けたけど、シノンが暴力を振るってくるなんて珍しいな。
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