双凶の妖鬼 蒼 ~再逢~

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零れ落ちていた真実 ※

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 長く美しい艶やかな黒髪が海神を追って流れる様は、妙に淫らで・・・ボクの心を甘く痺れさせる。

 ボクはギリギリのところで理性を保ちながら、かといって抑え切ることもできず、欲望のままに海神を抱いた。

 海神が腰を沈ませてくる度、掴んだ両腕を強くひき下げて抑えつけ、間を空けずに、身体が浮き上がるほど強く突き上げる。

 「・・・蒼・・・・っ・・・深過ぎっ・・・・るっ。」

 内臓をえぐるほど突き入れられ、海神は涙を浮かべながら必死で息を吸う。
 ようやく動きを止めると、ボクは荒い息を整えながら海神を乱暴に引き寄せ、きつく胸に抱いた。

 「ごめん・・・・限界。・・・・壊れてしまうくらいに思い切り・・・・・君を犯したい。」
 「・・・うん。」

 ボクはあまりの気持ちの昂りに、熱く瞳が潤むのを感じた。

 海神は静かに顔を上げると、ボクの目を濡れた瞳で覗き込んでくる。

 海神の艶やかな横髪をすくって耳にかけ、白くやわらかな耳たぶを、優しく数度もむと、海神が小さな口づけを1つ、ボクの唇に落としてきた。

 「何度も言っている・・・・・。本当に、お前の好きにしていいのだ・・・。あの時私は・・・お前のものになったはずなのに・・・なぜこんなにも遠く、いつまでも届かない・・・。私は何か、間違えているのだろうか?」

 ボクは驚きに目を開き、それから震えるほど深く息をついた。

 ボクが初めて海の神殿を訪れた時。
 海神はうわごとではなく、しっかりした意識の中で、ボクの想いに応えてくれていたんだ・・・あの時すでに、ボクを受け入れてくれていた。

 ボクがそのことに気づかなかったせいで、一体何度、君を傷つけてきたんだろう。
 きっと、いつ君を失ってもおかしくなかった。
 それでも君は、ボクから心を離さずにいてくれたんだ。
 
 大きく脈動したボクの熱を、柔らかく温かい海神の内壁が、切なく締め付ける。

 枷が外れ牙をむき出しにした凶暴な欲望を抑えることができず、理性を手放したボクは、獣のようにひたすら強く海神を突き上げ、内臓をかき回すように何度も貫いた。

 余りに強すぎる刺激にたえきれず肩に顔をうずめてきた海神の頭を、うなじへ強く抑えつけるように抱きしめると、海神はそこへ強く歯を立ててきた。

 鋭く肩に響く、焼けるようなその痛みさえも心地よく感じ、ボクは海神を噛みつかせたまま、一層激しく突き入れ続ける。

 ボクの上に身体を預けている海神を、無理矢理起き上がらせ座らせると、のけぞるその身体を再び深く落とさせ、最奥をえぐるように激しくかきまわす。

 それでもまだ足りず、ボクは再び彼の腕を掴みグッと力強く引き下げ抑えつけ、深く深く腰を沈めさせては、狂ったように激しく突き上げ続けた。

 容赦なく繰り返されるあまりにも深すぎる抽挿に、息も絶え絶えにしばらく必死でたえていた海神は、少し身を捩るとビクリと身体を震わせ倒れ込んできた。

 思いがけず、良いところへと先端のふくらみがあたり、その敏感な一点を強く突かれたために腰が砕け、力が抜け落ちてしまったのだ。
 涙を溢れさせ、浅く荒い呼吸を必死で繰り返しながら、力の抜けた身体をボクの上に重ねてくる。

 「海・・・神・・・・。」

 狂いそうな程血をたぎらせたまま、ボクがうかされたように名を呼ぶと、海神は濡れた瞳で視線を絡ませ、微かにうなずいた。
 
 海神が、首を横に大きく振りのけぞらせるたび、美しい髪が流れるように宙を泳ぐ。

 身体を大きくビクリと痙攣させ、海神が切ない喘ぎ声を絶え間なくあふれさせながら達するのと同時に、ボクはその身体を強引に深く引き寄せ、えぐるようにして突き立てながら、最奥へとねじ込み熱を放った。
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