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湯語り 3 ※R15
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ボクはたまらず海神の髪を肩に寄せて流すと、あらわになった首筋に強く吸い付くように口づけ、彼の透き通るような白い肌に、小さな赤い花を咲かせていった。
声にならない海神の吐息が暖かい湯気に甘く溶け・・・・・ボクの鼓動をたちまち乱していく。
「本当に・・・君は死ぬほど、可愛い・・・・・。このまま、ずっと君を抱き続けていたい。離したくないよ・・・・・」
海神は可愛いと言われるのは苦手だ。
思わず口をついて出てしまったボクの言葉に、恥ずかし気に揺れている海神の瞳を覗きこみ、ボクは彼の形のいい唇を小さくついばんだ。
やわらかな海神の耳たぶに触れると、そこは見た目の瑞々しさとは裏腹に、焼けそうなほどの熱を帯びている。
「・・・・・海神。君は何も言わないけれど、ボクが君の仕草の意味に気づかないで過ごしていた時・・・・愚かなボクの言葉や態度はきっと、知らずに君をたくさん傷つけてしまっていた。・・・・君はそれでも心を、ボクから離さずにいてくれた・・・・・。」
ボクは海神のうなじに手を這わせ、彼の首筋を柔らかくもんだ。
ゆっくり顔を近づけると、海神はうるんだ熱い瞳を細め、形の良い薄い唇を開きながらわずかに顔を傾けてくる。
「愛してるんだ、君だけを・・・・・」
「蒼・・・・・」
海神の熱く震える吐息ごと飲みほしながら、ボクは彼に深く口づけた。
味わうように、ゆったりとした動きで・・・柔らかく舌を絡め合う。
長い口づけの後、小さくついばむようにしながらそっと唇を話すと、海神の口から切なくかすれた甘い吐息がこぼれ落ちた。
海神はボクの頬を手で包み、流れる銀の髪を一房、愛おし気に手に取ると、長くしなやかな指で包みこんだ。
「蒼・・・・なぜずっと、時をとどめている?寝ている間も、領域を展開させたままだった・・・・・。お前の妖力は他を超越しているが、無限ではないだろう。度が過ぎれば気が弱くなり、身体に障る・・・・。」
「うん。さすがに時をとどめておくのは1日くらいが限界だろうね。妖気を使い果たしてしまえばボクの存在は、危うくなる。」
海神は「ではなぜ」と問いかけるようにボクを見つめてきた。
ボクは苦笑して、海神の頬を柔らかく三度つまむと、滑らかな頬の感触を確かめるように手のひらで包み込んだ。
「・・・・・・黒と白妙の因縁・・・・特に、白妙の黒に対する恨みの念は凄まじい。下手をすれば殺し合うことになるかもしれないだろう。」
「うん。」
海神は暗い表情で、悲しげに表情を歪めた。
「どちらか一方でも失うことになれば、今ですら泣き出しそうな君のその表情は、さらに曇ってしまう。」
「蒼・・・・?」
「黒は、光弘の元へ帰った。つまり彼は今、白妙とともにいるってことだ。白妙を止められるのは、君だけ・・・・。それなのにボクは今、君を誰にも渡したくはない。ボクだけの君でいて欲しい。・・・・・こんな時、時をとどめるこの術は、最高に便利だと思わないか?」
そう言って笑ってから、ボクは開きかけた海神の唇を、素早く指先でふさいだ。
「海神・・・・今、ボクにお礼を言おうとした?」
海神は小さくうなずく。
ボクは海神の艶やかな鼻の先を優しくつまんだ。
「いらないよ。むしろ君はボクに怒ってくれていいんだ。『こんな状況なのに、立てなくなるほど抱いてしまうなんて最低だ』ってね・・・・」
ボクの言葉に、海神は小さく何度も首を横に振った。
「・・・・・今だってまだ、君を離したくはないんだ。君といるためにボクの妖力が役に立つのなら・・・・全て、捧げるよ。」
ボクの首に腕を絡め、身体を寄せてきた海神を、ボクはきつく抱きしめた。
声にならない海神の吐息が暖かい湯気に甘く溶け・・・・・ボクの鼓動をたちまち乱していく。
「本当に・・・君は死ぬほど、可愛い・・・・・。このまま、ずっと君を抱き続けていたい。離したくないよ・・・・・」
海神は可愛いと言われるのは苦手だ。
思わず口をついて出てしまったボクの言葉に、恥ずかし気に揺れている海神の瞳を覗きこみ、ボクは彼の形のいい唇を小さくついばんだ。
やわらかな海神の耳たぶに触れると、そこは見た目の瑞々しさとは裏腹に、焼けそうなほどの熱を帯びている。
「・・・・・海神。君は何も言わないけれど、ボクが君の仕草の意味に気づかないで過ごしていた時・・・・愚かなボクの言葉や態度はきっと、知らずに君をたくさん傷つけてしまっていた。・・・・君はそれでも心を、ボクから離さずにいてくれた・・・・・。」
ボクは海神のうなじに手を這わせ、彼の首筋を柔らかくもんだ。
ゆっくり顔を近づけると、海神はうるんだ熱い瞳を細め、形の良い薄い唇を開きながらわずかに顔を傾けてくる。
「愛してるんだ、君だけを・・・・・」
「蒼・・・・・」
海神の熱く震える吐息ごと飲みほしながら、ボクは彼に深く口づけた。
味わうように、ゆったりとした動きで・・・柔らかく舌を絡め合う。
長い口づけの後、小さくついばむようにしながらそっと唇を話すと、海神の口から切なくかすれた甘い吐息がこぼれ落ちた。
海神はボクの頬を手で包み、流れる銀の髪を一房、愛おし気に手に取ると、長くしなやかな指で包みこんだ。
「蒼・・・・なぜずっと、時をとどめている?寝ている間も、領域を展開させたままだった・・・・・。お前の妖力は他を超越しているが、無限ではないだろう。度が過ぎれば気が弱くなり、身体に障る・・・・。」
「うん。さすがに時をとどめておくのは1日くらいが限界だろうね。妖気を使い果たしてしまえばボクの存在は、危うくなる。」
海神は「ではなぜ」と問いかけるようにボクを見つめてきた。
ボクは苦笑して、海神の頬を柔らかく三度つまむと、滑らかな頬の感触を確かめるように手のひらで包み込んだ。
「・・・・・・黒と白妙の因縁・・・・特に、白妙の黒に対する恨みの念は凄まじい。下手をすれば殺し合うことになるかもしれないだろう。」
「うん。」
海神は暗い表情で、悲しげに表情を歪めた。
「どちらか一方でも失うことになれば、今ですら泣き出しそうな君のその表情は、さらに曇ってしまう。」
「蒼・・・・?」
「黒は、光弘の元へ帰った。つまり彼は今、白妙とともにいるってことだ。白妙を止められるのは、君だけ・・・・。それなのにボクは今、君を誰にも渡したくはない。ボクだけの君でいて欲しい。・・・・・こんな時、時をとどめるこの術は、最高に便利だと思わないか?」
そう言って笑ってから、ボクは開きかけた海神の唇を、素早く指先でふさいだ。
「海神・・・・今、ボクにお礼を言おうとした?」
海神は小さくうなずく。
ボクは海神の艶やかな鼻の先を優しくつまんだ。
「いらないよ。むしろ君はボクに怒ってくれていいんだ。『こんな状況なのに、立てなくなるほど抱いてしまうなんて最低だ』ってね・・・・」
ボクの言葉に、海神は小さく何度も首を横に振った。
「・・・・・今だってまだ、君を離したくはないんだ。君といるためにボクの妖力が役に立つのなら・・・・全て、捧げるよ。」
ボクの首に腕を絡め、身体を寄せてきた海神を、ボクはきつく抱きしめた。
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