88 / 266
我慢の限界 1 ※
しおりを挟む
不安げにこちらを見つめていた三毛に「大丈夫だ」と小さくうなずきながら扉を閉め、ボクは肩を震わせる海神の耳元に、ささやいた・・・・・・。
「不安にさせた。・・・ごめん。」
海神の耳元に口を寄せたボクは、目に入って来た彼の耳の透き通る瑞々しさに我慢できず、そのまま彼の耳の端を唇で柔らかく食んだ。
海神の身体がピクリと震え、呼吸がわずかに甘く揺れる。
鼓動がドクリと灼熱を全身に巡らせた。
ボクの胸に顔をうずめたままでいる海神の衣はひんやりとしているのに、雪のように白い彼の耳の先には焼かれそうなほどの熱がくすぶっていて・・・・ボクの心臓にくべられた火は、海神の色に激しく煽られ、あっという間に燃え盛っていった。
「海神・・・顔を、上げて。」
「うん。」
海神が顔をこちらへ向けるまでのわずかな時すら待ちきれず、彼の顎の下に指を挿し入れて上へグッと押し上げると、ボクは強く口づけた。
薄く開いた形の良い唇をこじ開け、温かい海神の舌を絡め取ろうとすると、彼の方から甘く・・・深く舌を絡めてくる。
快感を追い求めるまま海神の首に腕を回すと同時に、彼の腕がボクの首に絡みついてきて、そのまま強く引き寄せられた。
呼吸をする隙間すら与えたくないと・・・・強く絡み合いながら繰り返される淫らな口づけに、互いの息遣いは追いたてられ、瞬く間に乱れ切っていく。
意識が遠くなるほどの欲望に支配されたボクは、寝台の残骸の上に、海神を押し倒すように横たえ、首筋を唇でなぞり呪印へと口づけた。
淫呪はかけていないのに、そこに口づけた瞬間、海神は身体をビクンッと跳ねさせた。
快感に身を委ねる海神の仕草が、心の底から愛おしくて・・・・・ボクは彼を強く抱きしめ再び深く口づけると、引きちぎる勢いで海神から衣をはぎ取り、むき出しになったしなやかな身体に吸い付いて、全身を確かめるように唇で・・・・手で、愛撫した。
海神の淫らな息遣いが重く深くなり始めた時。
ボクは薬を取り出し、二本の指にたっぷりと掬い取った。
甘い呼吸を繰り返す海神に口づけながら、それを温かい彼の中へゆっくりと沈めていく。
海神の声にならない喘ぎが、甘い吐息となって深く吐き出され、淫靡な音色をひっそりと響かせた。
海神のそこはすぐに柔らかくほぐれ、ボクの指をこの上なく切なげに締め付けてくる。
出し入れされるたび、抑えきれずため息のようにこぼれてしまう、海神のかすかな声に、ボクはもう限界だった。
「ごめん。・・・・もう、我慢できないよ。・・・・君が、壊れてしまうくらい、ぐちゃぐちゃに犯したくてたまらないんだ。」
「うん。」
海神は、ボクの帯に手を伸ばすと瞬きの間に解き、身体を起こしてボクの首筋に・・・胸に・・・下腹部に唇を這わせ、むき出しになったボクに小さく口づけると、先端をかすめるようになめた。
海神の吐息が羽のように身体をかすめていく、くすぐったさを伴ったゾクリとした感覚と、ふいにもたらされたこの上なく淫らな刺激に、ボクは無意識のうちに彼の中から指を引き抜き、海神の両の肩を抑えていた。
「蒼・・・・。」
海神のボクを咎める視線に、思わずたじろいで手を外すと、彼はそっとボクを口に含み、ゆっくりと深く飲み込んでいった。
「不安にさせた。・・・ごめん。」
海神の耳元に口を寄せたボクは、目に入って来た彼の耳の透き通る瑞々しさに我慢できず、そのまま彼の耳の端を唇で柔らかく食んだ。
海神の身体がピクリと震え、呼吸がわずかに甘く揺れる。
鼓動がドクリと灼熱を全身に巡らせた。
ボクの胸に顔をうずめたままでいる海神の衣はひんやりとしているのに、雪のように白い彼の耳の先には焼かれそうなほどの熱がくすぶっていて・・・・ボクの心臓にくべられた火は、海神の色に激しく煽られ、あっという間に燃え盛っていった。
「海神・・・顔を、上げて。」
「うん。」
海神が顔をこちらへ向けるまでのわずかな時すら待ちきれず、彼の顎の下に指を挿し入れて上へグッと押し上げると、ボクは強く口づけた。
薄く開いた形の良い唇をこじ開け、温かい海神の舌を絡め取ろうとすると、彼の方から甘く・・・深く舌を絡めてくる。
快感を追い求めるまま海神の首に腕を回すと同時に、彼の腕がボクの首に絡みついてきて、そのまま強く引き寄せられた。
呼吸をする隙間すら与えたくないと・・・・強く絡み合いながら繰り返される淫らな口づけに、互いの息遣いは追いたてられ、瞬く間に乱れ切っていく。
意識が遠くなるほどの欲望に支配されたボクは、寝台の残骸の上に、海神を押し倒すように横たえ、首筋を唇でなぞり呪印へと口づけた。
淫呪はかけていないのに、そこに口づけた瞬間、海神は身体をビクンッと跳ねさせた。
快感に身を委ねる海神の仕草が、心の底から愛おしくて・・・・・ボクは彼を強く抱きしめ再び深く口づけると、引きちぎる勢いで海神から衣をはぎ取り、むき出しになったしなやかな身体に吸い付いて、全身を確かめるように唇で・・・・手で、愛撫した。
海神の淫らな息遣いが重く深くなり始めた時。
ボクは薬を取り出し、二本の指にたっぷりと掬い取った。
甘い呼吸を繰り返す海神に口づけながら、それを温かい彼の中へゆっくりと沈めていく。
海神の声にならない喘ぎが、甘い吐息となって深く吐き出され、淫靡な音色をひっそりと響かせた。
海神のそこはすぐに柔らかくほぐれ、ボクの指をこの上なく切なげに締め付けてくる。
出し入れされるたび、抑えきれずため息のようにこぼれてしまう、海神のかすかな声に、ボクはもう限界だった。
「ごめん。・・・・もう、我慢できないよ。・・・・君が、壊れてしまうくらい、ぐちゃぐちゃに犯したくてたまらないんだ。」
「うん。」
海神は、ボクの帯に手を伸ばすと瞬きの間に解き、身体を起こしてボクの首筋に・・・胸に・・・下腹部に唇を這わせ、むき出しになったボクに小さく口づけると、先端をかすめるようになめた。
海神の吐息が羽のように身体をかすめていく、くすぐったさを伴ったゾクリとした感覚と、ふいにもたらされたこの上なく淫らな刺激に、ボクは無意識のうちに彼の中から指を引き抜き、海神の両の肩を抑えていた。
「蒼・・・・。」
海神のボクを咎める視線に、思わずたじろいで手を外すと、彼はそっとボクを口に含み、ゆっくりと深く飲み込んでいった。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
平凡顔のΩですが、何かご用でしょうか。
無糸
BL
Ωなのに顔は平凡、しかも表情の変化が乏しい俺。
そんな俺に番などできるわけ無いとそうそう諦めていたのだが、なんと超絶美系でお優しい旦那様と結婚できる事になった。
でも愛しては貰えて無いようなので、俺はこの気持ちを心に閉じ込めて置こうと思います。
___________________
異世界オメガバース、受け視点では異世界感ほとんど出ません(多分)
わりかし感想お待ちしてます。誰が好きとか
現在体調不良により休止中 2021/9月20日
最新話更新 2022/12月27日
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる